米国ラスベガスのCES 2016の会場には今年もスマートなオモチャがいろいろ登場してますが、とうとうスマートフォンやリモコンを使わず、ハンドパワーで動かせるロボットキット「ZIRO」が登場しました。
ZIROの仕組みはとてもシンプル。タバコのような形をしたモーター付きのデバイスを専用のスマート・グローブを使ってワイヤレスにコントロールするだけ。あとは自然な手の動きだけでロボットを操作できるので、小さな子どもやテクノロジーが苦手な人でも、ロボットを組み立てるだけですぐに遊べるというのが特徴です。
手の動きとロボットの動きをマッチさせるのに専用アプリを使う以外は、とてもシンプルでプログラミングなど知識は不要。ただし、複雑な動きも可能なので、子どもから大人まで誰でも楽しめるようになっています。
開発しているのはzeroUIというカリフォルニアのサンノゼにあるスタートアップで、世界で初めて自然な体の動きをそのまま取り入れることができるユーザーインターフェイス『zeroUI』を開発するため2013年に設立されました。シンプルそうに見えて、実はとても複雑なアイデアと技術がベースにあることが、開発には様々な大学関係者や研究機関、米国立科学財団も関わっていることからもわかります。
ロボットや犬などが作れる組み立てキットは、リサイクルもできて環境にもやさしい段ボール素材が使われていて、色を塗ったり、形を変えたり、アレンジするのも簡単です。キットを組み立てるのもとても簡単で、30分もあれば作れると説明されています。自分で新しいパーツを作って組み合わせるのも可能で、紹介ビデオではジュースの缶をクルマのボディに使ったり、スマートフォンを乗せてリモートモニターにしているなど、アイデア次第でいろいろな使い方ができるのがよくわかります。
会場では段ボールで作られた大きなトリケラトプスが展示されていて、大きな翼を動かす部分にZIROが使われていました。その他にも、クモのような複雑なカタチをしたロボットもあり、今後はいろいろキットはました。
この1月からいよいよ発売が始まり、クラウドファウンディングのIndigogoから割引価格で購入できるようにするとのこと。執筆の時点では購入先のURLをお知らせするためのメールアドレスを登録してください、という案内があるだけで詳細は現時点では不明ですが、(1月上旬に公開される可能性あり・・・)、気になる人はまずは公式サイトをチェックしてみてください。