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にこ
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1: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 20:38:34.74 ID:v9upJAR1.net
17歳 女子高生

にこ「はあ?鯖の味噌煮?作るの?今ここで?」

― そうそう、がんばってね。

にこ「何これ?サンマとアジと…ああ、はいはい。ひっかけってやつね。こんなの間違う人いるの?」

― おお、正解だよ。

にこ「丸のままか、めんどくさいわね。んじゃ三枚におろすわね…って!え!?何これ!?カメラまわってんの?」

― 今気づいたの?




にこ「えっ、と…ゴホン!ゴホンゴホン!   きゃぁっ~~☆こわぁ~~い!お魚さんがこっち見てるぅ~~っ!」

― え?どしたの急に

にこ「どぁめどぁめどぁめぇ~~っ!にこ、こんなかわいそうなことできなぁ~い!」

スッスッ

― 三枚おろしうまいね!

8: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 20:45:10.53 ID:v9upJAR1.net
にこ「お魚さんごめんなさぁ~い!」

ヒョイヒョイ

スタッフ「何やってるの?」

にこ「小さな骨抜いてるんですぅ~、ちっちゃい子が喉に刺さったらかわいそうだしぃ~?」

― おお、やるねぇ

トントン ぐつぐつ シャッシャッ

にこ「味噌煮とかよくわかんないし、食べたことなぁ~い!」

― そうそう、キチンと臭み消しのしょうがとネギも入れてね

にこ「おみそ入れたらいいんだよね?え~い!」

― とか言ってきちんと火を弱めて溶いてるじゃないの




にこ「はい!できましたぁ! よくわかんないけど、こんなのでいいのかなあ…?」

― 完璧、すばらしいねこりゃ。





にこ「――あっ、100均でタッパー買ってくるんでこれ持って帰ってもいいですか?」

10: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 20:53:58.59 ID:v9upJAR1.net
15歳 女子高生

花陽「え…?麻婆豆腐、ですか…?」

― そうそう、食べたことある?

花陽「えっと、まずはお豆腐、だよね。花陽のうちは絹ごしだけど…凛ちゃんのおうちは木綿なんだよね。」

花陽「ひとつ、ふたつ…」

― ちょっと!多すぎるんじゃないの?

花陽「麻婆豆腐ってついついごはんいっぱい食べちゃいますよね。」

― って言ってもこれはどうなの?あ~あ~、全部切っちゃったよ。

花陽「一回湯通ししてお水を抜きます。」

― ざるからあふれちゃってるんじゃないのこれ。

花陽「あっ、落ちちゃった…はむっ。あっ、結構いいお豆腐ですね。」

― ありがとね

12: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 21:00:16.35 ID:v9upJAR1.net
花陽「~~♪」 

ジャージャー

― 鼻歌なんか歌っちゃってまあ。

花陽「え?今日はアイドルショップにお友達と…」


お友達「かよちんがんばれー!」ブンブン

お友達「ちょ、ちょっと!テレビにうつってんのよ!」


― 元気なお友達だねぇ~、アイドル好きなの?

花陽「はい!今日のお目当ては◯◯の◯◯で??っていうんですけど&$#+◯@☆♪~~~~!」

― ああ、そう…

花陽「はい!できました!」

― おお、おいしそうだぁねえ。ちょっと皿に収まってないけど。



ピーーーッ!!

花陽「あっ♪」

― 何?どしたの?

花陽「ごはん炊けましたぁ!」

― 勝手なことしないで!

18: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 22:00:02.39 ID:v9upJAR1.net
16歳 女子高生

ことり「え?オムライス、ですか?」

― かわいい声だねぇ~、オジサンドォキドキしちゃうよぉ

ことり「はい、できますよ!いっつも作ってますから!」

― そうなの?

ことり「はい!アルバイトで…」

― おっ、秋葉原だからメイドさんだったりするのかな?

ことり「あっ、え~~~と…いや、その…よく、似た人がいるみたいで…間違われるって言うか…あはは…」

― ああ、そうなの。でもかわいいからね、すぐ人気者になっちゃうよ。

ことり「ありがとうございます♪コン、コン♪ 上手に割れましたぁ~!」

― ああ~、もうほんっとうにかわいらしいなあ~

ことり「あんまり混ぜ過ぎちゃだめなんですよ?それでは、せ~の…」

ジュワー

― おお、慣れてるね。

20: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 22:03:59.00 ID:v9upJAR1.net
ことり「クルクル…トントン…」

パカッ

ことり「はい!」

― お、これはもしかしてアレかい?

ことり「いきますよぉ~…それ~っ♪」

トロ~

― こりゃたまんないね。お店で出せちゃうよ。



ことり「メッセージはいかがなさいますか?」

― え?

ことり「じゃあ、ことりにおまかせですね。それでは~、おいしくなぁれ♪おいしくなぁれ♪」

― ちょっとちょっと!何してんの?

ことり「はい!お待たせしました!ご主人様!」

チュン(゚8゚)チュン

― 君やっぱりメイドさんでしょ!

23: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 22:14:22.79 ID:v9upJAR1.net
17歳 女子高生

― ハロー?ハウアーユー?

絵里「あ、いえ。クオーターなんで、日本語通じますよ。」

― そっかそっか、そりゃ失礼。

絵里「カツオのたたき?えっ?カツオ…はわかるけど…えっ?」

― あれ、大丈夫かねこりゃ。

絵里「あ、あーあー。あれね。大丈夫、大丈夫よ。」

― 本当に大丈夫かね。


絵里「…あれ?電話みたい!ちょっと出てもいい?」

― どこも光ってないみたいだけど…本当に電話なってるんかい?

絵里「もしもし希…?今大丈夫?うん…うん…」

― な~にをこそこそやってんのよ、早く作って!

絵里「ありがと。助かったわ…ごめんなさいね。それじゃ、はじめましょう?」

27: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 22:21:34.05 ID:v9upJAR1.net
絵里「これね、これがカツオよ。おっきいのって言ってたから多分そうだわ。」

― ちょっと!それハマチ!

絵里「これをまないたに載せて思いっきり…」

― おいおいおい、ちょっとまぁさぁかぁ?

絵里「ふん゛ッ!!」  ドガシャアン!!

絵里「ふん゛ッ!!」 ドガシャアン!!

― ちょっと!やめて!やめなさい!



絵里「―ふう、まあまあいい感じに叩けたわね。」

― 身がグズグズになっちゃったよ、あ~あ~。

絵里「あとは一口サイズにカットして…はい!カツオのたたきよ。召し上がれ?」ウインク

― あ~あ、もうぐちゃぐちゃだよ…


お友達「やっほーエリチ。なんや面白そうだから見に来たよ。」

絵里「希!あなたの言うとおりにやったらこんなに上手にできたのよ!」

お友達「え…あれ、本気にしたん?ってそれ…ププッ…フフフッ…アハハハッ!そもそもそれっハマチやん!ハハハッ!」

絵里「え…?え…?」

― お友達付き合い考えたほうがいいんじゃないのかねぇ

30: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 22:35:33.04 ID:v9upJAR1.net
16歳 女子高生

穂乃果「はい!この近くで『穂むら』っていう」和菓子屋をやってるんです!」

― ああ、有名だぁねえ

穂乃果「番組を見たって言ってくれたら30円引きにしますから、ぜひ、買いに来てくださいね!」

― そんなこと勝手に言って大丈夫かい?

穂乃果「肉じゃが?うん!穂乃果肉じゃがは大得意だよ!」

― しかし元気のいい女の子だね。

穂乃果「まずは~皮をむいてぇ~…」

― おお、いい感じじゃないの

穂乃果「一口大に切ってぇ~…」

― うんうん、随分かわいらしいサイズだね。

穂乃果「で、お鍋でじゅわ~っと!」

― 順調じゃないの。

32: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 22:43:53.00 ID:v9upJAR1.net
穂乃果「で、お砂糖、みりんを入れてからお醤油、っと…」

― え? それソースだよ!

穂乃果「~~♪」

― あーあー、気づいてないよ。

穂乃果「あれ?何か匂いが変だけど…って何これ!」

― そりゃソーっスってか?

穂乃果「うわぁ…どうしよう…とうしよう…とりあえず醤油で…」 ダバー

― ありゃりゃ、入れ過ぎじゃないの?



穂乃果「――うぅ…失敗しちゃったよ…」

― 色々いれすぎ!お友達に食べてもらいなさい。

お友達「…ハムッ…モグモグ…」

穂乃果「どう、かな…?」

お友達「…悪くはない、ですよ。」

穂乃果「うそ?本当?」

お友達「はい。いつもの穂乃果の肉じゃがに比べれば劣りますが…それでも、一生懸命作ったというのが伝わってきます。」

穂乃果「う、海未ちゃぁん!」

お友達「…それにしても。この置き方は悪意がありますね。わざと間違えさせるようにしか思えません。」

お友達「このように人を笑いものに仕立てあげるようなど言語道断です!恥を知りなさい!」

― ごめんなさぁ~い!