1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:16:04.10ID:dAHLAq5q0
―ネルフ―


シンジ「僕は・・・嫌だっただけなのに・・・」


シンジ「だから断っただけなのに・・・」


シンジ「なんでなんだろ・・・」


シンジ「・・・ねぇ、綾波はどう思う?」


レイ「・・・どうして私にそんなこと聞くの?」


シンジ「綾波しか・・・こういうこと話せる人・・・いないから・・・」







4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:18:05.29ID:dAHLAq5q0
レイ「葛城三佐じゃダメなの?」


シンジ「ミサトさんは・・・ミサトさんに話しても、きっと茶化されるだけなんだ」


シンジ「多分真剣には聞いてくれないんだ・・・」


レイ「そう」


シンジ「ねぇ、綾波はアスカがどうして怒ったのかわかる?」


レイ「・・・わからない」


シンジ「そっか・・・そうだよね、他人の考えてることなんて・・・わかるはず、ないよね・・・」




6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:19:51.07ID:dAHLAq5q0
レイ「・・・ごめんなさい」


シンジ「いや、いいんだ。僕こそごめん・・・こんなこと聞いて」


レイ「いいの。私が悪いんだから」


シンジ「・・・」


レイ「じゃあ私、先帰るから」


シンジ「あっ・・・うん・・・じゃあね」


シンジ「・・・」




7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:21:09.22ID:dAHLAq5q0
シンジ(はぁ・・・家に帰りたくないなぁ・・・)


シンジ(アスカ・・・)


―綾波宅―


レイ「・・・・・・」


レイ(弐号機パイロットの娘、どうしてそんなことを・・・)


レイ(碇くんと・・・ひとつになりたかった・・・?)


レイ(・・・わからない・・・)




8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:23:22.25ID:dAHLAq5q0
レイ(キス・・・愛情の証・・・ひとつになりたい気持ち・・・)


レイ(それが彼女の願い・・・)


レイ(でも・・・私も碇くんと・・・・・・)


―ミサト宅―


シンジ「ただいま・・・」


アスカ「あら、遅かったわね」


シンジ「あっ・・・アスカが早いんだよ」




9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:25:06.71ID:dAHLAq5q0
アスカ「そうねー、アンタみたいなノロマとは違うからね」


アスカ「で、なんかしてたの?」


シンジ「・・・綾波と、話してて、それで・・・」


アスカ「・・・あんた、ほんとファーストとは仲いいわね」


アスカ「好きなの?あいつのこと」


シンジ「そんなんじゃ、ないよ・・・」


アスカ「どうだかねー」


シンジ「・・・」




10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:27:09.02ID:dAHLAq5q0
アスカ「・・・ねぇ」


シンジ「何?」


アスカ「私とキスするの、そんなに嫌だった?」


シンジ「・・・」


アスカ「・・・まっ、嫌ならそれでいいけどー」


アスカ「あの時のも暇つぶしにやろうと思ってただけだしね」


アスカ「まぁアンタに断られるとは思ってなかったからちょーっとムカついたけど」


アスカ「私は加持さんにしか興味無いんだし」




13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:28:56.78ID:dAHLAq5q0
アスカ「別にアンタが気にする必要、ないのよ」


シンジ「気にして、ないよ・・・」


アスカ「・・・そっ」


アスカ「じゃあご飯できるまで部屋にいるから」


アスカ「あっ、ミサトは帰り遅いから食べてくるって」


シンジ「うん・・・わかった」


シンジ(・・・やっぱり僕はどうでもよかったんだ)




14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:31:07.11ID:dAHLAq5q0
―アスカの部屋―


アスカ「・・・はぁ・・・」


アスカ(・・・シンジ・・・どうして・・・?)


アスカ(私じゃだめなの?ファーストのほうがいいの?)


アスカ(なんでアイツなの?なんで私じゃないの?)


アスカ(なんで私を見てくれないの?なんで私を見てくれないの?)


アスカ(なんで私の事を誰も見てくれないの?こんなに頑張ってきたのに・・・)


アスカ(こんなに頑張ってきたのに・・・こんなに頑張ってるのに・・・!)




16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:33:34.96ID:dAHLAq5q0
アスカ(なんで私を拒絶するの?私、悪いことなんてしてないのに)


アスカ(私は悪くないのに・・・!私は悪くないのに・・・!)


アスカ(私を見てよ・・・私を見てよ・・・私を見てよ・・・!)


アスカ(私を助けてよ・・・私を抱きしめてよ・・・私を愛してよ・・・!)


アスカ(・・・加持さんはミサトにとられちゃった)


アスカ(ううん、違う・・・加持さんは私の事なんか見てなかったのよ・・・)


アスカ(初めからどうでもよかったのよ・・・ただの子供だったのよ・・・)




18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:35:39.37ID:dAHLAq5q0
アスカ(でも、エヴァに乗ってるからかまってくれる、笑ってくれる、優しくしてくれる・・・)


アスカ(みんな、みんなそうなのよ・・・エヴァに乗らなきゃ・・・エヴァに乗らない私は・・・)


アスカ(エヴァに乗らない私には、価値なんてないのよ・・・)


アスカ(でもアイツなら・・・シンジなら私を見てくれる、私をわかってくれる)


アスカ(私を抱きしめてくれる、私を受け入れてくれる・・・エヴァパイロットだからじゃなくて)


アスカ(一人の異性として・・・そう、思ってた・・・思ってたのに・・・・・・!)


アスカ(アイツは私を拒絶した・・・かたくなに拒んだ・・・)




21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:37:11.47ID:dAHLAq5q0
アスカ(キスしようって・・・私を受け入れてほしかったのに・・・)


アスカ(ただそれだけなのに・・・・・・!)


アスカ(・・・どうしたらいいの・・・?どうしたら・・・ママ・・・・・・)


―――
――



―キッチン―


シンジ「はぁ・・・」


シンジ(・・・今日はアスカの好きなハンバーグにしようかな・・・)


シンジ(・・・アスカは、やっぱりアスカは僕のことなんてどうでもいいんだ・・・)




25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:39:36.70ID:dAHLAq5q0
シンジ(アスカは・・・加持さん以外の男には興味ないんだ・・・)


シンジ(あの時のだって・・・きっと加持さんがミサトさんと一緒だって知ったから・・・)


シンジ(それで嫉妬して、僕を代わりにしたんだ・・・きっと僕のことは見てなかったんだ・・・)


シンジ(だから怒ったのはきっと・・・僕が役割を果たさなかったからなんだ・・・)


シンジ(でも、僕が加地さんの代わりになんてなるはずないんだ・・・)


シンジ(僕はダメなんだ・・・僕はダメなんだよ・・・)


シンジ(そうだよ・・・僕の事を見てるわけないよ・・・誰も・・・・・・)




26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:41:39.92ID:dAHLAq5q0
シンジ(エヴァがなきゃ僕にはなにもないんだ・・・なにも・・・)


シンジ(アスカもそう思ってるんだ・・・エヴァのない僕は無価値なんだって)


シンジ(だから僕をバカにするんだ・・・エヴァに乗ること以外なにもできないから)


シンジ(アスカはいいよ・・・頭もいいし、顔もいいし、行動力もあるし、自分に自信持ってるし)


シンジ(エヴァがなくても、アスカには価値があるんだ・・・人に必要とされるんだ・・・!)


シンジ(でも僕は・・・僕はっ・・・・・・!!)


シンジ(・・・どうしたらいいんだ、僕は・・・・・・)


―――
――





28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:44:25.08ID:dAHLAq5q0
―ダイニング―


シンジ「アスカー、ご飯できたよー」


アスカ「・・・」


シンジ「アスカー?」


アスカ「・・・いま行くー・・・」


アスカ「・・・ん?ハッ、ハンバーグだ!!」


シンジ「うん。最近作ってなかったし・・・材料も揃ってたしね」




29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:46:07.52ID:dAHLAq5q0
アスカ「旨そう・・・」


シンジ「・・・じゃあ食べよっか」


「いただきまーす」「いただきます」


アスカ「・・・・・・」モグモグ


シンジ「・・・・・・」モグモグ


シンジ「アスカ・・・なんか元気ないね」


アスカ「っ・・・・・・今日はお、女の子の日なのよ!!」




32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:50:53.23ID:dAHLAq5q0
アスカ(って、なに言ってんのよ私・・・気持ち悪い・・・)


シンジ「あっ・・・ごめん・・・」


シンジ(生理だったのか・・・)


アスカ「ま-たそうやってすぐ謝る!よくないわよ、そういうの!」


シンジ「ごめん・・・」


アスカ「・・・まぁいいわ」


シンジ「・・・ハンバーグ、どうかな?」


アスカ「まぁまぁね」


シンジ「そっか・・・よかった」




35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:52:41.71ID:dAHLAq5q0
アスカ「まぁまぁで喜ぶなんて、あんたバカァ?」


アスカ「こういうコメントはね、『旨い!』とか『おいしい!』とか言われて初めて喜ぶもんなのよ!」


アスカ「『まぁまぁね』で素直に喜ぶなんて、自分に自信が持てない証拠よ!!」


アスカ「シンジの料理はおいしいんだから、もっと自信持ちなさいよ!!」


シンジ「・・・てことはおいしかったの?」


アスカ「あっ・・・・・・う、うん・・・」


シンジ「ありがとう・・・!」




38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:55:21.13ID:dAHLAq5q0
アスカ「ふんっ・・・これぐらいのことで喜ぶなんて、ほんとにバカなんだから・・・」


シンジ(・・・やっぱりアスカに誉められると、嘘でも嬉しいな・・・)


アスカ(・・・やっぱりシンジにほんとの自分は見せられない・・・)


アスカ(弱いのね、私・・・・・・)


―――
――



ミサト「たっだいまー!」


シンジ「おかえりなさい」




40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 22:59:00.62ID:dAHLAq5q0
アスカ「おかえり、ミサト。じゃ、私もう寝るから」


ミサト「おやすみなさい」


アスカ「おやすみー・・・ふあぁぁ・・・」


ミサト「シンジ君も早く寝ちゃいなさいね、明日も学校でしょ」


シンジ「はい、お皿洗いが済んだら寝ますんで」


ミサト「悪いわね、いつも」


シンジ「いえ、ミサトさんはいつも忙しいですから・・・」




41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:01:58.48ID:dAHLAq5q0
ミサト「シンちゃん・・・ほんとにありがとうねぇ~!!」


シンジ「わっ・・・だだ抱きつかないで下さいよぉ、ミサトさん!」


ミサト「いいじゃな~い、スキンシップよスキンシップ!」


シンジ(はわわわわ・・・む、胸が・・・やわ、らかい・・・)


アスカ(・・・私には見せない表情、私にはしない態度・・・)


アスカ(・・・私もああいうことすればいいのかなぁ・・・)




42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:03:26.19ID:dAHLAq5q0
―翌日・ネルフ―


アスカ「さーてと、シンクロテストも終わったし帰りますかねー」


アスカ「シンジ!帰るわよ」


シンジ「あ、うん・・・」


アスカ「なによ、私と帰るのが不満そうね・・・」


シンジ「いや、違うんだ!そういうことじゃなくて・・・」


アスカ「じゃあどういうことなのかしら?はっきりしなさいよ!」




44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:06:21.62ID:dAHLAq5q0
シンジ「その・・・綾波と少し話がしたくて・・・」


シンジ「今日、全然話してないし・・・・・・」


アスカ「っ・・・そう、わかったわ・・・」


シンジ「あ、いや、ほんの少しだから・・・すぐ済むから・・・多分・・・」


アスカ「・・・じゃあ、待ってるわ」


シンジ「ごめん・・・」


アスカ(・・・やっぱり私よりファーストなのね・・・)


アスカ(なんでなのよっ・・・!なんで私だけを見てくれないのよ・・・!)


―――
――





46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:09:22.24ID:dAHLAq5q0
シンジ「綾波っ」


レイ「碇くん、なに?」


シンジ「あの・・・さぁ・・・」


レイ「弐号機パイロットのこと?」


シンジ「うん、そうなんだ・・・僕・・・アスカが怒った理由がわかった気がするんだ」


レイ「そう」


シンジ「だから、綾波には一応伝えておこうって思って・・・」




47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:13:02.18ID:dAHLAq5q0
シンジ「アスカは・・・僕の事が嫌いなんだ・・・だから・・・」


シンジ「あの時も僕が断ったから・・・素直にいうことをきかなかったから怒ったんだ」


レイ「そうなの」


シンジ「多分・・・」


レイ「・・・碇くんは、彼女の事・・・どう思うの?」


シンジ「どう思うって・・・」


レイ「好き?」




49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:16:13.11ID:dAHLAq5q0
シンジ「よく・・・わからない」


シンジ「でも、アスカといると・・・なんだか心が温かくなる時もあるっていうか・・・」


シンジ「・・・まぁ一緒にいて嫌な時もあるけど、ね・・・」


シンジ「好きかどうかは・・・わからないんだ、ほんとに・・・」


レイ「・・・」


レイ「じゃあ・・・」




50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:17:34.56ID:dAHLAq5q0
――


アスカ「遅い・・・」


アスカ(なにやってんのよバカシンジのやつ!もう・・・はやくしなさいよまったく!!)


アスカ(あの2人が長話するとは思えないけど・・・なんか心がムカムカする・・・)


アスカ(さっさとあのバカ連れて帰りたいのにぃ~!!)


アスカ(はぁ・・・もう我慢できない!シンジは私だけ見てればいいのよ!!)




52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:20:18.79ID:dAHLAq5q0
――


レイ「じゃあ、碇くんは・・・」


レイ「私の事、好き?」


シンジ「えっ!?・・・と・・・」


レイ「私は好き」


シンジ「・・・ほんとに・・・?」


レイ「私、冗談は言わないもの」


シンジ「・・・」




54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:23:19.31ID:dAHLAq5q0
レイ「私も、碇くんといると心が温かくなる・・・ぽかぽかするの」


レイ「碇くんは、私といてぽかぽかしない?」


シンジ「ぼ、くは・・・その・・・」


レイ「やっぱり、弐号機パイロットのほうが好き?」


シンジ「・・・・・・」


シンジ「いや、綾波の方が好きだよ」




56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:26:10.53ID:dAHLAq5q0
シンジ「確かにアスカといると楽しい時もあるんだ」


シンジ「でも、つらい時のほうが多いんだ」


シンジ「だって、アスカは僕の事が嫌いなんだもの」


シンジ「僕は少なくともアスカの事、嫌いじゃないのに・・・」


シンジ「・・・でもうれしいよ、綾波」


シンジ「僕、人に好きだって言われたの・・・初めてだし・・・」


レイ「私も、人に好きって言ったの・・・初めて」




58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:28:28.91ID:dAHLAq5q0
シンジ「綾波・・・」


レイ「ねぇ、碇くん」


レイ「キス・・・してほしいの」


シンジ「えっ、でも・・・急すぎない・・・?」


レイ「キスは、愛情の証。ひとつになりたい気持ちがあらわれたものだから」


レイ「私は今したい」


シンジ「でも、いいの・・・?」




60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:30:26.53ID:dAHLAq5q0
レイ「いいの。私はあなたのものだから」


シンジ「じゃ、あ・・・やります」


レイ「きて」


――


アスカ(確か休憩スペースにファーストはよくいるわよね)


アスカ(あっ、いたいた)


アスカ(ん・・・?なんか近寄りがたい雰囲気・・・)




61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:33:09.62ID:dAHLAq5q0
アスカ(えっ・・・バカシンジなにアイツの肩に手なんかかけて・・・)


アスカ(ええ、ちょ、ちか、近い、近いわよ!はぁ?んん?何やってんのよ!!)


アスカ(・・・・・・・・・・・・あいつには・・・・・・するんだ・・・・・・)


アスカ(そっか・・・やっぱりファーストのことが・・・)


アスカ(私じゃだめなのね・・・)


――


シンジ「はっあ・・・」


レイ「・・・ありがとう」




62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:34:10.96ID:dAHLAq5q0
シンジ「こっ、こっちこそ・・・」


シンジ「・・・あっ、アスカ待たせてるんだった・・・」


シンジ「ごめん、もう行かなきゃ・・・」


レイ「ううん、いいの」


レイ「また明日、しましょう?」


シンジ「・・・うんっ!」


シンジ「じゃあ綾波!また明日」




63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:35:59.22ID:dAHLAq5q0
レイ「また・・・明日・・・」


レイ「・・・」


レイ(熱い・・・胸の鼓動が激しい)


レイ(人を好きになるって・・・こういうことなのね・・・)


――


アスカ「遅い!!」


シンジ「ごめんアスカ!」




65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:37:01.60ID:dAHLAq5q0
アスカ「お詫びに私の命令1つ聞きなさいよ!」


シンジ「ええ~っ・・・やだよぉ・・・」


アスカ「レディーを待たせておいてその態度は何よ!!」


シンジ「ううっ・・・ごめん・・・」


アスカ「じゃあ、家に着いてから命令を下すから!わかったわね!!」


シンジ「はい・・・」


シンジ(アスカになに命令されるんだろ・・・考えただけでも恐ろしいな・・・)


アスカ「・・・」




67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:38:32.71ID:dAHLAq5q0
―ミサト宅―


シンジ「・・・で、命令って・・・・・・?」


アスカ「・・・・・・」


シンジ「・・・アスカ?」


アスカ「・・・ハグ」


シンジ「はぐ?」


アスカ「抱きしめてってことよ!バカ!」




71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:39:56.09ID:dAHLAq5q0
シンジ「えぇっ、いい、の・・・?」


アスカ「はやくしなさいよ・・・」


シンジ「じゃあ・・・いくよ」


シンジ(綾波とあんなことした後に別の女の子を抱きしめるっていうのは・・・)


シンジ(なんか罪悪感あるな・・・・・・)


シンジ「こっ、んな感じ?かな・・・」


シンジ(アスカ・・・温かいな・・・)




72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:42:00.73ID:dAHLAq5q0
アスカ「・・・もっと」


アスカ「もっと強く・・・」


シンジ「うん・・・・・・」


アスカ「・・・あんた、緊張しすぎじゃない?」


シンジ「だって!こ、んな・・・近いし・・・アスカと・・・」


アスカ「・・・恐いの?」


シンジ「恐くなんか、ないよ・・・!」




74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:42:10.12ID:nExfsiYI0
アスカ(´;ω;`)




75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:42:53.06ID:dAHLAq5q0
アスカ「やっぱりファーストのほうが心地いいのかしら?」


シンジ「えっ?なんのことだよ」


アスカ「とぼけないで」


シンジ「・・・・・・」


アスカ「私さっき見たのよ、あんたたちがキスしてるところ」


シンジ「えっ・・・そ・・・」


アスカ「まさかあんたからするとはねぇ」




76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:43:51.98ID:dAHLAq5q0
シンジ「あれは・・・綾波が誘ったんだよ!」


アスカ「誘われたらするんだ」


アスカ「私のキスは断ったくせに」


シンジ「だって・・・アスカは・・・」


アスカ「なによ」


シンジ「・・・」


アスカ「黙ってたらわかんないでしょ」




81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:45:13.20ID:dAHLAq5q0
アスカ「いいわよ。怒らないから、話して」


シンジ「・・・アスカは、僕の事嫌いなんだろ・・・」


シンジ「この前のだって・・・加地さんがミサトさんと一緒にいたから・・・」


シンジ「だから・・・」


アスカ「・・・私が嫉妬した、とでも?」


シンジ「・・・そうだよ!それで僕で心の埋め合わせをしようと思ったんだろ!」


シンジ「僕が近くにいたから・・・!誰でもよかったんだろ!!」


シンジ「僕なんてどうでもよかったんだろっ!!」




82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:46:17.82ID:dAHLAq5q0
アスカ「・・・違うわよ」


アスカ「あんたじゃなきゃダメだったのよ」


アスカ「私をちゃんと見てくれてるのはあんただけだったもの」


シンジ「アスカ・・・?」


アスカ「でも・・・そうじゃなかった」


アスカ「あんたも結局私を受け入れてくれなかった・・・」


アスカ「あんたはっ・・・ファーストにっ・・・・・・っう・・・」




83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:47:35.69ID:dAHLAq5q0
シンジ「・・・・・・」


シンジ(アスカ・・・泣いてるの・・・?)


シンジ(こんなとき、どうすればいいんだ・・・)


シンジ(・・・アスカは、僕の事を嫌いじゃなかったんだ・・・)


シンジ(ほんとは繋がってたんだ・・・なのに、僕は・・・)


シンジ(慰めの言葉も見つからない・・・愛してるなんて言えない・・・)


シンジ(抱きしめるしかないのか・・・それしかできないんだ、今の僕には・・・)




85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:49:04.81ID:dAHLAq5q0
アスカ「ぐすっ・・・ねぇ・・・」


シンジ「なに・・・?」


アスカ「キス、してよ・・・」


シンジ「え、でも・・・」


アスカ「今だけでいいから・・・ファーストのことは忘れて・・・」


アスカ「お願いだから・・・」


アスカ「今は私だけを見て・・・・・・」




86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:50:49.03ID:dAHLAq5q0
シンジ「・・・・・・」


アスカ「シンジ・・・」


シンジ「・・・わかった・・・」


アスカ「・・・ありがとう」


―――
――



―翌日―


シンジ「アスカー、早く起きないと遅刻しちゃうよー」


アスカ「いま起きるー」




88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:51:55.25ID:dAHLAq5q0
シンジ「ご飯できてるからねー」


アスカ「ありがとー」


ミサト「・・・アスカが感謝するなんて、珍しいこともあるのねー」


シンジ「今日は機嫌でもいいんじゃないんですか?」


ミサト「うーん、でも昨日からやけに素直というか・・・」


ミサト「もしかしてぇ~、2人きりの間になにかあったのかしら~?」


シンジ「そそんなことないですよっ!」




89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:53:01.10ID:dAHLAq5q0
ミサト「ぷぷぷっ。も~っシンちゃんったら、わっかりやすいんだからぁ~」


シンジ「えぇ~・・・」


アスカ「おはよ、ミサト。シンジっ」


シンジ「あ、おはよ」


アスカ「2人でなに話してたのー?」


シンジ「えっ、そ、それは」


ミサト「素直なことはいいことっていう話よ」




90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:54:42.69ID:dAHLAq5q0
アスカ「なにそれ、つまんなそっ」


ミサト「そんなことないわよー、ね?シンちゃんっ」


シンジ「うっ・・・はい・・・」


アスカ「・・・なんか怪しいわね・・・」


アスカ(・・・素直なことはいいこと、ね・・・)


アスカ(たしかにそうかもしれない・・・素直だと心地いいもの・・・)


アスカ(今にみてなさいよファースト!シンジは絶対に私のものにするんだから!!)




92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:56:23.86ID:dAHLAq5q0
アスカ(そのためにはまずアイツより早くキスの先を・・・・・・)


シンジ「どうしたのアスカ?顔赤いよ?」


アスカ「~っ!なんでもないわよ!!バカ!!」


シンジ「えぇ~・・・」


ミサト「いいわね~若いって」


シンジ(・・・なんでアスカ、怒ったんだろ・・・)


終劇




97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:00:10.84ID:WjWQKCizO
チルドレンはみんな報われるべき
>>1




102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:12:45.72ID:9nkuKoNX0



転載元
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1359378964/l50







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