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アメコミと映画を愛するあなたにとって、2016年は嬉しい悲鳴の年となるだろう。マーベルやDCコミックから大勢のスーパーヒーローが映像化される今の状況を30年前に想像した人はいなかったはずだ。かつてミュージカルの映画化が隆盛を極めたハリウッドだが、今それはアメコミに取って代わられた。2016年はそれを象徴するような年になるかもしれない。
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10. スタートレック ビヨンド(日本公開2016年夏)○
「スタートレックはコミックじゃない!」という声が聞こえてきそうだが、実はあるのだ。時折出版されるそれはどれも上手くいっている。そしてこの『スタートレック ビヨンド』もまた2016年に見逃すわけにはいかない一作だ。
スタートレックは過去2作品で本格的に復活を果たした。どちらも評価の面でも、興行の面でも成功したと考えられている。ビヨンドは復帰第3弾で、ディレクターのジャスティン・リンと、スコッティ役も務める脚本のサイモン・ペグによれば、全く新しいストーリーが展開されるとのことだ。
幅広い視聴者層の獲得を狙う新作では、スタートレックの仲間たちと、5年に渡って続けられるエンタープライズの旅に焦点が当てられる。注目すべきは、新たに取り入れられた年代資料で、これによってこれまでとは一味違う演出が可能となる。ちょうど年代が変更されて世界観が変わった『X-MEN: フューチャー&パスト』のような感じだ。
9. ドクター・ストレンジ(日本公開2016年12月10日)
マーベル・スタジオが悪名高きドクター役に選んだのはベネディクト・カンバーバッチだ。あまり知る人の少ないドクター・ストレンジだが、マーベルコミックの世界では重要なキャラクターで、一種の魔法使いである。とは言っても、ハリー・ポッターとは違う。その起源には様々なヴァージョンがあるが、最も人気があるのは60年代のコミックのものだ。
全米に名を轟かす外科医だった彼は、プライドが高く、自分のことにしか興味がなかった。ある日、車の運転中に誤って崖から転落してしまい、生まれて初めて真の苦痛を味わうことになる。さらに腕の神経も損傷し、外科医としてのキャリアも断たれてしまった。プライドの高さから、勤務医となることも受け入れられない彼は、腕の治療のために全財産を使い果たし、ホームレスとなってしまう。
そんなストレンジは、チベットにエンシェント・ワンと呼ばれるどんな傷でも治せる魔術師がいるという噂を聞きつける。手持ちの持ち物を全て売払い、飛行機のチケットを手に入れたストレンジは、吹雪が吹きすさぶヒマラヤの寺院でついにエンシェント・ワンと出会う。その後展開されるストーリーはあなたを驚嘆させることだろう。カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジがどのようなものとなるのか乞うご期待だ。
8. Assassin’s Creed: The Movie(原題/全米公開2016年12月21日)
本作品の正式名称は公開前には変更されるだろうが、期待を裏切らない出来であることは間違いない。こちらもスタートレックと同様、コミックじゃないというツッコミがありそうだが、最近ではコミック版が存在する。評価は上々なようで、ユービーアイソフトはゲームにコミックから隠れキャラを登場させた。
ストーリーは映画向けに書き下ろされたもので、マイケル・ファスベンダーが古代暗殺教団の末裔であるカラム・リンチを演じる。彼は遺伝子の中に眠る記憶を解き放つことで、15世紀スペインを生きた祖先のアギラールの冒険を追体験することになる。この体験で得た知識と技術を使って、今度は現代を舞台にテンプル教団と戦う。その後で何が起きのか? それは映画を観てのお楽しみだ。
7. X-MEN:アポカリプス(日本公開2016年夏)
本作品もスピンオフを除けばシリーズ5作目となり、『ファースト・ジェネレーション』の俳優とオリジナルの俳優が一堂に会すようだ。彼らがどのように物語に関わるかは不明であるが、多かれ少なかれ派手な活躍が期待できるはずだ。
アポカリプスは間違いなく悪役だろう。だがコミック版での扱いとは少々異なる。映画では、最初のミュータントであり、世界の破壊者とされている。どうやら今の世界が形成される上で大きな役割を果たした神のような存在らしく、本作では世界を破壊し、新しい世界の創生を目指すことになるようだ。その配下には4人の強大なミュータントがおり、マグニートーもその1人だ。プロフェッサーXとミスティークはX-MENたちを率いてアポカリプスとマグニートーに立ち向かう。
今の時点ではX-MENシリーズの完結編とも言われており、集大成にふさわしい豪華な作品に仕上がることは想像に難くない。
6. スーサイド・スクワッド(日本公開2016年)
悪党どもを応援したくなる映画なんて滅多にないだろう。本作品には、デッドショットやハーレイ・クインなど、DCコミックの悪役がずらりと勢ぞろいする。なぜスーサイド・スクワッド(自殺部隊)なのか? それは彼らが自殺行為とも言えるほとんど不可能なミッションに挑まなければならないからだ。
一団を率いるのはアマンダ・ウォーラーという政府の人間でありながら、ルール破りが大好きという女性だ。アマンダはメンバー全員の頭に爆弾を埋め込んであるため、命令に逆らった者には即制裁を与えることができる。気の毒かもしれないが、悪党を操るにはこの方法しかないだろう。
コミック版では、スーサイド・スクワッドの宿敵はバットマンである。常に一緒に登場するため、ある意味お目付役のようなものだ。映画版では、『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー賞を受賞したジャレッド・レトが演じる新しいジョーカーがお披露目される。またバットマン役はベン・アフレックである。
5. Gambit(原題/全米公開2016年10月7日)
ガンビットはX-MENの世界で最も人気あるキャラクターの1人だが、映画シリーズできちんと描かれたことは1度もない。『ウルヴァリン』シリーズに登場しているが、そのスター性にふさわしい扱いとは言えないだろう。
キネティック・コンバージョン、スタティック・ジェネレーション、各種格闘技術など、多彩な技を操るガンビットであるが、ウルヴァリンやプロフェッサーXのようなX-MENシリーズの中核人物ではない。そのため、何の紹介もなく映画の主人公とするには少々リスキーかもしれない。
大抵は盗賊ギルドで盗みを働き、賞金首を狙うアンチヒーローとして知られている。またギャンブル好きであるが、行き過ぎでトラブルに巻き込まれることもある。X-MENとなる前は偉大な人物とは思われていなかったが、その奥底には正義の心が眠っていた。
現時点であらすじは一切不明だ。だがおそらくは盗みを働こうとして、偶然X-MENと出会い、人生が変わるといった感じではないだろうか。
4. Teenage Mutant Ninja Turtles Out of The Shadows(原題/全米公開2016年6月3日)
映画のオリジナルシリーズの出来は素晴らしく、その路線を踏襲してもらいたいと願うファンも大勢いるだろうが、新しくなったタートルズだって実にクールだ。
ミーガン・フォックスがエイプリル役に復帰し、ケイシー・ジョーンズはスティーヴン・アメルが演じる。タートルズは新たなる脅威から街を守るために、またもや危機に陥る。ビーバップとロックステディも最新CGでこれまでにない完成度を見せてくれる。
アメルの参加とフォックスの復帰でキャスト陣の強化を図っていることからも、新作のスタッフは評価の高い前作超えを狙っているに違いない。はやる気持ちを抑えて、来年の夏まで辛抱強く待っていよう。
3. デッドプール(日本公開2016年8月12日)
最近で最も物議を醸した映画は、R指定されたこの『デッドプール』のはずだ。通常のスーパーヒーローものが家族で楽しめるようPGかせいぜいPG-13であることを考えれば、異例の事態と言える。だが本作品はコミックの世界を忠実に再現するために、暴力満載の大人向けの仕上がりとなった。
主演のライアン・レイノルズがデッドプールに命を吹き込み、『マーク・ウィズ・ア・マウス』を見事に映像化してくれた。他の俳優ではこうは行かなかっただろう。このキャスティングに文句のある人はいないに違いない。
レイノルズは数年前の『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』でもデッドプールを演じている。多少なりとも彼の能力を前もって知ることができたのは幸いだった。だがあまり公平に描かなかったのは問題だったかもしれない。その結末、多くのデッドプールファンが落胆し、まるで本来あるべき姿の寄せ集めを見ているかのような思いをさせてしまった。
マーベルはデッドプールのそうした部分を抹消して、コミック版に近づけようとしているようだ。デッドプールが黙らせられることもない。ウルヴァリンとの関連が描かれるのかどうかは不明だが、注意して観ればX-MENとの関わりに気づくだろう。
また緑色のコスチュームを嫌がるウェイド・ウィルソンのセリフから判断すると、スーパーヒーローに関するジョークも飛び出してきそうな気配だ。元ネタはもちろんレイノルズが配偶者ブレイク・ライヴリーと共演し酷評された『グリーン・ランタン』である。
2. シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(日本公開2016年4月29日)
本作品ではマーベルユニバースで活躍する様々なスーパーヒーローが登場する。基本的に『エイジ・オブ・ウルトロン』の後の出来事であり、正義のヒーローを二分するシビル・ウォー(内戦)が描かれる。
国家組織であるS.H.I.E.L.D.はあらゆるスーパーヒーローたちを管理しようと考え、スーパーヒューマン登録法を推進するが、それに反発を感じる者もいた…これがコミック版のストーリー展開である。堅物のキャプテン・アメリカはこうした政策に賛成しそうなものだが、前回の単独登場の映画で、キャプテン・アメリカが政府を完全には信用できないでいる描写がなされている。
一方のアイアンマンは型破りなところがあるが、登録法については賛成派である。アイアンマンとキャプテン・アメリカは戦いについて異なる哲学を持っており、そのために賛成派と反対派に分かれて対立することになる。こうして愛すべきスーパーヒーローたちの内戦が勃発してしまう。
ブラックパンサーが初登場し、スパイダーマンも関わってくる。コミック版では、両陣営の戦いを止めようと奮闘している。
1. バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(日本公開2016年3月25日)
『マン・オブ・スティール』シリーズの新作であるが、こちらもクロスオーバー作品である。コミック版では両者の間に確執がある、というか実際に戦っている。映画版のテーマはシンプルで、「スーパーマンのような超人的能力を有した人物を信用できるのか?」というものだ。確かに以前助けられているが、仮に今度は力を悪用しようとしたらどうなるだろうか?
スーパーマンの宿敵レックス・ルーサーは真の悪は地下ではなく、空からやってくると信じており、誰かがスーパーマンに引導を与える必要があると考えている。この世界においてゴッサム・シティとメトロポリスは近くにあるようで、ゾッド将軍とスーパーマンの戦いに巻き込まれたゴッサム・シティは甚大な被害を受けている。これがバットマンを怒らせる。
予告編では、スーパーマンらの戦いのせいで両親を失ったと思わしき少女を抱きしめるブルース・ウェインが映っている。また彼の背後にある建物の残骸らしきものに”ウェイン”の名も確認できる。バットマンがスーパーマンを倒す、あるいは少なくとも必要があれば止める手立てが必要であると悟った瞬間だ。同時にスーパーマンも彼を危険視し、自警団のようなやり口を止める必要があると感じている。
スーパーマンとバットマンだけでなく、中心人物としてレックス・ルーサーが登場し、ジョーカーも関与する。ドゥームズデイやワンダーウーマンも登場する。彼らは一体どんな活躍を見せてくれるのだろうか。
therichest・translated hiroching
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コメント
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7. 匿名処理班
DCコミック好きだからバットマンVSスーパーマンは楽しみだけど
やっぱバットマンはノーラン版の印象が強いせいで違和感あるなあ…
監督がザックスナイダーなのも不安だ。あの人の作品は淡々とエピソードを羅列してるだけでヒーローものには合わない
ウォッチメンは酷かったしマンオブスティールも微妙な出来だった
出来ればノーランに撮って欲しかった
8. 匿名処理班
最近ハマりだしたアメコミだが、ハマりだしたタイミングが素晴らしかったようだ!
胸が高鳴る!!
9. 匿名処理班
スタートレックとアサシンクリードはコミック"原作"じゃないよ。