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2016年1月24日、いよいよあの「Xファイル」が全米でミニシリーズとしてテレビに戻ってくる(日本では2016年夏にDVDが発売される。テレビで放送されるかは未定)。
その日が近づいている今、90年代からずっとXファイルを見続けているファンたちはざわめき立っている。新シリーズの予告編に、あのポスターが登場したのだ。
FBI特別捜査官、フォックス・モルダーのデスクの上に貼ってあった、このドラマの核となるテーマ「I Want to Believe(真実を求めて)」と書かれた、象徴的なUFOのポスターが。
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このポスターはXファイルが90年代半ばに大ヒットしたとき、あらゆるXファイルマニアの寝室の壁に貼ってあったものだ。これは、真実はそこにあるのに陰謀に隠されていて、それを暴きたいという、モルダーの希望かつ苦しい確信とつながっている。
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「I Want to Believe」ポスターとは?
ドラマの設定では、この ”I Want to Believe” ポスターは、モルダーがワシントンのいかがわしい店で買ってきたことになっている。このポスターは超常現象調査を任命されたXファイル課の、地下の粗末なオフィスの壁に貼られていた。
この場面は最初の試験番組の段階から登場し、9シリーズ全体を通して続いた。1998年のXファイル劇場版「未来と闘え」にも、2008年の「真実を求めて」にも登場している。
製作者のクリス・カーターによると、このポスターはモルダー役のデイヴィッド・ドゥカヴニーが、UFOの絵にエド・ルシェ(画家)の作品のように ”I want to believe” と文字を入れようと言ったことがきっかけだったという。
UFOの写真使用の許可を得なかったため、公開後数年後に、これを撮影したビリー・マイヤーと知的財産権の訴訟となった。この結果、4シーズンからお目見えした新しいポスターは、UFOの形が少し平たくなっている。
これまでのXファイル
モルダーが憑りつかれたようになって追っているものは、彼が12歳のとき、エイリアンに拉致された8歳の妹サマンサになにが起こったのかを知ることだ。
ストーリーを通して、モルダーと、同僚であり、ソウルメートであり、医師であり、彼の子どもの母親となるダナ・スカリーは、大きな陰謀を示す証拠の断片を暴いていく。
陰謀とは、アメリカ政府と地球外生物が共同してきた、エイリアンと人間のハイブリッド計画のことだ。Xファイルは、混沌とした世界、未解決の謎、理性では説明のつかない現象を描く。人が別の人間になったり、モンスターに変わったり、サイコキネシスを使って他人を傷つけたりといったことがエピソードに出てくる。その不可解な事件は、おそらくはエイリアンが原因と思われるが、答えが出ることはまれなケースばかりだ。
エイリアンや陰謀、人間サイズの寄生中など、信じられないようなことに遭遇したモルダーは、そのすべてを受け入れる。彼はより大きな意味のあるなにかに憧れていて、妹であるサマンサの失踪は、超常現象的な何かであると信じたがっている。失踪事件は、さまざまな発見と、年月とともにだんだんおぼろげになってくる不確かな記憶との葛藤によって、輪郭がぼやけ、歪められ、混乱していく。
一方のスカリーは、理性的に物事を考え、超常現象に懐疑的なため、神は別として科学以外の世界のことは信じようとしない。信じることへの高度に厳選されたもっていき方は、このドラマの魅力のひとつで、超常現象と向き合うモルダーに対しあの名台詞が発せられる。「モルダー、あなた疲れているのよ」
I Want to Believeは直訳すると「わたしは信じたい」となる。「わたしは信じる」とは違う。ここには希望があるが、それはつまり、疑問や失望や誤りを避けられない宿命に気づいていることを示している。これは、もし本当のことなら?という、人間の深層にある恐怖を刺激する。
エイリアンや神などいない。我々は我々。知性があるのに愚かな人間たちが、無限の宇宙の中の、とるに足らないちっぽけな球体の岩に詰め込まれていて、”そんなことはありえない”、”わたしたちは特別なはずだし、重要な存在でなければならない”、と思っている。だがモルダーは「人間は、自分たちを越えた存在をたまらなく信じたいと思っている。目の前にあるものだけでは十分ではないのだ」と第7シリーズのエピソードの中で語る。
モルダーは、彼に敵対する陰謀の力によって、はめられ、だまされて繰り返し苦しむ。特に何度も妹のクローンに会わされるときがそうだ。
もうすぐお目見えするミニシリーズは、予告編からすると驚くべき展開になるようだ。あの象徴的なポスターも予告編に登場する。何者かが廃墟と化した誰もいないXファイルのオフィスに入ってきて、床に落ちているポスターをふたつに引き裂く。
予告編にあのポスターが現われると、往年のXファイルファンたちが興奮しまくった。
2016年、Xファイル予告編
THE X-FILES | Official Trailer | FOX BROADCASTING
あの「真実を求めて」のポスターは、あめりかなら7ドル99セント(940円)で手に入るが、日本だとプレミアムがついていて、アマゾンで4300円もする。
UFOが私はX-ファイルポスターの11×17 信じる [並行輸入品]
このポスターがもつ意味は大きい。わたしたちの希望と恐怖を総括しているのだ。わたしたちは皆、自分たちの信念は正しく、自分たちが探し求めていることも贖罪の目的にきちんとコミットし、自分たちの献身はきっと報われると信じたがっている。
全てのシリーズを通して貫かれている妹の失踪事件も解決され、天国での永遠が約束され、ミニシリーズの6つのエピソードが、わたしたちのお気に入りの90年代のSFショーを再現してくれると。
The X-Files: The First Minute from the 2016 Premiere
via:atlasobscura・translated konohazuku / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
第一シーズンは夢中になって見た。
UF0よりそれ以外のUMAとか幽霊ネタの方が面白かったと思う。
2.
3. 匿名処理班
「いらない何も 捨ててしまおう〜♪」
Xファイルは、途中で追いかけきれなくなったんだよなぁ……
4. 匿名処理班
このポスター前から気になってたんだよな
買っちゃおうかなあ
5. 匿名処理班
ヒラリー・クリントンは「宇宙人は地球を訪れている」と言ってるようだな
6.
7. 匿名処理班
モルダー、あなた疲れてるのよ。
8.
9. 匿名処理班
あのBGMが余裕で脳内再生される!
10. 匿名処理班
主人公に感情移入してみてると、完全に
刷り込まれるかもね
11. 匿名処理班
まだ第5シーズンぐらいしか観れてない…!さすがに、ロングコートをたなびかせながら走り回るモルダーは観れないだろうけれど楽しみだわー‼︎
12.
13. 匿名処理班
ちょっとアメリカまでみに行ってくるわ!
14. 匿名処理班
老けたなぁ
15. 匿名処理班
二人がしっかり老けてるのが思った以上にショックだった…特にジリアンが。
生身の人なんだから当たり前のことなんだけど…。
16. 匿名処理班
スキナーだけ歳とってないような?
これは調査するべきよモルダー。
17. 匿名処理班
懐かしいなぁ。UFOネタよりもモンスターや超能力や輪廻転生ネタが好きだった。キルスイッチってエピソードも好きでDVD買ったわ。スカリーがキレイだった…。