宇宙から「A B C 」 英語のアルファベットが浮かぶ自然の姿が面白い!
2012年7月NASA。それはちょうど山火事に関しての調査を行っている最中でした。 サイエンスライターでありソーシャルメディアマネージャーであるAdam P Voilnad 氏は 「あれ?」と何かに気づき思わず顔を近づけました。
まず、カナダ・北アルバータにあるCaribou山。 山火事の煙の形がアルファベットの「V]であることに気づきます。そこから思考はこう発展。「空からみた地球の中に、アルファベットが見つかるかも」 この瞬間から、Adamさんの「地球版ーアルファベット探し」が始まったのです。
そして、Adamさんは山火事のシーンだけではなく、NASAの撮影したあらゆるタイプの地球映像を見始めました。NASAはサテライトを通して地球の表面の撮影を多く手掛けており、その数はマンモス級であるため、時間と労力を要する作業になりそうです。
Adamさんの一風変わった斬新的なアイデアに仲間やリサーチャーも賛同、雲の映像からなんど植物プランクトンの映像に至るまで、ありとあらゆる宇宙からの映像をチェックしていったのです。 たとえば、雲の動きなどの自然現象はほんの一瞬で姿を変えるため、一時ならずも画面から目が離せません。
宇宙からの自然を観察し研究するのが理社―チャーやサイエンティストの仕事ですが、今回の試みでは、映像の中に「アルファベット探す」ということで、以外な結果が見られることに胸を躍らせていたのではないでしょうか?
あれから3年後、ようやくアルファベット探しのプロジェクトが完結しました。 それでは自然に習うアルファベットの世界、どうぞご覧下さい。
1.
小文字のB。 Arkansas川。 川の曲がりくねり(”B" end ) がbですね。 この付近は野生動物も多く美しい森林が溢れる
2.
大きなC、小さなC。 バーレーン沖にあるカルシウム(”C"alcium )でできた人工の島。
貝殻や魚達の骨などが自然と集まり固まった島。
3.
小文字のEですね。 藻の繁殖が渦を巻いているように見える。
エルニーニョ( ”E”l Nino)現象の現れ? ニュージーランド沖
4.
くっきりと見えるFの文字。 チベット上空。山の周りに雪が深く積もっている。
専門的には、フィルン(“F” irn ) と呼ばれる現象で、氷河上で夏を越して部分的に氷になった雪を指す。
5.
Iですね。 インドネシア・Andoman島。 右上に見える丸いリングは、サンゴ礁で、スマトラ島で2004年に起きた大地震で海底から持ち上げられた為、サテライトにくっきりと映っている。 アイランド(”I'sland ) のIでしょうか?
6.
ヒスイ( ”J”ade ) 色に輝くJ。 サンゴ礁が海底から美しく存在をアピール。 オーストラリア・タウンズビル。
7.
小文字のM. キルギスタンという国のTian Shan山に見られる氷河。
上部はモレイン( ”M”oraine )と呼ばれる氷堆石でできている。
8.
白いNの文字。 太平用を横断した船の足跡で船の排出する微粒子が、海上に雲のようなフォームを残した。 くっきりNの文字、ミラクル(”M'iracle ) に近いかも。
9.
緑のT。 アラブ首長国連邦の建設中の二つの道 (”T"wo Roads )
10.
終盤に近くなってきました。 Xですね。 グリーンランドの氷河。
白とブルーのエキゾチック(e “X’ otic ) な映像。
11
最後はZで締めくくり。 Adamさんが最初に気づいたZ状の山火事の煙。
これがきっかけで、3年の歳月を費やし大プロジェクトとなったのです。 The End
OやCなどは比較的探すのが楽なんだ。逆にAやBは非常に難しい。
ドクター・スース(Dr. Seuss ) を超える英語教育の走りとなるだろうか。そう冗談も交える。
※ドクター・スースは海外で有名な子供を対象とした英語教育を手掛けるキャラクター/教育番組
お堅いイメージのNASAから楽しいプロジェクトが生まれましたね。切り口の違った自然へのアプローチ、皆さんはどうご覧になりますか? たとえ偶然の際物でも、自然が無意識に語るものが何となく伝わってくるような感じがします。 ドクタースースは超えなくても、サイエンスの枠を超える楽しい試みでした。
[via:
amusingplanet]