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FirefoxにWindows 64bit版が登場。『Firefox 43』はプライバシー機能が強化され、新サジェスト機能も追加 - Engadget Japanese
 
Mozilla が、PC用ブラウザー Firefox 43を公開しました。ダウンロードページには、これまで一般に公開していなかったWindows向けの64bit版が加わっています。

2012年に一度開発中止を宣言した64bit版Firefoxですが、Internet ExplorerやChromeといったライバルはこの間に64bit版を提供しており、最近ではむしろ Firefox に64bit版がないのが不思議ともいえる状況になっていました。 64bit版FirefoxはWindows 7 以降に対応します。64bitになったからといって過剰な処理速度の向上などは期待しないほうが良いかもしれないものの、安定性や将来のプラグインの互換性などはサポート

またFirefox 43共通の特徴として「Awesome Bar (日本語版Firefoxのオプションページではロケーションバー)」ことアドレスバーに入力した単語からサジェストを表示する機能が追加され、プライベートブラウジング時のトラッキング防止機能も強化されています。さらにタッチパネル対応としてテキストボックスなどへの文字入力時にソフトキーボードを表示する機能、M4V形式の動画再生サポートなどが追加となりました。セキュリティほかの修正も含まれます。




2012年当時、MozillaがWindows向け64bit版Firefoxの開発を中止する理由にあげたのが、Windowsストア(Metro)版Firefoxや、Firefox OS の開発に注力するため。また64bit対応のプラグインの少なさやユーザー数の少なさから開発の優先度が相対的に下がっていたこともあげられます。

とはいえタブをたくさん開いて使うヘビーユーザーにとっては、より多くのメモリーを使える64bit版の開発中止は残念な出来事でした。

ところがその後2014年になって、こんどはWindowsストア版Firefoxの開発が中止となります。理由はプレリリース段階でアクティブユーザーわずかしかおらず、このまま正式リリースに踏み切ってもユーザー数の増加が見込めないのに対し、長期のメンテナンスにかかる人的な負担が割にあわないことが原因とされました。

迷走するかに見えたFirefoxですが、Mozillaは動作速度や安定性を理由に64bit版の提供を始めていた Internet Explorer や Chrome に追随すべく、再び Windows 向け64bit版Firefoxに資源を割り振ることとしました。またこの頃からブラウザーがゲームプラットフォームとしての一面も備えるようになっており、64bit化のメリットが大きくなっていたとも考えられます。

その後Windows向け64bit版の開発はかなり遅れ、2015年11月のFirefox 42ではじめてアーカイブページに「こっそりと」置くかたちでインストーラーパッケージを公開するに至りました。今回公開されたFirefox 43ではようやく一般向けのダウンロードページにダウンロードリンクが置かれるようになったことから、これが64bit版Firefoxの正式公開と考えて良さそうです。

ちなみに、2012年の64bit版Firefox開発中止理由のひとつだったFirefox OSは、先日 Mozillaの幹部がスマートフォン向けの開発を中止すると発言。開発の軌道修正を行い、IoTデバイスやコネクテッドデバイス呼ばれる製品にフォーカスして開発を続けることになるとしています。
 
FirefoxにWindows 64bit版が登場。『Firefox 43』はプライバシー機能が強化され、新サジェスト機能も追加

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