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さて折角のお正月休み。どこへ行こうとも冬の天気は雪や氷が心配だが、そう悪いことばかりでもない。毎日お空を見上げてごらん。冬にはちょっと面白い雲と遭遇できるチャンスが多いのだ。ぜひこれは見逃さないようにして欲しい、美しくも不思議な5つの冬に多い空模様をあげてみよう。
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1. レンズ雲(レンチキュラー雲)
山の景色はとても美しく、このすばらしい眺めにさらに色を添えるのに雲は必要ない。しかし、空気の急激な上昇や下降の影響で、おもしろい雲の現象が起きることがある。
山がレンズ雲と呼ばれる上記写真のような変わった形の雲を生み出す状況を作るのだ。レンズのような形をしているため、この名があるが、風が山の頂上に吹きつけることによって、こうした形の雲ができる。風が山肌に吹きつけ、空気が冷やされて露点(大気中の水蒸気が凝固し始める温度)に達し、風が頂上に到達すると、水蒸気が圧縮されて雲になる。空気が山の反対側に下降していくと、雲が風の流れに沿って地表近くへと落ちていく間に温められ乾く。
結果的に、レンズのような形をしたユニークな形の雲、あるいはUFOによく似た灰色の雲が山頂にぼんやりとかかる。レンズ雲は不吉だと言われているが、視覚的におもしろいだけでまったく害はない。ロッキー山脈や日本の富士山などの高山でよく見られる。
2. 波状雲
レンズ雲の仲間の波状の雲。山の尾根に風が吹きつけることによって起こる。湿気を含んだ風が山脈に吹きつけると、その領域に分裂した流れができることがあり、まるで静かな池の表面に波紋が広がっていくように、大気波が数十マイルもの流れのようになって続く。それぞれの波形で風が尾根に達すると、水分が凝縮されて長く尾を引くように雲が連なる形になる。
この結果、地上や空中、もしくは宇宙からでも、上記写真のようなさざ波のような雲が観察できる。こうした雲は、アメリカ東海岸、アパラチア山脈の東側でよく見られるが、岩が切り立ったような地形でも見られる。波状雲は、雷雨があると平野や海上のようなフラットな場所でも起こることがある。
3. ケルビン・ヘルムホルツ雲
日本の有名な葛飾北斎の浮世絵『神奈川沖浪裏』にそっくりの雲がある。いわゆる波状雲の一種だが、このケルビン・ヘルムホルツ雲は、こうした雲を形作る流体力学を研究した19世紀の物理学者の名にちなんで名づけられた。
激しいスピードまたは、近接する層の風のスピードが異なっている場所で発生する。上の雲のスピードが、下の雲のスピードより速い場合、速く動く空気が雲のトップを切り取り、カールした波形のようなおもしろい形になる。
4. 穴あき雲
気温の低い季節によく見られ、極低温の水滴でできた薄い雲の層があるときに発達する。この水滴は、氷ができるための核が不足しているため、氷点下でも液体のままだが、通過する航空機の排気のような異物が混入すると、それが突然凍って氷の結晶になる。
いったんこうなると、新たにできた氷の結晶がまわりの雲から落下していく。この連鎖反応によって、薄い羽のような氷晶のすじが穴の下にできて、雲に穴があく。雲の真ん中に奇妙な穴があいているのが見えたら、それは落ちこんでいる穴のすじを見ているのだ。ホールパンチ雲ともいう。
この穴は小さくて単独のものが多いが、非常に大きく発達し、あまりにも大きくてわずか数分で消えてしまうものもある。
5. 幻日
場所と時間がうまく合えば、巻雲の薄い層のおかげで、このまばゆいばかりの大気の妙が見られるかもしれない。雲に対して太陽が直角の位置にある場合、幻日ができる。幻日とは、太陽を反射してもうひとつ小さな太陽が生じる視覚現象で、雲の中に鮮やかな虹が出ることが多い。
巻雲は氷の結晶を含んでいて、これが入ってくる太陽光を反射し、太陽の両側の22度の角度にふたつの太陽があるように見せる。太陽が地平線に近づいたときによく起こると言われていて、極地近くで見られるものは、空に実際の太陽が現れたように明るく大きくて、すばらしい。中緯度地方に住むわたしたたちのほとんどは、太陽の両側の雲の中に現われるはっきりした楔形をした虹色の光として認識している。
via:mentalfloss・translated konohazuku / edited by parumo
ということでこの冬休み、新たなる雲との出会いの為に過ごしてもよさそうだ。でもってすんごい雲と遭遇できたら、素敵なお写真を送ってくれるとうれしいな。
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コメント
1. 匿名処理班
ラスト2枚は幻日ではなく内暈(と幻日環)では?
2. 匿名処理班
カルマン渦が無いとは
3.