引用元: 渋谷凛「ふーん、あんた達がまゆのファン?」

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:11:46.91 ID:2BujQuCko
凛「いい顔してるね」 ワアアア!

凛「改めまして、佐久間まゆバースデートークショーへようこそ!」

凛「このイベントの進行は私、渋谷凛でお送りします」

凛「あ、分かってますよ? 今日は9月6日でまゆの誕生日は本当は明日だって」

凛「明日ねー……色々事情があるので察してください」

凛「まあ、話はあとにして早速登場してもらいましょう」

凛「みんないくよ、せーの!」

『まゆちゃーん!!』

佐久間まゆ「はぁーい!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441541506








2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:12:20.60 ID:2BujQuCko
まゆ「お兄ちゃん、こんにちはぁ。佐久間まゆでぇす♪」キャピッ

まゆ「今日はぁ、まゆのお誕生日のためにこぉーんなに集まってくれて、とっても嬉しい♪」キャピキャピッ

まゆ「みんなと楽しいバースデーパーティーを過ごせるように、頑張りままゆ~♪」キャピピピピッ

まゆ「……っ!」ダッ

凛「あーっ、まゆ逃げないで! 可愛かったよ! 可愛かったから!!」

凛「み、みんなも可愛かったよね!?」

『可愛かった~!!』

凛「ほら、ね! だからステージに戻ってきて!」

まゆ「うう……」トボトボ




3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:12:49.49 ID:2BujQuCko
まゆ「こんなこと言いたくないけど、誕生日イベントですよ? しかも私の」

まゆ「なんで公開処刑されないといけないんですか……」

凛「えーと、今日が妹の日だからって台本に」

まゆ「誰がこんな台本書いたんですかねぇ……」

凛「たしか構成作家の道玄坂さん」

まゆ「覚えておきます……」

凛「あ、そうそう。さっき『お兄ちゃん』って言ったけど、女性ファンもいるみたい」 イルヨー

まゆ「わあ、同性のファンもいるって、本当に嬉しいです。ありがとうございます」

凛「じゃ、お姉ちゃんにも挨拶しないとね」

まゆ「はうっ」 ワハハハ ガンバッテー




4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:13:17.77 ID:2BujQuCko
まゆ「え、えっと……」

まゆ「貴重なお姉ちゃんのためにも、頑張りままゆ♪」キャピッ

凛「その頑張りままゆって流行らせたいの?」

まゆ「いえ、特にそういうわけでは……そもそも今日の台本で初めて見た言葉ですし」

凛「でも応用で色々使えそう。いただきままゆとか、ただいままゆとか」

まゆ「うーん、そういう強烈なキャラ付けはちょっと……」

凛「そう? じゃあまずは誕生日なので……」

凛「愛梨特製ミックスベリーケーキ!」

まゆ「わあ、すご~い! 後で愛梨さんにお礼言わないと」

まゆ「ブルーベリーと……これはラズベリー? 赤と青が綺麗ですね」




5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:13:47.46 ID:2BujQuCko
凛「えっ、私とまゆみたい?」

まゆ「ああ……凛ちゃんのイメージカラーといえば蒼ですし、私は赤系統が多いですよね」

凛「なるほど。さすが愛梨だね」

まゆ「愛梨さんは……計算じゃなくて『なんとなく』で最適解を選ぶ気がしますねぇ」

まゆ「特にケーキ作りについては知識も経験も豊富でしょうから」

凛「言われてみれば確かに」

まゆ「いただきます……ん~、美味しい!」

凛(良い笑顔)

まゆ「凛ちゃんもどうぞ。はい、あーん」 イイナー

凛「あ、あーん……うん、甘酸っぱくて後味も爽やか。お店で売れるレベルだね」




6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:14:16.83 ID:2BujQuCko
まゆ「でもこの大きさは、私1人じゃ食べきれないですねぇ」

凛「残りは持って帰って食べれば?」

まゆ「いえ、出来れば会場の皆さんにも食べてもらおうかなって」

凛「まゆのために作られたケーキなんだから、まゆが全部食べて良いんだよ?」

まゆ「もちろんそれでも良いんですけど、嬉しい事はなるべく大勢で共有したいんですよ」

凛(まゆは本当に良い子だなぁ)

まゆ「さっき『いいなー』って声も出たじゃないですか」

まゆ「さすがに全員で分けるには小さいですけど、せめて何人か……」

凛「あっ、スタッフさんから提案が」

凛「ケーキを8等分して、私、まゆ、お客さん6人で分けるのはどうでしょうか?」 オオー




7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:14:44.08 ID:2BujQuCko
まゆ「それ良いですね」

凛「私もまゆと同格に扱われていいのかな……」

まゆ「良いんじゃないですか? 私の大切なお友達ですから」

凛「あらたまって言われると照れる……」

まゆ「お客さん6人はどうやって決めます?」

凛「えーと、まゆとジャンケンして勝った人ということで」






凛「――それでは、勝ち残った6人の皆さん、私達と一緒にケーキを食べましょう」

凛「ステージに上ってください」 イイナー ウラヤマシイー




8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:15:10.26 ID:2BujQuCko
まゆ「はい、どうぞ……あっ、ごめんなさい。それ私の食べかけです」

まゆ「いえ、良くないです! ちゃんと手を付けてないのがありますから!」

凛「直接口を付けてるわけじゃないんだし気にしなくても……」

まゆ「それでも、食べかけなんて失礼じゃないですか」

凛「むしろファンにとっては、まゆの食べかけのほうが嬉しいんじゃない?」

まゆ「ええぇー……」

凛「まゆがどうしてもって言うなら交換してもいいけど、その代わり……」

まゆ「その代わり?」

凛「『お兄ちゃん、あーん』ってしてあげる」

まゆ「!?」




9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:15:36.79 ID:2BujQuCko
凛「この場の6人全員に」

まゆ「しかも全員!?」

凛「それくらい良いでしょ? 6/1000の確率で勝ち残った方達なんだから」

ナイス ハンダン!! サイコウカヨ!

まゆ(『じゃあ私の食べかけ食べて良いです』って言ったら、それはそれで文句が出そう……)

まゆ「うーん、分かりました。でも時間の都合もあるから最初の一口だけですよ」 ヤッター






まゆ「お兄ちゃん、あーん。うふ、あとは自分で食べてくださいね」 アリガトー

まゆ(次で最後ですね)




10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:16:09.75 ID:2BujQuCko
まゆ「お姉ちゃん、あーん。……どうしたの、凛ちゃん」

凛「いや、私は最初にやってもらったから……」

凛「お客さん達6人に、って言ったと思うんだけど」

まゆ「あっ! うっかりしてました……」 ワハハハ






凛「――さて、ケーキも食べ終わったことだし次にいこうか」

まゆ「何するんですか?」

凛「会場の皆さんにあらかじめ、誕生日に関する質問を書いてもらってるので」

凛「それをボックスから引いて答えてもらいます」

凛「もしどうしても答えられない質問だった場合は」

凛「罰ゲームボックスから1枚引いて指示されたことをしてもらいます」




11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:16:35.10 ID:2BujQuCko
凛「というわけで、『みんなの質問に答えままゆ♪ 罰ゲームもあるよ』のコーナー!」 ワアアア!

まゆ「あっ、はい。ボックスが2つ出てきましたね」

まゆ「じゃあ早速引きます」

まゆ「良かった、これは答えられますね」

まゆ「『今までもらったプレゼントで一番高価だったものは?』です」

まゆ「でも急に言われると……えーと」

凛「物品に限らなければこのイベントじゃない? たぶん何十万ってお金が動いてるだろうし」

まゆ「生々しいです」 ワハハハ




12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:17:01.28 ID:2BujQuCko
まゆ「一番高価だったものは、パパに買ってもらったピアスです」

凛「今つけてるやつ?」

まゆ「いえ、これは初めてのお給料で買ったもので」

まゆ「パパに買ってもらったのは、誕生石のサファイアのものなんですよ」

凛「サファイア……あの深い蒼が良いよね」

まゆ「私のはピンクサファイアなんですけど」

凛「う、裏切り者……っ」

まゆ「ええっ、それだけで!?」 ワハハハ




13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:17:29.60 ID:2BujQuCko
まゆ「次の質問を……」

まゆ『346プロのアイドルで誕生日を覚えてる人は何人いますか?』

まゆ「さすがに全員は覚えてないですね」

まゆ「実際にパーティーなどでお祝いしたり、特徴的な日付の人は覚えてると思いますけど」

凛「具体的に誰が何日か言える?」

まゆ「えっと、1/1茄子さんと歌鈴ちゃん、2/22みくちゃん、7/31ありすちゃん……」

まゆ「12/16美穂ちゃん、12/24イヴさん、2/19こずえちゃん……」

凛「私の誕生日は?」

まゆ「いつでしたっけ……」

凛「つい先月だよ!?」

まゆ「うふふ、冗談。ちゃんと覚えてますよ」

まゆ「8/10でしょう? 忘れるわけないじゃないですか」

凛「そ、そう。なら良いけど」

まゆ(ホッとしてる凛ちゃんかわいい)




14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:17:55.96 ID:2BujQuCko
まゆ「では次の質問です」

まゆ「あっ、これは……」

凛「どうしたの? 答えられない内容?」

まゆ「ではないですけど、斜め上の質問です……」

まゆ『子供が生まれたらどんな名前をつけますか?』

まゆ「誕生日っていうか誕生そのものですよ」 ワハハハ

凛「でもゲームの主人公の名前決める感覚でさ、子供の名前妄想すること無い?」

まゆ「妄想ではないですけど、素敵な名前見かけると参考にしたいなぁって思いますね」

まゆ「例えば……桃華ちゃんとか。華やかで可愛らしいお名前ですよね」

凛「実際どんな名前を付けるか、今から考えてるわけではないんだ?」

まゆ「そうですねぇ、旦那様とよく相談して考えると思います」




15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:18:23.61 ID:2BujQuCko
まゆ「次は……えっ」

――――――――――――――――――――――
明日(誕生日当日)は誰と過ごしますか?
――――――――――――――――――――――

まゆ「これは……」

まゆ(プロデューサーさん……なんですけど)

まゆ「答えられないです……」

凛「どんな質問だったの?」

凛「どれどれ……あーそうだね、これは答えられないね……」

凛「じゃあ罰ゲーム引いて」

まゆ「はい……」

まゆ『凛ちゃんにくすぐられる(5分間)』

凛「あー……罰ゲームだからね、うん、仕方ない。覚悟決めてもらおうか」




16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:18:59.78 ID:2BujQuCko
凛「ちなみにくすぐりには強い方?」

まゆ「弱いと思います……お手柔らかにお願いしますねぇ?」

凛(つまり思いっきりやれという意味だね)

凛「うん、分かった」コチョコチョ

まゆ「ンンッ……あ、はんっ……! くふぅっ……ん、うぅ」

まゆ「り、凛ちゃんっ……お手柔らかにって……あひっ! い、言いましたよねぇ……!?」

まゆ「あはっ、あはぁ……や、やめてぇ……あ、あんっ!」

まゆ「そこぉ、よ、弱いのぉ……! 本当に、んふっ……くううっ」

まゆ「らめぇぇ……っ!!」






まゆ「はあっ……はあっ……」グッタリ

凛「まゆ、大丈夫?」

まゆ「全然……大丈夫じゃないですっ……」

凛(喘ぎ声が大変けしからんえろさだった)




17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:19:25.81 ID:2BujQuCko




凛「残念ながら、そろそろお別れの時間です」

まゆ「あっという間でしたね。でもとっても楽しかったです」

まゆ「では最後に少しお知らせです。私の出演するライブが――」

凛「あ、それ言わなくて良いから」

まゆ「えっ? でも……」

凛「今日初出しの情報は無いし、わざわざまゆの誕生日をお祝いに来てくれる人達なんだから」

凛「出演情報なんてとっくの昔に知ってるよ。そうでしょ?」 ソウダー

凛「だからその浮いた時間で、私達皆からHappy Birthday to Youを贈ります」

まゆ「この反応は……もしかして会場の皆さん、最初から知ってたんですか?」

凛「うん。まゆに気付かれないよう、こっそりと周知しておいたんだ」




18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:19:53.82 ID:2BujQuCko
凛「まゆ、誕生日おめでとう。私が今日まで走ってこれたのは、まゆっていう大切な……」

凛「ちょ、ちょっと。まだ歌ってないのに、泣くの早いよっ」

まゆ「だって……本当に嬉しくて」

まゆ「こんなに多くの人達に支えられてアイドルやってるんだって、改めて感じて……」

まゆ「ふええ、ぐすっ」

凛「ああ、もう……よしよし」ナデナデ

凛「さっきどこまで言ったっけ……まあいいか」

凛「気持ちは歌に込めるから、受け取ってくれる?」

まゆ「……はいっ!」




19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:20:19.95 ID:2BujQuCko




神谷奈緒「もしもし、凛。まゆのイベント終わった?」

凛「うん、今会場出たところ」

奈緒「そっか。……加蓮と話してたんだけどさ」

凛「なに?」

奈緒「まゆと凛は、同じ人を好きなのにどうしてそんなに仲良いんだ?」

凛「……最初はギクシャクしてたよ?」

凛「でも、同じ人を好きだからこそ共感できる苦労とかあって、いつの間にか打ち解けたんだと思う」

奈緒「ああ……2人の担当プロデューサー鈍感そうだよな」

凛「本当に……苦労するんだよ」

凛「私の誕生日のときも、せっかくまゆが2人きりにしてくれたのに……」




20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:20:45.61 ID:2BujQuCko
奈緒「あー、分かった分かった。何回も聞いてるから」

奈緒「ケーキまだ残ってるから早く加蓮の家に来いよ」

凛「え……こっちでも食べたんだけど」

北条加蓮「凛ひどーい! 私よりまゆの方が良いっていうのー!?」

加蓮「昨日のパーティーも来てくれなかったしー!」

凛「だって仕事だったから……!」

奈緒「分かったろ? 結構荒れてるんだよ、早く来てくれ」

凛「ふふ、分かった。加蓮をなだめておいて」




21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:21:15.26 ID:2BujQuCko
凛「……ところで奈緒、今日がなんの日か知ってる?」

奈緒「今日? いや、特に知らないけど」

凛「妹の日なんだって。それに絡めて、イベントでまゆが妹キャラをやったんだけど……」

奈緒「へぇ~、まゆなら似合いそうだな」

凛「そりゃあもう……キュート属性の本領発揮だったよ」

凛「ケーキをあーんってしてくれてさ。天使かと思った。いや、紛れも無く天使だった」

奈緒「お、おう」

凛「来年は加蓮とまゆの合同イベントにして、2人に妹キャラやらせようと思ってるんだ」

奈緒「気が早いなオイ」




22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:21:44.42 ID:2BujQuCko




まゆ「プロデューサーさん、お待たせしました」

まゆ「はい、今までで一番楽しいイベントでした」

まゆ「ふふっ、もしかしてやきもちですか?」

まゆ「もちろん……プロデューサーさんと過ごす時間は何より楽しくて幸せですけど」

まゆ「でもファンの方達とプロデューサーさんは、色んな意味で全然違いますから」

まゆ「比べることは出来ないですよ。どっちも一番です」

まゆ「それはそうと、今からまゆだけのプロデューサーさん……」

まゆ「プロデューサーさんだけのまゆ、ですよ?」

まゆ「覚悟してくださいね?」

まゆ「お兄ちゃんにたぁ~っぷり甘えままゆ♪ うふふっ、な~んて」




23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:22:12.87 ID:2BujQuCko
終わり

Pとイチャイチャする誕生日SSはよく見るので、ファンとの交流を描いてみました




24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:44:05.92 ID:eO4EBiadO


ファンと祝うのもいいよね




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