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幽閉されたゲームクリエイター小島秀夫氏にこの1年何があったのか : ギズモード・ジャパン

幽閉されたゲームクリエイター小島秀夫氏にこの1年何があったのか

2015.12.21 21:00
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映画的な演出をゲーム制作に持ち込み、2001年には米ニューズウィーク紙で「未来を切り拓く10人」に選ばれるなど世界的にも著名なゲームデザイナーである小島秀夫氏(代表作:メタルギア、Z.O.Eなど)が新たに「コジマプロダクション」を設立。スタジオロゴには、「最新のテクノロジーと開拓者精神で、新たなる世界を目指す」という思いが込められているようです。

早速、SCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)と契約を締結し、PS4&PC向けにタイトルを製作していくと言われています。



氏は、約30年コナミでゲーム制作に携わり、「メタルギアシリーズ」「スナッチャー」「ポリスノーツ」「ZONE OF THE ENDERSシリーズ」などを制作していました。特にメタルギアシリーズの評価が世界的に高く、全米プロデューサー組合が決める「世界で最も革新的なプロデューサー、クリエイター 50人」の1人に選出されたこともあります。

しかし、今年12月に「ベストアクション/アドベンチャー賞」を受賞していながら、小島氏の「The Game Awards」への参加を、従業員契約に基づき法務部に阻止されたりと、コナミへ貢献してきた同社を代表する開発者の1人へのそんざいな扱いが疑問視されてた中での電撃発表に、世界中のファンは喜んだことでしょう。

今年、コナミ代表取締役社長が変わった途端、小島氏自身のプロダクションが解散、本部へと吸収されたかと思えば、コナミを解雇されたという噂まで飛び交い波乱万丈でしたので、その辺の動きを軽く振り返ってみました。


2015年3月、役職の座を降ろされる


2011年3月の「役員人事および執行役員体制に関するお知らせ」により、コナミデジタルエンタテインメント執行役員副社長、2014年7月7日にエグゼクティブコンテンツオフィサー(小島プロダクション 監督)となっていた小島氏だが、2015年3月3日の「機構改革・人事異動に関するお知らせ」で役員ではなくなったことが判明&プロダクション解散でファンがざわつく。

その後2015年3月20日、当時プロダクションが制作していた「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」に関するお知らせで、新たな『メタルギア』シリーズの制作に着手することを決議し、制作にあたり、主要スタッフのオーディションを開始したと発表。

え? 生みの親ともいえる小島監督は関わらないの? と、メタルギアシリーズの存続は決定的となったが、このあたりから氏が2015年中にコナミを退社するのではないかと囁かれ始めていた。


2015年4月、ギレルモ・デル・トロ監督とタッグを組んだ新作ホラーゲーも開発中止


映画「パシフィック・リム」や「クリムゾン・ピーク」でお馴染みのギレルモ・デル・トロ監督とタッグを組んだホラーゲーム「P.T.」。クリアすると、小島秀夫監督、俳優ノーマン・リーダス氏の名前とともに、実はホラーゲー「SILENT HILLS」のPT(プレイアブルティーザー)だったことが明かさる展開に、当時だいぶ話題になりました。これは是非とも動画なんかをチェックしてほしい傑作でしたが…、一切理由が明かされないまま開発中止に。

デルトロ監督曰く、「2度とゲーム制作にはかかわらない」と言わしめるほどの何かがあったようです。


2015年8月、日本経済新聞にまで載る


コナミ、カリスマ経営のほころび 」と題して日経経済新聞の電子版にコナミの内情が載る。コジマプロダクションのインターネットは遮断されている、他社に再就職したことを報告したコナミOBのフェイスブックに「いいね」ボタンを押した複数の現役社員が一斉に異動を言い渡された、社員は自分のメールアドレスを持てず、外部に送信するときは営業部署のみがランダム文字列のアドレスを使用し、数ヵ月で使えなくなる、カメラで監視するのは不審者ではなく、社員の勤務状況などなど、リアルメタルギア状態かと方々で話題になる。


2015年10月、The New Yorker「小島秀夫はコナミを退社した」と報じるも…


2015年10月9日、なんとThe New Yorkerにまで話題にされる。小島秀夫氏はコナミにはもう在籍しておらず、送別会が行われ、およそ100人のゲストとMGS関係者が出席。小島氏はコナミとの契約を理由に、ニューヨーカーの取材に応じなかったようですが、その契約は12月に切れるという。

しかし、これをコナミは否定。「現在は小島および開発チーム全体がメタルギアVの開発を終え、長期休暇に入っています」と説明。

がしかししかし、THE New Yorkerの記者Simon Parkin氏が送別会を行ったという証拠写真をTwitterに投稿。

「ここに10月9日の送別会の写真がある。コナミはこれを知らないと?」


コナミ広報部にとっては、どういう集まりかわからないとのことですが、今になって考えればやはり…。


2015年12月、ゲーム業界のアカデミー賞「THE GAME AWARDS 2015」への出席を禁止される


「メタルギアソリッド V ファントムペイン」がTHE GAME AWARDS 2015で「ベストアクション/アドヴェンチャー賞」を受賞したのですが、小島氏は登場せず、英語版で主役「スネーク」の声を担当した俳優キーファー・サザーランドが代理として賞を受けとる一幕が。



司会を務めたジョフ・キーリーによると、「お気づきのとおり、小島監督は今夜ここにはいません。小島は出席の意向を示していましたが、残念なことにコナミの弁護士から、今夜この場に来て賞を受けることは許されない」と言われたそうで、今まで多くのメディアに露出していただけに、突然のコナミの塩対応に世界中のファンがぶち切れ。Twitterでは「#FuckKonami」タグが生まれ、燃えに燃え上がる結果に。


2015年12月16日、コナミ退社


12月16日、日本経済新聞に「著名ゲーム開発者の小島氏がコナミ退社 新会社設立」の文字が躍る。結局のところ、今年初め頃から噂されていたことは事実だったということに。コナミ広報によると、契約期間満了だそうです。

その後、話は冒頭に戻って独立スタジオ「コジマプロダクション」誕生という流れに。是非、今後も未来を切り拓く一人であってほしいと思います。


source: PlayStation Blog

(ロバーツ町田)

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