虹の種類は12パターン
きれいな虹もやっぱりサイエンス。
虹がどうやってできるかって小学校で勉強しましたよね。空気中の水分が小さなプリズムの役割をして光を屈折したり反射したりして、あの綺麗な色ができあがります。
でも現実はもうちょっとだけ複雑なんです。
虹が反射して、色が逆転した2つ目の虹が外側にできることがあります。そして2つの虹の間の空が暗く見えることがあります。さらに、主虹の上下に「過剰虹」と呼ばれる明るい色の模様が見えることもあります。
太陽が空で低い位置にあると、虹は色を失っていきます。大気中での光の移動が長くかかる場合、短い波長が散ってしまうからなんです。そのため、赤っぽい虹になるのです。
何十年も教科書では、虹の種類は水滴の大きさによって分類されてきましたが、水滴の大きさだけでは、虹の種類は説明がつかないのです。
大気科学者チームが何百枚もの虹の写真を6つの虹の色や副虹の見え方などに基づいて12種類のパターンを導き出しました。その12種類には緑がない虹、赤と青の虹、黄色とオレンジ・赤の虹、赤だけの虹などが含まれています。この研究の結果はAmerican Geophysical Unionでの会議にて発表されたとのこと。
というわけで、もしあなたが変わった色の虹を見つけちゃったりしたら、これからは解説付きのパターンに当てはめることができるんです。たとえば赤い虹は、大気が小さな水滴であふれている日の出か日の入りの時間にしかみることができないものです。
虹は見るだけでも綺麗ですが、その裏にあるサイエンスも美しいものだったんですね。
image by Peggy/Flickr
source: National Geographic
Maddie Stone - Gizmodo US[原文]
(リョウコ)