McAfee創業者、米大統領への道は…
ウイルス対策から大統領への飛躍!
2016年は米大統領選挙で盛り上がっていくことでしょう。民主党からは、やっぱりヒラリー・クリントン氏が勢いを増していくのでしょうか? それとも共和党候補が、久々に大統領のポストを奪還?
主に二大政党による争いばかりが注目を集めてはいますけど、実は第3政党からのジャブに期待を寄せる人だって少なくありませんよ。そのなかでも異色の候補が、あのウイルス対策ソフトで一躍有名になった、McAfee創業者のジョン・マカフィー氏。とにかく最新のテクノロジーに通じた大統領候補というアピールで、もしかすると、今後は支持を伸ばしていくような展開になってもおかしくはないのかも。
マカフィー氏の選挙戦略は、これまたどこまでもインターネット時代の最前線をいくものです。同氏は、米大統領選が始まって以来、初の完全に電子的な選挙運動を展開すると明言。支持者に握手を求め、各都市へ遊説に出向くようなことは一切せず、すべてオンラインで選挙活動を進める方針を明らかにしています。こうすることで、だれにでも公平なアプローチをし、あらゆる米国民を代表できる真の大統領を目指すと語っていますよ。
なお、マカフィー氏が大統領選への立候補を表明したとき、冗談では? そう疑った人も多かったようですが、本人はあくまでも真剣であることを強調していますね。二大政党による米国の政治の腐敗を暴き、ビジネスの世界で財を成して勝ち上がった経験を生かして、現実主義の政治を推進すると公約していますよ。少なくとも、とりあえずお金を刷っておけば財政難だってなんとかなるさなんて、無責任な政治とは決別するとの政権批判まで繰り広げています。
ちなみに、昨秋の立候補表明当初は、サイバー党なる新党設立の可能性をほのめかしていたマカフィー氏ですが、現在は、第3政党として有名なリバタリアン党の指名獲得を最重要視しているんだとか。まさかマカフィー氏が、本当に民主党候補も共和党候補も破って米大統領に就任するような流れはないと思いますけど、トランプ氏の過激発言のみで盛り上がるような展開にうんざりした米国民が、マカフィー氏に望みを託すというどんでん返しだって、なきにしもあらず?
Matt Novak - Gizmodo US[原文]
(湯木進悟)