イギリスのロマン主義の画家、ウィリアム・ターナー(1775〜1851)は大気や光の効果を追い求めて多数の作品を残しています。「雨、蒸気、スピード-グレート・ウェスタン鉄道」、「解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号」はその代表的な例と言えるでしょう。
モスクワ在住の水彩画家Ilya Ibryaevさんの描く風景も「光」や「空気」を意識した絵画作品で、生い茂る樹々の合間から射す光を巧みに描いています。描き方や描画材料は違えどターナーの影響を色濃く見ることができますね。
実際に描いている動画を見るとわかりますが、モチーフとなる風景は一切見ずに描いていることもあります。光のある風景の特徴を熟知しているため、ニュアンスなどは見ずとも描けるようです。