web漫画「サバイバル ~少年Sの記録~」の1巻です。
さいとう・たかを氏が70年代に少年サンデーで連載していた同名の漫画のリメイク版。リイド社 初の少年誌だった『少年ファング』に1話だけ掲載した「サバイバルNEO」は原作を原案としたオリジナル作品だったのに対し、これは原作を忠実に現代版へとアレンジ。例えば主人公・サトルがスマホを持っているとか。だから原作と読み比べる楽しみ方もできます。
サトルは友達と山岳地へハイキングに行った際、大地震が発生! サトル一人だけが取り残されてしまう。声を出しても誰一人として返事する者はなし。どうなっているのかと高い所に登ってみたら…島? え? オレ山岳地に来たんだよね? なんで島に居るの? いや、そこは間違いなく山岳地です。正確には山岳地だった場所。周囲全てが海に沈んだために、ここが島となってしまったわけです!
ここから始まるサトルのサバイバル生活。回想で家族や友達は登場しても、人間はサトル一人しか登場しません。
先ずは食料をと、木の実をそのまま食べたところで腹をこわすだけ。ならば今度は川魚だと木の枝を尖らせて突いたところで「獲ったどー!」なんてできるわけもありません。このようなサバイバル生活をしたことがないのですから出来なくて当然ですね。
けれど何も無いところから工夫していくのが この漫画の醍醐味。リックの底に穴を空けて 追い込み猟を考えるなど、少しずつですが知恵を蓄えていくわけです。
ちなみにリックの底に穴を空けるのは原作そのまんま。けれどその後の火の起こし方がいかにも現代風に変わりました。原作だと虫メガネを使ってカメラのフィルムに火を点けたものが、ネット動画で見たという 乾電池とガムの銀紙を使う方式に変ってます。
【危険】乾電池とガムやチョコを組み合わせると簡単に発火することが判明! 乾電池の扱いを間違えると大惨事になるぞ!
詳しくは上のリンクをご覧ください。簡単に火が点くみたいですから。
これは キノコを食べて食あたりした場面。色の鮮やかなものは避け、縦に裂けるものを選んだというのに あたってしまいました。これにより激しい下痢と嘔吐を繰り返して散々な目に。今まで曖昧な知識で得たものを信じていたのがいけなかったのです。下手すれば命の危機に陥ると知って無知な自分を責めるサトル。
季節は秋から冬へと移行していく。誰も居ない以上、信じるのは自分のみ。なんだって生き抜いてみせると己に言い聞かせるサトルです。しかし最後になって思いがけない事態に。熊の出現にいったいどうする!?
サバイバル~少年Sの記録~ 1 (SPコミックス)
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卍丸のは霧の無い素の状態では5人が限界
塾長の抛託生房の件は塾長の夢と言うことで名無し