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▼ Oculus Rift(オキュラス・リフト)

 

という装置を、皆さんご存知でしょうか? こちらはヴァーチャルリアリティを体験するために作られたヘッドマウントディスプレイで、装着することで360°全方向に広がる映像世界を体験することができます。

 

 

 

 

 

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こんにちは、オキュラス世界の中で宙を舞っているオモコロ編集長の原宿です。

 

オキュラスリフトの魅力は、何と言っても現実から切り離された空間にいるような圧倒的な没入感。空を飛ぶ映像の時は本当に胃がヒュッとなるような浮遊感を感じてしまうなど、没入しすぎて何も手がつきません(あと周りが全く見えなくなるので怖い)。

 

 

 

そんな「オキュラスリフト」を体験しながら、ふと思ったことがあります。

 

 

 

 

ベテランの寿司職人がオキュラスリフトを着けたまま寿司を握ったら、

 

果たしてその寿司は美味しいのか?

 

(そもそもちゃんと握れるのか?)

 

 

 

です。

 

 

修行を積んだ寿司職人は手元を見なくとも、指先の感覚だけで寿司を握れるという話を聞いたことがあります。熟練の職人さんであれば、オキュラスリフトで視覚だけは別世界に旅立ちながらも、現実では問題なく寿司を握ることができるのではないでしょうか? もしかしたら3D映像の刺激により、寿司の味に変化がもたらされる可能性もあります。日本文化の代表たる「S U S H I」の新たな地平を開くかもしれないこの思いつき、実験してみる価値はあるでしょう。

 

 

 

 

寿司職人さんを呼ぶ

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というわけで、職人さんをお呼びしました。出張板前寿司の総板長でもある、寿司歴50年の大ベテラン・佐藤眞史さんです。

 

 

 

 

 

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板前寿司総板長 佐藤眞史

 

19歳の時に寿司を握り始めて50年。母親を病気で早くに亡くし、「自分で料理を作って行かなければ生きていけない」と、小学校6年生の時からお弁当作りを始めたことが食の道に入るきっかけとなった。「寿司の神」と言われる“長山一夫”の右腕として活躍し、2007年に板前寿司の総板長へ。趣味は東洋蘭の鑑賞と、金魚の世話である。

 

 

 

 

 

 

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まさか50年のキャリアを持つ、金魚が好きな総板長にきていただけるとは……。「オキュラスリフトってご存知でしたか?」とお聞きしたら、「知りませんでした」とのご回答。何となくそんな気はしていました。

 

 

 

 

 

 

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それにしても、自分の会社にいきなりお寿司屋さんができるこの感覚はなかなか凄いですね。「こっちがヴァーチャル・リアリティかよ」という気がしてきました。

 

 

 

 

 

 

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というか寿司ネタの鮮度、良(よ)っ……!! 今朝築地で仕入れたてのネタらしいので、どう考えても美味い予感しかしませんね。

 

 

 

 

 

 

 

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「早くオキュラス寿司にいけよ」と感じている方もいると思いますが、実験の前にまずは普通のお寿司を食べておかないと比較ができませんので……ここは失礼して……

 

 

 

 

 

 

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んっめ。

 

「わっ! 久々に美味い寿司の記憶が上書きされたわ!」と、記憶をつかさどる海馬も飛び上がる美味さ。シャリの歯ざわりやほどけ具合も完璧で、さすが寿司歴50年の匠の技です。

 

 

 

 

 

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さて、そんな寿司神(すししん)がいよいよ……

 

 

 

 

 

 

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オキュラス・オン!

 

 

 

 

 

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「機械魚(きかいぎょ)」を握る、近未来のサイボーグ寿司屋みたいでかっこいいですね。

 

 

 

 

 

恐竜世界で寿司を握ってもらう

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今回、佐藤さんに没入していただく映像は「恐竜戯画」です。こちらはオキュラスリフトのレンタルも実施されていたので、今回使用した装置もこちらでお借りしました。陸・海・空、すべての恐竜が(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});