「有名人お宅拝見」3回目は、人気ブロガーのARuFaさん。彼の書く「【発見】そうめんをダイナミックに食べているような写真を撮る方法」や「部屋が暗いので『超強力ライト』を買ったら大変なことになった」などの体当たり記事は、数万人にシェアされるほど人気が高い。Twitter(@ARuFa_FARu)のフォロワー数も13万人に迫る勢いの、今大注目のブロガーだ。
ブログで何度も着用しているピンク色のレオタード水着は、母親に譲ってもらったもの
「部屋はブログ用の写真が撮りやすいかどうかを基準に選びました」というARuFaさんのワンルームアパートがあるのは目黒区。家の中を見回すと、両腕にカッターの付いた着せ替え人形・ござ・ピンク色のレオタードなど、男性の一人暮らしではあまり見掛けないアイテムがいくつも置いてある。これらはブログ等で使用したものだという。
カーテンレールの上に飾られた着せ替え人形と、なぜかテレビの裏に隠されていたござを取り出すARuFaさん
写真の着せ替え人形は、「【検証】フードミキサーが怖過ぎるので可愛く改造してみた」という企画に登場した。「ミキサーの刃って怖いですよね。だから、刃の代わりに両腕にカッターを付けた可愛い人形を中に入れれば、ミキサー自体も可愛くなると思いました」とARuFaさん。撮影を終えた人形は、現在カーテンレールの上からARuFaさんの部屋を見守っているが、なぜか頻繁に床に落ちてくるそう。
マイブームは、筒×コーンスープ?!
ARuFaさんのマイブームは、筒(つつ)。紙筒を「とにかく耳に当ててみてください」と手渡され筆者は困惑したが、耳に当てると「フォー」もしくは「コー」という風の音が聞こえた。なんでも、この音を聞きながらコーンスープを飲むと気持ちが落ち着くとのこと。なお、飲み物はこんぶ茶でも代用可能で、「筒を耳に当てると幸せを感じる」と力説された。
筒の音色に恍惚とした表情で聴き入るARuFaさん
机の脚、掃除機のさおなど、コレクションしている筒は5種類。吹いたり叩いたりすることで楽器にもなるという。「見てください!一人で演奏ができるんです!」とARuFaさんがシェイカーを振りながら筒を吹き、一曲演奏する場面もあった。
本来、机の足として使用する筒を吹くARuFaさん
突然行われた異様にクオリティの高い演奏の後、すぐさま訪れる静寂。彼は一体どこへ向かっているのだろうか。
家で一番お気に入りの場所は「狭いところ」
漫画好きなARuFaさんは、本棚の配置にもこだわりがある。「ほのぼの系の漫画と人が死にまくる漫画は、並べて置けません。怖いキャラクターが漫画間を移動して、ほのぼの系のキャラクターを攻撃しそうな気がするからです。だから、間にギャグ漫画を置くことでガードしています」とのこと。
こだわりの配置の本棚と、「まったく使っていません」というキッチン
ARuFaさんは自炊をしない。「お腹がいっぱいの時はご飯を作る気にならないし、お腹が空いてからご飯を作るという行為はハード過ぎませんか?」と聞かれた。あまりにも料理をしないため、キッチンのIHヒーターの上にはボンベを抜いたガスコンロが直接置かれている。
「家でのお気に入りの場所はどこですか?」と問うと、「ここですね」とテーブルの下に潜り込んだ。狭い場所が好きで、入ると落ち着くのだとか。
こちらがARuFaさんお気に入りの「狭いところ」。頭上にある化けモノについては後述する
この部屋は、何度もメチャクチャになっている
部屋に置かれている薄型テレビを見ると、枠に白いものが大量にこびり付いていた。この汚れは「【革命】ペットボトルを使ってホットケーキをカンタンに作る裏ワザ!」という企画の名残。「ペットボトルロケットの中にホットケーキミックスを入れて飛ばしたら部屋中が汚れました。不思議ですよね」とARuFaさん。「この部屋は、もう何回もメチャクチャになっています」と教えてくれた。
部屋で圧倒的な存在感を見せる、「美少女がうどんをフーフーしてくれる装置」
「【発明】美少女がうどんを「フーフー」してくれる装置を作りました」は、ブロワー(送風機)を使って鍋焼きうどんを冷ます企画。しかし、あまりの強風に部屋中がうどん汁まみれになり、床に敷いていた緑色のラグは使い物にならなくなった。「部屋を『森』にする企画もありました。床に土を撒いたので、この部屋の敷金はもう返ってこないと思います」と語る。
続いて紹介されたのは、大きな流木のオブジェ。こちらは、「1000円札握りしめてフリーマーケットに行ってきた」という企画で購入した、フライドチキンのような流木。大きいので、部屋の中で場所を取って邪魔だという。
筆者が撮影をしていると、「アルミホイルを巻くとチキンっぽさが増しそうですね」と言って、目の前でアルミホイルを巻き、「美味しそう」と噛り付いていた。
「美味しくない!!」と叫ぶARuFaさん
教師になろうと思ったが、会社員に
オフィスへは、毎日キックボードで通勤している。また、「近所だから」と社員がARuFaさん宅で写真の撮影をすることも多い。玄関にある火災報知器も撮影で使用した小物の1つだが、作り付けではないので作動しない。家にあるものの中で一番いらないため、引き取り手を募集している。
「電気が通っていない火災報知器なので、通報ボタンが押し放題なのは嬉しいです」
4人兄弟の長男のARuFaさん。ブログ用の小物を手作りするのは、保母をしていた母親の影響が大きい。家族はARuFaさんのブログの存在を認識しており、妹の友人に「お兄さんって、もしかしてARuFaさん?」と指摘されることもあった。
そんなARuFaさんは、かつて教師を志していた。一次試験は合格したものの、二次試験で面接官と仲良くなりすぎたために不合格。そのタイミングで、現在勤めるバーグハンバーグバーグ社と出会い、入社。「毎日変なことが起こる楽しい会社です」と話す。
モザイクへのこだわり
ARuFaさんのトレードマークともいえる目線モザイクは、14歳から付け始めた。「たまに、他の方が僕の画像にモザイク加工をすることがありますが、短かったり細かったりすることがほとんどでして……。モザイクの大きさで顔の印象はガラッと変わるので気を付けています」とARuFa流のモザイクのかけ方を教わった。なお、「体で覚えている」というモザイクの黄金比は、筆者には難しすぎて習得できなかった。
「今では1モザイク5秒で加工できます」
しかし、モザイクをかけていても街中で「ARuFaさんですよね?」と声を掛けられることもある。「ブログで目を隠していますが、いつも同じ服を着ているのでブログを見ている方にはすぐに分かるようですね」とのこと。
お気に入りの家具やブログの小物と共に
人気ブロガーARuFaさんはブログよりも強烈で、その自宅には混沌が渦巻いていました。よりインパクトの強い家になることを期待しています。ARuFaさん、ありがとうございました。
(取材・文:たけべともこ)