やはり、ソフトバンクとauの間で戦いの火ぶたが切られました。1月12日、ソフトバンクが毎月3GBのデータ量をプレゼントする学割施策を発表したのは既報の通り。また、昼間にKDDIがauの学割施策として、毎月5GBをプレゼントすると打ち出しました。
これを受けたソフトバンク、12日の夜になって早くも内容をあらため、毎月3GBを6GBにすると発表しました。なお、5GB<6GBというわけでもないので少し解説します。
ソフトバンクの学割施策は対象となる学生について、3年間毎月6GBのデータ量をプレゼントします。また、その家族でMNPでソフトバンクに加入すると、その家族も1年間、毎月3GBのデータ量が提供されます。
対するKDDIは、加入時から25歳まで毎月5GBをプレゼントする大盤振る舞い。つまり、学割対象の学生が若いほど、その恩恵にあずかれる形です。さらにMNPを含む新規契約の場合、学生とその家族は1年間、毎月約1000円のデータ通信量の割引が受けらます。学生については機種変更であってもこの1000円引きの対象です。
1月12日のauの発表会において、KDDIの田中社長は他社の追従の可能性について「今回は相当がつんといきました。なかなか大変なのかな、と思う。(他社追従に対抗は?)あれば考える」とコメントしています。
今回のソフトバンクの学割対抗策は、トータルで見ればauの方がお得感があると言えるでしょう。ただし、ケータイショップ店頭で「毎月6GB」(3年間)と「毎月5GB」(25歳まで)の()内を説明しなければ違った見え方になるかもしれません。
なお、ソフトバンクのこの微妙な対抗策について、au側は今のところ動く気配がないようです。また、最大キャリアのNTTドコモは2016年の学割施策については未発表。もしかすると「いいぞ、もっとやれ」と言いたくなるような、学生にとっておいしい春になるのかもしれません。
なお、通信周りを監督する総務省は、過去の熾烈なキャッシュバック競争について、一定の歯止めなるようなガイドラインを定める計画。その一方で、各社にスマートフォンの料金負担の軽減策を求めています。