高垣楓「『ラスト』クリスマス」
・書き溜めありなのでさくっと終わる予定
・関連作
高垣楓「プロデューサーの家が……」
P「隣の楓さん」
高垣楓「隣のプロデューサー」
これらの続編です
・基本的に
Pが諸事情で楓さんの隣の部屋に住む事になったよ! でも部屋が中の扉で繋がってるよ!
これだけ把握してれば読めますが、前作も読んでもらえたらもらえたら嬉しいです。
それでは初めて行きます。
P「それじゃあ今日も」
楓「ええ。一日お疲れ様でした」
「「乾杯!」」チン
P「……」ゴクゴク
楓(Pさん、今日はいい飲みっぷり)
P「……ふぅっ」
楓「一息つきました?」
P「ええ。いやホント、久々にお酒が美味しいですよ」ハハ
楓「ここの所、お互いに忙しかったですものね」
P「久々にここで晩御飯ってのも、いいものですね」
楓「ええ、そうですね。でも一緒にお食事なんて、部屋での晩酌を除けば……2ヶ月ぶりくらい、かしら」
P「あー、それくらいになるかなぁ。この時期はどうしてもイベント絡みで仕事が多いですからね」
楓「確かに忙しかったですけれど……私達芸能関係の人間には、嬉しい悲鳴、ですね」
P「ですね。いやでも、しかし……」
楓「?」
~ Jingle bells, jingle bells,Jingle all the way♪
P「……なんかもう、すっかりクリスマスですねぇ」
楓「ふふ、もう12月も半ばですから」
楓「あ、それは分かります。ものによっては、もう大分前からクリスマス関係の収録もありましたから」
P「ええ、その前はハロウィンでしたし。なんだかいまいち季節感が掴みづらくて」
P「今日、ちひろさんと小学生組がツリーを出してるのを見てハッとしたってな具合です」
楓「そういえばあのツリー、とても大きかったですね。凛ちゃんや奈緒ちゃんも目を輝かせてましたし」フフ
P「あれ、なんでも桃華が実家に頼んで取り寄せたとか……まったく」
楓「あら。さすがは桃華ちゃんですね。私もちょっと欲しくなっちゃいました」
P「いやいや、綺麗だけど流石にあの部屋にあのツリーは大きすぎるでしょう……」
楓「ふふっ、冗談です。でもツリーはあるので、出そうかなと思ってます」
P「お、そうなんですか。なんだか意外ですね」
楓「私だって女の子なんですから。クリスマスは大好きですよ?」
P「女の『子』……? いやすいませんなんでもないです」
楓「もうっ……それで、あの」
P「はい?」
楓「……」
P「楓さん?」
楓「……Pさんはクリスマスの予定、どうなってますか?」
P「……あー。えー、そうですね。まあ一応仕事はありますけど……そんなに遅くはならない予定ですけど
楓(……よかった)ホッ
楓「私は確か、朝の生放送出演の後にラジオ収録で、夜は空いてますよね?」
P「えーっと……ええ、そうなってますね」
楓「それで、あの。よければ一緒にどう、でしょうか」
P「僕の方は全然OKですけど……その、いいんですか?」
楓「ええ。私から誘ってるんですから、勿論」
P「それじゃ、喜んで。あー、でも場所とかどうしますか? 今から予約とか取れるかなぁ」
楓「あ、その。できれば私達の部屋でやりたいな、と。人が多いときに、外に行くのもどうかと思いますし」
P「え、それじゃいつもとあまり変わらないですけど……」
楓「ええ。それで……いえ、それがいいんです」
P「それじゃ、そうしましょうか」
楓「はい、そうしましょう」ニコッ
P「……っ」ドキ
P「いやなんか……いつも隣で生活してますけど、なんだか改めてこういう話をするのは気恥ずかしいもんですね」
楓「ふふ、そうですね」
P「それじゃあクリスマス、楽しみにしてますね」
楓「?」
P「もしよかったらですけど……プレゼント交換、しませんか? なんというか、クリスマスですし」
楓「あ、いいですね。やりましょうか」
P「まあ僕のセンスなんで、楓さんの満足いくものが選べるかは、わかりませんけれど……」
楓「ふふ、そんな卑下なさらないで下さい。この間のネックレスだって、とっても嬉しかったんですから」
P「そう、ですかね?」
楓「ええ、だからお互い、楽しんでえらびましょう?」
P「了解です」
P「勿論。なんですか?」
楓「できればクリスマスの日、モンブランが食べたいんです」
P「え。いやまぁ、それは全然かまわないですけど。なんでモンブラン?」
楓「栗で済ます、クリスマス。なーんて」
P「……はぁ。いや、楓さんらしくて、いいと思いますけどね」
楓「ふふっ♪」
/数日後昼・CG事務所
P「……」カタカタカタ
P(……楓さんのクリスマスプレゼント、どうしようかなぁ。アクセサリーは、前にあげちゃったし)
加蓮「ね、PさんPさん」
P「ん、どうした」
凛「はい奈緒、どうぞ」グイッ
奈緒「え、ちょ、なんであたしなんだよ!」
加蓮「いいからいいから。ほら」
P「TPが揃いも揃ってどうした。それに奏に海も」
奏「ふふ、ちょっとね」
海「まあ、奈緒のいう事聞いてあげてよっ」
奈緒「くそっ、全員で面白がりやがって……!」
P「で、どうした? 何かあるんだろ」
奈緒「いや、さ。もうすぐクリスマスだろ?」
P「ああ、うん」
奈緒「そ、それでさ。あたし達アイドルだし……まあその、仕事以外はヒマじゃん」
P「まぁ、そうだな」
奈緒「それでここに居る全員と、あと何人かでクリスマスパーティすることにしたんだけど……」
奈緒「いや、そうじゃなくて! もしよかったら、Pさんも一緒にどうかってことだよ!」
P「……あー」
凛「まあ、そういうこと。どうかな、Pさん」
奏「アイドル達に囲まれたクリスマスっていうのも、なかなか役得だと思うのだけれど?」
P「あー、いや。誘いは嬉しいんだが、仕事もあるし、ちょっと予定もあるんでな。悪い」
加蓮「え、クリスマスに予定って、もしかして」
P「彼女ではないからな?」
加蓮「ふーん、それじゃあ仕事関係とか?」
P「まぁ、そんなところだ」
P「悪い。まあ、クリスマスプレゼントは用意しておくから。パーティ前に事務所に来てくれたら渡すよ」
加蓮「ホント!? ありがとう!」
P「ま、期待はしないで待っててくれ」
奏「ふふ、ばっちり期待させてもらうわ」
P「やめろって。ほら、これからみんな仕事だろ。行って来い」
TP奏「「「はーい」」」スタスタ
海「……」
P「お、どうした海」
海「いや、なんでもないけど……クリスマス予定があるって、もしかして楓さんとデートとか?」
P「……いやいや、なんでまた」
海「楓さんもレナさん達の誘い断ってたし、もしかしてって思ってさっ。最近仲いいみたいだし」
P「そうか、まあ楓さんも何か予定あるんじゃないのか?」
海「ん、そうだねっ。変な事聞いてゴメン!」
P「いいよ。それじゃ、仕事頑張ってな」
海「うんっ!」
P(……危ない危ない。楓さん、海に料理聞いたりしてるって言ってたし、何か感づいてるのかもしれないな。気を付けないと)
海(うどんの事といい、もしかしたらって思ったんだけど……ウチの考えすぎかな)
/同日夜・街中
楓(あと数日でクリスマス……なんだか、心なしか街も騒がしくなってきてる気がする)
楓(Pさんと過ごすクリスマス。少し恥ずかしかったけれど、思い切って誘ってみて、本当によかった)
楓(そのせいで、レナさん達には、悪い事しちゃったかな。今度、何か埋め合わせをかんがえておかないと)
楓(……それにしても、Pさんへのクリスマスプレゼント、どうしようかしら)
楓(中々良いものがみつからないけれど)
楓「……あっ、これ」
楓(前にクローゼットを見た時、Pさんは私服が少なかった記憶がある)
楓(サイズも合いそうだし、これなら)
楓「あの、すいません――」
―――
――
―
P「え、インフルエンザ!?」
ちひろ『はい、本当にすいません、年の瀬の忙しい時期に……』ゴホゴホ
P「いやいや、気にしないでください。僕も風邪ひいたりしちゃいましたし。とにかく今はゆっくり休んで下さい」
ちひろ『わかりました。それじゃ失礼します。できるだけ早く出られるようにしますので』
P「ええ、お大事に」ピッ
P「……まいったなぁ。よりによって、今日とは」
楓「あの、ちひろさん、インフルエンザになられたんですか?」
P「あ、楓さん。ええ、そうみたいですね。さすがに出てこられないみたいです」
楓「ちひろさん、病状が悪化しないといいですけれど……」
P「まあ、そこばかりは神のみぞ知る、ですね。安静にしてもらうしかないです。んー、しかし今日は少し大変かもな、こりゃ」
楓「あの、よければお手伝いし
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