524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/31(金) 22:57:30.86 ID:1Ilt4Ia00
小さいころから優しかった、俺のばあちゃん。
近所だったから小さいころはよく遊びにいったけど、大学入ってから
1年に何回かしか会わなくなった。それでもいつも優しかった。
就職してからは、「ひ孫の顔が見たい。嫁さん連れて来い。」って
会うたびに言われてた。
そのばあちゃんが、去年亡くなった。
ここ数年は入退院を繰り返して、言うこともだんだん怪しくなってきてたけど、
俺のことはちゃんと覚えててくれた。
連絡を聞いて帰って、白い布をかけられたばあちゃんを見ても不思議と
悲しくなかった。今にして思えば、事実を受け入れたくなかったんだと思う。
でも、お通夜のときお坊さんのお経が流れる中、焼香をあげるときになって
俺は泣き崩れた。ばあちゃんにすがり付いて泣いた。辛かった。
結局、ひ孫の顔も嫁さんの顔も、見せてやれなかった。後悔だけが残って、泣いた。

葬式が終わった後、親父に言われた。「ばあちゃん、お前のことを最期まで気にしてたんだろうな」って。
ばあちゃんが亡くなったのは、俺の誕生日だった。