カナダのAmazonにPlaystation VRが登録され、その価格が1125カナダドル(約93500円)だったことが海外の複数のメディアで報道されました。現在は価格は削除され、ソニーは「掲載された価格は誤りだ」とコメントしています。
ゲーミングPCにOculus Riftあれば、ソニーのPS4にはPlayStation VRありで、まるでセガサターンとプレステの再来のように競い合いで夜明け前の盛り上がりを見せるVR戦線。先人たちが果たせなかったバーチャルリアリティ天下布武の夢がいよいよ実現しそうな勢いです。
つい先日、Oculus Riftの予約受付が始まりましたが、価格は599USドル(約7万円)もの高値。必要スペックを満たすPC環境は1000ドル以上かかるとされ、ハードルはいっそう高くなっています。
それだけにPlayStation VRには低価格が期待されていたなか、カナダのAmazonにいきなり登場し、1125カナダドル=だいたいUS800ドル(約94600円)。PS4本体の2倍以上の価格が驚きを呼びました。
価格だけ削除され、今でもカナダAmazonに商品は掲載中。この件を記事にした海外メディアForbesに、ソニーは「あれはAmazonの手違い。当社はまだ価格をアナウンスしていない」とコメントを寄せています。
昨年11月に、SCEワールドワイドスタジオの吉田修平氏はDigitalSpyの取材に対して「ハードで利益を出すつもりはなくて、インストールベースを増やすようにしたい」と回答。原価がいくら掛かっているか不明のため、800ドルでも原価割れかもしれませんし、PS4本体と同梱で800ドルでは...という希望的観測も飛び交っています。
メーカーが出血覚悟の大サービス価格のつもりでも、54800円という設定で誕生と同時に墓石を背負っていたマルチメディア端末3DOという悲劇の先例もあります。バーチャルリアリティの夜明けをもたらす「普及価格」に望みをかけたいところです。