佐藤心「プロデューサーと」渋谷凛「アイドル」
注意
この話は以前に書いた
佐藤心「プロデューサーと」片桐早苗「アイドル」
の設定等を引き継いでいます。これ以前のもお読み頂ければ支障はございません。
音無小鳥「事務員と」安部菜々「アイドル」
また、おまけ的な意味合いが強いですが、こちらもお読みいただけるとより分かりやすいと思われます。
もし、今回のみお読みになる場合、しゅがーはぁとさんがプロデューサーをやってるということさえ理解していただければなんとかなります。
独自設定、キャラ崩壊、ご都合主義、文章が変、キャラ間での待遇の差など問題点を多数抱えておりますが、大目に見て頂ければ幸いです。
凛「こんにちは。注文の品のお届けです」
心「お☆ ありがとね♪」
凛「いえ、仕事なので……」
凛「じゃあまたお願いします。それでは」
心「まぁまてまて☆」
凛「なんですか」
心「せっかく届けてくれた人になんのお礼もせずに帰すとか女が廃る☆」
凛「仕事なんで大丈夫です」
心「まぁまぁ、こっちこっち☆」
凛「ちょ、なに! 離して!」
楓『それではマイクテストお願いします』
スタッフ「はーい、じゃあ曲いきまーす」
早苗『おーねがいシンデレラ~♪』
心「どうよ?」
凛「どうもこうもないんだけど」
心「リハ見れるなんて普通じゃありえないんだぞ☆ 感謝してね☆ しろよ☆」
凛「はいはい……」
心「かっこいいよね」
凛「確かに舞台で踊ってるとかっこよく見えるね」
心「いやいや、あの二人じゃなくて、花屋ちゃんよ☆」
凛「私が?」
凛「やめてよ……」
凛「私なんかよりもあの二人の方がかっこいいよ」
心「そりゃ当たり前だ☆」
心「なんてったってはぁとが惚れ込んだ二人だからね☆」
凛「惚れ込んだって……」
心「プロデューサーって職業の人は惚れっぽいんだぞ♪」
心「自分が惚れたアイドルを全世界の人に自慢したいからプロデュースするの☆」
凛「……ふーん」
心「だからあの二人がかっこいいのは当然☆」
心「でも、あの二人に劣らないくらいに花屋ちゃんもかっこいいんだ☆」
凛「私に惚れたってこと?」
心「おう☆」
凛「……凛」
心「ん?」
凛「だから、渋谷凛。花屋ちゃんじゃないよ」
心「おお☆ やっと名前教えてくれたね、凛ちゃん♪」
早苗『ばっちりでしょー!?』
凛「呼ばれてるよ」
心「あーい! ばっちりですよー☆」
心「凛ちゃんも行く?」
凛「行くって?」
心「ステージ☆」
楓「私としてはもう少し舞台を広く使いたいんですけど……」
早苗「んー、でもマイクが有線だし厳しくない?」
心「あ、それは大丈夫です☆ 今はリハなんで有線使ってますけど、本番は無線使えるようにしときます☆」
凛「……」
早苗「ところでそっちの子は?」
心「渋谷凛ちゃんだぞ☆」
楓「凛ちゃんですか。高垣楓です。よろしくお願いしますね」
早苗「片桐早苗だぞ♪ よろしくね!」
凛「渋谷凛です……」
早苗「そうねぇ、でもスタッフ不足は大丈夫なの?」
心「んー、まぁなんとか☆ 早苗さんも楓ちゃんも手伝ってくれてますし☆ 菜々先輩もいるし☆」
楓「ふふっ。じゃあ今後はもっと頑張らないといけませんね」
早苗「よーし、お姉さん初めての後輩のためにはりきっちゃうわよー!」
凛「え!? ちょっと待って、私アイドルやるなんて言ってない……!」
楓「そうなんですか?」
心「そうなんだよねー。この娘、意外と強情で☆」
早苗「でも、はぁとちゃんに捕捉されてるし時間の問題でしょー」
心「そーっすねぇ☆」
心、早苗「「あっはっはっはっは!」」
楓「凛ちゃんはアイドルには興味ないの?」
凛「……なくはないけど、どうしてもやりたいわけじゃないかな」
楓「凛ちゃんはライブとか見に行ったことはある?」
凛「ないけど……」
楓「じゃあ、わからないわね」
楓「はぁとちゃん。今日のイベントって席に余裕ありますか?」
心「すでに抑えてあるぞ☆」
早苗「いやー、さすがはぁとちゃん。仕事が早いわねぇ」
心「いやいや、それほどでも☆」
凛「でも、店に戻らないと……」
心「歩いて?」
凛「え?」
心「店長さんには、『娘さんにお礼を兼ねてイベントに招待します。終わり次第、お家まで責任持って送り届けます』って伝えて帰ってもらったぞ☆」
凛「なっ……!」
早苗「あらー、じゃあ見ていくしかないわね。歩いて帰るには辛いだろうし」
凛「タクシー拾うから!」
心「財布もなしに?」
凛「……!」
凛「うっ……」
楓「ふふっ。凛ちゃんが見てるならもっと張り切らないといけませんね」
早苗「そうねぇ、限界越えましょうか!」
心「ステージ上で倒れるのだけは勘弁な☆」
楓、早苗「「はーい」」
心「じゃあ、凛ちゃん。本番まであと1時間くらいで逃げる方法を思い付けるといいね☆」
凛「なんなの、もう……」
心「どっこせっと……」
凛「おばさんくさいよ」
心「乙女に向かっておばさんとはなんだ☆」
凛「事実だから」
心「まったく生意気だな☆」
凛「はめられた相手に優しくは出来ないと思うけど」
心「それもそっか☆」
心「ま、凛ちゃんはこのイベントを見る運命だったと思って諦めろ☆」
凛「ふんっ……」
心「さぁ、楽しいステージの開幕だぞ☆」
早苗『おっまたせー!』
楓『今日はトークイベントに来ていただいてありがとうございます』
早苗『し・か・も! 後半は歌もありよ♪』
楓『じゃあ早速、事前に頂いてた質問に答えていきますね』
イベント前半終了
早苗『じゃあこれからちょっと準備してくるから待っててね!』
楓『すぐにもどりますからね』
凛「……」
心「どうよ?」
凛「別に……」
心「まぁ、アイドルの真骨頂はここからだから☆」
楓『夢は夢でおーわれーない♪』
楓、早苗『『動きはじーめてる~♪』』
楓、早苗『『輝く日のために♪』』
凛「……!」
心(勝ったな)
楓『では、聞いてください。「こいかぜ」』
楓『渇いーた風が~♪』
楓『心ー通り抜ける~♪』
心「でしょ? うちの歌姫、かっこいいでしょ?」
凛「うん……」
心「凛ちゃんも楓ちゃんみたいになれるよ?」
凛「……どうかな」
心「生意気だねぇ☆」
凛「ありがと」
心「誉めてない☆」
早苗『わっしょい! わっしょい!』
早苗『わっしょい! わっしょい!』
凛「ああはなりたくないかな……」
心「あれは仕方ない」
凛「……」
心「広いでしょ」
凛「さっき見た時は大したことないと思ったけど、客席に居たあとだと広く感じるね」
凛「一番後ろなんて本当に遠い」
心「でもね、この会場中にファンの皆が居て、キラキラした目でこっちを見てるんだぞ☆」
凛「……」
早苗「実際歌ってるとこのくらいじゃ狭いくらいよ」
楓「そうですね。一番後ろの人も見えますし、前の方なんて表情もしっかり分かります」
凛「どういう気分になるの?」
楓「楽しい、かしら」
早苗「確かに楽しいわね」
凛「楽しい……」
心「会場一杯のお客さんを見れるのは舞台に上がった人間だけ」
心「それは舞台に立つ人の特権。普通にしてたらまず味わえない感覚」
早苗「しかも病み付きになるわよ」
楓「ええ、もうやめられません」
凛「ふーん……」
心「さって、そろそろ店長さんも心配してるだろうから送ってくぞ☆」
凛「うん」
凛「ねぇ」
心「んー?」
凛「私でもあの場所に立てるの?」
心「もち☆」
凛「ふーん……」
凛「話だけ……話だけ聞こうかな」
心「そうこなくちゃね☆」
コメント一覧
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- 2016年01月12日 22:26
- 茜ちんの蒼衣装とかスゲェ見たい…
おねシンのドレスは別モンやしの
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- 2016年01月12日 22:41
- もう増やさんでいいから続けてほしい
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- 2016年01月12日 23:01
- あいかわらず面白い
次も期待
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- 2016年01月12日 23:13
- やっぱり世界レベルじゃないか
-
- 2016年01月12日 23:48
- 人数はこれくらいにして、各キャラクターを掘り下げてもらう方向で永く書いてほしいです。
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ほとんど初期メンバーにいるイメージだから。