web漫画『ファミ通コミッククリア』連載、「25次元のダイス」の1巻です。
♪ 科学を悪に使う者　捜せ許すな　ザボーガー　電人電人電人 ザボーガー
っと歌ったところで若い人はわからないよね。私が言いたいのは「電人ザボーガー」ではなく"科学を使った犯罪"ということ。これに挑むのが表紙に登場している主人公のユウ。内向的な性格であるものの頭脳は天才的で、瞬間記憶能力を持ってます。

巨大多国籍企業・ネクベトによる技術開発は目覚ましく世界を席巻。日本ではテンリュウが一大拠点となり様々な企業・学校が密集していたものの、ある日突然 光に包まれて消滅してしまった…
どのような手段で消滅したのかは全くわからない。父親がネクベトに努めていたユウは(その父親が消滅の原因を作ったとも)幼なじみの えつ子の家に居候させてもらうところから物語は動き出します。

これが消滅の地から持ち帰った 人工知能"ダイス"。まだ赤ん坊のような基礎知識しか持たないけれど、今後様々な情報を入力していくことによって一体何があったのかを推測させるという。
この物語は天才少年・ユウと、人工知能"ダイス"が様々な怪奇な事件を解決していくお話しです。

最初の事件は頭部発火事件。人体発火現象という言葉は知ってると思いますが、ここでは決まって頭部だけが発火してます。その謎を突き詰めていくと、ネクベトが開発したコンタクトレンズのように瞳に入れるインターフェイスが原因だと判明します。

事件発覚後、ネクベトは理由を公表せずに回収。事故によるデータ解析でアップバージョンを発売するという。つまり今回の事件はデータ取りのための犠牲者だったわけですね。技術の発達のためなら平然と殺人を犯すネクベトの方針は、また新たな事件を生んでいく。それが謎の昏睡事件。何人もの若者がなぜか突然 昏睡状態に陥るのです。

これまたユウの活躍によって、とある最新ゲームが原因であると判明。その全国一斉の対戦時間が迫っていた。ネクベトに電話したところで中止要請など聞く耳を持ちません。このままでは全国で数えきれないほどの人物が…ここでユウの天才ぶりが発揮されます。

ユウがゲームをスタートさせるや、運営の想像以上のスコアを記録し続けたことによりエラーが発生。システムダウンによりゲームをプレイできなくさせました。これはハッカーというかクラッカーのような行為を正攻法でやってみせたわけで、いかにユウが並外れているかがわかるというもの。
この1巻ではまだ序盤だけに物足りないところがあるものの、本気になったユウが一体どれぐらいのことまでやれるのか是非見たいものです！