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【ガルパン】ノンナ「時には昔の話を」|エレファント速報:SSまとめブログ

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【ガルパン】ノンナ「時には昔の話を」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 21:50:15.75 ID:nlhXL8Oz0


『大洗、T-34-85、IS-2、KV-2、戦闘不能!』

ノンナ「ニーナ、アリーナ、怪我はありませんか」

ニーナ『大丈夫だぁ』

アリーナ『カチューシャ隊長、逃げてくれたなぁ』

クラーラ「Я извиняюсь . Если это возможно, здесь является немного более развалиной(すみません。こちらがもう少し大破させることができれば)」

ノンナ「Это было чертовски хорошо. Мы были в состоянии заработать время .(上出来でしたよ。時間を稼ぐことが出来ました)」

ニーナ『そういえば、ノンナ副隊長が言ってた、ウラル山脈よりってどんな意味なんだ?』

ノンナ「それはですね――――」




2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 21:51:07.96 ID:nlhXL8Oz0



※ガルパン劇場版のネタが少し出ます。ネタバレ注意
 こうだったかもしれないプラウダ高校の妄想ストーリーです
 公式にない部分が大部分ですがそれも含めてよろしくお願いします



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 21:52:58.82 ID:nlhXL8Oz0

ノンナ『プラウダ高校に入学した私は、中学時代から続けていた戦車道を、続けて履修することにしました』

ノンナ『入学して1ヶ月。ようやく少しクラスに慣れた頃、その出会いがありました』


ノンナ(1年生)「……」

ドンッ

??「きゃっ!」

ノンナ「す、すいません……?どこに……」

??「こ、ここで……」

ノンナ「す、すみません。見えなかったもので……」

カチューシャ(1年生)「い、いえ、こちらこそ……あ、確か、戦車道の」

ノンナ「はい、あなたも、戦車道の」


ノンナ『プラウダの戦車道隊は、かなりの人員が居ますので、その時点では私もカチューシャも、そういえば見たことがある、程度の認識でしかありませんでした』



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 21:53:47.66 ID:nlhXL8Oz0


カチューシャ「あっ、もう次の時間が……!」

ノンナ「あ、待って。このノート……行ってしまいましたね」


ノンナ『勝手に人の持ち物を除くというのは悪趣味だとは思いましたが、作戦計画と書かれたノートを手に取り、私は中身を見て、軽いショックを覚えていました』

ノンナ『そこに記されていたのは、これまでの黒森峰の戦闘と、プラウダ校の戦闘データを詳細に分析し、かつ勝利するための作戦案』

ノンナ『今思い返せば、多少荒削りな部分もありましたが、それでもその当時、この戦法を立案して、実践していたプラウダの戦車道指揮官は居ませんでしたから、カチューシャの先見性に、私は感動を覚えました』



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 21:55:49.56 ID:nlhXL8Oz0

カチューシャ「あのっ!今度の練習試合の作戦を考えてみたんです!これなら必ず勝てます!」

オリガ(3年生・副隊長)「何おちびちゃん。お絵かきでも持ってきたの?」

アナスタシア(2年生)「隊長にこれを渡せって言うの?」

カチューシャ「はい!」

オリガ「ふーん…ま、隊長には渡しといてあげるわ」

カチューシャ「ありがとうございます!」


ノンナ『あの頃のプラウダの戦車道は、隊長アレクサンドラを中心として、その取り巻きだけですべてが決められていました』


タチアナ(2年生)「まあ、通るとは思えないけどね」

マリア(2年生)「体は小さいのに、頭だけは大きいのねえ。あら?どこに行ったのかしら?みえないわ?」

オリガ「はいはい。おちびちゃん相手に遊ばないの」

カチューシャ「これなら必ず、黒森峰だって倒せます!」

マリア「はいはい、じゃぁねぇ~」


ノンナ『北海道でも有名な、戦車道の期待の星と言われていたカチューシャでしたが、むしろそれが彼女たちの気に食わなかったようです』



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 21:56:40.85 ID:nlhXL8Oz0

カチューシャ「……」ジワッ

ノンナ(1年生)「……」


ノンナ『あの頃のカチューシャは、まだまだ学園生活にも不慣れで、小さな体が災いして、戦車道以外でもいろいろ不遇な目に遭っていました』

ノンナ『私は、そんな彼女に期待をしていました』

ノンナ『この子は、きっと凄いことをやってのける。それだけの思慮深さと、理想がある』

ノンナ『だから私は、この子を……カチューシャを守ろうと決めたのです』


カチューシャ「ちょっ、ノンナ!何してるの?!」

ノンナ「こうすれば、もうおチビちゃんなんて言わせませんよ」

カチューシャ「ノンナ……」


ノンナ『肩車をしようと思ったのは、単純に彼女が人を見上げて話すという、物理的に不利な状況だったのを解決して上げたかったから』



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 21:58:24.25 ID:nlhXL8Oz0

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ニーナ「そっだらごどがあっだんですねぇ」

アリーナ「でも、カチューシャ隊長、あたしらが戦車道やりだした時にはだいぶ今のカンジだったべな?」

「おーい!車両はここにおいて戻るべ!」

ニーナ・アリーナ「「は、はい~」」

ノンナ「……小さな暴君。地吹雪のカチューシャ」

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8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 21:59:10.43 ID:nlhXL8Oz0

ノンナ『それは、戦車の整備と掃除を終えて寮に戻った夜のことでした』

ノンナ『廊下の奥で、誰かのすすり泣く声が聞こえてきたのです』

ノンナ『誰の声だろう。私はその声の元へと歩を進めました』


ノンナ「カチューシャ……!」

カチューシャ「ひっく……えっぐ……」


ノンナ『カチューシャの部屋に吹き込む、冷たい風』

ノンナ『あろうことか、彼女の寮の部屋は、何者かによって荒らされていました』

ノンナ『貴重品は常に持ち歩くのがプラウダのルールでしたから、幸いそういったものへの被害はなかったのですが……』


カチューシャ「ノート……やぶかれちゃった……」


ノンナ『犯人は明らかに、戦車道隊員。しかし、カチューシャのことなど、誰も最初から気に留めていなかった』


ノンナ『彼女の部屋の惨状を、隣や向かいの部屋の生徒は知っているだろうに、我関せず、と』



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 22:00:12.42 ID:nlhXL8Oz0

ノンナ「……カチューシャ、来てください」

カチューシャ「え、ノンナ……」

ノンナ「今日から、ここがアナタの部屋です」

カチューシャ「え、でも……」

ノンナ「良いんです。私1人でこの部屋は広いですから……」


ノンナ『可哀想、と思っただけではありませんでした』


ノンナ『カチューシャという逸材を、守らなければいけない』


ノンナ『それがプラウダの戦車道を生まれ変わらせる唯一の手段だと思ったのです』



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 22:01:15.95 ID:nlhXL8Oz0

ノンナ「……カチューシャ、あなたは、皆が言うような、小さいだけの、頭でっかちなどではありません」

カチューシャ「……」

ノンナ「ウラル山脈より高い理想と、バイカル湖のように深い思慮を秘めている……私は、あなたがこのプラウダの戦車道のトップに上り詰めることを信じています」

カチューシャ「ノンナ……」

ノンナ「だから、あなたはもっと堂々としていればいい。あなたは、良い指導者になりますよ」

カチューシャ「……わかった。じゃあ、ノンナ、あなたも手伝って」

ノンナ「はい」


ノンナ『カチューシャとの同じ部屋での生活は、カチューシャ自身の自主独立の心が強いことも会って、割合短期間で終わりを告げました』

ノンナ『しかし、私がふとした拍子に歌った子守唄が気に入った様子でしたので、部屋が別れた後も、毎夜歌ってあげています』



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 22:02:19.97 ID:nlhXL8Oz0

ノンナ「Спи, младенец мой прекрасный,Баюшки-баю.(おやすみ、私のかわいい赤ちゃん。ねんねん、おころりよ)」


ノンナ『彼女は、この小さい体にどれだけの強さを秘めているのでしょうか』


カチューシャ「Zzzz……」

ノンナ「Тихо смотрит месяц ясный.В колыбель твою.(輝くお月様が、静かにあなたの揺りかごを覗いているわ)」


ノンナ『彼女は、この小さい体にどれだけの強さを秘めているのでしょうか』


カチューシャ「Zzzzz……」

ノンナ「Стану сказывать я сказки,Песенку спою;(お話をしましょう、お歌を歌いましょう)」

カチューシャ「Zzzzz……」

ノンナТы ж дремли, закрывши глазки,Баюшки-баю.(目を閉じてお眠り。ねんねん、おころりよ)」


ノンナ『私は時折思うのです。ひょっとすると、体の大きさこそ私は大きいですが、この子のほうが、何倍も大きな人間なのではないか、と』



12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 22:02:49.21 ID:nlhXL8Oz0

カチューシャ「Zzzz……」

ノンナ「……寝ましたか」

カチューシャ「ノンナ……」

ノンナ「はい?」

カチューシャ「Zzzzz……」

ノンナ「寝言でしたか……」



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 22:03:24.58 ID:nlhXL8Oz0

ノンナ『私達の1年生の時代は、そうして過ぎ去りました。臥薪嘗胆、という言葉がぴったりだったかもしれません』

アナスタシア(3年生・戦車道隊長)「バカを言うんじゃあないわ。なんでアナタの作戦なんか採用しなくちゃいけないの?」

カチューシャ(2年生)「黒森峰を叩き潰すためにはこの作戦を使うよりほか無いわ!」


ノンナ『私達が2年生に進級すると、プラウダの戦車道チームは隊長アレクサンドラの後任として、アナスタシアを迎えていました。しかし、単調な突撃を繰り返す戦術が災いし、プラウダ高校戦車道始まって以来の、冬の時代が訪れていました』


カチューシャ「本隊を囮として敵主力を惹きつけ、包囲。その間にフラッグ車を叩く!これで勝利も同然よ!」


ノンナ『カチューシャはといえば、エカテリーナの後任であるアナスタシアの信頼のなさに援護を受けて攻勢を開始していたものの、まだ実権掌握には程遠い段階でした』



14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/31(木) 22:06:28.67 ID:nlhXL8Oz0

ノンナ『カチューシャの立案した戦法は、敵部隊を二重包囲して戦力を削り取りつつ、敵の戦意を下げるというものでした』


ノンナ『プラウダの戦車道チーム、特に戦車道全国大会におけるレギュレーションは、この戦法を展開するに十分でした』


ノンナ『しかし、圧倒的な戦力を誇るというのは、それだけで慢心を与えていました。そんな手のかかることをしなくても、敵正面から力押しのほうが、短期決戦が行えるのですから』


ノンナ(2年生)「私もカチューシャの意見に賛同します」

カチューシャ「本隊は敵を引きつけておくだけ、万が一別働
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