これから幼馴染と会ってくるのでその経緯を書いておく

昔はよく遊んでいたが小学校の高学年ぐらいから徐々に遊ばなくなった
中学校、高校も同じ所に通っていたのだが再び会話をするようになったのは
高校２年の頃
大学受験の話題ばかりになって幼馴染と同じ大学を受験することが分かった
そして自然と二人で勉強することが多くなった

と言っても図書館で隣同士で勉強するだけでイチャイチャすることもなかった
単純に美人な幼馴染の傍で勉強できるだけでうれしかった
ある時どういうわけだか
「二人とも合格したら付き合わない？」
と聞いてみた

当時幼馴染は誰とも付き合っていないと聞いていたので駄目元で言ってみたら
あっさりとＯＫを貰えた

調子に乗った俺は今まで以上に勉強するようになり見事合格
幼馴染も合格をした

合格祝いは幼馴染の家で行った
幼馴染の両親に
「上京しても俺君がいれば安心だ。」
と言われて舞い上がっていた

上京先は同じ区内だったので歩いて互いのアパートに行ける距離だった
ので引越しには俺も手伝った
違いは幼馴染のアパートは当時珍しかったオートロックの巨大マンションで
俺のアパートは絵に描いたようなボロアパートだった
土建屋の社長令嬢だけに仕送りもかなり貰っていたそうだ

大学初日は直ぐにサークルに加入した
リア充たちの巣窟テニスサークルだ
俺はテニス自体やった事は無かったが幼馴染がどうしてもというので
引っ張られるようにして入った

サークルの自己紹介の時、同じ高校で付き合っています！と幼馴染が言ってくれた
おかげでサークル公認のカップルとなった
当時かなり俺はデレデレした顔をしていたらしい

このサークル、テニスサークルと謳っておきながら殆どテニスをせず他の大学と
飲み会ばかりしていた
そのおかげで俺の類まれない運動オンチを隠し通せることができた

この時は薔薇色の大学生活が続くものだと思った

しかし俺は仕送りが無いので自分でアパート代を稼がなければならなかった
当然バイトをしなければならないのだがその分、幼馴染と会う時間がかなり
減ってしまう事になる

幼馴染は
「気にしないからバイト頑張って」
と言ってくれたのでバイトに精を出しながらもちょくちょく時間を作っては
デートをするようになった
幼馴染の方も沢山友達ができていたようなので俺も特にさびしくは無いだろう、と
思い気にしなかった

が次第に幼馴染は回りの友達に感化されてどんどん綺麗になっていった
今まで自然な感じだったのが化粧をするだけでかなり美人に見えるようになった
元から美人だったけど

おやっ？と思うようになったのはこの頃、俺と話していても携帯がなると直ぐに
隠れるようにして出る事が多くなり、会話中もメールをうって適当な返事ばかり
するようになった

サークルの友人に相談すると
「倦怠期だろ？」
ぐらいしか言わなかったのでそんなモンなのか？と思うようになった

しかし段々と俺と会うのを避けるようになった
体調が悪いとか、今友達といるからと言って携帯すら出なくなり
大学内でも露骨に避けられるようになった

これじゃいけないと思っていた矢先にメールで別れましょうと送られてきた
なんの冗談だ？としばらく心状態だった
理由を聞こうとメールするとアドレスを変えたらしく連絡ができなくなっていた
きっと何かの誤解だ、間違いだと思った
そしてサークルに行けば本人に会えると思いサークルの部屋に行くと
俺の顔を見ただけで殆どの人の顔が固まった

俺何かしたのか？と思って固まっていると上級生から
「別れた癖にストーカーみたいな真似はするな」
と注意をされた

すでに別れたことになっていて俺は何かの間違いだ、幼馴染と話させてくれと言ったが
取り合ってもらえず、上級生と二人きりで話す事になった

幼馴染の中ではすでに俺とは終わっているのに連絡をしてくるのは怖いと
上級生に相談し、そこで上級生が注意をしてやるといってきたそうだ
具体的に俺が何かしてという事ではない
もう幼馴染は俺と一緒にいたくない
これ以上彼女に付きまとうならストーカーになるぞ
と言われた

情けない事に俺はサークル棟の端っこで大号泣してしまった
何で？どうして？という問いだけが頭の中をグルグル回って
いたが上級生に
男だったら彼女の気持ちを考えてスパッと別れてやれ
と言われ、そのまま大学を後にして自分のアパートに引きこもった

当然ながら誰からも連絡がこず、しばらく大学を休んだ
そして久しぶりに行くと上級生から女生徒からストーカーみたいなヤツ
と一緒にサークル活動をしたくない、という理由から俺がサークルから除籍
された事をしった

もうその頃はゾンビ状態であーそーですか、ぐらいにしか感じなかった
しかし大学での居場所が無くなってしまったのは辛かった
そのうち殆ど人の来ない図書館に引きこもるようになった

それでも講義になれば幼馴染と顔を合わすことがあるがむこうは俺をいないか
のように扱った。

俺も幼馴染と顔すら見ないようになったが噂話だけは聞くようになった
２年になった頃から更にハデになっていき、社会人の人たちのパーティーに
参加するようになったらしい
美人で人当たりもよかったのですぐに付き合う男性が出来たのだが
その彼氏をサラリーマン、会社社長などと次々と乗り換えていったそうだ

２年の後期になるとクラウンで通学するようになりその頃から幼馴染の
酷さを大学の人たちは知るようになり俺にも話しかけてくれる人が増えだした
俺に別れる様に説得をした上級生も俺に
「幼馴染の酷さを知らなかったとはいえ申し訳なかった」
と謝ってきたほどだ
サークルには戻らなかったがその上級生とは今でも連絡は取っている

しばらく飛ぶが４年になると俺も就職活動をする事になった
当時は就職氷河期と言われていてなかなか就職が難しい年だった
上京先はほとんど全滅だったが地元の辺りはかなり楽に内定をもらえた

幼馴染はというと付き合っていた社長の力で大手企業にあっさりと内定を貰った
そうだ

内定をもらえた俺は時々地元に戻るようにしていた
その度に幼馴染の親から
「娘と殆ど連絡とれない」
といわれた
お宅のお嬢さんは男をとっかえひっかえしてますよ、などと言えないので
見かけたら連絡するように伝えます、とだけ言っておいた

その後地元の企業に勤めだしたが３年ほど経つ倒産してしまったため
いやいやながらも実家の家業を継ぐこととなった

そこから数年たつと会社もでかくなり人を使うようになった
３０歳手前になった頃突如幼馴染が地元に戻ってきた

しかも自分でＷＥＢ会社を立ち上げたのでホームページを作らないか？
と言って来たのだ
自分で手酷く振った相手によく堂々と営業に来れるなぁ、と呆れたが
ホームページ自体既にあったので友人の会社を紹介してお引取り頂いた

それからしばらくして県外に行く用事があったので久しぶりに上級生と
会うことになった
同じ業界に就職したので以前よりも頻繁に連絡を取るようになっていた

居酒屋で幼馴染の話をする幼馴染の就職した後の話をしてくれた

上場企業に就職してからも幼馴染は社会的に立場の高い男を次々と
捕まえていったそうだ
しかし同じ会社の女性社員の彼氏を奪った事が
他の女性達の逆鱗に触れ馬鹿にされたり酷いイジメにあったそうだ
その後しばらくして他社へ転職してしまった
しかも同じような事を他の会社でも何度もやってしまったため
幼馴染に会社を紹介する人がいなくなってしまったため地元に戻った
と教えてくれた

ちなみのその会社では幼馴染のあだ名は「ＵＦＯ」だったらしい
男をキャトルミューティレーションのように
さらって行く事からこのあだ名がついたそうだ

上級生は多分俺予想だけどと付け加えて話を続けた

幼馴染はただ田舎に戻ったと思われたくなかったから自分で起業したと思う
会社がこれから伸びだしてきたらまた都会にもどり自分を馬鹿にした
連中に自分の立場を自慢するだろう
そのためなら何でもすると思うからお前も気をつけろ
というか顧客を紹介するのも控えた方がいい

といわれた
確かに頻繁に連絡をくれるが殆どの内容が「顧客を紹介しろ」
ばかりだったので辟易していたがそう考えると納得できた

彼女は以前都会にいたツテを使ってコンサルタントや
有名人を田舎に呼んで勉強会を頻繁に開いている
そこで知り合った人の多くは彼女の会社にHPを作ってもらっている
という話を聞いていたからだ

俺は上級生が言ったように付き合うのをやめようと思ったのだが
共通の友人から呼び出しをくらったので今日会うことなった
しかも
「昔の事で謝りたい」
というのだ

どう考えてもあの幼馴染が言うわけのない事だが友人を立てなければ
ならないの仕方なくいってきます

>>12
一緒というか俺、幼馴染とヤってないだよ？
俺といたときはキスまでしか許してもらえなかったんだ

>>14
なんでアッー！になるんだよｗｗｗ
そろそろ出かけるんで

この間の続きな

居酒屋に行くとすでに幼馴染と友人は席についていた
久しぶりーと挨拶をした後に生中でかんぱい
友人と最近仕事はどう？みたいな話をちょろっとしていると
幼馴染がようやく話し出した

予想していた通り、謝るっていう話ではなかった
俺の後輩たちは精密部品を作っている企業が多いのだがそいつらを
自分の主催する勉強会に呼んでくれというのだ

彼らの仕事に必ず為になる講士を呼んだから是非頼むと言っている
一応講士のプロフィールを教えて貰い、本人たちに話してみると
いうと幼馴染と友人は大喜びしていた

「で、昔の事で謝りたいっていう話はどうしたの？」
というとさっきまでのテンションががくっと下がったかのように急に黙った

すると友人が
「確かに振ったのは彼女が悪かったかも知れんがストーカーになったお前の
ほうが悪いんじゃないか？」
と言ってきた

それから俺と友人との言い合いが始まった
当初友人は幼馴染に騙されているだけだと思っていたが本気で幼馴染の事を
信じているようだった

この突然の呼び出しも俺と幼馴染二人だと何かされるんじゃないないかと
心配して幼馴染が呼んだらしい

それなら俺を呼ぶことを反対しろよ、と言ったら
どうして新規の客を捕まえるためにしょうがなく呼んだんだ、とまでいわれた

しょうがない、とまで言われてまで客を紹介する義理はねーよと叫んだ所で
居酒屋の注目を集めてしまった

もう帰ろうと思い幼馴染を見るとスマホいじってるだけ

最後に金を叩きつけて
「じゃーなUFO。またどっかで金持ちな男でも捕まえてろよ」
というと急に顔を真っ赤にして叫びながら皿や醤油入れを投げつけてきた

そのまま店をでた後、別の居酒屋で死ぬほど飲んで日曜日は殆ど動けなかった

とりあえずこんな感じだな

連絡先は即消したけど怒りがおさまらない
でもとりあえず今のうちに幼馴染とのことは他の人に言いふらして
おいた、というか大半が知っている

どうせ田舎に帰ってこないだろうと思いこちらに戻ってきたときに
知り合いに言いふらしておいた

なのにそれを信じずに幼馴染の事を信じた友人に腹が立つ

友人はある企業家団体の代表をやっているんだ
幼馴染に色々と会社を紹介しているという話を聞いた

そんでもって今日、俺の知り合いから
「幼馴染さんが俺さんの事ストーカーっていってましたよ」
という報告がきた

しかもたまたま俺の大学時代を知っている人がいたらしく
「幼馴染さんって『ＵＦＯ』って言われてたんすよねｗｗｗｗ」
といってしまい、居酒屋のときのようにヒステリーを起こしたそうだ