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ことり
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穂乃果
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1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6215-w9VM) 2015/12/18(金) 22:10:38.19 ID:zEejmLWa0.net
穂乃果「そ……そんな」 ブルブル

ことり「おかしいなー……さっきまでちゃんと温かかったのに」

穂乃果「ことりちゃん!今日の気温2度だよ!?極寒だよ!」

ことり「えいっ!えいっ!」 カチッカチッ

ことり「……だめでした」

穂乃果「あ、あわ、あわわわわ……」 ガタガタガタ

ことり「ほ、穂乃果ちゃん!落ち着いて!」

穂乃果「もうだめだぁ……おしまいだぁ……」

穂乃果「穂乃果とことりちゃんはこのまま火の気のない炬燵で凍え死ぬんだぁ……」

ことり「諦めないで!穂乃果ちゃん!」

穂乃果「はぇ…?」

ことり「こういう時は、頭を使って困難を乗り越えるんだよ!」

穂乃果「頭……頭を使うんだね!よぉーし!」 ゴンッ!

穂乃果「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛い゛だい゛よ゛ぉ゛も゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ!!!」 ゴロンゴロン

ことり「ああっ!寒さで穂乃果ちゃんがおかしくなっちゃう!」

ことり「穂乃果ちゃん!ことりに任せて!」

2: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6215-w9VM) 2015/12/18(金) 22:20:03.19 ID:zEejmLWa0.net
ことり「よいしょ!」 バサッ!

穂乃果「ことりちゃん……それなあに……」 サスサス

ことり「ことりの寝る用の毛布です♪」

ことり「これを炬燵布団の下に敷いて……」

ことり「穂乃果ちゃん、手伝ってくれる?」

穂乃果「うん、いいよー」

ことり「ありがとう♪せーのっ」

穂乃果「そいやっ」 ゴトッ

ことり「よっと……これで肩は冷えずに済むかも」

穂乃果「うううっさぶい……早く入ろうよ」

ことり「うんっ」


もぞもぞ


ことり「どう?ちょっと寒くなくなった?」

穂乃果「うーん……肩は大丈夫だけど床が冷たくて」

穂乃果「……ん?」









穂乃果(……) クンクン

穂乃果(この毛布……凄くいい匂いがする)

4: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6215-w9VM) 2015/12/18(金) 22:30:09.59 ID:zEejmLWa0.net
ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「へっ?」

ことり「大丈夫?何だか難しそうな顔をしてたから……」

穂乃果「あ、ううん!大丈夫だよ!多分さっき頭打ち過ぎておかしくなっちゃっただけだから!」

ことり(それって大丈夫って言わないんじゃ……)

穂乃果「それよりことりちゃん!これじゃまだ寒いよ!穂乃果の体温がどんどん冬が寄越した極寒だよ!」

ことり「はわわ!それは大変っ!」

ことり「待っててね!今すぐ温かくしてあげるから!」 タッタッタッタッタ

7: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6215-w9VM) 2015/12/18(金) 22:35:12.57 ID:zEejmLWa0.net
ことり「持って来たよ!えいっ!」 バサァ

穂乃果「…これは?」

ことり「ヒータークッションだよー。コンセントにつなげば床が温かくなる優れものです♪」

穂乃果「おぉ!これなら絶対温かいよ!」

ことり「早速おこたの中に入れて~」

ことり「スイッチをオンします♪」 カチッ

穂乃果「……」 じわっ

穂乃果「おおっ!少しずつだけど太ももの部分が温かくなってきたよ!」

ことり「良かった~。これでもう安心かな?」

穂乃果「うーんでも肩と太ももは温かくなったけど足先が凍えちゃって……」

ことり「あっ……このクッション小さいから」

穂乃果「もうちょっと足を畳めれば何とか……ん?」







穂乃果「……」 クンクン

穂乃果(まただ……今度は炬燵の中からいい匂いがする)

10: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6215-w9VM) 2015/12/18(金) 22:40:25.19 ID:zEejmLWa0.net
ことり「ごめんね、それことりがいつも寝るときに使ってるクッションだから……」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「んあ?」

ことり「どうしたの?何だか目がトロンってしてるような……」

穂乃果「ぅえ!?そんな事ないよ!?多分打ちどころ悪くて目の焦点が合ってないだけだから!」

ことり(それ病院行くレベルのヤバさだよ穂乃果ちゃん……!)

穂乃果「それよりことりちゃん!足先!足先の対策を考えなきゃ!」

ことり「あっ!そうだね!ことりまた持ってくるよ!」 タッタッタッタッタ

穂乃果「お願いします!」






ことり「そりゃあっ!」 ぼふっ

穂乃果「わぷっ!……ことりちゃんこれは?」

ことり「着る毛布です♪」

13: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6215-w9VM) 2015/12/18(金) 22:47:36.09 ID:zEejmLWa0.net
穂乃果「着る毛布?」

ことり「うんっ。この服は毛布みたいにふわふわ~ってしてて……」

ことり「寒い時でもこれ一着あれば全然平気な優れものなんだよ~」

穂乃果「ふわぁぁぁ……しゅごい……そんな夢みたいな服があるなんて……」

ことり「指先までしっかりガードされてるから、寒さ対策はばっちりです♪」

ことり「穂乃果ちゃん!早くこれを……!」

穂乃果「うんっ!ありがとうことりちゃん!」 イソイソ




バサッ




ことり「わぁ♪穂乃果ちゃん可愛い~♪」

穂乃果「……」

ことり「……穂乃果ちゃん?」








穂乃果(ふわぁぁ……何、これ……)

穂乃果(穂乃果の周りが……いい匂いで……一杯……)

17: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6215-w9VM) 2015/12/18(金) 22:54:02.25 ID:zEejmLWa0.net
ことり「もしもーし、穂乃果ちゃんですかー?」 フリフリ

穂乃果「んぁあ……ふぁい」 トロン

ことり「穂乃果ちゃん……本当にどうしたの?どこか具合でも……」

穂乃果「ふぇぇぇ……らいじょうぶ……」

ことり「全然大丈夫に見えないよぉ…」

穂乃果「穂乃果ね……いまとっても……いい……きもちらのぉ……」 ヘロヘロ

穂乃果(匂いが一杯で……甘くて……ふわぁぁぁぁ……)

穂乃果「こんにゃの……初め……て」 フラフラ

ことり「――穂乃果ちゃん!?」 ボスッ




ふにゅん




穂乃果「」

ことり「やんっ♪穂乃果ちゃん大丈夫?ほのかちゃ――」









ことり「……死んでる」

22: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6215-w9VM) 2015/12/18(金) 23:04:22.26 ID:zEejmLWa0.net
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鳥「……」 カチッ

鳥「はい、これで大丈夫よ」

ことり「ありがとうお母さん」

鳥「もう、ただ接続部分が外れてただけで壊れてるなんて言うからびっくりしたわ」

ことり「えへへ……///」

鳥「ことりももう高校生なのだから、ちゃんと周りを確認して頂戴」

ことり「はーい。ごめんなさい」

鳥「うん、それと……」

穂乃果「」

鳥「穂乃果ちゃんは……もう少し寝かせてあげておいた方がいいわね」

ことり「そうだね。穂乃果ちゃん、いつもは平気な顔してるけど、本当は凄く疲れが溜まっちゃってたのかも……」

鳥「そうねぇ……みんなを引っ張ってくれる子だから、ことりと居る時くらい、ゆっくり休ませてあげなさい」

ことり「うんっ♪」

ことり「えへへ♪ことりと一緒だとリラックスしてくれるんだねー。ことり、ちょっと嬉しいかも♪」




ことり「お疲れ様、ゆっくり休んでね、穂乃果ちゃん」 スリスリ

穂乃果「」 ビクンッ!ビクンッ!



~おしまい~