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誰でも簡単に画像の加工ができるようになったことで、ねつ造された写真が大量に出回るようになった。人は信じたいものを信じる傾向があるので、そういった写真でもツボをついてくるものは一気に拡散されていくこととなる。
ただ単に画像を加工されたものもあれば、画像は本物だがそのストーリーが作り話の場合もある。かつて加工されたものが、今年になって急に広まっていったものもある。
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1.ナショナルジオグラフィック、カメラマンの舞台裏
ちょっと笑えるが、本人たちにとっては笑えない場面だ。だがクマがストックフォトから入手されたことは明らかだ。頭と右腕の前の草の形にお気づきだろうか? 並べてみれば一目瞭然だ。撮影者のティム・スパークス氏もツイッター上でその事実を認めている。
2.NASAが上空から撮影したディーワーリー祭の様子
インドの新年を祝う”ディーワーリー”をNASAが上空から撮影したとされたもの。初出は2012年だが、未だによく見かける。実際はアメリカ海洋大気庁が2003年に撮影したもので、あまり鮮やかではない。彩色は人口の増加を示すものであるそうだ。
3. 水面に軌跡を残して流れる流れ星
素晴らしい光景だが流星ではない。これは2010年に打ち上げられたスペースシャトルを2分かけて露出したものだ。打ち上げの軌跡が水面にくっきりと映っている。
4. 核実験場付近で自転車をこぐアインシュタイン
馬鹿げた写真なのだが、大勢の人々が本物だと信じてしまった。そして核の冬を生き抜くゴキブリのごとく、この画像も消えることがない。だが、真っ赤な偽物だ。
5. 1988年に訪露したロナルド・レーガン大統領を、観光客を装って監視する若き日のプーチン大統領
プー様マニアの私もうっかり騙されてしまったこの写真。プーチン大統領が元KGBのエージェントだったことは有名だ。1988年にモスクワを訪れ、少年と握手を交わそうとするレーガン大統領の側にいる観光客風の青年が若き日のプーチンであるとして出回った写真なのだが、 当時のプーチン大統領はドイツのドレスデンに駐在していたので本人であるはずがないという。
6. 珍しい日本の女武者の写真
1870年代に撮影された女武者と噂されたが、実は歌舞伎役者なのだという。この写真は2012年にオークションに出品された。
7. 月から見た1968年12月24日の”地の出”の光景
1968年12月24日、アポロ8号の乗組員は見事な光景を写真に収めた。暗闇の中に浮かび上がる月から見た”地の出”の瞬間だ。これは別の惑星から地球を撮影した初めての写真である。
2013年、NASAはコンピューターによって当時の宇宙飛行士が眼にした光景を再現してみせた。それ以来、その画像が本物として出回ったが、本当の本物はモノクロ写真である。
8. 21. 1993年、ネバダ州の砂漠に生き埋めにされた2名
不幸にも生き埋めにされた人の遺体ではない。本当は2007年にイタリアのマントヴァ郊外で発見された6,000年前の人骨だ。調査によれば、2人とも20歳未満の若者で、抱き合っていたことから恋人同士だと考えられている。2人に何が起きたのかは分からない。確かなのは、90年代に生き埋めにされた犠牲者ではないということだ。
9. 贈り物のセーターでオシャレしたペンギン
オーストラリアの老人がペンギンのためにセーターを編んだという心温まる話が話題となった。フィリップ島のペンギンの写真とともに、この話はネット上に拡散されたが、実は嘘だった。
写真はペンギン基金のフェイスブックページが出どころで、おもちゃのペンギンとはっきり言及されている。なお、セーターは2000年の原油流出事故のとき、ペンギンが油まみれの羽毛を舐めて、原油を飲み込んでしまうことを防ぐために作られたものだ。
10. ベネチアの運河を泳ぐクジラ
これはアーティストのロバート・ジャンズ氏が作成した合成写真だ。ロマンチックな作品だが、本物ではない。
11. 宇宙から見た地球の最高峰
ツイッターで拡散されたものだが、画像加工されている。2006年、クリストフ・ハーマン氏が作成したもので、名作ゲーム『ミスト』を彷彿とさせる。
12. 真珠湾攻撃を生々しく記録した貴重なカラー写真
これは2001年に公開されたベン・アフレック主演の映画『パール・ハーバー』の宣伝用写真が出どころだ。
13. 霜だらけになってしまったアラスカアマガエル
可愛らしい写真だが、実はアラスカアマガエルという種は存在しない。おそらくは陶器製の飾りだと思われる。霜は付いていないが、これに似たモデルをどこかで見たような気がする…残念ながら思い出せない。
14. オーストラリアから見た満月
珍しい動物、壮大な日没、満天の星空など、オーストラリアには自然の驚異が満ちている。だが、オーストラリアで撮影したとされるこの写真はフェイクだった。そんなの一目で分かるだろうと思われるかもしれないが、信じた人はたくさんいた。
15. 捨てられたピアノを突き破って伸びた木
木はこんな伸び方はしない。どうやら、ピアノはジェフというアーティストが設置したものだ。ジェフ氏によれば、ピアノを置いていいか木々に話しかけて許可を取ったらしい。そして、ついに1本の木から許しを得たので、さっそく計画を実行したとのことだ。
16. ドバイに浮かぶスーパームーン
ビルの上に乗せられたかのような月だが、実際の月はずっと離れた位置にある。また、大きさも小さい。いい写真だったので、いじってみたくなったのかもしれない。
17. 1940年代に撮影された、ドイツ軍Uボートのすぐ横を泳ぐ古代のメガロドン
1,800万〜150万年前に生きていたメガロドンは、現生するホホジロザメの近縁と考えられている。2014年にディスカバリーチャンネルでメガロドンが特集されたことにインスピレーションを受けたのかどうかはわからないが、このようなフェイク写真が作られた。
18. 空を舞う龍のような雲
クラウドドラゴンだなんて格好よすぎる。が、母なる自然もそこまでのサービスはしてくれなかった。StrixCZ氏による作品だ。
19. 約1万mの上空から撮影した日食
2010年、Nethskieによってコンピュータ生成された画像だが、ツイッターで拡散され、多くの人がこれを本物と信じて壁紙にした。
20. 捨てられた新生児を救った犬
森の中に捨てられていた生まれたばかりの赤ちゃんを野良犬が救ったとして、2014年3月頃からネット上で拡散された写真だ。だが、捨て子事件は起きていない。だがこの写真自体は作られたものでなく、普通の赤ちゃんと、それに寄り添う犬の姿である。それだけでも十分美しいものだったのに、偽のストーリーがつけられてしまったようだ。
21. 世界で最も幸せな象
この象はディズニーランドのジャングルクルーズで使用されているロボットだ。幸せそうに見えるのは、ディズニーがそう作ったからだ。だが、これを見る私たちは幸せを感じるはずだ。
22. 子供を守るハイチの女性
これは2013年の映画『クリスト・レイ』の一場面だ。2014年5月に拡散されたが、ここ数ヶ月でまたもや有名になった。今年の夏、ドミニカ共和国は厳格な移民制限法を施行し、難民は苦境にさらされている。だが、この写真自体は、現実とは何らの関係もない。
23. 噴火によって発生した稲光り
BBCは世界で最も信頼の置ける情報源だろう。だが、この動画のおかげでその評判が揺らぐことになった。今年、あろうことか番組のプロデューサーが2011年に撮影された映像に雷を合成し、「まるで動く絵画にも見える、嘘のような雷だ」と説明してみせた。もちろん、そう見える。偽物なのだから。
24. コカコーラの広告
コカコーラの宣伝ではない。妙なことに、これは広告自体の広告なのだ。「歴史上の野心溢れるリーダーたちが挫折したこの世界で、いかにコーラは成功したか? それは正しい武器を持ったこと。すわなち広告だ」、これがキャッチコピーである。フォントから判断すると、1980年代の業界誌が出どころのようで、リチャード・グループというテキサスの広告代理店が作成したものらしい。
25. 子猫のお友達を救ったアライグマ
大の仲良しの子猫を助けて、飼い主の元に届けてくれたアライグマ…こんなことがあれば、あなたはアライグマの人間性というか、アライグマ性への信頼を取り戻すことだろう。だが、残念ながらこれも作り物で、2010年にはすでに存在した写真である。ちなみにアライグマは相当に気性が荒いそうなので要注意だ。
via:factually・translated hiroching / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
本物だと信じて拡散した人は何割なんだろう
2. 匿名処理班
去年の年賀状の写真はフェイクでしたごめんなさい
ほんとうはパリになんて行っていません、ずっと家にいました
3. 匿名処理班
19番目は壁紙にしたくなる気持ちわかるわ
4. 匿名処理班
6は歌舞伎役者って事は男なのか
5. 匿名処理班
プーチンの写真がフェイクだったとは!
6. 匿名処理班
アインシュタインや鯨は虚構だってひと目でわかるけど、普通にだまされてしまいそうなものもちらほら
インターネット上に蔓延するなんの責任もない情報をアテにするのはやはり浅薄。
ていうかジャングルクルーズの象って、こんなリアルだったっけ
7. 匿名処理班
フェイクでも、1の写真は大好き。でも一度拡散すると、真偽も出処もあやふやになるって怖い…。
8. 匿名処理班
※4
明治頃だとひょっとすると女性が歌舞伎役者をやる新しい試み(原点回帰とも言う)があった可能性もあるが
まず間違いなく男だろうな・・・・
9. 匿名処理班
>1870年代に撮影された女武者と噂されたが、実は歌舞伎役者なのだという
年代見れば分かる事だろうに。
後甲冑が銃登場以前のもの、その割に兜が銃登場後のもの。
騙される奴なんか居るかよ。
10. 匿名処理班
偽物と言いながらいくつか偽物証明できてない写真がある
11. 匿名処理班
意外と悪意のあるフェイクが少なかったので救われた気がした
見た人が勝手に本物と誤解したり、真偽はともかくその映像にインパクトを受けて拡散したものが多かった
12. 匿名処理班
やっぱり雑コラがナンバーワン!
13.
14. 匿名処理班
ベネチアのクジラめっちゃ怖い
あんな光景が本当にあったら心臓止まる
15. 匿名処理班
プーチンのそっくりさんってロシアにいっぱいいると思う。
だって典型的なロシア顔じゃない?
16. 匿名処理班
本当だったんかい!2015マダー?
17. 匿名処理班
あれはプーチンではない、しかし影武者の1人だ。(確信)
18.
19. 匿名処理班
>本当は2007年にイタリアのマントヴァ郊外で発見された6,000年前の人骨だ
こういう画像は何1000年前のものであっても、心が痛みますなぁ
せめてあの世で一緒になってくれたか?と願わずには居られない
20. 匿名処理班
>>BBCは世界で最も信頼の置ける情報源だろう
これはフェイク?
21. 匿名処理班
プーチンは「だからFAKE」とはならない説明だなあ。
ホントに監視任務をしていたとしてそうでしたとは言えないし…
22. 匿名処理班
あのカエルが本当だったらかわいいどころか可哀想だよ
目まで霜がついてるじゃん
普通なら死んでる
23. 匿名処理班
プーチンクローン計画のワンシーンだよ
24. 匿名処理班
5の写真はプーチンをレーガンに変えたんだろう。うろ覚えだが。
25. 匿名処理班
※19
年代とその理由がフェイクなだけで写真自体は本物だもんな
見てて切なくなる
26. 匿名処理班
YES
一枚も見た事無くって、混乱も無縁ですわ
27. 匿名処理班
>プー様マニアの私もうっかり騙されてしまったこの写真
違います断じて本物です(−−)
ニセモノなわけが無いクマさえも手なずける男が
こんなこと朝飯前に簡単にしてしまうのが
プーチン様なのですよ
28. 匿名処理班
10. ベネチアの運河を泳ぐクジラと21. 世界で最も幸せな象
が怖い。大きくてリアルな動物が狭い運河を悠々と泳いでいる様子、自然かつ不自然に笑っている様子、不安になる。
29. 匿名処理班
25はだまされてた あとはうさんくさいからタブン騙されなかったろう。
30. 匿名処理班
木って突き破るというか飲み込むよね。
31. 匿名処理班
メガロドンがフェイクだったなんて…
32. 匿名処理班
20
よかった捨てられた赤ちゃんはいなかったんだ…
そして赤ちゃんを愛するわんことわんこに愛される赤ちゃんは本当にいるんだ…
33. 匿名処理班
※9
江戸時代は新井白石が書いた本朝軍器考って書籍のおかげで復古調の甲冑がだいぶ流布して時代ごとの特徴がミックスされた美術品扱いの品も多かったそうな。
1870年ならまだたくさん残っていたろうし、写真の甲冑もそういう一領かも。
34. 匿名処理班
プーチンくらいになると、二カ所に同時に存在する事も可能。
35. 匿名処理班
宮川「いや偽モンやったんかぁーい!」
36. 匿名処理班
歌舞伎には、大正の初めころまで女役者というのがいて、男の役者とはまた別に活動していたのです。たとえば市川九女八という人が有名。
おそらくこの歌舞伎役者は女だと思う。
女の歌舞伎役者は初期の映画などにも出ています。
37. 匿名処理班
なんだよあのカエル、セサミ あっ、
38. 匿名処理班
生き埋め云々より「6000年前の抱き合う恋人の骸骨」の方がインパクト強くね
ただ6000年前の人骨ってここまで保存状態良いもの?その説もまたフェイクじゃないかw
39. 匿名処理班
プーチン「私は当時ドレスデンに駐在していた、いいね?」
40. 匿名処理班
※11
悪意のあるフェイクは、フェイクだと認めるわけがないから
こんな場には出てこない
騙し続けることが重要だからね
41. 匿名処理班
※9
銃伝来以前と明確に言い切れる鎧の形状というのは、この写真のような壺袖ではなく平らな板状の大袖、鎧も写真の物の様に鉄の一枚板の板札(いたざね)を縦におどしつけたのではなく、小さな小札を横に何枚も連ねた札板(さねいた)を縦におどしつけたものでしょう
この鎧そのものは、本来片方しかない筈の胸の輪が二つあってそこからなにやら布を垂らしている点などから見て、江戸時代中期以降の鎧がもはや実用品で無くなってから作られたものか、あるいはそれを元にした役者用の小道具なりだった可能性があると思われます
なお、フェイクなのは、女武芸者の部分であって、年代そのものではないと思うのですが
普通の人はこういうことに興味が無いので、ソレっぽく見えればそうなんだと思う物ですし、自分が知ってるからと言って他人が知ってるとは限らないのですから、そういう言い方はどうかと思いますよ