転載元:勇者「女神から能力を授かった」
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勇者「女神から能力を授かった」【前編】【中編】【後編】【番外編】
【デートの行き先は?】
鬼娘「だいたい美味しいご飯を食べに行くッス」
天使「私も一緒にご飯を食べることが多いですね」
勇者(二人とも大食いだから見てて清々しいんだよな。お財布に響くけど)
少女「僕はよく王都の方に行くかな。図書館とか」
褐色娘「我もだな。人間になったからは服などをよく見るようになったわ」
勇者(王都の近くに越したし、手軽なんだよな)
青魔「村近くの丘によく行きますわね。そこでお弁当を食べてお話ししますわ。暖かいときは夕焼けや星を見たりもしますわね」
女神「私は家デートかなぁ」
天使(部屋から出るのが面倒なだけでしょう)
剣士「……山で剣の鍛錬」
((……修行?))
・彡(°)(°)「お!近所のJCやんけ声かけたろ!」
・男の娘「残念実はおと――」男「嘘だ!」
・子供「らんら〜ん♪」熊「あっ」子供「あっ」熊「あっ」もぐもぐ
・シンジ「毛虫なんてどうかな?」 ゲンドウ「・・・・・・」
・悟空「ブルマ先っちょだけ挿れさせてくんねぇか」 ブルマ「はぁ!?」
・【閲覧注意】セクシーなお姉さん、犯罪に手を染めた結果、お●ぱいを丸出しにされ…(画像)
・姉ちゃんの下着でオ〇ニーしてたらばれた。
・【エ□GIF】制服着たままで覚えたてのセッ●スに夢中になるJKエ□すぎwwww
・【※驚愕※】 完全に具が見えてしまっている着エ□をgif画像でご覧くださいwwwwwwwwww...
・【画像】ビリギャルのお●ぱい、ガチでヤバい・・・(※GIFあり)
【女子力とオカン力(?)】
天使「みなさん、ご飯が出来ましたよ」
天使「お洗濯、終わりました」
天使「掃除はしっかりしないと!」
天使「あら、隣の奥様。いつも旦那がお世話になっております」
褐色娘「……天使が一番嫁として出来てる気がする」
少女「…確かに。冒険中も色々と身の回りの世話をしてくれてたしね」
鬼娘「…それなら嫁としての相応しさに順位をつけるとどうなるッスかね?」
海竜王「ふふふ、そういうこともあろうかと嫁としてのスペック、すなわち女子力とオカン力の測定結果を分析集計して順位付けしてみたぞ」
エルフ「仕事が早いですね…」
海竜王「結果はこうだ」
・女子力及びオカン力
(高)天使>>剣士≧エルフ>青魔>鬼娘>>>>少女>海竜王≧褐色娘>>《圧倒的干物の壁》>>女神(低)
【女子力とオカン力(?)2】
海竜王「まず、天使はあらゆる点で女子力、およびオカン力が高い」
少女「オカン力……母性で良くないかい?」
剣士「アタシが二番目なのね。まあ、長いこと父さんと二人暮らしだから家事は得意だけど」
青魔「しっかりしていますものね」
海竜王「長生きしている者が、有意に低い傾向にあるな」
少女「だいたい決まったところから動かず、しかも配下がいることが多いもんね」
褐色娘「我なんぞついこの前まで無機物だったぞ」
女神「てか、コレ私をバカにしたいだけでしょ? ねえ、こういう陰湿なイジメ良くないと思うの」
剣士「アナタはもう少し働きなさい。穀潰し」
女神「そんな、ヒドい…」
褐色娘(ご、穀潰し呼ばわり……我も頑張らねば…)
【ランキング好きの海竜王さま】
海竜王「…しかし少し抽象的過ぎたかの。もう少しはっきりしたものでやるか」
青魔「なんですの?」
海竜王「お○ぱいランキングだ」
鬼娘「おっ○いの大きさッスか」
少女「隠す気ないね…」
・おっぱ○の大きさ
(高)女神>海竜王≧天使>青魔>>《巨乳の壁》>>鬼娘>少女>剣士>エルフ>>《平均の壁》>>褐色娘(低)
女神「ふふ、女神なのだから当然ですね」たぷーんっ
褐色娘「胸なぞ別にいらんだろ」ぺたーん
剣士「鍛えてるからあまり大きくはならないわね」
鬼娘「自分は鍛えてるわりには出ちゃうッス」
少女「そういう体質なんだろう。女神さまとその使徒は、僕以外は巨乳なんだね」
海竜王「…そのうち大きくなるだろう、たぶん」ぽんっ
少女「べつに気にしてないから慰めとか要らないよ。……本当だよ? ねえ、その顔やめてよ」
【ランキング好きの海流王さまとちっぱいエルフ】
エルフ「…平均の範囲…よしっ」
海竜王「エルフは少し前までは英雄の盾とともに二枚目の壁の向こうだったが、ハイエルフになって少し大きくなったからの」
鬼娘「盛ったッスね!」
エルフ「う、うるさいっ!」
天使「気にしてたんですね」たゆんっ
海竜王「いじらしいの」ばいんっ
青魔「大きくなって良かったですわね」ぽよんっ
女神「正直、大きいと肩こりが辛い」たぷーんっ
エルフ「…この乳牛どもめ!」ウワ-ン
【英雄の盾】
褐色娘「むぅ…人間の身体は不便だ。空中にも浮かべん」
勇者「…しかしなんでお前はあんなところにいたんだ。しかも呪われた状態で」
褐色娘「ふっ、簡単なことだ。我の存在を畏れた邪悪な存在により呪われて封印されたのだ」
勇者「…ずっと昔のことだよな」
褐色娘「ふっ、今となっては一瞬のようにも感じる」
勇者「辛かったな…」ナデナデ…
褐色娘「ええい、撫でるな」
勇者「そうか」パッ
褐色娘「本当に止めるな!」
勇者「はいはい」ナデナデ
鬼娘「あ、ずるいッス! 自分も、してほしいッス!」
褐色娘「あ、コラ! 今は我だけのナデナデ勇者なのだ!」
【堕天使? いいえ、撲殺天使です】
天使「天気がいいしお布団を干しましょう…よいしょ」
天使「ふう……残りの布団は…はぁ……」
女神「あはは、古代人のアート『マンガ』はやっぱり面白いわねー」
天使「女神さま、布団を干すので起きてください。というか手伝ってください」
女神「えー、私のところはいいよ。女神パワーでお日様の匂いだから干さなくても大丈夫、大丈夫」ごろん
天使「…いいから、早く起きてください! 布団叩きでお尻を叩きますよ!」
女神「…ひぃ、わぁった、わぁった起きますよー! 乱暴だなー! この暴力天使め! もはや堕天使だよ!」
天使「……」
女神「ご、ごめんなさい。先ほどの言葉は冗談ですから、手を降ろしてください。死んでしまいます」
【優しいサトリ】
青魔(今日は…久々に勇者さまを独り占めできる日ですわ!)
青魔(王都で、可愛い雑貨を見て、お芝居を見て、ディナーを食べて、その後は…うふふ!)
青魔(服装よし、髪型よし、お化粧もばっちりですわね!)
青魔「勇者さま」
勇者「ん、出かけようか」
勇者(…昨日の魔物は手強かったから、すごく疲れたな…眠い…)
青魔「……やっぱり今日は外に出かけたくない気分ですから、お家で寛ぎましょう?」
勇者「……? あ、気を遣わなくていいんだぞ……?」
青魔「いいえ、その方がよいのですわ」にこっ
【優しいサトリと優しい鈍感】
青魔(……さすがにちょっと残念ですわね)
青魔(……いいえ!勇者さまが喜んでくれるのが一番嬉しいのですわ!)
勇者「…くぅ」
青魔(こうして勇者さまに膝枕するのも幸せですものね。可愛い寝顔)くすっ
青魔(……あら、いつのまにか私も寝てしまっていましたわね。逆に勇者さまに膝枕されて……これも良いですわね)ポ-
勇者(……青魔導師には悪いことしちゃったな)
青魔(……)
勇者(…今日のこと楽しみにしてたんだろうな。服も髪型も、化粧も)
青魔「……っ」
勇者(…心が読めるからって、いつも周りのことにばっかり気を遣うんだもんな)
勇者(助けられてるけど、俺は鈍感な方だし、それにちゃんと気付いてあげられてないことも多いだろうな )
勇者(…とにかく、今度、青魔導師に何か埋め合わせしないと)
青魔(……そのお気持ちだけで、私はどうしようもなく嬉しいのですわ)ギュ
【エルフの森】
エルフ「……一旦エルフの森に帰ろうと思うの。魔物の侵攻でもう焼け野原しか残ってないけど、供養と少しでも綺麗にしてこようと思って」
勇者「…俺もついていっていいか?」
エルフ「…これはわたしの問題だから」
勇者「エルフの問題は俺の問題なんだよ。君を助けるのはもう俺の義務だし、俺は君の力になりたい」
エルフ「……ありがとう」
・・・
勇者「…ここか。酷いな」
エルフ「…うん。ここがわたしの家だった。両親と、妹と暮らしてた」
勇者「……」
エルフ「わたしだけが助かったの…きっと復讐するために生き延びたんだと思った」
エルフ「でも、今は違うよ。わたしは、みんなの分も幸せに生きようと思うの。自分勝手かもしれないけど…」
勇者「いや、それは正しいと思う」
エルフ「うん…」
勇者「さてと、片付けるか」
【エルフの森2】
勇者「ふう……もう少し残骸を集めたら魔法で完全に壊して……」
エルフ「…勇者! 来て!」
勇者「ん、どうした?」
エルフ「これ見て……焼け跡から植物の若木が生えてるの。この森はまだ生きてる。時間はかかるけど、また昔と同じような森に戻るかもしれない」
勇者「……新しい生命の息吹だな」
エルフ「うん、…最初の内は荒らされないように強力な結界魔法を貼っておかないと」
勇者「……なあ、お前はここに住むのか」
エルフ「……うん、いずれはね。かなり後になるとは思うけど」
勇者「……そうなんだよな。俺の方がエルフより早く老いるし、早く死ぬ。多分お前を置いていっちゃうんだよな」
エルフ「……うん。だから……」
勇者「……だから?」
エルフ「だから、その分もわたしを幸せにしてくれないとダメなんだからね」
勇者「……当然だろ」
【勇者のもう一人の人格?】
青魔「…そういえば、めっきり勇者さまの変な人格が出なくなりましたわね」
勇者「ん、ああ…。あれは俺じゃなくて、女神の力の人格なんだ、、今はもう、ぐっすり眠ってるよ。青魔導師にはあいつがたくさん酷いことしたよな、ゴメンな」
青魔「……いえ。そのお陰もあってこうして夫婦になれたのだから感謝すらしていますわ」
勇者「そうか……」
青魔「……しかし、どうして眠ったままで起きないんですの?」
勇者「色々な戦いを経て、俺があいつに認められたからかな。アイツが眠りにつく前は…死ぬほど色々と語られたよ。下ネタだから今、心は読まないほうがいいかも」
青魔「…手遅れですわ」
勇者「…ごめんな。まあ、あいつは女神さまのこともよく語ってたからな。良くも悪くも女神さまと結婚することを選んだのはあいつのおかげかもしれない」
青魔「そうだったんですわね」
青魔(……でも、女神さまの力が女神さまのことを語って、勇者さまをその気にさせたってことは、ある意味では女神さまの自作自演ということかしら?)
女神「……あー、ベッドだけを生活空間にしたい」
天使「…………」
女神「お、起きますぅ……!」
【女神さまは本当に処女だったのか?】
女神「はっ、急になんなの?」
剣士「だって、あなたの自慰用の能力、自我があったじゃない」
女神「まあね」
剣士「だったら、もうセックスだったんじゃないの」
女神「いやいや、仮によ? 自分の手が意思を持ち、私の命令を絶対に聞くとして、その手で処女膜破ったらセックスなの?」
剣士「……」
女神「私は違うと思う。だって自分の一部じゃん」
剣士「……でも、その理屈で行くと、女神はこの世界の誰とセックスしてもオナニーってことになるんじゃ」
女神「いやいや、自分に息子がいてさ。その息子とセックスしたら、それはオナニーなの? 違うよね、それはセックスだよね」
剣士「……それだと、今度は母子相姦になるんじゃないの」
女神「え、女神だよ。それくらい普通じゃん」
剣士「えっ」
女神「えっ」
【ホワイトウィンドは連続魔(キリッ】
少女「連続魔ってさ、たくさん種類があるよね」
天使「そうですね。より強力な魔法になるかは組み合わせ次第ですけど」
少女「回復魔法を重ねるとどうなるんだい?」
天使「『回復魔法・極』二つだと『純白の微風』で、広範囲を一気に治癒できます。この前、勇者さんと、災害で怪我人がたくさん出た村で使いました」
少女「本当に有用な力だね。他にはあるのかい?」
女神「だいたい見たことがあると思いますが…あ、『全体即死魔法』二つの『冥府の徴収』なんてありますよ。試してみますか?」
少女「いや、生命を取り立てられたくないからいいかな…」
【勇者さん家の経済事情】
褐色娘「取り立てる、でふと思ったが、やはり我が家の収入は勇者の稼ぎか?」
少女「どうして取り立てるでそうなるのさ…まあ、いいけど」
天使「魔物を倒したり緊急時に対応したりでいただく謝礼金や報奨金は臨時の収入ですね」
少女「基本給は東王を丸め込んで取り付けさせたよ。僕と剣士くんがいるうちは我が家が傾くことはないね」
天使「彼女も凄いですよね。道場を大きくするだけでなく、さらに鬼娘さんによる武道と、私たちによる魔法指導を加えて包括的な対魔物武術の道場を開いたんですから」
少女「うん。しかも勇者の宣伝、資金集めを始めとした場での交渉力、人々の要望に的確に合わせた調査力…彼女の商才には舌を巻くよ」
天使「中々認可を下さない役所に対して壮絶な交渉もしてましたね」
褐色娘「すごいな…」
【勇者さん家の自宅事情】
勇者「えー、我が家を紹介します」
勇者「場所は俺の故郷の村でなく、王都郊外の村です。色々と便宜になる場所です。子どもが産まれた際に必要なものを買うのにも便利でしょう」
勇者「ちなみに家ができるまでは東城に住まわせてもらってました」
勇者「我が家は結構大きいです。10人が暮らして、なおゆとりがあります。子どもが産まれても手狭で困ることは少なそうです」
勇者「一番のポイントはお風呂。全員で入ることも可能という広さです。しかも一悶着あって温泉も出るようになってます。子どもなら水遊びもできそうですね」
勇者「庭ではみんなが好き勝手植えてます。一番熱心なのはエルフ…と思わせて英雄の盾です。わりとそういうのが好きなようです。ただ、みんな出産したらそれぞれ苗木を植えてほしいと言ってます」
勇者「共用の空間は10人座ってもまだ一応座れる広さがあります。やはり子どもが産まれても大丈夫でしょう」
勇者「……こ、子どもかぁ」※本編終了直後。
【光の剣と闇の剣】
師範「娘のお陰で、最近、道場の人気はこれまでく高まっている。全国から修行に来る者もいて、最近では新しい道場を全国各地に作り、俺の教え子たちが、そこで剣を教えている」
師範「これは大変喜ばしいことだ。しかし、我が家は元々『闇の剣』を守護する家系」
師範「それが一番の使命だが、代が替わる際まで、そのことを告げぬ。使用者が若気の至りで振るわぬよう分別が付くようになって初めて使命を果たせるという考えだ」
師範「しかし、最近は『光の剣』も共に安置している』
師範「我が家の教えでは、闇の剣を振るってはいけぬ、とある。俺もそれを忠実に守ってきた」
師範「……しかし『光の剣』ならば何の問題もないはず」
師範「ふふふ…光の剣か……。やっぱり闇より光だよな。カッコいいぜ」スッ
師範は『光の剣』を装備しようとした!
師範「はぐぁ!?」バチチッ
しかし『光の剣』に拒まれた!
師範「……」
師範「『闇の剣、そして光の剣を振るうことを禁ずる』と」かきかき…
剣士「ただいま、ちょっと道場の様子を見に来たわ……何してるの」
【光の剣と闇の剣2・もはや懐いた犬】
師範「む、これは我が家の新しい家訓だ。時期が来たらお前にも見せよう」
剣士「ふうん。あ、『光の剣』」
ひゅっ
師範「剣がとんだ!?」
剣士「よっと」ぱしっ
『光の剣』は眩いばかりに光を放ち始めた!
剣士「なに、アタシに会えて嬉しいの? 可愛い子ね」
師範「……」
剣士「…最近は別に戦ってないわよ。戦う相手もいないし…それでもいいの? ……分かったわよ。持ち歩くわ」
師範「……」
剣士「父さん、やっぱり、これ持ち帰るね。見ててくれてありがとう」
師範「ああ、うん…」ビリビリッ
師範「光が許されるのは小学生までだよな。うんうん、やっぱり男は闇だろ。……扱えんけど」
【あへ顔だぶるぴーす】
海竜王「海の国では、勇者のあへ顔だぶるぴーすが大人気だ」
海竜王「ふぃぎゅあ、複製画、同人作品が多数出回っておる」
勇者「俺もう海の国、歩きたくない」
海竜王「そのうち、我が国の新しい名産として外国市場に…」
勇者「却下ァ!」
海竜王「何故だ。妾の旦那はこんなにも可愛いと教えたいのに。可愛くておもしろ…ぶふっ……!」プルプル
勇者「……世界中に出回った暁には俺が魔王になるからな」
海竜王「闇堕ち勇者のあへ顔だぶるぴーすモノ、もはや公式でも同人でも使い古された内容だの」
勇者「海の国の闇の深さに慄いた」
人魚「海の中にあるしねー!」どやっ
勇者「ドヤ顔できるほどうまいこと言ってない!」
【ナンパ撃退法】
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
少女「…会話で有意義な時間を過ごせるだけの知性をつけてからなら考えてもいいよ」
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
エルフ「…後ろのポケットに財布を入れておくのは盗ってくださいと言ってるようなものよ。気をつけて」ぽんっ
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
鬼娘「お茶ッスか? 奢りでご飯ならいいッスよ!」
・・・
鬼娘「これも頼むッス! あとコレもコレもコレも…」
チャラ男「は、破産する…!」
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
褐色娘「…なんだ貴様は?」
ロリコン… ロリコンネ…
ヒソヒソヒソヒソ…
チャラ男「なんでもない」
【ナンパ撃退法2】
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
剣士「旦那がいるの、遠慮するわ」
チャラ男「えー、いいじゃん。旦那のことなんか今だけ忘れてさ」すっ
スパッ
チャラ男「……」パラ…
剣士「次触ろうとしたら殺す」
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
天使「『仮死魔法』」ボソッ
チャラ男「――――」バタッ
天使「安心してください。そのうち蘇生するはずですから」スタスタ
【ナンパ撃退法3】
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
海竜王「……」スタスタ
チャラ男「お、おい無視すんなよ」ぐいっ
海竜王「……」ズルルル…
チャラ男「……あっ、がががが…!? と、とれねぇ…!?」ズルズル…
海竜王「…む、人間が袖にくっついておったのか…気づかんかった」
チャラ男「……」ガクッ
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
女神「え、わ、私!?この私ですか!? うそナンパなんて初めて…でも私は人妻夫以外にこの身を許すことなんてできないでも少しの仲違いが昨日あってほんのすこしムシャクシャしていていつもなら乗るはずのないナンパにのった私お茶をしてるうちにやはり冷静になって帰ろうとするもお茶にはあらかじめご都合主義の媚薬がいれられていて私は抵抗虚しくホテルに連れ込まれ夫以外に許したことのない身体を…あれ、いない?」キョロキョロ
【ナンパ撃退法4】
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
青魔「結構ですわ。…きゃっ!?」こてっ
チャラ男「うわぁお、大丈夫かい? そこのホテルで休んでこう」
青魔「いたた…お気遣いだけで充分ですわ」
チャラ男「いいから、ほらほら」ぐいっ
青魔「…や、やめてくださいませっ」
勇者「…人の嫁に触ってるんじゃねぇぞ」
チャラ男「ゆ、勇者さま!? ひい、すみませんでしたー!」
青魔「勇者さま…ありがとうございます」
勇者「青魔導師…お前は危なっかしくて見てられない」
ぎゅうっ
勇者「ずっと俺の隣にいろよ、守ってやるから」
青魔「うふふ、勇者さま、素敵ですわ…」スヤスヤ…
エルフ「どんな夢見てるの…」
【結論はそれでいいのか?】
剣士「今考えると、アンタたち人外ばかりよね」
天使「へ?」
鬼娘「そうッス?」
少女「まあ、確かに」
女神「姿は人間に近いのばかりだけどねぇ」
青魔「私も純粋な人間ではありませんし…」
エルフ「わたしも」
褐色娘「我は元々生物ですらないぞ」
剣士「純粋な人間はアタシだけじゃないの」
海竜王「主も普通の人間ではないと思うがの」
女神「私からすれば異世界の存在なんて一番トンデモだわ」
天使「そんな私たちも受け入れる勇者さんは器が大きいですね」
青魔「そうですわね」
鬼娘「さすがご主人ッス!」
【天啓】
――――うしゃ。勇者よ…。私の声が聞こえますか。
女神「私は女神です。この世界を創造したもの…」
女神「私は……今日のお昼に甘いパンケーキを所望しています」
女神「天使にそれとなく伝えておいてください」
天使「馬鹿げたことに神の奇跡を使うのはやめてください!」
女神「ゆ、勇者!? なんで喋ったの?」
少女「ちょっとそういうのはね…」
海竜王「自重してほしいの」
女神「私の使徒たちが、みんな私に冷たい!」
勇者「平和だよなぁ…」
※パンケーキは作ってもらえました。
【ケモノ成分】
勇者「…はっ! また天の声が…! 女神さま…いつも通り『お菓子買ってきて』かな」
勇者「なになに、『ケモノ成分が足りてなくない?』…どういうことだ?」
褐色娘「勇者ー! たすけてくれー」
勇者「ど、どうした?」
褐色娘「我の耳が奇妙なことに! しかも尾まで…!」
天使「ふはは、ケモミミ幼女だー!」
褐色娘「おのれ、女神め!」ふしゅー!
勇者「…いや、結構かわいいぞ。アリだな」
褐色娘「む……ほんとか?」
女神「ちなみに時たまケモノ具合がより発展する日もあるよ。私ってできる女神!」ぶいっ
【勇者のストライクゾーン】
褐色娘「…勇者は、結局誰が一番好みなんだろうな」
「「!!」」
少女「…正妻は決めないことにしようという了解だったろう」
エルフ「血は見たくない……気になるけど」
鬼娘「でもやっぱり気になるッスね」
剣士「そうね…。一番はアタシだろうけど」
天使「…それはどうでしょうか」
青魔(ああ、良くない流れに…)
褐色娘「我はよく頭を撫でられるから我だな」フフンッ
勇者「みんな怖い顔してどうした? あ、女神さま。借りたマンガ? を返します。面白かったです」
女神「コレ面白いでしょ! で、どのキャラクターが一番可愛かった」
勇者「そうですね……この『男の娘』というのが、グッときました」
「「!!??」」
想いを寄せてるのに絶対に結ばれることのない切ないところがグッとくるそうです。
【頭を撫でろ!】
褐色娘「勇者、頭を撫でろ」どさっ
勇者「ん、おう。お前コレ好きだな。俺を椅子にして撫でられるやつ」ナデナデ…
褐色娘「うむ、いいものだぞ、これは」うっとり
勇者「ふうん…」ナデナデ…
勇者(…ほかの嫁の頭も撫でてみるか)
鬼娘「…ご主人?」
ナデナデ…
鬼娘「えへへ、もっとしてくださいッス!」
勇者(いつも通りの可愛い反応。まあ、けっこう撫でてるしな)
【頭を撫でろ!2】
エルフ「勇者?」
ナデナデ…
エルフ「え、な、なに急に? ん、イヤじゃないよ」
ナデナデ…
エルフ「…結構好きかも。またしてほしいかな…」
勇者(可愛い)
少女「おや、どうしたんだい?」
ナデナデ…
少女「な、なんなんだい? 子ども扱いしないでほしいな。…そういうのじゃない?」
ナデナデ…
少女「う、て、照れるから…二人きりのときだけにしてよ……?」
勇者(ときめいた)
【頭を撫でろ!3】
天使「勇者さん、お風呂がわきましたよ」
ナデナデ…
天使「ど、どうしたんですか……え? …まあ、気持ちいいですけど…」
ナデナデ…
天使「頭を撫でられると天使の輪を失ったことを実感しますね」
勇者(面白い反応だ)
青魔「勇者さま?」
ナデナデ…
青魔「……。ああ、そういうことですのね。もちろん頭を撫でられるのは好きですわ」
ナデナデ…
青魔「勇者さまのことを愛してますもの。嫌なわけがありませんわ」にこっ
勇者「なんか泣きそう」
【頭を撫でろ!4】
海竜王「勇者、来たぞ」
ナデナデ…
海竜王「…………」←すごい目で見てる
ナデナデ…
海竜王「…やめい。嫌……というか、困る。なにぶん初めてのことだしの。ふむ……まあ、悪くない……うーむ、なるほどの」
勇者(戸惑う姿も悪くない)
女神「勇者ちゃん、ごめん、この古代人の偉大な発明『げぇむ』がいいところなの。あと三年くらい待って」カチカチ
ナデナデ…
女神「ひゃぁっ!?」ビクン
ナデナデ…
女神「あ、な、なに勇者ちゃん。頭ナデナデとかドキドキしちゃ……あ、死んだー!? なんてこったー!」ウワ-ン
勇者(…邪魔しないでおくか)
【頭を撫でろ!5】
剣士「…どうかしたの」
ナデナデ…
剣士「……アナタに頭を撫でられる日が来るなんてね…アタシもやってあげるわ」
ナデナデ…
剣士「… 背、高くなったわね。昔はアタシの方が大きかったのに」
勇者「…それだけ時間が経ったんだよ」
乙
盾可愛いな
青魔!青魔!
【女神は実質6日間で世界を造った】
剣士「四苦王って結局なんだったの?」
少女「創造の女神と滅びの神が世界の管理のために置いたものさ。もっとも同一存在だったけどね」
剣士「…倒して良かったのかしら?」
少女「今は新しい秩序が作られたから結果的には大丈夫さ。僕も使命から解き放たれたしね」
剣士「それなら良かったわ。ところでなんで伝説の装備とか持ってたの」
少女「それも使命だからだよ。女神さまに聞いた方が詳しいよ」
剣士「それで聞いてみたのよ。そしたら…」
女神『えー、な、なんでだっけ? な、なんかその方が都合が良かった気がする……あはは…忘れちゃった!』
少女「…………」
剣士「…ご、ごめんなさい」
少女「…いや、君は悪くないよ。うん、だいたい女神が悪い」
【女神の時間感覚】
女神「え、勇者の従者? あ、ああ、あのお爺さんは元々私の力の一部だから、帰ってきたよ」
女神「魂…は、ちゃんと摂理に従ってるから、きっとそのうち転生してくるんじゃないかな?」
女神「え? うーん、千年後くらい? 転生なんてほんとうにすぐだよ」
女神「天界だとちょっと疲れたときはもっと寝ちゃうしね」
女神「だから、ご両親や、お義姉さんもすぐに転生するよ!」
勇者「スケールがちげぇ」
【先代勇者のお話】
海竜王「む…先代勇者がなぜ魔王と手を組んだか知りたいと…?」
海竜王「…まあ、確かに事の顛末は知っておるが、妾は彼奴と対面したことはない。それでも良いのか」
海竜王「ふむ……傍目八目とも言うしの…別によいか」
海竜王「…先代勇者は歴代でも最高と言われているのは知っとるだろう? 人々の間でも広く逸話となっているだろう。実際にそれは正しいの」
海竜王「当時も英雄として扱われてはおったが、あまり喜んではおらんかったの」
海竜王「千年前の魔大戦――人魔大戦とも呼んだかの――では多くの人々が死に、多くの魔物が死んだ」
海竜王「彼奴は絶対的な強さを持ちながらも、仲間を幾度か失った」
海竜王「そんな中で、英雄扱いされて喜ぶには、彼奴はあまりに謙虚であったし、そして慈愛の心に満ちていた。…だからこそ勇者に選ばれたのだろうがの」
海竜王「だが、その勇者の資質が結果的には裏目に出た」
海竜王「誰も犠牲にしないために生き残った仲間さえも置いて独りで戦う道を選んだのたが……」すっ
もぐもぐ
海竜王「このお菓子うまいの。この濃いがしつこくない甘さ、お茶との相性がよい」
【先代勇者のお話2】
海竜王「…む、話の腰を折ってすまぬな。先代勇者が独りで戦うことを選んだところまで話したか。…うむ、そうか」
海竜王「そうやって独りで戦っているうちに、いつからか奴は魔物を虐殺し続ける自分に疑問を持ち始めた」
海竜王「余りにも人外の強さを得た奴は、人間と魔物のどちらも同じ生命に見えてしまった。どちらも自分が護るべき生命に見えてしまった」
海竜王「独りでどこまでも苦しんでる中、ついに奴は自分に匹敵する強さの者を見つけた」
海竜王「…………当時はもっと威厳に満ちておったし、敵ながら好感がもてる芯のある奴だったんだがの」
海竜王「それこそ、苦しむ勇者が『世界の半分』を選択するほどにはの。……なに、比喩だ」
海竜王「その後、妾は勇者が魔王を刺し違えて倒したと思ったんだがの…どうやって世界を欺いたのかは見破れなかった妾には分からぬ」
海竜王「魂は形に影響を受け、形もまた魂に影響を受ける」
海竜王「しかし、赤騎士としての奴は、殺生をできる限り抑えていたの。それは間違いなく奴の魂の影響だろう。魔物になっても奴の勇者の魂が残っていた証拠だ」
海竜王「一度は道を誤っても…むしろ道を誤ったこそ、己の全てを失っても償い続けたその姿勢…妾は紛れもなく勇者だと思うがの」
海竜王「同じように道を踏み外しかけた主が引っ張り戻されたのは独りでなかったからだ」
海竜王「いつか主は言われておったの『光の中心』と……くっくっ、中心には独りではなれぬ…中心が全てを動かすわけではない。そのことを忘れてはならぬぞ」
海竜王「……この妾すらも取り込んで、中心にいるのだからの」
【竜とは】
海竜王「竜は全て妾の剥がれた鱗から産まれおる」
剣士「へぇ」
海竜王「老龍、黄竜…あいつらも妾の鱗から産まれたのだ」
剣士「老龍…あの話を聞かない四苦王ね。黄竜は忘れもしないわ、憎らしい」
海竜王「老龍は四苦王の使命を受けて海の国を去っていった。どうも四苦王はそういう存在らしい」
剣士「ふうん…生命の審判もかな」
海竜王「おそらく。黄竜は優しい性質であったの。先代勇者がその強さ故に人々から讃えながらも恐れられているのをある日見ての」
黄竜『僕だけでもあの人の味方になるんだー!』
海竜王「そう言って、海の国を出て、先代勇者を追いかけていった。まあ、先代勇者と魔王の対決には間に合わなかったがの」
海竜王「その後の結末は主のほうが詳しいだろう」
剣士「……」
【新婚旅行(※結婚後すぐの話)】
剣士「新婚旅行に行きましょう」
勇者「んー、でも俺がいないときに何か有事があったら」
女神「私に任せて! 女神だよ!?」
勇者「んー……」
海竜王「妾が更に監視するから大丈夫だ。有事には海の国の手練れに指示を出そう」
勇者「海竜王がそう言うなら大丈夫かな」
女神「信用されてない…私、女神なのに…」
鬼娘「わぁい! 旅行ッス!」
天使「どこに行きますか? 東国の南東の海岸とか、北国の温泉の都とか、西国の幻想砂漠とかが定番らしいですよ」
青魔「どれも面白そうですわね」
少女「砂漠は見飽きてるかな…」
海竜王「海はもちろん好きだが、新婚旅行でか…」
鬼娘「それじゃあ温泉ッスね!」
エルフ(勇者と温泉か…懐かしいな)
【新婚旅行2】
鬼娘「温泉ってなんスか? 美味いッス?」
女神「そう、すごく美味しいのよ。下界で一番美味しいの」
海竜王「嘘を教えるでない」
少女「温泉は天然のお風呂みたいなものさ。入ると健康によかったり色々といいことがあるね」
褐色娘「お風呂は我も好きだぞ」
勇者「それじゃあ温泉に行くか」
剣士「ちょっと待った。みんなで行く気? 別々じゃないの?」
鬼娘「みんなで行った方が楽しいッスよ」
褐色娘「うむ」
剣士「それじゃあ新婚旅行の意味がないじゃない」
エルフ「…二人きりで出かけたい気持ちも分かるけど、勇者がいつまでも休むわけにもいかないし」
天使「そうですね…気持ちは非常に理解できますけど……」
剣士「…はぁ、仕方ないわね」
勇者(先輩も丸くなったなぁ」
【新婚旅行3】
青魔「ここが北の国の温泉街ですわね」
エルフ「転移魔法で移動って、なんかね…」
少女「道中も楽しみの過程なんじゃないかな…」
天使「だって、陸路できたら遠いじゃないですか。途中で絶対にあきますよ」
女神「せっかく移動の暇つぶしにトランプ持ってきたのに出番はなしかぁ…」
勇者「後で宿でやればいいじゃないですか」
鬼娘「わ、川から湯気が出てるッスよ!?」
少女「地下から湧き出た源泉だそうだよ。ちなみにこの温泉街には主に2つの泉質があって2種類を楽しむのが良いそうだよ」
勇者「なんだ、やけに詳しいな」
海竜王「此奴、温泉を実は結構楽しみにして調べておったぞ」
少女「う……ま、まあ入ったことないからね」
鬼娘「自分もッス。楽しみッスね!」
女神「温泉は良いよねー。温泉に浸かりながらお酒飲むと五臓六腑に染み渡るわ」
海竜王「それ、結構危ないんだがの……女神には関係ないか」
【新婚旅行4】
女将「遠路はるばるいらっしゃいませ。この度は精一杯のおもてなしをさせていただきます」
天使「こんにちは。よろしくお願いします」
剣士「古いけど、すごく綺麗ね」
エルフ「…木の良い匂いがする」
勇者「…エルフがそう言うってことは中々すごいな」
褐色娘「ふむふむ……これが、わびさびというヤツか…」
少女「それは違うと思うけど…」
勇者「……俺たちの他に客がいないのか?」
海竜王「貸し切りだからの」
勇者「え!?」
剣士「二人きりになれないのに、これ以上、雰囲気邪魔を壊されたくないのよ」
青魔「…そうですわね」
鬼娘「わあい、さっそく温泉に行くッス!」
【新婚旅行5・ところでカポ-ンは何の音?】
カポ-ン
鬼娘「あー、気持ちいいッス…」
天使「温泉ってこんなにいいものなんですね」
褐色娘「あ、熱いぞ。一旦出る」
少女「温泉は普通のお風呂よりも温度が高いからね。短い間隔で出たり入ったりするのが良いんだよ」
青魔「そうなのですか? それなら私も一度出ますわ」
女神「あー、酒がうまい」ぐびっ
海竜王「うむ」くいっ
剣士「アンタたち、よくこんな強いお酒飲めるわね…」ポ-
エルフ「…酔い過ぎには気をつけてね」
女神「これくらいじゃないと酔えないのよ。ほら、飲みねぇ、飲みねぇ」トクトク…
剣士「あ、ちょっと…! …もう!」ぐいっ
海竜王「うむ、よい飲み振りだの」ポ-
天使「そんな一気に飲んだら危ないですよ…!」
【新婚旅行6・わたし、気になります】
エルフ「……」ちらっ
女神「んん、沁みるぅ…さいこぉ!」ぷかぷか…
海竜王「ふぅ、妾もさすがに少し酔ってきたの…」ぷかぁ…
天使「もう…気をつけてくださいね」ぷか…
エルフ(なんであの人たちの胸は水に浮いてるの…)
鬼娘「…それで、その緑鬼が仕返しに赤騎士さまの盾を緑に塗ったッス」ぽよっ
少女「…魔物たちも随分幼稚だね」
剣士「うー…」ポ-
エルフ(やっぱり私より大きい…)
褐色娘「そろそろまた入るか」ちゃぽん
エルフ(…無乳。さすがにアレよりは……でもなぁ)
青魔「あまり気にしないのが一番ですわよ」わしっ
エルフ「ひゃっ!?」ビクンッ
【新婚旅行7・温泉 is GOD】
剣士「だいたい、なんで混浴じゃないのよ! 一緒に温泉に入ってイチャイチャするのが楽しみなんじゃないの!」ヒック…
少女「だって、勇者くんの裸を見ると見境なく発情しちゃう人が結構いるからさ」
海竜王「誰とは言わんがの」
剣士「だれよっ!?」ヒック
((お前だ…))
女神「誰?」
((お前もだ…))
天使「もう…本当に困ったものですよね」
((わりとお前もだ…))
勇者「あー、温泉いいなぁ。疲れが癒える…」
勇者「魔物も人間も一緒に温泉に入れば、分かり合えるんじゃないだろうか」
一方の勇者は温泉を一人で堪能していた。
【新婚旅行8・のぼせた時はポカリを飲みましょう】
勇者「先輩がお風呂でのぼせるはんてな」
剣士「うー…」
少女「どっかのアホたちが無理に飲ませるから…」
女神「あは、あはは…! ゴメンね!」
海竜王「すまぬ、妾も酔って自制が効かなくなっておった」
剣士「…飲んだのはアタシの責任よ…心配かけてゴメンなさい…」
勇者「謝ることなんてないって。夫婦だろ」
剣士「うん…」
褐色娘「我らは先に部屋に戻っているぞ」
【新婚旅行10・まあ、新婚旅行ですから…】
少女「…二人きりにしてあげるためにわざと飲ませたのかい?」
女神「ふふ、貸しだよ。後でなんか恩返ししてもらわなきゃ」
海竜王「その理屈だとお主はまず日頃世話になってる恩を返さんといけぬの」
女神「それとこれは別なんですー!」
天使「もう、女神さまはいつもいつも…!」
女神「ひぃ、天使さんのお説教は旅先では聞きたくないぃ…」
エルフ「…でも、彼女が勇者と二人きりになったということは……勇者、がんばって」
勇者「せんぱい…もう…ムリだって…」
剣士「まだ足りないの…! ほら、腰を振りなさい…!」
勇者「ぐぅぅ…っ」
【新婚旅行11・温泉旅館のご飯はおいしい】
鬼娘「ご飯、美味しかったッス」
褐色娘「品数が多くて豪華だったな」
女神「まあ、天使ちゃんのご飯の方が美味しいけどね!」
天使「そんなあからさまに褒めても懐柔されませんよ」
勇者「いやぁ、でも天使さんのご飯はほんとに美味しいよ」
天使「あ、ありがとうございます…」
女神「けっ、男に色目使っちゃって」
天使「旦那さんは特別でしょう! 他の方にはしません!」
勇者「あとは、寝る準備して、まったりするかぁ」
女神「おっとおっと! せっかくの旅行なのに寝るには早いんじゃないかな!?」
エルフ「なにするつもりですか…?」
青魔「もしや枕投げですの?」
少女「それは行事が違うと思うよ…」
【新婚旅行12・アルハラは撲滅しよう】
女神「…ふっふっ、もっといいものよ」
女神「……勇者とその仲間たちよ、創造の女神が特別に神の恩寵を授けましょう」
鬼娘「…………酒ッス!?」
天使「まだ飲む気ですか!?」
女神「こういう時じゃないとみんな飲まないでしょ! 今日は無礼講だー!」
勇者「いや、ちょっと…」
女神「うるさーい! さぁ、たくさんあるぞ! 潰れるまでのめのめー!」
※お酒は節度をもって楽しめる範囲で飲みましょう。
他人にお酒を強要してはいけません。
粗相をした際はきちんと片付けをしましょう。
※妊娠する前のお話です。妊娠中の飲酒は控えましょう。
【新婚旅行13・酒乱しかいねえのか!】
勇者「…で、酔っ払った結果がコレか」
少女「にゃー、にゃー…」スリスリ…
勇者「猫かよ、可愛いやつめ」
鬼娘「踊るッスよー!!」
勇者「変な踊りするな。そして服を着ろ」
エルフ「あはは、勇者だ! あはははははは! あははは!」
勇者「笑い上戸め」
青魔「ふんふーん! らんらんららー!」
勇者「歌い始めた…ちょっと音痴だな」
褐色娘「…口惜しや、どうしてなのだ…」シクシク…
勇者「こっちには泣き上戸がいた」
剣士「きにいらないのよ! いつも自分が正妻ですってつらひて! 斬り殺すわよ!」ヒック
天使「そっちこそ、なんなんれすか、!? いつも、なにかにつけておさななじみをきょーちょーして! 『即死魔法』がほひいんですか!?」ヒック
勇者「こいつらが一番飲ませちゃいけない奴らだな…」
【新婚旅行14・勇者の本気】
天使「ぐぁぁ…ぐぁぁ…」
勇者「元凶は寝てるし…布団も被らずにお腹出して寝たら風邪引きますよ…」ファサッ
ギュッ
海竜王「勇者…ちゅ…ん、んん…ちゅぅ…ちゅっ、んん…んっ」
勇者「ぷはっ…酒臭いぞ…」
海竜王「勇者…妾も抱け。主のせいで身体が疼いとる…」さすさす…
勇者「俺のせいって…こんなところでそうしたら」
剣士「なにやってるのよー! アタシを抱きなさい!」
天使「こんろはわらひです!」
エルフ「あははは! 勇者が、あははは! わたしも…えへへ!」
褐色娘「勇者はどうせ、我のことなんてどうでもいいのだ。抱いてくれなどせぬ…」シクシク…
勇者「やっぱりこうなるよな。……よし、頑張るか」
中居「しゅ、しゅごい……」←覗き見
【新婚旅行15・出来たての温泉饅頭はほんとに美味い】
鬼娘「この出来立ての饅頭おいしいッス! ほかほかで甘々ッス! もう一個食べるッス」
青魔「ほんと美味しいですわね」
勇者「うん。……」チラッ
どよーん…
少女「なんか大切なものを失ったきがする…」
エルフ「…笑い過ぎて喉が痛い。何があんなにおかしかったんだろ」
褐色娘「うぐぅ…人前で泣くとは……恥を晒してしまった…」
海竜王「うーむ、さすがに飲み過ぎたかの…」
剣士「…昨日はゴメンなさい」←記憶アリ
天使「へっ、何ですか?」←記憶ナシ
女神「いやあ、楽しかったわ。あ、饅頭ほんとうまい」
勇者「…まあ、大丈夫か」
鬼娘「あっちにも名物料理がるらしいッスよ! 行って見るッス!」
各所の温泉を楽しんだり、食べ歩いたりと、普通に観光して帰った。
【女神ってやっぱりしゅごい…】
鬼娘「温泉最高だったッス」
少女「そうだね、毎日でも入りたいくらいだよ」
褐色娘「掘れば出るのではないのか」
剣士「この辺りは安定した陸塊だから出ないでしょうね」
女神「無いのなら創ればいいじゃない!」
女神は『神の奇跡』を使った!
エルフ「…!」
お風呂から適温の温泉が出るようになった!
女神「これが女神の力です……どやっ」
海竜王「いや、確かに凄いがの…」
天使「そういう利己的な奇跡の行使はやめてください!」
女神「ゴ、ゴメンナサイ…」
※ただし温泉は残された。
【勇者は完璧人間?】
近頃は国同士の外交の場にも引っ張り出される勇者。
貴族「平民の出ときくが、色々と嗜みがある青年だ。下手な諸侯よりもずっと品位がある」
貴婦人「あの所作は一朝一夕で身につくものではないわ。やはり勇者というのは生まれついて特別なのかしら?」
老伯爵「あの若者の風流への玄人振り…よほどの粋人と見受けられる。あの歳で大したものだ」
北姫「…とても紳士的な方でいらっしゃいましたわ。優しくて、とても頼もしくて…」ぽっ…
海の国・無間地獄。
勇者「先輩、もう帰りたい」
剣士?「ダメよ。この楽器を習得するまでは帰さないわよ」
勇者「うう…何か習い事をするたびにここに来るの嫌なんだが…気が狂いそう」
剣士?「ここでは年を取らないし、時間が止まってるのと同じくらい遅いからちょうどいいのよ。旦那の恥は女房の恥。アタシたちに恥をかかせないでよね」
勇者「うう…辛いぃ…」
【勇者は(これ以上)フラグを立てたくない・西1】
西国・西王城
魔物「ふはは、西姫はもらうぞ」
西姫「いやぁ…!」
近衛兵長「くっ、姫を魔物から救い出せ!」
近衛兵「し、しかし、もう立ち向かえる者がおりません!」
魔物「雑魚どもが! この女は我らが魔王さまにささ…」
勇者の攻撃!
魔物を一瞬で倒した!
西姫「きゃあっ」
ガシッ
西姫「……ゆ、勇者さま!」
勇者「たまたま近くに居合わせたため騒ぎを伺い馳せ参じました。お怪我は……ございませんね」
西姫「は、はぃ!」
勇者(…魔王、だと? ついに新しい秩序の下での魔王が誕生したのか? ……また、あの俺様幼女じゃないだろうな)
西姫「あ、あの…お助けしてくださってありがとうございます」
勇者「当然のことをしたまでです……」ハッ
勇者(いつまでも抱きかかえたままだと、海竜王の千里眼づてにまた嫁たちから文句が言われる)
勇者「それでは、私はこれで」すぅっ
勇者は優しく姫を降ろしてそそくさと立ち去った!
西姫「勇者さま…なんて素敵なの…」ぽっ
※この後、嫁たちがめちゃくちゃ拗ねた。
【勇者は(これ以上)フラグを立てたくない・東1】
勇者「東姫殿下…」
東姫「…そんな他人行儀はやめて」
勇者「しかし…」
東姫「いいから!」
勇者「あ、ああ…。東王陛下の…」
東姫「いいわよ、あんなバカ親父に敬語使わなくて」
勇者「あぁ、うん…。東王が無事に王位に戻れて良かったな」
東姫「…あなたが口添えしてくれたのもあるでしょ」
勇者「いやいや、そんな」
勇者(…その方が都合がいいと嫁たち…というか生命の審判に言われたからな…まあ、憎しみに囚われて行った罪の償いでもあったか)
東姫「……何度も助けてくれてありがと」
勇者「いや……」
東姫「そして、本当にごめんなさい。あなたのこと、あなたのお姉さんのこと、あなたの壊された家のこと」
勇者「……姉さんのことは…魔物に操られていたのもあったしな。掘り返しても誰も幸せにならないさ。誰かが連鎖を断ち切らないといけないんだ」
【勇者は(これ以上)フラグを立てたくない・東2】
東姫「…でも、それをアンタが背負う必要はないでしょ」
勇者「恵まれたことに、重荷を一緒に背負ってくれる奴らがいるから、俺は大丈夫」
東姫「……そっか。…ところで新しい家はどうなの? みんな元気?」
勇者「もちろん。不自由ない広さで、楽しく暮らしてるよ」
東姫「あたしは、みんなが城から出て行って少し寂しいかな」
勇者「また、みんなで遊びにくるよ。みんな君のことが好きだしな」
東姫「うん……。……でもあたしは勇者がいなくなったのも寂しいかな」
勇者「えっ?」
東姫「……今思えば、あなたのことをずっと考えてたの…最初は憎いだけだったんだけど、 それがそのうち…さ」
勇者(これはまずい流れになるかもしれない)
勇者「そ、それでは用事がありますので!」そそくさ
東姫「あ、勇者……そうよね、ゴメン」
※この夜、嫁たちと修羅場になった。
【千里眼と海竜王の広い心】
勇者「海竜王、なんでもかんでもみんなに話すのはやめてくれ。体がもたない。別に浮気するつもりが、ないのは見ていて分かるだろ」
海竜王「妾のところに来たと思えば、それか…。妾は少し哀しいの」
勇者「いや、ほんとキツいって…。常に監視されてるようなものだから囚人みたいだ」
海竜王「…勘違いしとるようだが、妾は基本的に主のことを他の者に話しとらん」
勇者「え?」
海竜王「つれあいである妾が主をいたずらに困らせるわけなかろう。万一主が一夜の過ちを犯したとしても、妾はできる限り主の味方をするつもりだ」
勇者「…海竜王」
海竜王「…千里眼は妾だけが使える者でもないしの」
勇者「あ…」
女神「…ば、ばれたか」
【罪の告白】
女神「はい…。私が勇者のフラグを逐一報告していました」
女神「何故かと? 理由は簡単」
女神「勇者に不満や嫉妬を向かわせることで、その分だけみんな(天使)が私を責めなくなるからです」
女神「私はもっとゴロゴロしていたいのです! そのためには旦那をも犠牲にします!」
女神「女というのはそういうものなのです」フッ
勇者「……今の俺の中で、女神さまの心証どん底に近いですよ」
女神「あれ、どん底じゃないの?」
勇者「素直なのは評価します。それに、大切な奥さんだし、嫌いにはなれませんよ」
女神「うぅ…私の欠片の良心が…!」チクチク
勇者「女神なのに欠片しか良心がないんですか」
女神「……ハッ、でもそれならもっと甘えられる!?」
勇者「夫婦なんだから多少は慮ってくださいよ…」
女神「わ、分かったわよ。女神なりの罪の償いをするから」
勇者「……?」
【頭骨挫傷ってレベルじゃねぇ!】
魔国•旧魔王城
勇者「…久しぶりに来たな。やっぱり今の魔王もここにいるのか?」
「その通り」
勇者「!!」
勇者「お、お前は……生きてたのか!?」
戦狼「ニンゲンを根絶やしにするまで死なんぞ…!」
勇者「…いや、ほんとよく生きてたな、お前。頭蓋骨が恐ろしいくらい陥没してるけど大丈夫か……?」
戦狼「ふ、ふん! この程度で死ぬ我輩ではない! 行くぞ! 『魔人の斧』の威力をとくと味わえ!」
勇者「…ああ、見せてみろ! ……あとで頭治してやるからな…?」
戦狼「え、本当か? た、頼む……」
【瞬きする時間さえかからなかったってよ】
魔王「戦狼を倒したか。ふっ、よくぞここまで来たな」
勇者「お前が、魔王……?」
魔王「左様…貴様を倒し、この世界を我が物にしてくれるわ!」
勇者「あの幼女じゃないのか…よかった」
※魔王は尻穴を犯され、この世界にアヘ顏を晒しましたとさ。
【因果応報】
勇者「魔王…を名乗る魔物も倒したし、一応、東王に報告して帰るか」
「あー、もう! この体不便なのよ!」
勇者「…?」
老夫「お嬢ちゃん、大丈夫かい?」
「あ、ごめんなさい、この馬車に乗りたいんだけどうまく乗れなくて…」
老夫「そうかい…お、そこの兄さん、そのお嬢ちゃんを馬車に乗せてやってくれないかい?」
勇者「構いませんが……、っ!?」
「あ」
勇者「ま、魔王……!?」
「魔王…って最初に言うセリフがそれなの? まぁ、そうっちゃそうだけど…」
勇者「……力尽きたと思ってたが、生きてたのか」
「なんか気付いてたらね…。というか、さっきから姉に対して失礼じゃない? そりゃ、斬り殺しかけたけど…」
勇者「……ふざけるなよ」
【勇者はシスコン、はっきり分かんだね】
勇者「……姉さんを犠牲にしただけじゃなく、今度は姉さんを騙ろうとするのか!? テメェ、許さねぇぞ!」ぐいっ
「いたいっ…! 女の子には優しくしなさいっていつも言ってるでしょ!」
勇者「!」
「…やっと信じてくれた?」
勇者「そんなにしてまで、姉さんの振りをしようとしてんのか…! 絶対に許さねぇ…!」
「……あくまで信じる気がないのね。分かったわよ、それなら一発で私がアンタの姉ってことを知らしめてやるわ」
勇者「…やってみろよ」
「アンタは1×歳のとき、私とのいかがわしい夢で下着を汚して……」
勇者「ぎゃあぁぁ!!」がばっ
「むぐぅ…っ!」
勇者「わ、わかった。信じたから、信じたからもう口に出さないでくれ…」
姉幼女「分かってるわよ。二人だけの秘密だもんね」
勇者「多分、もう二人どころじゃなくなった…」ズゥン…
【勇者の悪知恵】
勇者「どこに向かおうとしてたんだ?」
姉幼女「とりあえず東国へ。この体じゃ大変だけど」
勇者「危ないだろ…。魔物も人間も。俺が見つけて良かった」
姉幼女「アンタに会おうと思ってたから、本当に幸先がいいわね。アンタの家に行きましょう」
勇者「え、えーと」
姉幼女「なによ、姉を見捨てるってわけ?」
勇者「まさか! ただ、家はちょっとなあ」
勇者(嫁が複数いるなんて姉に言いづらい。しかも、このよく分からない状況だと尚更……もう少し落ち着いた後に報告したいところだ)
勇者(……そうだ、オークの家がある。あそこはもう家主が亡くなって、俺とエルフが管理してるからな。あそこを俺の家ということにしておこう)
勇者「分かったよ。今俺は、北の国の剣の山っていうすごく険しいところに住んでるんだ」
姉幼女「どうしてそんなところに…?」
勇者「え、えーと、修行かな。色々あって俺はまだ勇者のままだしな!
姉幼女「そうなの…大変ね…」
勇者「さっそく行こうか。『転移魔法』!」
【お義姉さんは幼女】
剣士「お義姉さん、久しぶりね」
天使「初めまして、お義姉さん」ニコッ
エルフ「こ、こんにちは、お、お義姉さん」
青魔「初めましてですわ、可愛らしいお義姉さまでいらっしゃいますわね」
姉幼女「ね、ねえ、この人たちは? さっきから『おねえさん』の呼び方になんか含みがあるんだけど…」
勇者「み、みんな何でここに…」
女神「みんなにこの事を話したら挨拶に行く流れになってねー」
少女「あ、実の姉で夢精した変態シスコンくん、お帰り」
勇者「」
鬼娘「ご主人大丈夫ッス! 自分はご主人がどんな変態でも大好きッス!」
海竜王「ここまでの“本物”だとは思ってなかったがの」
褐色娘「うむ…」
勇者「」
女神「私は全然気にしてないよ! 人のことあまり言える性癖じゃないしね!」グッ
【一枚のピザとそのピースということです】
姉幼女「全員、奥さん……?」
勇者「ハイ」
姉幼女「みんな妊娠してる……?」
勇者「ハイ」
姉幼女「ちょっと、よく分からない」
勇者「ソウデスヨネ」
姉幼女「…ちゃんと養えるの」
勇者「多分大丈夫デス」
姉幼女「みんな…こんな弟でいいの? あ、いいんだ、へえ…」
姉幼女「あ、うんうん。いや、そんな力説されても…いや、自分の弟を褒められるのは悪い気がしないけど」
姉幼女「…どうしてこうなったの」
勇者「三角形はたくさん集めると円になる。これが一番丸く収まった」
姉幼女「いや、上手いこと言われても…」
【姉の危機管理能力】
姉幼女「へえ、こっちが本当の家なんだ。じゃあ、さっきの家は邪魔な姉を追い出すためのものなのね」
勇者「違うって! 」
姉幼女「…冗談よ」
勇者「…とにかく、姉さんとまた会えてすげえ嬉しい」
姉幼女「…わたしもよ。こんな小さくてよく分からない体になっちゃったけど」
褐色娘「我とほとんど変わらぬではないか」チマッ
勇者「……」
姉幼女「……」そー…
勇者「…なんで遠ざかる?」
姉幼女「いや、体が勝手に…」
少女「それが正解だよ」
剣士「お義姉さんの反応間違ってないのよね。正直アタシもどうかと思うもの」
姉幼女「私の育て方が悪かったのかしら…」
勇者「そういうのはマジで傷つくからやめて」
【身内のこういう話はほんとエグい】
姉幼女「この家に来てから一月が経ったわ」
姉幼女「……家族とはいえまだまだ新婚の夫婦のお邪魔をしてるのは悪いと思ってるわ」
姉幼女「それに貴方たちも若いし、まだまだお盛んなのは…まあ、分かるわ」
姉幼女「でもね、さすがに限度があるでしょう! 毎日毎日、夜中にうるさいのよ!」
勇者「き、聞こえてた? 建てる際に防音はしっかりしたはずなんだけど……」
姉幼女「よく聞こえてるわよ! お陰でこっちは寝不足よ!」
勇者「ご、ごめん」
姉幼女「毎晩毎晩、相手も違うし…アンタも体大丈夫なの?」
勇者「まあ、慣れたよ。たまにキツいときもあるけど、やっぱり愛してるし」
姉幼女「弟の口からそういうこと聞くのキツイわね……鳥肌が……」ゾゾ…
勇者「ごめん」
姉幼女(私なんてそういう経験もないまま死んだのに…)
【姉の困惑】
姉幼女(この体って変なのよね)
姉幼女(正直、魔王になったときと身体能力とか変わらないし、腕力なんかただの人間とは比べ物にならないくらいあるもの)
姉幼女(さすがは魔王の身体だったというだけはあるわね)
姉幼女(ただ、これ以上は成長しないって奥さんの一人にも言われた…)
姉幼女(…小さいから高いところの物が取れないのよね)
姉幼女(なによりも…)
勇者「姉さん、おはよう」
姉幼女「……こんなに大きかったっけ?」
勇者「いや、姉さんが小さくなったんだよ。前から俺の方が背は高かったけど」
姉幼女「うーん」
勇者「じゃあ、俺は今日仕事あるから」
姉幼女「魔物を倒すの?」
勇者「いや、国賓のお出迎えをするんだ」
【元凶の大体は女神】
姉幼女「…なんか遠い人になっちゃったな」
勇者「そんなことないよ」ぽんっ
姉幼女「……その頭の上に手を置くのやめてくれる」
勇者「あ、ごめん。なんかちょうどいい高さだから」
姉幼女「私はこんな姿になってもアンタの姉なんだからね」
勇者「分かってるよ」
姉幼女(そう、私は姉。だから……)
姉幼女(この胸の高鳴りは気のせいのはず……)ドキドキ
姉幼女(弟に胸を高鳴らすとなおかしいわよ!)
姉幼女(……でも、この身体なら血は繋がってないのよね)
姉幼女「違う! そういう問題じゃない!」
姉幼女「……気のせい、気のせいよ」ドキドキ
女神「ふふふ……筋書き通り」
はい、これで小ネタと番外編も終わりです。
ここまで付き合ってくださりまことにありがとうございました。
暇人なので、またそのうちファンタジーものでも書くと思います。
2016年があなたにとってよい年であるように……
乙!
最後まで面白かった
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・【最終回】彡(゚)(゚)「小料理屋 志衛のスレッドなんやで」
・男「おい、日本が従軍慰安婦を認めて謝罪して金も払うってさ」
・シトロン「出来ました! ○○で女性トレーナーを調教するマシーンです!」
・夜神月「これは全てAV女優の名前だ」
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925: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:15:31 ID:DS9QJuok
【デートの行き先は?】
鬼娘「だいたい美味しいご飯を食べに行くッス」
天使「私も一緒にご飯を食べることが多いですね」
勇者(二人とも大食いだから見てて清々しいんだよな。お財布に響くけど)
少女「僕はよく王都の方に行くかな。図書館とか」
褐色娘「我もだな。人間になったからは服などをよく見るようになったわ」
勇者(王都の近くに越したし、手軽なんだよな)
青魔「村近くの丘によく行きますわね。そこでお弁当を食べてお話ししますわ。暖かいときは夕焼けや星を見たりもしますわね」
女神「私は家デートかなぁ」
天使(部屋から出るのが面倒なだけでしょう)
剣士「……山で剣の鍛錬」
((……修行?))
・彡(°)(°)「お!近所のJCやんけ声かけたろ!」
・男の娘「残念実はおと――」男「嘘だ!」
・子供「らんら〜ん♪」熊「あっ」子供「あっ」熊「あっ」もぐもぐ
・シンジ「毛虫なんてどうかな?」 ゲンドウ「・・・・・・」
・悟空「ブルマ先っちょだけ挿れさせてくんねぇか」 ブルマ「はぁ!?」
・【閲覧注意】セクシーなお姉さん、犯罪に手を染めた結果、お●ぱいを丸出しにされ…(画像)
・姉ちゃんの下着でオ〇ニーしてたらばれた。
・【エ□GIF】制服着たままで覚えたてのセッ●スに夢中になるJKエ□すぎwwww
・【※驚愕※】 完全に具が見えてしまっている着エ□をgif画像でご覧くださいwwwwwwwwww...
・【画像】ビリギャルのお●ぱい、ガチでヤバい・・・(※GIFあり)
926: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:22:39 ID:DS9QJuok
【女子力とオカン力(?)】
天使「みなさん、ご飯が出来ましたよ」
天使「お洗濯、終わりました」
天使「掃除はしっかりしないと!」
天使「あら、隣の奥様。いつも旦那がお世話になっております」
褐色娘「……天使が一番嫁として出来てる気がする」
少女「…確かに。冒険中も色々と身の回りの世話をしてくれてたしね」
鬼娘「…それなら嫁としての相応しさに順位をつけるとどうなるッスかね?」
海竜王「ふふふ、そういうこともあろうかと嫁としてのスペック、すなわち女子力とオカン力の測定結果を分析集計して順位付けしてみたぞ」
エルフ「仕事が早いですね…」
海竜王「結果はこうだ」
・女子力及びオカン力
(高)天使>>剣士≧エルフ>青魔>鬼娘>>>>少女>海竜王≧褐色娘>>《圧倒的干物の壁》>>女神(低)
927: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:24:05 ID:DS9QJuok
【女子力とオカン力(?)2】
海竜王「まず、天使はあらゆる点で女子力、およびオカン力が高い」
少女「オカン力……母性で良くないかい?」
剣士「アタシが二番目なのね。まあ、長いこと父さんと二人暮らしだから家事は得意だけど」
青魔「しっかりしていますものね」
海竜王「長生きしている者が、有意に低い傾向にあるな」
少女「だいたい決まったところから動かず、しかも配下がいることが多いもんね」
褐色娘「我なんぞついこの前まで無機物だったぞ」
女神「てか、コレ私をバカにしたいだけでしょ? ねえ、こういう陰湿なイジメ良くないと思うの」
剣士「アナタはもう少し働きなさい。穀潰し」
女神「そんな、ヒドい…」
褐色娘(ご、穀潰し呼ばわり……我も頑張らねば…)
928: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:28:05 ID:DS9QJuok
【ランキング好きの海竜王さま】
海竜王「…しかし少し抽象的過ぎたかの。もう少しはっきりしたものでやるか」
青魔「なんですの?」
海竜王「お○ぱいランキングだ」
鬼娘「おっ○いの大きさッスか」
少女「隠す気ないね…」
・おっぱ○の大きさ
(高)女神>海竜王≧天使>青魔>>《巨乳の壁》>>鬼娘>少女>剣士>エルフ>>《平均の壁》>>褐色娘(低)
女神「ふふ、女神なのだから当然ですね」たぷーんっ
褐色娘「胸なぞ別にいらんだろ」ぺたーん
剣士「鍛えてるからあまり大きくはならないわね」
鬼娘「自分は鍛えてるわりには出ちゃうッス」
少女「そういう体質なんだろう。女神さまとその使徒は、僕以外は巨乳なんだね」
海竜王「…そのうち大きくなるだろう、たぶん」ぽんっ
少女「べつに気にしてないから慰めとか要らないよ。……本当だよ? ねえ、その顔やめてよ」
929: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:29:20 ID:DS9QJuok
【ランキング好きの海流王さまとちっぱいエルフ】
エルフ「…平均の範囲…よしっ」
海竜王「エルフは少し前までは英雄の盾とともに二枚目の壁の向こうだったが、ハイエルフになって少し大きくなったからの」
鬼娘「盛ったッスね!」
エルフ「う、うるさいっ!」
天使「気にしてたんですね」たゆんっ
海竜王「いじらしいの」ばいんっ
青魔「大きくなって良かったですわね」ぽよんっ
女神「正直、大きいと肩こりが辛い」たぷーんっ
エルフ「…この乳牛どもめ!」ウワ-ン
930: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:29:57 ID:DS9QJuok
【英雄の盾】
褐色娘「むぅ…人間の身体は不便だ。空中にも浮かべん」
勇者「…しかしなんでお前はあんなところにいたんだ。しかも呪われた状態で」
褐色娘「ふっ、簡単なことだ。我の存在を畏れた邪悪な存在により呪われて封印されたのだ」
勇者「…ずっと昔のことだよな」
褐色娘「ふっ、今となっては一瞬のようにも感じる」
勇者「辛かったな…」ナデナデ…
褐色娘「ええい、撫でるな」
勇者「そうか」パッ
褐色娘「本当に止めるな!」
勇者「はいはい」ナデナデ
鬼娘「あ、ずるいッス! 自分も、してほしいッス!」
褐色娘「あ、コラ! 今は我だけのナデナデ勇者なのだ!」
931: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:33:05 ID:DS9QJuok
【堕天使? いいえ、撲殺天使です】
天使「天気がいいしお布団を干しましょう…よいしょ」
天使「ふう……残りの布団は…はぁ……」
女神「あはは、古代人のアート『マンガ』はやっぱり面白いわねー」
天使「女神さま、布団を干すので起きてください。というか手伝ってください」
女神「えー、私のところはいいよ。女神パワーでお日様の匂いだから干さなくても大丈夫、大丈夫」ごろん
天使「…いいから、早く起きてください! 布団叩きでお尻を叩きますよ!」
女神「…ひぃ、わぁった、わぁった起きますよー! 乱暴だなー! この暴力天使め! もはや堕天使だよ!」
天使「……」
女神「ご、ごめんなさい。先ほどの言葉は冗談ですから、手を降ろしてください。死んでしまいます」
932: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:34:22 ID:DS9QJuok
【優しいサトリ】
青魔(今日は…久々に勇者さまを独り占めできる日ですわ!)
青魔(王都で、可愛い雑貨を見て、お芝居を見て、ディナーを食べて、その後は…うふふ!)
青魔(服装よし、髪型よし、お化粧もばっちりですわね!)
青魔「勇者さま」
勇者「ん、出かけようか」
勇者(…昨日の魔物は手強かったから、すごく疲れたな…眠い…)
青魔「……やっぱり今日は外に出かけたくない気分ですから、お家で寛ぎましょう?」
勇者「……? あ、気を遣わなくていいんだぞ……?」
青魔「いいえ、その方がよいのですわ」にこっ
933: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:38:55 ID:DS9QJuok
【優しいサトリと優しい鈍感】
青魔(……さすがにちょっと残念ですわね)
青魔(……いいえ!勇者さまが喜んでくれるのが一番嬉しいのですわ!)
勇者「…くぅ」
青魔(こうして勇者さまに膝枕するのも幸せですものね。可愛い寝顔)くすっ
青魔(……あら、いつのまにか私も寝てしまっていましたわね。逆に勇者さまに膝枕されて……これも良いですわね)ポ-
勇者(……青魔導師には悪いことしちゃったな)
青魔(……)
勇者(…今日のこと楽しみにしてたんだろうな。服も髪型も、化粧も)
青魔「……っ」
勇者(…心が読めるからって、いつも周りのことにばっかり気を遣うんだもんな)
勇者(助けられてるけど、俺は鈍感な方だし、それにちゃんと気付いてあげられてないことも多いだろうな )
勇者(…とにかく、今度、青魔導師に何か埋め合わせしないと)
青魔(……そのお気持ちだけで、私はどうしようもなく嬉しいのですわ)ギュ
934: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:39:41 ID:DS9QJuok
【エルフの森】
エルフ「……一旦エルフの森に帰ろうと思うの。魔物の侵攻でもう焼け野原しか残ってないけど、供養と少しでも綺麗にしてこようと思って」
勇者「…俺もついていっていいか?」
エルフ「…これはわたしの問題だから」
勇者「エルフの問題は俺の問題なんだよ。君を助けるのはもう俺の義務だし、俺は君の力になりたい」
エルフ「……ありがとう」
・・・
勇者「…ここか。酷いな」
エルフ「…うん。ここがわたしの家だった。両親と、妹と暮らしてた」
勇者「……」
エルフ「わたしだけが助かったの…きっと復讐するために生き延びたんだと思った」
エルフ「でも、今は違うよ。わたしは、みんなの分も幸せに生きようと思うの。自分勝手かもしれないけど…」
勇者「いや、それは正しいと思う」
エルフ「うん…」
勇者「さてと、片付けるか」
935: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:40:32 ID:DS9QJuok
【エルフの森2】
勇者「ふう……もう少し残骸を集めたら魔法で完全に壊して……」
エルフ「…勇者! 来て!」
勇者「ん、どうした?」
エルフ「これ見て……焼け跡から植物の若木が生えてるの。この森はまだ生きてる。時間はかかるけど、また昔と同じような森に戻るかもしれない」
勇者「……新しい生命の息吹だな」
エルフ「うん、…最初の内は荒らされないように強力な結界魔法を貼っておかないと」
勇者「……なあ、お前はここに住むのか」
エルフ「……うん、いずれはね。かなり後になるとは思うけど」
勇者「……そうなんだよな。俺の方がエルフより早く老いるし、早く死ぬ。多分お前を置いていっちゃうんだよな」
エルフ「……うん。だから……」
勇者「……だから?」
エルフ「だから、その分もわたしを幸せにしてくれないとダメなんだからね」
勇者「……当然だろ」
936: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:47:33 ID:DS9QJuok
【勇者のもう一人の人格?】
青魔「…そういえば、めっきり勇者さまの変な人格が出なくなりましたわね」
勇者「ん、ああ…。あれは俺じゃなくて、女神の力の人格なんだ、、今はもう、ぐっすり眠ってるよ。青魔導師にはあいつがたくさん酷いことしたよな、ゴメンな」
青魔「……いえ。そのお陰もあってこうして夫婦になれたのだから感謝すらしていますわ」
勇者「そうか……」
青魔「……しかし、どうして眠ったままで起きないんですの?」
勇者「色々な戦いを経て、俺があいつに認められたからかな。アイツが眠りにつく前は…死ぬほど色々と語られたよ。下ネタだから今、心は読まないほうがいいかも」
青魔「…手遅れですわ」
勇者「…ごめんな。まあ、あいつは女神さまのこともよく語ってたからな。良くも悪くも女神さまと結婚することを選んだのはあいつのおかげかもしれない」
青魔「そうだったんですわね」
青魔(……でも、女神さまの力が女神さまのことを語って、勇者さまをその気にさせたってことは、ある意味では女神さまの自作自演ということかしら?)
女神「……あー、ベッドだけを生活空間にしたい」
天使「…………」
女神「お、起きますぅ……!」
937: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:48:54 ID:DS9QJuok
【女神さまは本当に処女だったのか?】
女神「はっ、急になんなの?」
剣士「だって、あなたの自慰用の能力、自我があったじゃない」
女神「まあね」
剣士「だったら、もうセックスだったんじゃないの」
女神「いやいや、仮によ? 自分の手が意思を持ち、私の命令を絶対に聞くとして、その手で処女膜破ったらセックスなの?」
剣士「……」
女神「私は違うと思う。だって自分の一部じゃん」
剣士「……でも、その理屈で行くと、女神はこの世界の誰とセックスしてもオナニーってことになるんじゃ」
女神「いやいや、自分に息子がいてさ。その息子とセックスしたら、それはオナニーなの? 違うよね、それはセックスだよね」
剣士「……それだと、今度は母子相姦になるんじゃないの」
女神「え、女神だよ。それくらい普通じゃん」
剣士「えっ」
女神「えっ」
938: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:50:19 ID:DS9QJuok
【ホワイトウィンドは連続魔(キリッ】
少女「連続魔ってさ、たくさん種類があるよね」
天使「そうですね。より強力な魔法になるかは組み合わせ次第ですけど」
少女「回復魔法を重ねるとどうなるんだい?」
天使「『回復魔法・極』二つだと『純白の微風』で、広範囲を一気に治癒できます。この前、勇者さんと、災害で怪我人がたくさん出た村で使いました」
少女「本当に有用な力だね。他にはあるのかい?」
女神「だいたい見たことがあると思いますが…あ、『全体即死魔法』二つの『冥府の徴収』なんてありますよ。試してみますか?」
少女「いや、生命を取り立てられたくないからいいかな…」
939: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:52:17 ID:DS9QJuok
【勇者さん家の経済事情】
褐色娘「取り立てる、でふと思ったが、やはり我が家の収入は勇者の稼ぎか?」
少女「どうして取り立てるでそうなるのさ…まあ、いいけど」
天使「魔物を倒したり緊急時に対応したりでいただく謝礼金や報奨金は臨時の収入ですね」
少女「基本給は東王を丸め込んで取り付けさせたよ。僕と剣士くんがいるうちは我が家が傾くことはないね」
天使「彼女も凄いですよね。道場を大きくするだけでなく、さらに鬼娘さんによる武道と、私たちによる魔法指導を加えて包括的な対魔物武術の道場を開いたんですから」
少女「うん。しかも勇者の宣伝、資金集めを始めとした場での交渉力、人々の要望に的確に合わせた調査力…彼女の商才には舌を巻くよ」
天使「中々認可を下さない役所に対して壮絶な交渉もしてましたね」
褐色娘「すごいな…」
940: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:54:30 ID:DS9QJuok
【勇者さん家の自宅事情】
勇者「えー、我が家を紹介します」
勇者「場所は俺の故郷の村でなく、王都郊外の村です。色々と便宜になる場所です。子どもが産まれた際に必要なものを買うのにも便利でしょう」
勇者「ちなみに家ができるまでは東城に住まわせてもらってました」
勇者「我が家は結構大きいです。10人が暮らして、なおゆとりがあります。子どもが産まれても手狭で困ることは少なそうです」
勇者「一番のポイントはお風呂。全員で入ることも可能という広さです。しかも一悶着あって温泉も出るようになってます。子どもなら水遊びもできそうですね」
勇者「庭ではみんなが好き勝手植えてます。一番熱心なのはエルフ…と思わせて英雄の盾です。わりとそういうのが好きなようです。ただ、みんな出産したらそれぞれ苗木を植えてほしいと言ってます」
勇者「共用の空間は10人座ってもまだ一応座れる広さがあります。やはり子どもが産まれても大丈夫でしょう」
勇者「……こ、子どもかぁ」※本編終了直後。
941: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:55:27 ID:DS9QJuok
【光の剣と闇の剣】
師範「娘のお陰で、最近、道場の人気はこれまでく高まっている。全国から修行に来る者もいて、最近では新しい道場を全国各地に作り、俺の教え子たちが、そこで剣を教えている」
師範「これは大変喜ばしいことだ。しかし、我が家は元々『闇の剣』を守護する家系」
師範「それが一番の使命だが、代が替わる際まで、そのことを告げぬ。使用者が若気の至りで振るわぬよう分別が付くようになって初めて使命を果たせるという考えだ」
師範「しかし、最近は『光の剣』も共に安置している』
師範「我が家の教えでは、闇の剣を振るってはいけぬ、とある。俺もそれを忠実に守ってきた」
師範「……しかし『光の剣』ならば何の問題もないはず」
師範「ふふふ…光の剣か……。やっぱり闇より光だよな。カッコいいぜ」スッ
師範は『光の剣』を装備しようとした!
師範「はぐぁ!?」バチチッ
しかし『光の剣』に拒まれた!
師範「……」
師範「『闇の剣、そして光の剣を振るうことを禁ずる』と」かきかき…
剣士「ただいま、ちょっと道場の様子を見に来たわ……何してるの」
942: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 16:58:08 ID:DS9QJuok
【光の剣と闇の剣2・もはや懐いた犬】
師範「む、これは我が家の新しい家訓だ。時期が来たらお前にも見せよう」
剣士「ふうん。あ、『光の剣』」
ひゅっ
師範「剣がとんだ!?」
剣士「よっと」ぱしっ
『光の剣』は眩いばかりに光を放ち始めた!
剣士「なに、アタシに会えて嬉しいの? 可愛い子ね」
師範「……」
剣士「…最近は別に戦ってないわよ。戦う相手もいないし…それでもいいの? ……分かったわよ。持ち歩くわ」
師範「……」
剣士「父さん、やっぱり、これ持ち帰るね。見ててくれてありがとう」
師範「ああ、うん…」ビリビリッ
師範「光が許されるのは小学生までだよな。うんうん、やっぱり男は闇だろ。……扱えんけど」
943: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 17:00:38 ID:DS9QJuok
【あへ顔だぶるぴーす】
海竜王「海の国では、勇者のあへ顔だぶるぴーすが大人気だ」
海竜王「ふぃぎゅあ、複製画、同人作品が多数出回っておる」
勇者「俺もう海の国、歩きたくない」
海竜王「そのうち、我が国の新しい名産として外国市場に…」
勇者「却下ァ!」
海竜王「何故だ。妾の旦那はこんなにも可愛いと教えたいのに。可愛くておもしろ…ぶふっ……!」プルプル
勇者「……世界中に出回った暁には俺が魔王になるからな」
海竜王「闇堕ち勇者のあへ顔だぶるぴーすモノ、もはや公式でも同人でも使い古された内容だの」
勇者「海の国の闇の深さに慄いた」
人魚「海の中にあるしねー!」どやっ
勇者「ドヤ顔できるほどうまいこと言ってない!」
944: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 17:01:32 ID:DS9QJuok
【ナンパ撃退法】
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
少女「…会話で有意義な時間を過ごせるだけの知性をつけてからなら考えてもいいよ」
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
エルフ「…後ろのポケットに財布を入れておくのは盗ってくださいと言ってるようなものよ。気をつけて」ぽんっ
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
鬼娘「お茶ッスか? 奢りでご飯ならいいッスよ!」
・・・
鬼娘「これも頼むッス! あとコレもコレもコレも…」
チャラ男「は、破産する…!」
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
褐色娘「…なんだ貴様は?」
ロリコン… ロリコンネ…
ヒソヒソヒソヒソ…
チャラ男「なんでもない」
945: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 17:02:39 ID:DS9QJuok
【ナンパ撃退法2】
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
剣士「旦那がいるの、遠慮するわ」
チャラ男「えー、いいじゃん。旦那のことなんか今だけ忘れてさ」すっ
スパッ
チャラ男「……」パラ…
剣士「次触ろうとしたら殺す」
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
天使「『仮死魔法』」ボソッ
チャラ男「――――」バタッ
天使「安心してください。そのうち蘇生するはずですから」スタスタ
946: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 17:03:27 ID:DS9QJuok
【ナンパ撃退法3】
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
海竜王「……」スタスタ
チャラ男「お、おい無視すんなよ」ぐいっ
海竜王「……」ズルルル…
チャラ男「……あっ、がががが…!? と、とれねぇ…!?」ズルズル…
海竜王「…む、人間が袖にくっついておったのか…気づかんかった」
チャラ男「……」ガクッ
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
女神「え、わ、私!?この私ですか!? うそナンパなんて初めて…でも私は人妻夫以外にこの身を許すことなんてできないでも少しの仲違いが昨日あってほんのすこしムシャクシャしていていつもなら乗るはずのないナンパにのった私お茶をしてるうちにやはり冷静になって帰ろうとするもお茶にはあらかじめご都合主義の媚薬がいれられていて私は抵抗虚しくホテルに連れ込まれ夫以外に許したことのない身体を…あれ、いない?」キョロキョロ
947: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 17:04:50 ID:DS9QJuok
【ナンパ撃退法4】
チャラ男「君ぃ、可愛いねェ、お茶しない?」
青魔「結構ですわ。…きゃっ!?」こてっ
チャラ男「うわぁお、大丈夫かい? そこのホテルで休んでこう」
青魔「いたた…お気遣いだけで充分ですわ」
チャラ男「いいから、ほらほら」ぐいっ
青魔「…や、やめてくださいませっ」
勇者「…人の嫁に触ってるんじゃねぇぞ」
チャラ男「ゆ、勇者さま!? ひい、すみませんでしたー!」
青魔「勇者さま…ありがとうございます」
勇者「青魔導師…お前は危なっかしくて見てられない」
ぎゅうっ
勇者「ずっと俺の隣にいろよ、守ってやるから」
青魔「うふふ、勇者さま、素敵ですわ…」スヤスヤ…
エルフ「どんな夢見てるの…」
948: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 17:07:43 ID:DS9QJuok
【結論はそれでいいのか?】
剣士「今考えると、アンタたち人外ばかりよね」
天使「へ?」
鬼娘「そうッス?」
少女「まあ、確かに」
女神「姿は人間に近いのばかりだけどねぇ」
青魔「私も純粋な人間ではありませんし…」
エルフ「わたしも」
褐色娘「我は元々生物ですらないぞ」
剣士「純粋な人間はアタシだけじゃないの」
海竜王「主も普通の人間ではないと思うがの」
女神「私からすれば異世界の存在なんて一番トンデモだわ」
天使「そんな私たちも受け入れる勇者さんは器が大きいですね」
青魔「そうですわね」
鬼娘「さすがご主人ッス!」
949: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 17:08:27 ID:DS9QJuok
【天啓】
――――うしゃ。勇者よ…。私の声が聞こえますか。
女神「私は女神です。この世界を創造したもの…」
女神「私は……今日のお昼に甘いパンケーキを所望しています」
女神「天使にそれとなく伝えておいてください」
天使「馬鹿げたことに神の奇跡を使うのはやめてください!」
女神「ゆ、勇者!? なんで喋ったの?」
少女「ちょっとそういうのはね…」
海竜王「自重してほしいの」
女神「私の使徒たちが、みんな私に冷たい!」
勇者「平和だよなぁ…」
※パンケーキは作ってもらえました。
950: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 17:09:56 ID:DS9QJuok
【ケモノ成分】
勇者「…はっ! また天の声が…! 女神さま…いつも通り『お菓子買ってきて』かな」
勇者「なになに、『ケモノ成分が足りてなくない?』…どういうことだ?」
褐色娘「勇者ー! たすけてくれー」
勇者「ど、どうした?」
褐色娘「我の耳が奇妙なことに! しかも尾まで…!」
天使「ふはは、ケモミミ幼女だー!」
褐色娘「おのれ、女神め!」ふしゅー!
勇者「…いや、結構かわいいぞ。アリだな」
褐色娘「む……ほんとか?」
女神「ちなみに時たまケモノ具合がより発展する日もあるよ。私ってできる女神!」ぶいっ
951: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 17:11:50 ID:DS9QJuok
【勇者のストライクゾーン】
褐色娘「…勇者は、結局誰が一番好みなんだろうな」
「「!!」」
少女「…正妻は決めないことにしようという了解だったろう」
エルフ「血は見たくない……気になるけど」
鬼娘「でもやっぱり気になるッスね」
剣士「そうね…。一番はアタシだろうけど」
天使「…それはどうでしょうか」
青魔(ああ、良くない流れに…)
褐色娘「我はよく頭を撫でられるから我だな」フフンッ
勇者「みんな怖い顔してどうした? あ、女神さま。借りたマンガ? を返します。面白かったです」
女神「コレ面白いでしょ! で、どのキャラクターが一番可愛かった」
勇者「そうですね……この『男の娘』というのが、グッときました」
「「!!??」」
想いを寄せてるのに絶対に結ばれることのない切ないところがグッとくるそうです。
952: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 17:12:45 ID:DS9QJuok
【頭を撫でろ!】
褐色娘「勇者、頭を撫でろ」どさっ
勇者「ん、おう。お前コレ好きだな。俺を椅子にして撫でられるやつ」ナデナデ…
褐色娘「うむ、いいものだぞ、これは」うっとり
勇者「ふうん…」ナデナデ…
勇者(…ほかの嫁の頭も撫でてみるか)
鬼娘「…ご主人?」
ナデナデ…
鬼娘「えへへ、もっとしてくださいッス!」
勇者(いつも通りの可愛い反応。まあ、けっこう撫でてるしな)
953: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 17:14:19 ID:DS9QJuok
【頭を撫でろ!2】
エルフ「勇者?」
ナデナデ…
エルフ「え、な、なに急に? ん、イヤじゃないよ」
ナデナデ…
エルフ「…結構好きかも。またしてほしいかな…」
勇者(可愛い)
少女「おや、どうしたんだい?」
ナデナデ…
少女「な、なんなんだい? 子ども扱いしないでほしいな。…そういうのじゃない?」
ナデナデ…
少女「う、て、照れるから…二人きりのときだけにしてよ……?」
勇者(ときめいた)
954: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 17:15:18 ID:DS9QJuok
【頭を撫でろ!3】
天使「勇者さん、お風呂がわきましたよ」
ナデナデ…
天使「ど、どうしたんですか……え? …まあ、気持ちいいですけど…」
ナデナデ…
天使「頭を撫でられると天使の輪を失ったことを実感しますね」
勇者(面白い反応だ)
青魔「勇者さま?」
ナデナデ…
青魔「……。ああ、そういうことですのね。もちろん頭を撫でられるのは好きですわ」
ナデナデ…
青魔「勇者さまのことを愛してますもの。嫌なわけがありませんわ」にこっ
勇者「なんか泣きそう」
955: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 17:15:56 ID:DS9QJuok
【頭を撫でろ!4】
海竜王「勇者、来たぞ」
ナデナデ…
海竜王「…………」←すごい目で見てる
ナデナデ…
海竜王「…やめい。嫌……というか、困る。なにぶん初めてのことだしの。ふむ……まあ、悪くない……うーむ、なるほどの」
勇者(戸惑う姿も悪くない)
女神「勇者ちゃん、ごめん、この古代人の偉大な発明『げぇむ』がいいところなの。あと三年くらい待って」カチカチ
ナデナデ…
女神「ひゃぁっ!?」ビクン
ナデナデ…
女神「あ、な、なに勇者ちゃん。頭ナデナデとかドキドキしちゃ……あ、死んだー!? なんてこったー!」ウワ-ン
勇者(…邪魔しないでおくか)
956: ちょっくら髪切って飯食ってくる 2016/01/06(水) 17:16:57 ID:DS9QJuok
【頭を撫でろ!5】
剣士「…どうかしたの」
ナデナデ…
剣士「……アナタに頭を撫でられる日が来るなんてね…アタシもやってあげるわ」
ナデナデ…
剣士「… 背、高くなったわね。昔はアタシの方が大きかったのに」
勇者「…それだけ時間が経ったんだよ」
957: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 17:45:08 ID:mPG42TiE
乙
盾可愛いな
958: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/06(水) 19:01:48 ID:dSL/KhE.
青魔!青魔!
960: 友人に絡まれてしまった 2016/01/07(木) 00:05:35 ID:0W2GlTeU
【女神は実質6日間で世界を造った】
剣士「四苦王って結局なんだったの?」
少女「創造の女神と滅びの神が世界の管理のために置いたものさ。もっとも同一存在だったけどね」
剣士「…倒して良かったのかしら?」
少女「今は新しい秩序が作られたから結果的には大丈夫さ。僕も使命から解き放たれたしね」
剣士「それなら良かったわ。ところでなんで伝説の装備とか持ってたの」
少女「それも使命だからだよ。女神さまに聞いた方が詳しいよ」
剣士「それで聞いてみたのよ。そしたら…」
女神『えー、な、なんでだっけ? な、なんかその方が都合が良かった気がする……あはは…忘れちゃった!』
少女「…………」
剣士「…ご、ごめんなさい」
少女「…いや、君は悪くないよ。うん、だいたい女神が悪い」
961: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:08:04 ID:0W2GlTeU
【女神の時間感覚】
女神「え、勇者の従者? あ、ああ、あのお爺さんは元々私の力の一部だから、帰ってきたよ」
女神「魂…は、ちゃんと摂理に従ってるから、きっとそのうち転生してくるんじゃないかな?」
女神「え? うーん、千年後くらい? 転生なんてほんとうにすぐだよ」
女神「天界だとちょっと疲れたときはもっと寝ちゃうしね」
女神「だから、ご両親や、お義姉さんもすぐに転生するよ!」
勇者「スケールがちげぇ」
962: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:12:38 ID:0W2GlTeU
【先代勇者のお話】
海竜王「む…先代勇者がなぜ魔王と手を組んだか知りたいと…?」
海竜王「…まあ、確かに事の顛末は知っておるが、妾は彼奴と対面したことはない。それでも良いのか」
海竜王「ふむ……傍目八目とも言うしの…別によいか」
海竜王「…先代勇者は歴代でも最高と言われているのは知っとるだろう? 人々の間でも広く逸話となっているだろう。実際にそれは正しいの」
海竜王「当時も英雄として扱われてはおったが、あまり喜んではおらんかったの」
海竜王「千年前の魔大戦――人魔大戦とも呼んだかの――では多くの人々が死に、多くの魔物が死んだ」
海竜王「彼奴は絶対的な強さを持ちながらも、仲間を幾度か失った」
海竜王「そんな中で、英雄扱いされて喜ぶには、彼奴はあまりに謙虚であったし、そして慈愛の心に満ちていた。…だからこそ勇者に選ばれたのだろうがの」
海竜王「だが、その勇者の資質が結果的には裏目に出た」
海竜王「誰も犠牲にしないために生き残った仲間さえも置いて独りで戦う道を選んだのたが……」すっ
もぐもぐ
海竜王「このお菓子うまいの。この濃いがしつこくない甘さ、お茶との相性がよい」
963: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:14:38 ID:0W2GlTeU
【先代勇者のお話2】
海竜王「…む、話の腰を折ってすまぬな。先代勇者が独りで戦うことを選んだところまで話したか。…うむ、そうか」
海竜王「そうやって独りで戦っているうちに、いつからか奴は魔物を虐殺し続ける自分に疑問を持ち始めた」
海竜王「余りにも人外の強さを得た奴は、人間と魔物のどちらも同じ生命に見えてしまった。どちらも自分が護るべき生命に見えてしまった」
海竜王「独りでどこまでも苦しんでる中、ついに奴は自分に匹敵する強さの者を見つけた」
海竜王「…………当時はもっと威厳に満ちておったし、敵ながら好感がもてる芯のある奴だったんだがの」
海竜王「それこそ、苦しむ勇者が『世界の半分』を選択するほどにはの。……なに、比喩だ」
海竜王「その後、妾は勇者が魔王を刺し違えて倒したと思ったんだがの…どうやって世界を欺いたのかは見破れなかった妾には分からぬ」
海竜王「魂は形に影響を受け、形もまた魂に影響を受ける」
海竜王「しかし、赤騎士としての奴は、殺生をできる限り抑えていたの。それは間違いなく奴の魂の影響だろう。魔物になっても奴の勇者の魂が残っていた証拠だ」
海竜王「一度は道を誤っても…むしろ道を誤ったこそ、己の全てを失っても償い続けたその姿勢…妾は紛れもなく勇者だと思うがの」
海竜王「同じように道を踏み外しかけた主が引っ張り戻されたのは独りでなかったからだ」
海竜王「いつか主は言われておったの『光の中心』と……くっくっ、中心には独りではなれぬ…中心が全てを動かすわけではない。そのことを忘れてはならぬぞ」
海竜王「……この妾すらも取り込んで、中心にいるのだからの」
964: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:16:12 ID:0W2GlTeU
【竜とは】
海竜王「竜は全て妾の剥がれた鱗から産まれおる」
剣士「へぇ」
海竜王「老龍、黄竜…あいつらも妾の鱗から産まれたのだ」
剣士「老龍…あの話を聞かない四苦王ね。黄竜は忘れもしないわ、憎らしい」
海竜王「老龍は四苦王の使命を受けて海の国を去っていった。どうも四苦王はそういう存在らしい」
剣士「ふうん…生命の審判もかな」
海竜王「おそらく。黄竜は優しい性質であったの。先代勇者がその強さ故に人々から讃えながらも恐れられているのをある日見ての」
黄竜『僕だけでもあの人の味方になるんだー!』
海竜王「そう言って、海の国を出て、先代勇者を追いかけていった。まあ、先代勇者と魔王の対決には間に合わなかったがの」
海竜王「その後の結末は主のほうが詳しいだろう」
剣士「……」
965: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:17:26 ID:0W2GlTeU
【新婚旅行(※結婚後すぐの話)】
剣士「新婚旅行に行きましょう」
勇者「んー、でも俺がいないときに何か有事があったら」
女神「私に任せて! 女神だよ!?」
勇者「んー……」
海竜王「妾が更に監視するから大丈夫だ。有事には海の国の手練れに指示を出そう」
勇者「海竜王がそう言うなら大丈夫かな」
女神「信用されてない…私、女神なのに…」
鬼娘「わぁい! 旅行ッス!」
天使「どこに行きますか? 東国の南東の海岸とか、北国の温泉の都とか、西国の幻想砂漠とかが定番らしいですよ」
青魔「どれも面白そうですわね」
少女「砂漠は見飽きてるかな…」
海竜王「海はもちろん好きだが、新婚旅行でか…」
鬼娘「それじゃあ温泉ッスね!」
エルフ(勇者と温泉か…懐かしいな)
966: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:18:15 ID:0W2GlTeU
【新婚旅行2】
鬼娘「温泉ってなんスか? 美味いッス?」
女神「そう、すごく美味しいのよ。下界で一番美味しいの」
海竜王「嘘を教えるでない」
少女「温泉は天然のお風呂みたいなものさ。入ると健康によかったり色々といいことがあるね」
褐色娘「お風呂は我も好きだぞ」
勇者「それじゃあ温泉に行くか」
剣士「ちょっと待った。みんなで行く気? 別々じゃないの?」
鬼娘「みんなで行った方が楽しいッスよ」
褐色娘「うむ」
剣士「それじゃあ新婚旅行の意味がないじゃない」
エルフ「…二人きりで出かけたい気持ちも分かるけど、勇者がいつまでも休むわけにもいかないし」
天使「そうですね…気持ちは非常に理解できますけど……」
剣士「…はぁ、仕方ないわね」
勇者(先輩も丸くなったなぁ」
967: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:19:26 ID:0W2GlTeU
【新婚旅行3】
青魔「ここが北の国の温泉街ですわね」
エルフ「転移魔法で移動って、なんかね…」
少女「道中も楽しみの過程なんじゃないかな…」
天使「だって、陸路できたら遠いじゃないですか。途中で絶対にあきますよ」
女神「せっかく移動の暇つぶしにトランプ持ってきたのに出番はなしかぁ…」
勇者「後で宿でやればいいじゃないですか」
鬼娘「わ、川から湯気が出てるッスよ!?」
少女「地下から湧き出た源泉だそうだよ。ちなみにこの温泉街には主に2つの泉質があって2種類を楽しむのが良いそうだよ」
勇者「なんだ、やけに詳しいな」
海竜王「此奴、温泉を実は結構楽しみにして調べておったぞ」
少女「う……ま、まあ入ったことないからね」
鬼娘「自分もッス。楽しみッスね!」
女神「温泉は良いよねー。温泉に浸かりながらお酒飲むと五臓六腑に染み渡るわ」
海竜王「それ、結構危ないんだがの……女神には関係ないか」
968: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:21:34 ID:0W2GlTeU
【新婚旅行4】
女将「遠路はるばるいらっしゃいませ。この度は精一杯のおもてなしをさせていただきます」
天使「こんにちは。よろしくお願いします」
剣士「古いけど、すごく綺麗ね」
エルフ「…木の良い匂いがする」
勇者「…エルフがそう言うってことは中々すごいな」
褐色娘「ふむふむ……これが、わびさびというヤツか…」
少女「それは違うと思うけど…」
勇者「……俺たちの他に客がいないのか?」
海竜王「貸し切りだからの」
勇者「え!?」
剣士「二人きりになれないのに、これ以上、雰囲気邪魔を壊されたくないのよ」
青魔「…そうですわね」
鬼娘「わあい、さっそく温泉に行くッス!」
969: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:22:36 ID:0W2GlTeU
【新婚旅行5・ところでカポ-ンは何の音?】
カポ-ン
鬼娘「あー、気持ちいいッス…」
天使「温泉ってこんなにいいものなんですね」
褐色娘「あ、熱いぞ。一旦出る」
少女「温泉は普通のお風呂よりも温度が高いからね。短い間隔で出たり入ったりするのが良いんだよ」
青魔「そうなのですか? それなら私も一度出ますわ」
女神「あー、酒がうまい」ぐびっ
海竜王「うむ」くいっ
剣士「アンタたち、よくこんな強いお酒飲めるわね…」ポ-
エルフ「…酔い過ぎには気をつけてね」
女神「これくらいじゃないと酔えないのよ。ほら、飲みねぇ、飲みねぇ」トクトク…
剣士「あ、ちょっと…! …もう!」ぐいっ
海竜王「うむ、よい飲み振りだの」ポ-
天使「そんな一気に飲んだら危ないですよ…!」
970: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:24:26 ID:0W2GlTeU
【新婚旅行6・わたし、気になります】
エルフ「……」ちらっ
女神「んん、沁みるぅ…さいこぉ!」ぷかぷか…
海竜王「ふぅ、妾もさすがに少し酔ってきたの…」ぷかぁ…
天使「もう…気をつけてくださいね」ぷか…
エルフ(なんであの人たちの胸は水に浮いてるの…)
鬼娘「…それで、その緑鬼が仕返しに赤騎士さまの盾を緑に塗ったッス」ぽよっ
少女「…魔物たちも随分幼稚だね」
剣士「うー…」ポ-
エルフ(やっぱり私より大きい…)
褐色娘「そろそろまた入るか」ちゃぽん
エルフ(…無乳。さすがにアレよりは……でもなぁ)
青魔「あまり気にしないのが一番ですわよ」わしっ
エルフ「ひゃっ!?」ビクンッ
971: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:27:11 ID:0W2GlTeU
【新婚旅行7・温泉 is GOD】
剣士「だいたい、なんで混浴じゃないのよ! 一緒に温泉に入ってイチャイチャするのが楽しみなんじゃないの!」ヒック…
少女「だって、勇者くんの裸を見ると見境なく発情しちゃう人が結構いるからさ」
海竜王「誰とは言わんがの」
剣士「だれよっ!?」ヒック
((お前だ…))
女神「誰?」
((お前もだ…))
天使「もう…本当に困ったものですよね」
((わりとお前もだ…))
勇者「あー、温泉いいなぁ。疲れが癒える…」
勇者「魔物も人間も一緒に温泉に入れば、分かり合えるんじゃないだろうか」
一方の勇者は温泉を一人で堪能していた。
972: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:28:30 ID:0W2GlTeU
【新婚旅行8・のぼせた時はポカリを飲みましょう】
勇者「先輩がお風呂でのぼせるはんてな」
剣士「うー…」
少女「どっかのアホたちが無理に飲ませるから…」
女神「あは、あはは…! ゴメンね!」
海竜王「すまぬ、妾も酔って自制が効かなくなっておった」
剣士「…飲んだのはアタシの責任よ…心配かけてゴメンなさい…」
勇者「謝ることなんてないって。夫婦だろ」
剣士「うん…」
褐色娘「我らは先に部屋に戻っているぞ」
973: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:29:55 ID:0W2GlTeU
【新婚旅行10・まあ、新婚旅行ですから…】
少女「…二人きりにしてあげるためにわざと飲ませたのかい?」
女神「ふふ、貸しだよ。後でなんか恩返ししてもらわなきゃ」
海竜王「その理屈だとお主はまず日頃世話になってる恩を返さんといけぬの」
女神「それとこれは別なんですー!」
天使「もう、女神さまはいつもいつも…!」
女神「ひぃ、天使さんのお説教は旅先では聞きたくないぃ…」
エルフ「…でも、彼女が勇者と二人きりになったということは……勇者、がんばって」
勇者「せんぱい…もう…ムリだって…」
剣士「まだ足りないの…! ほら、腰を振りなさい…!」
勇者「ぐぅぅ…っ」
974: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:31:34 ID:0W2GlTeU
【新婚旅行11・温泉旅館のご飯はおいしい】
鬼娘「ご飯、美味しかったッス」
褐色娘「品数が多くて豪華だったな」
女神「まあ、天使ちゃんのご飯の方が美味しいけどね!」
天使「そんなあからさまに褒めても懐柔されませんよ」
勇者「いやぁ、でも天使さんのご飯はほんとに美味しいよ」
天使「あ、ありがとうございます…」
女神「けっ、男に色目使っちゃって」
天使「旦那さんは特別でしょう! 他の方にはしません!」
勇者「あとは、寝る準備して、まったりするかぁ」
女神「おっとおっと! せっかくの旅行なのに寝るには早いんじゃないかな!?」
エルフ「なにするつもりですか…?」
青魔「もしや枕投げですの?」
少女「それは行事が違うと思うよ…」
975: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:32:38 ID:0W2GlTeU
【新婚旅行12・アルハラは撲滅しよう】
女神「…ふっふっ、もっといいものよ」
女神「……勇者とその仲間たちよ、創造の女神が特別に神の恩寵を授けましょう」
鬼娘「…………酒ッス!?」
天使「まだ飲む気ですか!?」
女神「こういう時じゃないとみんな飲まないでしょ! 今日は無礼講だー!」
勇者「いや、ちょっと…」
女神「うるさーい! さぁ、たくさんあるぞ! 潰れるまでのめのめー!」
※お酒は節度をもって楽しめる範囲で飲みましょう。
他人にお酒を強要してはいけません。
粗相をした際はきちんと片付けをしましょう。
※妊娠する前のお話です。妊娠中の飲酒は控えましょう。
976: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:33:36 ID:0W2GlTeU
【新婚旅行13・酒乱しかいねえのか!】
勇者「…で、酔っ払った結果がコレか」
少女「にゃー、にゃー…」スリスリ…
勇者「猫かよ、可愛いやつめ」
鬼娘「踊るッスよー!!」
勇者「変な踊りするな。そして服を着ろ」
エルフ「あはは、勇者だ! あはははははは! あははは!」
勇者「笑い上戸め」
青魔「ふんふーん! らんらんららー!」
勇者「歌い始めた…ちょっと音痴だな」
褐色娘「…口惜しや、どうしてなのだ…」シクシク…
勇者「こっちには泣き上戸がいた」
剣士「きにいらないのよ! いつも自分が正妻ですってつらひて! 斬り殺すわよ!」ヒック
天使「そっちこそ、なんなんれすか、!? いつも、なにかにつけておさななじみをきょーちょーして! 『即死魔法』がほひいんですか!?」ヒック
勇者「こいつらが一番飲ませちゃいけない奴らだな…」
977: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:34:36 ID:0W2GlTeU
【新婚旅行14・勇者の本気】
天使「ぐぁぁ…ぐぁぁ…」
勇者「元凶は寝てるし…布団も被らずにお腹出して寝たら風邪引きますよ…」ファサッ
ギュッ
海竜王「勇者…ちゅ…ん、んん…ちゅぅ…ちゅっ、んん…んっ」
勇者「ぷはっ…酒臭いぞ…」
海竜王「勇者…妾も抱け。主のせいで身体が疼いとる…」さすさす…
勇者「俺のせいって…こんなところでそうしたら」
剣士「なにやってるのよー! アタシを抱きなさい!」
天使「こんろはわらひです!」
エルフ「あははは! 勇者が、あははは! わたしも…えへへ!」
褐色娘「勇者はどうせ、我のことなんてどうでもいいのだ。抱いてくれなどせぬ…」シクシク…
勇者「やっぱりこうなるよな。……よし、頑張るか」
中居「しゅ、しゅごい……」←覗き見
978: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 00:36:53 ID:0W2GlTeU
【新婚旅行15・出来たての温泉饅頭はほんとに美味い】
鬼娘「この出来立ての饅頭おいしいッス! ほかほかで甘々ッス! もう一個食べるッス」
青魔「ほんと美味しいですわね」
勇者「うん。……」チラッ
どよーん…
少女「なんか大切なものを失ったきがする…」
エルフ「…笑い過ぎて喉が痛い。何があんなにおかしかったんだろ」
褐色娘「うぐぅ…人前で泣くとは……恥を晒してしまった…」
海竜王「うーむ、さすがに飲み過ぎたかの…」
剣士「…昨日はゴメンなさい」←記憶アリ
天使「へっ、何ですか?」←記憶ナシ
女神「いやあ、楽しかったわ。あ、饅頭ほんとうまい」
勇者「…まあ、大丈夫か」
鬼娘「あっちにも名物料理がるらしいッスよ! 行って見るッス!」
各所の温泉を楽しんだり、食べ歩いたりと、普通に観光して帰った。
980: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 07:51:07 ID:cq/9uodQ
【女神ってやっぱりしゅごい…】
鬼娘「温泉最高だったッス」
少女「そうだね、毎日でも入りたいくらいだよ」
褐色娘「掘れば出るのではないのか」
剣士「この辺りは安定した陸塊だから出ないでしょうね」
女神「無いのなら創ればいいじゃない!」
女神は『神の奇跡』を使った!
エルフ「…!」
お風呂から適温の温泉が出るようになった!
女神「これが女神の力です……どやっ」
海竜王「いや、確かに凄いがの…」
天使「そういう利己的な奇跡の行使はやめてください!」
女神「ゴ、ゴメンナサイ…」
※ただし温泉は残された。
981: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 07:52:13 ID:cq/9uodQ
【勇者は完璧人間?】
近頃は国同士の外交の場にも引っ張り出される勇者。
貴族「平民の出ときくが、色々と嗜みがある青年だ。下手な諸侯よりもずっと品位がある」
貴婦人「あの所作は一朝一夕で身につくものではないわ。やはり勇者というのは生まれついて特別なのかしら?」
老伯爵「あの若者の風流への玄人振り…よほどの粋人と見受けられる。あの歳で大したものだ」
北姫「…とても紳士的な方でいらっしゃいましたわ。優しくて、とても頼もしくて…」ぽっ…
海の国・無間地獄。
勇者「先輩、もう帰りたい」
剣士?「ダメよ。この楽器を習得するまでは帰さないわよ」
勇者「うう…何か習い事をするたびにここに来るの嫌なんだが…気が狂いそう」
剣士?「ここでは年を取らないし、時間が止まってるのと同じくらい遅いからちょうどいいのよ。旦那の恥は女房の恥。アタシたちに恥をかかせないでよね」
勇者「うう…辛いぃ…」
982: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 07:52:53 ID:cq/9uodQ
【勇者は(これ以上)フラグを立てたくない・西1】
西国・西王城
魔物「ふはは、西姫はもらうぞ」
西姫「いやぁ…!」
近衛兵長「くっ、姫を魔物から救い出せ!」
近衛兵「し、しかし、もう立ち向かえる者がおりません!」
魔物「雑魚どもが! この女は我らが魔王さまにささ…」
勇者の攻撃!
魔物を一瞬で倒した!
西姫「きゃあっ」
ガシッ
西姫「……ゆ、勇者さま!」
勇者「たまたま近くに居合わせたため騒ぎを伺い馳せ参じました。お怪我は……ございませんね」
西姫「は、はぃ!」
983: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 07:53:35 ID:cq/9uodQ
勇者(…魔王、だと? ついに新しい秩序の下での魔王が誕生したのか? ……また、あの俺様幼女じゃないだろうな)
西姫「あ、あの…お助けしてくださってありがとうございます」
勇者「当然のことをしたまでです……」ハッ
勇者(いつまでも抱きかかえたままだと、海竜王の千里眼づてにまた嫁たちから文句が言われる)
勇者「それでは、私はこれで」すぅっ
勇者は優しく姫を降ろしてそそくさと立ち去った!
西姫「勇者さま…なんて素敵なの…」ぽっ
※この後、嫁たちがめちゃくちゃ拗ねた。
984: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 07:54:45 ID:cq/9uodQ
【勇者は(これ以上)フラグを立てたくない・東1】
勇者「東姫殿下…」
東姫「…そんな他人行儀はやめて」
勇者「しかし…」
東姫「いいから!」
勇者「あ、ああ…。東王陛下の…」
東姫「いいわよ、あんなバカ親父に敬語使わなくて」
勇者「あぁ、うん…。東王が無事に王位に戻れて良かったな」
東姫「…あなたが口添えしてくれたのもあるでしょ」
勇者「いやいや、そんな」
勇者(…その方が都合がいいと嫁たち…というか生命の審判に言われたからな…まあ、憎しみに囚われて行った罪の償いでもあったか)
東姫「……何度も助けてくれてありがと」
勇者「いや……」
東姫「そして、本当にごめんなさい。あなたのこと、あなたのお姉さんのこと、あなたの壊された家のこと」
勇者「……姉さんのことは…魔物に操られていたのもあったしな。掘り返しても誰も幸せにならないさ。誰かが連鎖を断ち切らないといけないんだ」
985: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 07:56:02 ID:cq/9uodQ
【勇者は(これ以上)フラグを立てたくない・東2】
東姫「…でも、それをアンタが背負う必要はないでしょ」
勇者「恵まれたことに、重荷を一緒に背負ってくれる奴らがいるから、俺は大丈夫」
東姫「……そっか。…ところで新しい家はどうなの? みんな元気?」
勇者「もちろん。不自由ない広さで、楽しく暮らしてるよ」
東姫「あたしは、みんなが城から出て行って少し寂しいかな」
勇者「また、みんなで遊びにくるよ。みんな君のことが好きだしな」
東姫「うん……。……でもあたしは勇者がいなくなったのも寂しいかな」
勇者「えっ?」
東姫「……今思えば、あなたのことをずっと考えてたの…最初は憎いだけだったんだけど、 それがそのうち…さ」
勇者(これはまずい流れになるかもしれない)
勇者「そ、それでは用事がありますので!」そそくさ
東姫「あ、勇者……そうよね、ゴメン」
※この夜、嫁たちと修羅場になった。
986: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 07:56:54 ID:cq/9uodQ
【千里眼と海竜王の広い心】
勇者「海竜王、なんでもかんでもみんなに話すのはやめてくれ。体がもたない。別に浮気するつもりが、ないのは見ていて分かるだろ」
海竜王「妾のところに来たと思えば、それか…。妾は少し哀しいの」
勇者「いや、ほんとキツいって…。常に監視されてるようなものだから囚人みたいだ」
海竜王「…勘違いしとるようだが、妾は基本的に主のことを他の者に話しとらん」
勇者「え?」
海竜王「つれあいである妾が主をいたずらに困らせるわけなかろう。万一主が一夜の過ちを犯したとしても、妾はできる限り主の味方をするつもりだ」
勇者「…海竜王」
海竜王「…千里眼は妾だけが使える者でもないしの」
勇者「あ…」
女神「…ば、ばれたか」
987: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 08:00:36 ID:cq/9uodQ
【罪の告白】
女神「はい…。私が勇者のフラグを逐一報告していました」
女神「何故かと? 理由は簡単」
女神「勇者に不満や嫉妬を向かわせることで、その分だけみんな(天使)が私を責めなくなるからです」
女神「私はもっとゴロゴロしていたいのです! そのためには旦那をも犠牲にします!」
女神「女というのはそういうものなのです」フッ
勇者「……今の俺の中で、女神さまの心証どん底に近いですよ」
女神「あれ、どん底じゃないの?」
勇者「素直なのは評価します。それに、大切な奥さんだし、嫌いにはなれませんよ」
女神「うぅ…私の欠片の良心が…!」チクチク
勇者「女神なのに欠片しか良心がないんですか」
女神「……ハッ、でもそれならもっと甘えられる!?」
勇者「夫婦なんだから多少は慮ってくださいよ…」
女神「わ、分かったわよ。女神なりの罪の償いをするから」
勇者「……?」
988: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 08:02:13 ID:cq/9uodQ
【頭骨挫傷ってレベルじゃねぇ!】
魔国•旧魔王城
勇者「…久しぶりに来たな。やっぱり今の魔王もここにいるのか?」
「その通り」
勇者「!!」
勇者「お、お前は……生きてたのか!?」
戦狼「ニンゲンを根絶やしにするまで死なんぞ…!」
勇者「…いや、ほんとよく生きてたな、お前。頭蓋骨が恐ろしいくらい陥没してるけど大丈夫か……?」
戦狼「ふ、ふん! この程度で死ぬ我輩ではない! 行くぞ! 『魔人の斧』の威力をとくと味わえ!」
勇者「…ああ、見せてみろ! ……あとで頭治してやるからな…?」
戦狼「え、本当か? た、頼む……」
989: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 08:02:56 ID:cq/9uodQ
【瞬きする時間さえかからなかったってよ】
魔王「戦狼を倒したか。ふっ、よくぞここまで来たな」
勇者「お前が、魔王……?」
魔王「左様…貴様を倒し、この世界を我が物にしてくれるわ!」
勇者「あの幼女じゃないのか…よかった」
※魔王は尻穴を犯され、この世界にアヘ顏を晒しましたとさ。
990: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 08:03:57 ID:cq/9uodQ
【因果応報】
勇者「魔王…を名乗る魔物も倒したし、一応、東王に報告して帰るか」
「あー、もう! この体不便なのよ!」
勇者「…?」
老夫「お嬢ちゃん、大丈夫かい?」
「あ、ごめんなさい、この馬車に乗りたいんだけどうまく乗れなくて…」
老夫「そうかい…お、そこの兄さん、そのお嬢ちゃんを馬車に乗せてやってくれないかい?」
勇者「構いませんが……、っ!?」
「あ」
勇者「ま、魔王……!?」
「魔王…って最初に言うセリフがそれなの? まぁ、そうっちゃそうだけど…」
勇者「……力尽きたと思ってたが、生きてたのか」
「なんか気付いてたらね…。というか、さっきから姉に対して失礼じゃない? そりゃ、斬り殺しかけたけど…」
勇者「……ふざけるなよ」
991: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 08:05:13 ID:cq/9uodQ
【勇者はシスコン、はっきり分かんだね】
勇者「……姉さんを犠牲にしただけじゃなく、今度は姉さんを騙ろうとするのか!? テメェ、許さねぇぞ!」ぐいっ
「いたいっ…! 女の子には優しくしなさいっていつも言ってるでしょ!」
勇者「!」
「…やっと信じてくれた?」
勇者「そんなにしてまで、姉さんの振りをしようとしてんのか…! 絶対に許さねぇ…!」
「……あくまで信じる気がないのね。分かったわよ、それなら一発で私がアンタの姉ってことを知らしめてやるわ」
勇者「…やってみろよ」
「アンタは1×歳のとき、私とのいかがわしい夢で下着を汚して……」
勇者「ぎゃあぁぁ!!」がばっ
「むぐぅ…っ!」
勇者「わ、わかった。信じたから、信じたからもう口に出さないでくれ…」
姉幼女「分かってるわよ。二人だけの秘密だもんね」
勇者「多分、もう二人どころじゃなくなった…」ズゥン…
992: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 08:08:51 ID:cq/9uodQ
【勇者の悪知恵】
勇者「どこに向かおうとしてたんだ?」
姉幼女「とりあえず東国へ。この体じゃ大変だけど」
勇者「危ないだろ…。魔物も人間も。俺が見つけて良かった」
姉幼女「アンタに会おうと思ってたから、本当に幸先がいいわね。アンタの家に行きましょう」
勇者「え、えーと」
姉幼女「なによ、姉を見捨てるってわけ?」
勇者「まさか! ただ、家はちょっとなあ」
勇者(嫁が複数いるなんて姉に言いづらい。しかも、このよく分からない状況だと尚更……もう少し落ち着いた後に報告したいところだ)
勇者(……そうだ、オークの家がある。あそこはもう家主が亡くなって、俺とエルフが管理してるからな。あそこを俺の家ということにしておこう)
勇者「分かったよ。今俺は、北の国の剣の山っていうすごく険しいところに住んでるんだ」
姉幼女「どうしてそんなところに…?」
勇者「え、えーと、修行かな。色々あって俺はまだ勇者のままだしな!
姉幼女「そうなの…大変ね…」
勇者「さっそく行こうか。『転移魔法』!」
993: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 08:11:03 ID:cq/9uodQ
【お義姉さんは幼女】
剣士「お義姉さん、久しぶりね」
天使「初めまして、お義姉さん」ニコッ
エルフ「こ、こんにちは、お、お義姉さん」
青魔「初めましてですわ、可愛らしいお義姉さまでいらっしゃいますわね」
姉幼女「ね、ねえ、この人たちは? さっきから『おねえさん』の呼び方になんか含みがあるんだけど…」
勇者「み、みんな何でここに…」
女神「みんなにこの事を話したら挨拶に行く流れになってねー」
少女「あ、実の姉で夢精した変態シスコンくん、お帰り」
勇者「」
鬼娘「ご主人大丈夫ッス! 自分はご主人がどんな変態でも大好きッス!」
海竜王「ここまでの“本物”だとは思ってなかったがの」
褐色娘「うむ…」
勇者「」
女神「私は全然気にしてないよ! 人のことあまり言える性癖じゃないしね!」グッ
994: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 08:11:55 ID:cq/9uodQ
【一枚のピザとそのピースということです】
姉幼女「全員、奥さん……?」
勇者「ハイ」
姉幼女「みんな妊娠してる……?」
勇者「ハイ」
姉幼女「ちょっと、よく分からない」
勇者「ソウデスヨネ」
姉幼女「…ちゃんと養えるの」
勇者「多分大丈夫デス」
姉幼女「みんな…こんな弟でいいの? あ、いいんだ、へえ…」
姉幼女「あ、うんうん。いや、そんな力説されても…いや、自分の弟を褒められるのは悪い気がしないけど」
姉幼女「…どうしてこうなったの」
勇者「三角形はたくさん集めると円になる。これが一番丸く収まった」
姉幼女「いや、上手いこと言われても…」
995: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 08:13:51 ID:cq/9uodQ
【姉の危機管理能力】
姉幼女「へえ、こっちが本当の家なんだ。じゃあ、さっきの家は邪魔な姉を追い出すためのものなのね」
勇者「違うって! 」
姉幼女「…冗談よ」
勇者「…とにかく、姉さんとまた会えてすげえ嬉しい」
姉幼女「…わたしもよ。こんな小さくてよく分からない体になっちゃったけど」
褐色娘「我とほとんど変わらぬではないか」チマッ
勇者「……」
姉幼女「……」そー…
勇者「…なんで遠ざかる?」
姉幼女「いや、体が勝手に…」
少女「それが正解だよ」
剣士「お義姉さんの反応間違ってないのよね。正直アタシもどうかと思うもの」
姉幼女「私の育て方が悪かったのかしら…」
勇者「そういうのはマジで傷つくからやめて」
996: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 08:16:47 ID:cq/9uodQ
【身内のこういう話はほんとエグい】
姉幼女「この家に来てから一月が経ったわ」
姉幼女「……家族とはいえまだまだ新婚の夫婦のお邪魔をしてるのは悪いと思ってるわ」
姉幼女「それに貴方たちも若いし、まだまだお盛んなのは…まあ、分かるわ」
姉幼女「でもね、さすがに限度があるでしょう! 毎日毎日、夜中にうるさいのよ!」
勇者「き、聞こえてた? 建てる際に防音はしっかりしたはずなんだけど……」
姉幼女「よく聞こえてるわよ! お陰でこっちは寝不足よ!」
勇者「ご、ごめん」
姉幼女「毎晩毎晩、相手も違うし…アンタも体大丈夫なの?」
勇者「まあ、慣れたよ。たまにキツいときもあるけど、やっぱり愛してるし」
姉幼女「弟の口からそういうこと聞くのキツイわね……鳥肌が……」ゾゾ…
勇者「ごめん」
姉幼女(私なんてそういう経験もないまま死んだのに…)
997: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 08:17:41 ID:cq/9uodQ
【姉の困惑】
姉幼女(この体って変なのよね)
姉幼女(正直、魔王になったときと身体能力とか変わらないし、腕力なんかただの人間とは比べ物にならないくらいあるもの)
姉幼女(さすがは魔王の身体だったというだけはあるわね)
姉幼女(ただ、これ以上は成長しないって奥さんの一人にも言われた…)
姉幼女(…小さいから高いところの物が取れないのよね)
姉幼女(なによりも…)
勇者「姉さん、おはよう」
姉幼女「……こんなに大きかったっけ?」
勇者「いや、姉さんが小さくなったんだよ。前から俺の方が背は高かったけど」
姉幼女「うーん」
勇者「じゃあ、俺は今日仕事あるから」
姉幼女「魔物を倒すの?」
勇者「いや、国賓のお出迎えをするんだ」
998: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 08:19:59 ID:cq/9uodQ
【元凶の大体は女神】
姉幼女「…なんか遠い人になっちゃったな」
勇者「そんなことないよ」ぽんっ
姉幼女「……その頭の上に手を置くのやめてくれる」
勇者「あ、ごめん。なんかちょうどいい高さだから」
姉幼女「私はこんな姿になってもアンタの姉なんだからね」
勇者「分かってるよ」
姉幼女(そう、私は姉。だから……)
姉幼女(この胸の高鳴りは気のせいのはず……)ドキドキ
姉幼女(弟に胸を高鳴らすとなおかしいわよ!)
姉幼女(……でも、この身体なら血は繋がってないのよね)
姉幼女「違う! そういう問題じゃない!」
姉幼女「……気のせい、気のせいよ」ドキドキ
女神「ふふふ……筋書き通り」
999: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 08:23:39 ID:cq/9uodQ
はい、これで小ネタと番外編も終わりです。
ここまで付き合ってくださりまことにありがとうございました。
暇人なので、またそのうちファンタジーものでも書くと思います。
2016年があなたにとってよい年であるように……
1000: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/07(木) 08:34:00 ID:AEvMZwCM
乙!
最後まで面白かった
・SS深夜VIPに投稿されたスレッドの紹介でした
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・男「おい、日本が従軍慰安婦を認めて謝罪して金も払うってさ」
・シトロン「出来ました! ○○で女性トレーナーを調教するマシーンです!」
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