2016年01月16日 20:05
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スカッとした武勇伝inOPEN
- 521 :名無しさん@おーぷん : 2016/01/16(土)14:10:47 ID:kYC
- うちのイケメン大叔父の武勇伝。
この人はある楽器(仮にピアノとします。)のプロ演奏者で、某有名国際管弦楽団にゲスト出演したり、
映画監督に指名されてBGM弾いたこともあるすごい人。
この人にはひとり娘がいて(以下叔母と呼ばせてください。またいとこというのが正しいらしいが
しっくりこないので。)、ピアノ教室の講師をやっていて長男・長女・次男の順で3人の子がいる。
長女ちゃんは小学校低学年まで私の勤務先で預かってたこともあり仲良くしているのだが、
彼女はスポーツ万能。
足も早いし体も柔らかいし、体育の時間ではどの競技でも頭ひとつ抜けた数値を叩き出すそうな。
ことサッカーが得意で、クラスマッチでは文句なしの主力選手だった。
当然、地元の少年サッカーチームから声がかかっていたし本人も入りたいようだったが、
叔母が許さなかった。
というのも叔母は父親を尊敬していたし、自分が一人っ子だったから
「家族でオーケストラ」というのに強く憧れていて、長男には弦楽器、次男に打楽器、
唯一の女の子である長女には満を持してピアノを教えていたのだが、
残念ながらそっちのセンスには恵まれておらず…。
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- それでも幼い頃からの英才教育で私なんかが聞くと立派に弾いていたのだが、
叔母からすると全然ダメだそうな。
長女ちゃんはけっこう遅い時間までピアノの練習漬け。
相当きついことも言われたらしいが、小学校卒業するあたりになれば
自分に才能がないことに気づいてくれるだろうと耐えていた。
晴れて中学生になった折り、さっそくピアノを切り上げてサッカー部に入りたい旨を相談したものの、
叔母の答えはノー。
サッカーなんてもってのほか、吹奏楽部も中学レベルじゃかえって良くないから入部してはいけない。
ローティーンは最後の伸び盛り。
特別メニュー組んでやるから下校後は家でみっちりピアノ練習だ!と宣った。 - 522 :名無しさん@おーぷん : 2016/01/16(土)14:13:01 ID:kYC
- 長女ちゃんはもう、絶望で表情も無い状態に。
明るい子だったのに、家でも学校でも喋らなくなってしまった。
見かねた担任が特別面談するものの、ヒスって話にならない。
電話で「私が教えてやってるのに上達しない長女が悪いんだ」とキンキン声で愚痴られたときは戦慄した。
埒が明かずに夏休みに入り、いよいよ朝晩問わずのスパルタピアノ練習が始まろうとした頃、
大叔父が叔母を訪ねた。
仕事で近く寄った帰り、孫の顔を見に来たらしいが、そこで長男くんが長女ちゃんのことを相談。
自分や父親のことは聞かなくてても大叔父の言うことなら聞くと思ったらしい。
事情を説明されて大叔父は叔母をピアノ部屋へ連れて行き、
長女ちゃんがやっている練習曲を叔母に弾くように言った。
敬愛する父親の手前、張り切って披露した叔母だが半分も弾かないうちにもういい!と怒鳴られた。
そこから、いかに叔母の演奏が稚拙で凡庸かこんこんと語られ、
果てはお前みたいな者に教えられてる生徒が可哀想、
こんな無才が私の娘だなんて恥さらしもいいところだと言われた。
叔母は号泣。
「お父さんみたいに弾けないのは私が一番よく解っている。何故そんな風に言うの」と叫んだら
大叔父は馬鹿者!と一喝。
「私ぐらいに弾ける演奏者なんか世界に何人もいるものか。
お前の実力のほどは昔から知っていたが、それでも頑張るからこそ、指導してやったし
才能のことなんか今まで一度も言わなかった。
責めたところでどうにかなるものでもないからな。それなのにお前は何だ。
いいか、いい年したお前でも、親に責められるのは泣くほど辛いことなんだ。
孫はどれだけ辛かったと思う。恥を知れ!」
というようなことをもう少し厳しい言葉で言われ、叔母はやっと覚醒。
長女に詫び、好きな部活に入るよう許可した。
それから長女ちゃんはまさに水を得た魚状態で部活に打ち込み、夏が終わる頃には真っ黒に焼けてた。
中三だった長男くんも吹奏楽の強い学校から工専に進路希望を変え、
現在ではすっぱり楽器やめて巨大ロボットを作るという夢を追いかけている。
唯一、次男くんだけ楽器を続けているが、パーカッションやってるとモテるから続けているんだと最近聞いたw
バンドマンになるとか言ってるので彼だけは続けるかもしれない。
叔母は相変わらず指導は厳しいけど態度が丸くなったと生徒さんに評判だし、大団円なのだが大叔父が…。
この件で少年サッカー観戦にのめり込み、第一線から引退してからは孫娘の熱狂的な追っかけと化した。
「応援してくれるのは嬉しいけど、一昨年まで世界的ピアノ奏者だったっていっても
誰も信じてくれないんだ」と長女ちゃんは嘆いているがスマン、
イケメン老紳士が孫のチームを応援している姿、めちゃくちゃ萌えるw - 523 :名無しさん@おーぷん : 2016/01/16(土)15:23:54 ID:2CO
- >>522
結果よかったんかな
幼少期からの押し付けはどんなものでも嫌になっちゃうよね
コメント
ちょっとぉー!
大叔父様がいったい誰なのか気になっちゃうじゃないのー!w
ええな
良かった良かった
で、イケメン老紳士の情報カモン!!
ビジュアル的に頭の中では坂本龍一で再生されたわwww
俺は、すぎやんを連想した
一流の人間は中身もカッコいいんだね。
最後までいいお爺ちゃんだ。
>>1
アンガ田中みたいだねw
萩尾望都の漫画思い出した。
音楽一家で一人だけ歌にも楽器にもなじまないで、母親のピアノ燃やしてしまうおじさんの話。
下手くそな上に教育者としても失格な女がまだピアノ教えていてぞっとする話だ
※1と同じ気持ち。
※9
あなたの思う「下手くそ」とはレベルが違うと思う
「演奏者」にはなれない程度の才能でも、一般人では遠く及ばない技術持ってるもの
そういう上下に挟まれた才能がない自覚ある連中ばかり周囲にいると「下」を見下すようになるのはどの業界も一緒だけど、幼少時に影響あるお稽古ごとの先生っていうのは怖いよね
音楽以外の思想については親が影響の有無を把握しておいた方がいいだろうね
俺が長女ならピアノか母親を破壊してるわ。
俺も音楽一家でピアノ習わされてたけど嫌で堪らなかった
今となっては真面目にやっときゃよかったと後悔してるw
またいことこは正しくない。ちんばいとこという。が、ちんばが差別語とかで使われなくなった。私は一度も耳にしたことがないけれど、辞書によるといとこちがいというそうな。
>>この人にはひとり娘がいて(以下叔母と呼ばせてください。またいとこというのが正しいらしいがしっくりこないので。)
報告者の大叔父の娘さんなら、いとこ違いか、いとこ叔母だね
その人の子供がまたいとこ、もしくははとこ
園田高広は十年ほど前に鬼籍に入ったし、そんなピアノ弾きは我が国には存在しないだろう。
※16
取り敢えず本文きちんと読んでこい
>(仮にピアノとします。)
どんなことも幼少期からみっちりやれば技術はある程度身につくかもしれないけど、それを思春期すぎてからも続けるかどうかは感性とか才能の有無や本人がやってて楽しいかってところにかかってくるもんね
この叔母は尊敬するお父さんに教わって褒められて、やってて楽しかったから続けられたんだろうな
一線のプロに及ばないし、それだけで飯が食えるレベルじゃないけど、教室開ける程度の実力があるというのは、自覚している本人が一番きつい。
特に一線のプロと直に交流があったり、同門の同期が一門の出世頭とかとなる自分がみじめに感じる。
※4
坂本龍一は素人にも分かるレベルでヘタクソ。
でもその大叔父は幼少時からの押し付け英才教育で大成したんだと思うけどな
親からのプレゼントは色々あるが、すべては子供が素直に受け取るかどうかだ
フェイクの楽器はシンバルで、ラヴェルのボレロ演奏する時にいつも失敗するんだよ
※16
仮にピアノとします、と書いてあるからピアノじゃないと思われ
それにしてもカッコイイお爺さんだなぁ
なんだかスカっとしたわ
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