ハンジ「君たち三人なら人類を救える!構わず進め!」
エレン「アルミン!もう少しだ!」
アルミン「ハンジさん…!」
エレン「アルミン!進むことに集中しろ!!振り向くな!」
アルミン「…わかってるっ…!」
ミカサ「もう少しで家、ここで死ぬわけにはいかない!」
エレン「見えたぞ!家だ!」
ミカサ「エレン!瓦礫が!」
エレン「ああ、少し離れてろ!いくぞ!」カッ!
ミカサ「わかった!」
アルミン「………来た!」
ミカサ「アルミン!無事で!」
アルミン「僕も地下室には興味あるからね。生き残るよ!」
ミカサ「エレン…!早く…!」
アルミン「巨人!こっちだ!」
アルミン(…この巨人も元は人間…)
アルミン(だめだ!余計なことを考えるな!地下室さえ行けたら沢山の巨人が救えるかもしれないんだ!コニーのお母さんも!)
アルミン「!」
アルミン「蒸気…!」
アルミン(エレンは剥がせたようだし、僕が戻るにも時間が惜しい)
アルミン(戻るよりもあの二人に託して僕はここで巨人を引き付け続けるのが得策)
アルミン「心臓を捧げた時に死ぬ覚悟はできてる…!」
アルミン(皆そうやって進んできたんだ!己の命を捨ててでも!)
アルミン(あとせめて5分引きつけ続ける!)
ミカサ「…そういうわけには行かない」ザシュッ
アルミン「…ミカサ!?」
エレン「ミカサ!間に合ったか!?」
アルミン「エレンまで!」
ミカサ「アルミンのことはわかっているつもり。話は後、進みながらでも出来る」
エレン「そうだぞ!俺たち何年一緒にいたと思ってるんだ!」
アルミン「ミカサは兎も角エレン!君は狙われてる!なんで…なんで僕なんかのために馬鹿なこと…」
アルミン「!」
エレン「オレが馬鹿なことはアルミンはもうとっくに知ってると思ったけどな」
ミカサ「こうなったエレンを止められるわけがない」
アルミン「…うん。それでずっと苦労してきた」
ミカサ「…泣かないで」
アルミン「泣いてないよ!行こう!ライナーたちも巨人化したエレンに気がついたかもしれない!」
エレン「階段は見えるように瓦礫をどかした!」
ミカサ「あとは鍵…」
エレン「ちゃんと持ってるぞ!」
ギイィ…
エレン「ここが…地下室…」
ミカサ「だいぶ空気が悪い」
アルミン「閉めっぱなしだったしね」
ミカサ「…雑然としてる」
アルミン「本が多いね」
エレン「ん…?この瓶」
ミカサ「イエーガーマイスター、おじさんがよく飲んでいた」
エレン「父さん、これを薬酒だっていって飲みすぎて母さんに叱られたことあったっけ」
ミカサ「!エレン、これ」
エレン「…いつの間に肖像画なんか」
ミカサ「私もいる」
アルミン「二人とも幼いね」
エレン「懐かしいな…もうずっと昔のことみたいだ」
エレン「…ああ」
ミカサ「本をしらみ潰しに読む?」
アルミン「ん、日記なんかがあるといいんだけど」
エレン「こっちの本棚は医学しうわっ!」
ミカサ「エレン!?」
エレン「大丈夫、ネズミだ」
アルミン「本棚からネズミ…?」
アルミン「! ミカサ!この本棚ずらせる?」
ミカサ「やってみる」
エレン「なんで俺に頼まないんだよ」
アルミン「…やっぱり!」
エレン「隠し部屋か!」
ミカサ「これ…は?」
エレン「ボール?かな。でこぼこしてる。」
アルミン「小さいけど…こんなところに隠してあるくらいだし大切なものなのは間違いないと思う」
ミカサ「…記憶などが詰まっている可能性は?」
アルミン「かなり高いと思う。ただ…」
エレン「俺かヒストリアが触らないと駄目か?」
アルミン「多分。でも何が起こるかわからない。もしかしたら巨人化して戻れなくなる可能性もある」
エレン「だよな」
ミカサ「一度、私かアルミンが調査兵団の本部まで持ち帰ろう」
エレン「ミカサ」
ミカサ「………」
エレン「アルミン、これを持って帰った所で多分これは触らない限り解明されないだろ?」
アルミン「うん…」
ミカサ「…そう、でも」
エレン「外では皆が戦ってる」
アルミン「………」
エレン「俺も、覚悟はできてるんだ」
ミカサ「…私にはきっとエレンをまた止められない」
アルミン「僕も、いっつもこんな苦労ばっかりだ。だからエレンを嫌いになれないんだろうな。ミカサもだよね?」
ミカサ「アルミン…」
エレン「二人ともいつもありがとな」
アルミン「それはこっちの台詞だよ」
ミカサ「エレン」
エレン「なんだ?」
ミカサ「私達は側にいる。必ず」
エレン「わかった!触るぞ!」
アルミン「…?」
ミカサ「…?」
エレン「……?」
アルミン「なんの音?ねずみではないような」
エレン「アルミンにも聞こえてるのか!?」
ミカサ「私にも聞こえてる」
ナナ-ナナナナナナ…
エレン「なんだ…!?これ!?」パッ
アルミン「あっ手を離しちゃ…!」
コンコン…コロコロヒュッ!
エレン「!?なんか張り付いたぞ!」
コロコロヒュヒュッヒュ-ン
ミカサ「これなに?」
アルミン「ゴミがくっついてく…」
エレン「…父さん!?」
ミカサ「おじさんの声…どこから!」
グリシャ「ナーカナカ来ナイカラ死ンジャッタノカト心配シテタノヨ………」
ミカサ「答えて!おじさん!」
エレン「父さん!父さん!」
アルミン「…何かの…声だけを残す技術!?」
グリシャ「ソノ玉ハネ…塊デス!」
アルミン「…かたまり?」
グリシャ「グリシャ、イロイロ間違チガエチャッタミタイダカラ、エレンニ託ス事ニシタノヨ」
エレン「オレに…?」
グリシャ「転ガシテマキコンデドンドン大キクシテイッテネ」
グリシャ「巨人化ノチカラトウマクツカエレバ、イイコトアルヨ!」
ミカサ「いいこと」
グリシャ「ジャ、ヨロシク」
ミカサ「塊を転がす…」
アルミン「エレン…」
エレン「オレ、やるよ!転がす!」
アルミン「言うと思ったよ」
ミカサ「おじさんのこと、何かきっと考えがある」
エレン「いくぞ!」コロコロ…
カタマリダマツマシィ-
ミカサ「さっきの音」
アルミン「これもどこから聞こえてるんだろう。転がすと聞こえるのかな」
ミカサ「わからない…私にはよくこの状況もわからない」
アルミン「実は僕にも」
パラバラ…
エレン「あぶなっ」
アルミン「なんか取れた」
ミカサ「ぶつかると塊から剥がれる?」
エレン「みたいだな。大きくしなきゃいけないみたいだからぶつかるのはまずいな」
アルミン「…あれ?その紙の上にさっきは乗ってなかった?」
エレン「そういやそうだな」
ミカサ「今は巻き込んでいる」
エレン「これ全然重く感じないな」コロゴロ…
アルミン「…わかったよ!」
ミカサ「私にはわからない…」
スッテッキッナアッフタヌゥンッ
ミカサ「瓶が巻き込まれるサイズになってきた」
エレン「言われてみれば」ヒュ-ンヒュ-ンチュ-
アルミン「あっネズミまでっ」
ミカサ「ジタバタしている…」
アルミン「死ぬわけでも怪我するわけでもなさそうだね」
エレン「なんか…楽しくなってきた」
ミカサ「…私も転がしたい」
アルミン「だめだ!ミカサ!」
ミカサ「なぜ」
アルミン「ネズミのような生き物まで巻き込むんだ。巨人化出来ないミカサや僕も巻き込まれる可能性があるんだよ。僕らは塊にあまり近づかないほうがいい」
ミカサ「残念」
アルミン「ね」
エレン「あ、瓶もくっついた」ゴロロ
アルミン「じゃあこの本は?」
エレン「よっ…これくらいならもう余裕だな」
ミカサ「これは?」
エレン「いけるいける!」
アルミン「花瓶」
エレン「まかせろ」
ミカサ「棚の引き出し」
エレン「置いといてくれれば」ゴロンゴロン
ミカサ「ここに」
エレン「よしだいぶでかくなったな!」ヒュ-ン
アルミン「あ、肖像画も…」
アルミン「まだダメだね」
ミカサ「先にこのダーツの的を」
エレン「父さん酒飲みながらダーツしてたのかな」
ミカサ「壁が穴だらけなので上手くはない」
グリシャ「ダマラッシャイ」
アルミン「そろそろ椅子いけるはずだよ」
エレン「かな?ほっ!」ガロンガロン
エレン「一気にでかくなったな!テーブルは?」ガトンッ
アルミン「いった!」
ミカサ「これで地下室の物は全て巻き込めるはず」
エレン「よし!一気にいくぞ!」
ミカサ「床板」
エレン「ドア!」ヒョインヒョイン
カタマリダマッシィ-
エレン「階段階段階段!」
アルミン「外だー!!」
ミカサ「瓦礫も」
ライナー「エレン!見つけたぞ!なんだそれってウワ-ッ!
」ヒョュンッ
エレン「ライナーも!」
アルミン「凄い…!ドンドン大きくなってゆく…!」
エレン「よし、このままシガンシナ中転がすぞ!」
アルミン「台車が向こうに!」
ミカサ「こっちには馬車の幌」
エレン「まかせとけ!」ヒュン
エレン「このサイズならいよいよだな
コメント一覧
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- 2015年12月29日 22:28
- 酷いな(笑)(←褒め言葉)
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- 2015年12月29日 22:36
- 塊かあ
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- 2015年12月29日 22:37
- 昔こんな感じのゲームあった気がするな
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- 2015年12月29日 23:57
- そのまま巨人全てを塊にしてハッピーエンドですね。わかります。(PS2どこにしまったっけ・・
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