穂乃果「もしもし、私メリーさん、今あなたの後ろにいるの」
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
絵里「あら、電話、誰かしら?」
絵里「……非通知?」
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
絵里「こういうのは出ないほうがいいわね、怪しすぎるし」
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
絵里「そういえば、亜里沙があとで宿題見てほしいって言ってたわね」スタスタ
ガチャ
アリサー、シュクダイ デキタノ?
オネエチャン、コクゴノカダイガワカラナインダケド…
イイワ、ミセテチョウダイ
ワァ、アリガトウ、オネエチャン
トゥルルルルル♪トゥルルル……
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
凛「すぅ……すぅ……」
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
凛「……ん……む~……」
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
凛「……むにゃぁ……」
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
凛「あ……電w……」
トゥルルルルル♪トゥルル……
凛「……ぐぅ……ぐぅ……」
海未「……」スッ
海未「……」グググッ!!
海未「……っ!」バシュッ!!!
ストンッ!!
海未「ふう……心が落ち着きますね」
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
海未「こらっ!誰ですか!ここでは携帯は電源を切っておくという決まりですよ!!」
後輩「すっ、すみません、園田先輩!」
海未「次からは更衣室にしまっておくようにお願いしますよ」
後輩「は、はい!!」
海未「さて……」
海未「……」スッ
海未「……」グググッ!!
海未「……っ!」バシュッ!!!
ストンッ!!
花陽「おっにぎり♪おっにぎり♪」ギュッギュッ
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
花陽「ぅひゃあっ!?び、びっくりしたぁ」
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
花陽「わっ、わっ、は、早く出ないと!」アセッ
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
花陽「ああ!!でも、手がご飯まみれで……あぅぅぅ……」
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
花陽「だ、だれかたすけてぇ~~~!!」
トゥルルルルル♪トゥルル……
こころ「あ、あの……お姉さま……」
ここあ「お姉ちゃん……」
虎太郎「んあー」
にこ「ん、どうしたの?三人とも」
こころここあ「「ご、ごめんなさい!!」」
虎太郎「ごべぇん」ズズッ
にこ「は、はい?いきなりどうしたのよ!?」
こころ「そ、その……追いかけっこをしていたんですけど……」
ここあ「うん……走ってたら気づかずに……」
虎太郎「ふんだ~」つケータイ ボロッ
にこ「…………は?」
にこ「ふぅぅぉぉぉおおっっ!?にこのけいたぁぁぁぁぁああああい!!!!!」
希「……」
タロット ペラッ ペラッ
希「っ!?こ、これは……!?」
希「なんてスピリチュアルなんや……」オソルオソル
希「にこっちに危機が迫ってるなんて、こうしちゃいられない!」
希「急ぐで!!」
ダダダダダダダ!!! ガチャ バタン!
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪
トゥルルルルル♪トゥルル……
チュンチュン♪チュンチュン♪
ことり「あ、電話だぁ」
チュンチ…ピッ
ことり「もしもし、ことりだよ」
ボソボソ ボソボソ
ことり「穂乃果ちゃんだよね、どうかしたの?」
ブツッ……ツーツー……
ことり「あ、切れちゃった」
ことり「あれ?非通知?でも、今のは穂乃果ちゃんだよね?」
真姫自室
真姫「ふぅぁ……もうこんな時間、そろそろ寝ようかしら」
トゥルルルルル!!!トゥルルルルル!!!
真姫「う゛ぇぇぇええええ!!!???」
トゥルルルルル!!!トゥルルルルル!!!
真姫「ま、まったく驚かさないでよね……音量設定いつのまにズレちゃってたのかしら」
トゥルルルルル!!!
真姫「でも、こんな時間に誰よ」
真姫「……非通知?」
トゥルルルルル!!!
真姫「ああ!!もううるさいわね!ママたち寝てるんだから静かにしてよね!!」
トゥルルルルル!!!
真姫「うぅぅ……分かったわよ、出ればいいんでしょ!出れば!!」
トゥルル…ピッ
真姫「はい、西木野ですが」イライラ
真姫「……もしもし」
真姫「……もしもし、ねえ、聞こえてる?もしもし?」
もしもし……私、メリーさん……今、穂乃果の家にいるの……
ブツッ……ツーツー……
真姫「あら、切れた……」
真姫「もう何なのよ……」
トゥルルルルル!!!
真姫「う゛えええぇぇ!?」ビクッ
トゥルルルルル!!!
真姫「ま、またぁ?」
トゥルル…ピッ
真姫「……もしもし」
もしもし……私、メリーさん……今、靴を履いてるの……
真姫「はぁ?いや、そんな実況されても返答に困るんだけど」
……片手塞がってるから履きづらいの……
真姫「履いてから電話かけなさいよ!」
真姫「あ、また切れた……」
真姫「……メリーさんって言ってたけど……メリーさんってアレよね、怪談の……」
真姫「……ま、まさかね……」
真姫「ほら、穂乃果の家って言ってたし、絶対穂乃果のイタズラよ、こんなの、そう、イタズラに決まってるわ、うん」
真姫「今度かかってきたら注意しないと!」
真姫「……まあ、かかってこなくていいけど」
トゥルルルルル!!!
真姫「うわ、かかってきたわね……」
トゥル…ピッ
真姫「もしもし?」
真姫「イタズラなんてバカなことしてないで寝たら?」
真姫「ねえ、聞いてるの?どうせ穂乃果なんでしょ?」
もしもし……私、メリーさん……今、神田明神にいるの……
真姫「いや、早すぎでしょ!?穂乃果の家から神田明神までどのくらいあると思ってんの!」
……浄化されそうなの……
真姫「自分から死地に赴いてどうすんのよ!?バカなの!?死ぬの!?」
真姫「……この移動の速さ……それに、神社で浄化されそうという話……」
真姫「ま、まさか……本当に……」
真姫「あ、音量小さくしておかないと……」
真姫「……よし、これでいいわね」
トゥルルルル トゥルルルル
真姫「ふふん、完璧ね、これでママたちは静かに寝れるわ」
トゥルル…ピッ
真姫「もしもし」
もしもし……私、メリーさん……今、ファミマにいるの……むしゃむしゃ……
真姫「なに買い食いしてんのよ!」
真姫「って、いや、そんなことよりも……貴女ほ、本当に、その……メリーさんなの?」
……音量下げるより、マナーモードの方がいいと思うの……
真姫「あ、そういえば、そうよね」ウッカリ
真姫「マナーモードに切り替えて、と……よし、これでオッケーね」
真姫「……って、あ、あれ?」
真姫「……どうして私が音量下げたこと知って……」
ブーーー
真姫「ひっ!?」ビクッ
ブーーー
真姫「……」
ブー…ピッ
真姫「……も、もしもし……」
もしもし……私、メリーさん……今……
真姫「ねえ!もういいでしょ!?かけてこないでよ、こんなの!」
真姫「私が何したっていうの!?」
真姫「何でこんなことするのよ!!」
真姫「ちょっと!!聞いてるの!?」
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