星空凛「鬼の小泉 仏の西木野」【前半】
にこ「じゃあアンタは何なのよ」
凛「ほ…」
真姫「…」プププ
にこ「?」
凛「星空の、…り、凛…」
にこ「はあ?本名じゃない」
真姫「違うのよにこちゃん」
凛「真姫ちゃん、黙ってて!」
真姫「本当は満点の凛って言うのよ」
にこ「なにそれ?」
真姫「前の予選の時、たまたま、ホントに偶然に凛が現国で満点を取ってね」
凛「言っちゃイヤ!」
にこ「満点って100点のことか~信じがたいけどそれでそれで?」
真姫「その時の予選もうまくいったから、やるときはやる。必ずうまく行く、みたいな意味で使うのよ」
にこ「ふう~ん。なんかまだしっくりしないけど」
真姫「実際は予選の時アナウンサーに凛は『満天の星空のようなきらびやかなステージング』って褒められたのね」
にこ「ああ、知ってる。あのアナウンサーはとにかくベタ褒めする人だから」
凛「う~っ///」
花陽「こんにちわです~あ、矢沢先輩!」コンコンガチャ
にこ「花陽、おじゃましてるわよ」
花陽「隣いいですか~?」
にこ「いいけどその他人行儀な敬語やめない?先輩後輩禁止でしょ」
花陽「もうμ'sは終わりました!それに矢沢先輩は花陽の大切な先輩ですから!」
真姫「でもエリーと希には敬語は使わないっていうね」
花陽「矢沢先輩は大切であり、特別なんです!ってなんで凛ちゃん真っ赤になってるの」
にこ「満点の話をしてたのよ」
花陽「ああー…」
真姫「この際全部言っちゃいましょ。ね、凛」
凛「ううう~///」
にこ「すっごい照れてるわねw」
真姫「だから本当の本当は『満点の凛』じゃなくて『満天の星空』なのね」
花陽「自分で『満天の星空』なんて言うのは確かに照れくさいよね」
凛「///」
にこ「凛知ってる?」
凛「何?」
にこ「あのステージの凛はうるさ方にかなり評価高いのよ?」
凛「で?」
花陽「凛ちゃん…でって…」
にこ「つまりアンタは今すぐにでもプロのアイドルとして通用するかもしれないってこと」
真姫「マジ?」
にこ「マジよ。あくまで『かもしれない』だけどね」
にこ「真姫がマジなんていうの初めて聞いた気がするんだけど」
花陽「仏の西木野ですから。気軽さがないと後輩の人心掌握できません」
凛「ナニソレイミワカンナイ」
真姫「トラナイデ」
花陽「そんなことよりも花陽が鬼って言う方が納得できません!」
凛「かよちんは可愛いし、天使だけどドルオタ部長かよちんははっきり言ってにこ部長よりおっかないにゃ」
花陽「ええっ」
真姫「ソウネ」
にこ「マジでか。想像つかないわ~」
真姫「すぐにわかると思うわよ」
凛「そうだね、そろそろ…」
亜里沙「ただいまです~」コンコンガチャ
C「疲れた~」
花陽「ランニングお疲れ様」
凛「戻ってきた」
ツカレター
モウダメー
ノミモノガー
雪穂「あ、にこさんいらっしゃいです」
エッ
ホントダナマニコチャンダー
ニコチャン
サインホスィ
アクシュアクシュ
ニコチャーン
花陽「はいはいみなさんまずは隣の部屋でクールダウンすること!ファーストライブ前でもみなさんはもう立派なスクールアイドルなんですからね!忘れないで下さい!」パンパン
ハーイ・・・
ヘンジハハッキリト!キリキリウゴク!
スミマセン
にこ「…」
真姫「ね?」
凛「ね?」
にこ「つまりアイドル好きが高じてユルユルしてる後輩に厳しくあたってしまう、と」
凛「それもある」
真姫「今年はなんとしても突破したいのよ」
真姫「ラブライブ東東京地区予選」
にこ「なるほど…」
にこ「去年は仕方なかったと思うわ」
にこ「さっきは凛の手前でああいうふうに言ったけどアンタたちもプロからの評価はかなり高いわよ?」
にこ「実際去年穂乃果たちにスカウト来てたでしょ?」
真姫「それでも、よ」
凛「いろいろ言われちゃったからね。ひどいのは一発屋とか」
真姫「分かってくれる人は分かってくれる。心無い人は言いたい放題」
真姫「そんな矢面に花陽一人で頑張ってたもんね」
凛「凛知ってるよ。真姫ちゃんかよちんにまむぐぐぐ」
真姫「余計なこと言わない!」
にこ「お約束のオチ頂きました」
凛「もうずるいよ真姫ちゃん!凛ばっかり恥ずかしい思いさせて」
※※※※※
にこ「さて、そろそろ…」
凛「帰っちゃうの?」
にこ「そうね。こころたちにお夕飯作らなきゃ」
真姫「相変わらず忙しそうね」
にこ「好きでやってることだし、最近はこころもよくやってくれてるし」
花陽「矢沢先輩、帰っちゃうんですか?(´・ω・`)」
にこ「う、その顔やめなさい。時間作ってまた来るわよ」
雪穂「大先輩のお帰りだ~1年挨拶~!」
オツカレサマデシタ
にこ「……」
にこ「亜里沙」
亜里沙「は、はい!」
にこ「凛とのツートップセンターね。大変だろうけど任せたわよ」
亜里沙「はい!任せて下さい!」フンス
にこ「雪穂」
雪穂「はい!」
にこ「アイドル研をよろしくね。次期部長」
雪穂「お任せあれ!」
にこ「Cちゃん」
C「はいっ!」
にこ「二人をサポートしてあげてね。あとあまり面倒見てあげられなくてごめんなさい」
C「そんな…声をかけてくれるだけで嬉しいです」
にこ「そして1年生ども!」
ハイッ!!
にこ「困ったこと、悩んでること、辛いこと。なんでもいいからこのにこにーにこちゃんに相談しなさい」
にこ「アドレスは…そうね、わたしのブログからでもいいけど雪穂に聞いて。直接相談に乗るわよ」
ハイッ!!アリガトウゴザイマス!
にこ「くっ10人以上いると迫力あるわね」
真姫「にこちゃん大人気~嫉妬しちゃうわ~」
花陽「現役プロアイドルだもん。みんな嬉しそう」
にこ「じゃあまた遊びに来るわね」
凛「絶対だよ!」
亜里沙 雪穂 C「ありがとうございました!」
※※※※※
真姫「現役アイドルか…」
凛「なになに?真姫ちゃんもデビューする?」
亜里沙「本当!?ファンクラブ作りますよ!」
真姫「しないわよ!」
C「え~残念~」
花陽「真姫ちゃん、羨ましいんだよね。やりたいことに邁進してるにこちゃんが」
真姫「う、うん///そう///」
凛「照れてる照れてるwww」
C「でもわたし尊敬してますよ真姫ちゃん先輩のこと」
雪穂「あ、わたしもです」
真姫「フフありがと」
亜里沙「成績優秀、容姿端麗、スポーツも今では軽々こなし、西木野病院のお嬢様!」
亜里沙「属性を並べるととんでもないことに…」
亜里沙「それではここで雪穂を御覧ください」
雪穂「何よ」
C「伝統的な和菓子屋の次女、実は眼鏡っ子」
亜里沙「(ノ∀`)アチャー」
C「(ノ∀`)アチャー」
雪穂「な・に・よ!?」
亜里沙「属性少な!」
C「フラグ立ちにくそう!」
雪穂「お黙り!」
C「カチ割り!」
亜里沙「天地真理!」
雪亜C「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
花陽(一番やばそうなのは亜里沙ちゃんなんだよね…ってか古!)
凛(相変わらず変なセンスだ…2年生組にはついて行けそうもない)
真姫(天地真理って誰?)
下校中トーク3年生編
真姫「今日の亜里沙のアレって誰?」
凛「アマチマリのこと?」
真姫「そう、それ」
花陽「昔のアイドルだよ。最近では…そうだなあエヴァンゲリオン劇場版で真希波マリが歌ってたかな」
凛「へえ…」
花陽「凛ちゃん露骨に興味ないって顔してますよ~」ツンツン
凛「ほっぺツンツンしないで~」
真姫「割と最近なのね。亜里沙のことだからまた大昔の話かと…」
花陽「40年くらい前だよ」
凛「ファ?」
花陽「あの映画のシリーズって懐メロ大会なんだよね…マニアにはたまらないっていうか」
真姫「あの子はもう、またなんでそんな古いものを…」
花陽「謎です」
凛「凛にはそんな昔のこともスラっと答えちゃうかよちんがすごいと思うし