特許侵害! 中国のホバーボード企業にCES会場で警察がガサ入れ捜査
嫌な方向に目立ってしまったようで。
CES開催中に、出展企業が、米国連邦保安局からブースにガサ入れされるというとんでもな事態が発生しました。ブースが強制捜査されたのは、ホーバーボードTrotterを制作販売する中国のChangzhou First International Trade Co.。
ガサ入れが行なわれたのは、開催中のCESブース。保安官2名が乗り込み、ホバーボードそのものはもちろん、フライヤーからポスター、PR品からすべて押収しました。捜査理由は、この中国の企業が制作したホバーボードTrotterがパクリであり、特許侵害にあたる可能性があるということ。ここ最近いろいろとニュースになるホバーボードは車輪が2つあるものが主ですが、それとは異なりTrotterはボードの真ん中に車輪が1つという独特のスタイル。実は、このデザイン、数年前にシリコンバレーのスタートアップ企業Future Motionが開発し、CESにもかつて出展したホバーボードOnewheelに酷似しているのです。Future Motionは、Onewheelの技術面での特許を昨年8月、デザイン面の特許を先週取得したばかり。Trotterの存在を知り、昨年12月には中国の企業に対してTrotter販売停止を求めていました。年が明け、CESに出展していることが明らかになり、Future Motionは弁護士を通して法的手続きをとったというわけです。ちなみに、Future Motionは、今年のCESには出場していませんでした。
Onewheelが1,500ドルなのに対し、中国企業のTrotterは1/3のたった500ドル。昨今、発火や転倒の問題が相次ぐホバーボード業界だけに、粗悪品の可能性もある安価な類似品と一緒にされてはたまらないわけで。年末年始にかけて、ホバーボード業界はきな臭いニュースばかりです。
image: via Bloomberg Business
source: Bloomberg
Cheryl Eddy - Gizmodo US[原文]
(そうこ)