常務「輝けぬ者に資格はない」卯月「私…まだ答えが」ユート「信じるんだ君の笑顔を」
カツカツカツカツ
卯月「…」
ユート「来たか…」
卯月「確か、貴女は……。あの…プロデューサーさんに合わせて下さい」
ユート「そのつもりだ。来い。アイツの居る所に案内する」
カツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツ…カツ
このSSはアニメシンデレラガールズ23話を元にしたクロスSS
卯月「笑顔なんて、誰にも出来るもん…」ユート「世界に…皆の未来に、笑顔を……」
の続編となります。題材は次話の24話となります。
前回同様遊戯王シリーズのキャラが多数登場し世界設定も大幅に変わっておりますのでご注意を
笑顔を取り戻しに346プロに戻って来た彼女の前に美城常務が立ちはだかります
武内Pと共にユートは卯月に自然な笑顔を取り戻してあげる事が出きるのでしょうか?
卯月「ふぇ」
美城常務「君の輝きはどこに行った?」
ユート「何ッ!?」
美城常務「君に言っているんじゃない。彼女に聞いているのだよ」
美城常務「君は廃被りのままだ。輝けない者は城の階段を上がれはしない」
カツカツカツ ギュイーン ガチャッ
卯月「うぅ…」
ユート「気にするな。前にも言っただろう『キミの中には真の笑顔が眠っている』と…自信を持つんだ」
美城常務「奴が近頃この城に出入りしていると言う輩か…」
職員「ええ…」
今西部長「確か彼はプロデューサーである彼の通っていた養成校の友人だそうだよ」
美城常務「ほう。彼の……しかし、会議では見た覚えが無い。となるとウチのプロデューサーではないようですが」
今西部長「ん…確かにそうだね。彼はウチのプロ所属でも他のプロのプロデューサーでも無い只の部外者だ」
今西部長「でも、彼の行動がきっかけで彼女達ニュージェネレーションのわだかまりを解消させる事が出来たと言う話をよく耳にするんだよ」
美城常務「ニュージェネレーション…私のプロジェクトに所属している渋谷凛、それに本田未央…そして、今一番問題を抱えているアイドル
島村卯月の所属しているチーム……そんなチームのわだかまりを奴が解消した…と?」
今西部長「部外者だけれど、彼もシンデレラプロジェクトのプロデューサー君同様見かけによらずプロデューサーに適していてるんじゃないかと思うよ」
美城常務「どんな経緯であれ彼女達と知り合い…関係性に問題となっていたわだかまりを解消したのか知らんが…」
美城常務「どこの馬の骨か分からん輩が誰に断って私のこの城に出入りをしている?許される訳ではない。至急奴の身元を調べろ」
職員「ハッ!」
卯月「ふぅー」
ユート「俺は君のプロデューサーと話してくる。君はそこで待っているんだ」
卯月「わ、分かりました…」
未央「会場いい感じだったよ!」
卯月「ふぇ」
凛「いつ見に行ったの?」
未央「舞台の帰りにユーゴに連れてってもらっt」
凛&未央「あ」
卯月「あっ…!あの、おはようございます!ええっと…この間はー」
未央「…しまむー!!」
卯月「あのー」
未央「おーしまむー!!来てくれたんだーうふふ♪」
卯月「あーはい。あっ」
凛「…」
卯月「うっ…」
未央「なーになに?二人共顔怖いよー」
卯月、凛「あっ」
3人「あ!」
未央「プロデューサーしまむー来たよ!」
ユート「言わなくても俺が今伝えた所だ」
未央「ユートも居たんだ!」
ユート「島村卯月と今日出入り口で最初にあったのは俺だからな。案内するのに居るに決まってるだろ」
卯月「(いつの間にか…この人未央ちゃんと馴染んでます……)」
ユート「言った通りだろ?」
武内P「はい。(無言の頷き)」
武内P「おはようございます」
卯月「おっおはようございます!」
武内P「体調は…?」
卯月「あ、はい。前よりは…」
武内P「調子の方は…?」
卯月「ええっと…前よりは……」
武内P「明日は…クリスマスライブです」
卯月「ハッ」
武内P「出演…出来ますか?」
卯月「あぅ…」
ユート「今無理にさせるべきじゃない…彼女の状態が安定しているのを朝の内に確認してからでも遅くはないだろう?」
武内P「出来ればそうしたいのは山々なんですが…」
ユート「確かに今日はライブ前日…彼女の遅れた分を明日のライブの為に巻返す準備を早く進めたい気持ちも分かるが、今は彼女のケアを最優先にするべきだ」
ユート「不完全な状態で挑ませて彼女の精神をまたしても砕かせるつもりか?」
武内P「…」
卯月「あ、あの、私、その!」
凛「やだ!!」
卯月「おぅ」
凛「3人で…3人で、出たい!!」
未央「しぶりん…」
凛「うぅー」
武内P「(島村さんがスランプに陥ったのは、彼女の…独りよがりの行動が原因になったと彼女なりに察してか、
一足早く島村さんの異変に気づき皆にフォローをお願いして回っていました)」
武内P「そんな渋谷さんだからこそ、メンバーと共に出たいと言う想いは尋常では無いはず……)」
未央「しまむー来てくれて嬉しい。ありがとう!」ギュッ
ガチャッ
ユート「彼女達なりに気を使ってくれたのか」
武内P「…。こちらで出来る限り当日の準備は進めています」
卯月「うぅ」
武内P「ユート。貴方の仰る通り…今の島村さんには気分転換が必要だと思われますね」
ユート「…だな」
武内P「しまむらさん。こちらでレッスン…して行かれますか?」
卯月「はぁ」
ピンポン
凛「…ごめん」
未央「お?」
凛「私…カッコ悪い……。でも、今のままじゃって思うとツラくて……」
未央「うぅ……。しぶりん!」
未央「テイッ?」
凛「んっ……あ」
未央「3人でライブに出るんでしょ!しまむー信じて待ってよう」
未央「私達が下向いてたら駄目だよ」
凛「あぁ……未央。凄いね……」
未央「ニッヒヒヒ」
未央「これもユーゴ達に出会ったおかげかな?私…もう下向かないって決めれたのは!」
凛「フッ あの人達にも感謝しないとね。でも、未央…ありがとう」
リン「ユーゴ何だか嬉しい顔してる。フフ♪何かあったのかな?」
ユーゴ「えっ何か浮かれてる顔してたか俺?いんや。そういうのは最近無かったけどよ。何だか分かんねーけど良い事言われてる気がして嬉しいんだよ」
卯月「ハァー…ウゥー……うん!」
ガチャン
卯月「し、失礼します!」
莉嘉「あ、卯月ちゃん!」
みりあ「はぁぁぁーー」
卯月「お、おはようございます!」
ユート「もう君たちはレッスンに来ていたのか。熱心だな」
みりあ「お兄さんも来てくれたんだー」
莉嘉「莉嘉達の魅力に釣られて来ちゃったのかな?もうしょうがないなー」
ユート「それに関しては断じて違う。まぁ…あれだ。ここには彼女の付き添いも兼ねて来たんだ」
莉嘉「彼女って…卯月ちゃんの事だよね?最近見てなかったから心配してたんだけど大丈夫そうで良かったよ」
みりあ「…ホントにもう大丈夫なの?」
ユート「どうだろうな……」
みりあ「?」
卯月「あぁ…ええっと……」
スタスタスタ
みく「卯月ちゃん。どんな理由があっても仕事をほっぽり出すのはプロ失格だと思う」
卯月「…はい。本当にごめんなさい」ペコリ
ユート「その位でいいだろ?」
みく「そこをどいてほしいにゃ。いくらユートでも邪魔立てするならみく許さないよ?」
ユート「確かに彼女はあの場を逃げ出したのかも知れない…だが、彼女にも戸惑いながらも人には言えない事を
ずっと心の内に塞ぎ抱え込んでいたものがあったんだ…」
ユート「そういった思いは誰しも少なからず経験があるハズだ。だから彼女の気持ちを汲んで攻めないであげてくれ」
李衣菜「…みく?あの人の言ってる事も一理あると思う」
みく「はぁ……。ほんと心配したんだよ?」
スチャッ
卯月「…へ?」
ユート「ほう。あれ(猫耳)一つで島村卯月と言う存在をキャットガールにエクシーズチェンジさせる力を持っていたか」
李衣菜「それ…絶対に違うと思う」
莉嘉「あぁー似合う!」
みりあ「うづにゃんだぁー!!」
みく「…さ!うづにゃん!にっこり笑顔で皆に会いに行こう?」
ユート「笑顔……か」
ユート「(今の彼女にとっては笑顔は……)」
卯月「え……。う、うぅ………」
みく「う、卯月ちゃん?」