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チノ
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1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 17:40:26.422 ID:9FDGo5bJK.net
-ラビットハウス

チノ「~♪」

ココア「!」

ココア「チノちゃん おしゃれな壺持ってるね!」

チノ「あ これですか?」

ココア「うん!お花でも飾るの?素敵だね!」

チノ「いえ これはお花を飾るための壺ではありませんよ」

ココア「えっ?じゃあ 金魚でも育てるの?」

チノ「それは壺ではなく 金魚ばちです」

チノ「これは痰壺ですよ」
カー

ココア「えっ」

チノ「ペッ!!」
ベチャ

ココア「うわっ…」

4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 17:43:09.831 ID:9FDGo5bJK.net
ココア「えっ 痰壺って…」

チノ「ペッ」
ベチャ

ココア「うわぁ…」

チノ「ココアさんは持ってないんですか?」

ココア「持ってるわけないよ そんな気持ち悪いの…」

リゼ「なんだなんだ 楽しそうだな」

ココア「ねぇ聞いてリゼちゃん!チノちゃんが!」

リゼ「お!チノが持ってるその壺はもしかして!」

チノ「はい 痰壺ですよ やっとお父さんから買ってもらいました」

チノ「水色のきれいな痰壺ですよ」

リゼ「私のはスケルトンカラーの紫!うっすら中身が見えるようになってるんだ」

ココア「えっ…リゼちゃんまで持ってるの?!」

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 17:46:04.717 ID:9FDGo5bJK.net
チノ「ちょっとリゼさんの痰壺貸してください」

チノ「カー」

チノ「ペッ」
ベチャ

チノがリゼの痰壺に痰を吐き捨てた

リゼ「!」

ココア「な…なにやってるの チノちゃん…それ リゼちゃんの痰壺だよ…?」

リゼ「いや 友だちの痰壺に自分の痰を入れると“痰友”になれるんだ」

ココア「痰友?!」

リゼ「チノのも貸してくれ」
ペッ

チノ「これで私たちは痰友ですね」

ココア「ヒッ…」

9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 17:49:24.417 ID:9FDGo5bJK.net
-学校

ココア(あー 気持ち悪かった 思い出しただけでも吐き気がする…)

千夜「どうしたの?ココアちゃん?」

ココア「昨日さーチノちゃんとリゼちゃんがさー」

千夜「あ ちょっと待って」

千夜「ペッ」
ベチャ

千夜が痰を抹茶色の痰壺へ吐き捨てた!

ココア「………!!」

千夜「で なんの話?」

ココア「いや…なんでもないよ…」

ココア「千夜ちゃんそれ…」

千夜「それって…痰壺だけど…?」

千夜「もしかしてココアちゃん…持ってないの?」

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 17:52:07.717 ID:9FDGo5bJK.net
ココア「持ってないっていうか…いるの…?それ…??」

千夜「えっ 痰はどうしてるの?」

ココア「の…飲み込んでるけど…」

千夜「ちょ…ちょっと…」

『聞いた?』

『保登さん 痰壺持ってないって』

『やばーい…』

千夜「あんまりみんなの前で こういうこと言わないほうがいいわよ…」

ココア「ご…ごめん…」

千夜「さすがに冗談よね…?」

ココア「う…うん…私もそろそろ痰壺買わなきゃ…」

千夜「それだったら今日 痰壺屋さんへいってみる?」

ココア「痰壺屋さん?!」

15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 17:56:06.148 ID:9FDGo5bJK.net
-痰壺屋さん

ワーワー ワーワー

痰壺屋さん「安いよ安いよー」

ココア「人がたくさんいるね…」

ココア(なんでみんな 痰壺なんかがほしいんだろう)
チラッ

マヤ「あーっ!!もうメタリックカラーシリーズ売り切れてる!!」

メグ「メタリックレッド 2ヶ月待ちだぁ…」

千夜「マヤちゃんにメグちゃん 2人とも痰壺を買いにきたの?」

マヤ「千夜とココアじゃねェか!!」

メグ「もうおしゃれな痰壺残ってないねぇ…」

ココア「おしゃれな痰壺ってなんだろう…」

マヤ「しょうがないから 試験管タイプにするかァ…」

メグ「試験管タイプは回収が楽だからいいよね」

ココア「か…回収した痰はどうするの…?」

メグ「えっ?!」

マヤ「えっ?!」

千夜「えっ?!」

『えっ?!!』

17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 17:58:37.772 ID:9FDGo5bJK.net
千夜「そりゃ かき混ぜてご飯に入れたり!」

ココア「………!!」

マヤ「あたしはジュースに溶かしてのんでるよ!」

ココア「………!!」

メグ「私は直飲み派」

ココア「そ…そうなんだ…」

マヤ「ココアはー?!」

ココア「えっと…」

千夜「ココアちゃんは痰壺持ってないのよ」

マヤ「マジかよ!!」

メグ「今どき珍しいねぇ…」

千夜「だから今日は ちょっと痰壺を見にきたの」

マヤ「ほしいのあったら早めに買っといたほうがいいぞーすぐ売り切れっからなー」

メグ「私 ココアちゃんと痰友になりたいなー」

ココア「う…うん…」

21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 18:01:45.259 ID:9FDGo5bJK.net
-ラビットハウス

千夜「ペッ!!」
クルッ

チノ「ペッ!!」
クルッ

リゼ「ペッ!!」
クルッ

マヤ「ペッ!!」
クルッ

メグ「ペッ!!」
クルッ

ココア「うああ…(夢に出そう…)」

チノ「5人揃っての回し痰吐きは楽しいですね」

リゼ「溜まった溜まった」

マヤ「リゼや千夜と痰友になれてよかったー」

メグ「帰ってストローで吸いだそ~」

チノ「ココアさんも早く痰友になりましょう!」

千夜「楽しいわよ ココアちゃんの痰が見たいわ~」

ココア「…」

25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 18:09:54.744 ID:9FDGo5bJK.net
-

シャロ「はぁ…」

ココア「あっ シャロちゃん!おーい!」

ココア「!!」

ココア(まさか…)

シャロ「あ ココア…」

ココア「もしかして…シャロちゃんも…」

ココア「痰壺持ってたりする…?」

シャロ「!」

シャロ「持ってるわけないじゃないバカね…」

ココア「本当!?」

26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 18:13:33.934 ID:9FDGo5bJK.net
ココア「実は私も持ってないんだよー!!」

シャロ「ピャッ?!仲間ね!」

ココア「イェーイ!!」

シャロ「ココアはどうしてるの?」

ココア「なにを?」

シャロ「痰よ 痰壺ないんでしょ?」

ココア「え…?」

シャロ「私はビニール袋に入れてるわ」
ペッ

シャロ「早く痰壺ほしいわ…リゼ先輩と痰友になりたい…リゼ先輩の痰飲みほしたい…」

ココア「わ…私 帰るね…」

28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 18:17:01.146 ID:9FDGo5bJK.net
-チノの家

ココア・チノ「いただきまーす」

ココア「モグモグ」

ココア「…?? 今日のご飯 卵かけ………」

ココア「!!」
ガタッ

チノ「気づきました?リゼさんや千夜さんたちの痰をご飯に混ぜておきました」

ココア「うう………!!」

ココア「ゲホッ!!ゲホッ!!」
ゲロゲロ

チノ「そんなにおいしかったですか?」

ココア「み…水…!!」
ゴクッ

チノ「水には私の痰を入れときました」

ココア「があああああ!!」
バタバタバタッ

31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 18:26:34.354 ID:9FDGo5bJK.net
-ココアの部屋

ココア(どうしよう!どうしよう!どうしよう!)

ココア(このままじゃ痰まみれになっちゃうよ!!)

ココア(誰か助けて!)

ココア(気色悪…!また思い出しただけでも吐きそうだよ…!)
ガクガク

チノちゃんの声が聞こえる

『お父さん 明日 ココアさんの痰壺も買ってくれませんか?』

『ココアさんだけ仲間外れなんか嫌です!かわいそうです!』

『ありがとうございます!ピンクは人気色ですからね…並ばなきゃいけませんね!』

ココア「………!!」
ブルブル

ココア(全然うれしくないよ!痰壺なんかほしくないよ!)

ココア(もう嫌っ…!!痰壺のない世界にいきたい…!!)

34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 18:34:01.885 ID:9FDGo5bJK.net
-次の日

青山「ゴクゴク」

青山「プハー」

青山「ペッ」
ベチャ

チノ「また青山さんがコーヒー一杯で3時間も…」

ココア「わ…私 注意してくるね」

チノ「お願いします」

カランカラン

チノ「いらっしゃいませー」

ココア「神経ガス」
プスッ

青山「ハッ」

青山「ZZZ(ゼットゼットゼット)」
ガクッ

ココア「これでよしと」

36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 18:38:52.644 ID:9FDGo5bJK.net
-

ココア「青山さん 青山さん」

青山「ん?ここは…?」

青山「あれ…私 裸…それにココアさん…?」

青山「あっ?!私の痰壺?!」

ココア「ここだよ」

青山「か…返してください…」

ココア「ダメだよ この痰は青山さんの体に塗りたくってやる」
ヌリヌリ

青山「ええっ なんでこんなひどいことを…やめっ…!」

ココア「ひとつだけ助かる方法がありますよ」

青山「!」

37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 18:42:43.005 ID:9FDGo5bJK.net
-学校

リゼ「カー」

リゼ「ペッ」
ベチャ

シャロ「リゼ先輩素敵です!」

リゼ「ペッ」
ベチャ

『うわっ…』

『気持ち悪っ…』

『なにあれ…』

リゼ「?!」

『痰壺とか持ち歩いていますわ』

『くっさですわ』

リゼ「?!」

シャロ「?!」

42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 18:58:48.725 ID:9FDGo5bJK.net
シャロ「見てください!!」

リゼ「!!」

『私 こんなにフケたまりましたのよ』

『私のフケなんかピンクにしましたのよ』

『おほほほほ』
ガシガシガシ

シャロ「みんな お米の升にフケを溜めてる!」

『桐間ァ!!これはお米の升じゃなくて『フケース』よ』

シャロ「フケース?!」

リゼ「どうやら痰の時代は終わってフケをフケースに溜める時代になったみたいだな」

リゼ「私たちも早くフケースを買いにいこう!!」

44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 19:11:06.039 ID:9FDGo5bJK.net
-フケース屋さん

『ラメ入りのフケースをくれ!』

『私 モフモフ仕様!』

『ここもジミヘン限定モデルは売り切れかよ!ちくしょう!!』

リゼ「すごい並んでる…」

シャロ「あ…あれ見てください!」

ココア「安いよ安いよー」

青山「ここが列の最後尾でーす」

リゼ「ココアが店員やってるぞ?!」

シャロ「なにがあったのかしら」

チノ「リゼさんたちもいましたか」

リゼ「チノ!」

チノ「この雑誌を見てください」
バサッ

“痰壺”はもう古い!
大人気作家 青山ブルーマウンテン先生のフケコレクション!

リゼ「これでこんなにフケを集めるのが流行ってるのか」

マヤ「私は前からフケを集めてたから みんなよりスタートが早いんだぞ!」

メグ「マヤちゃん 昨日 フケース買ったばかりなのに もうあんなに溜まってる」

46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 19:17:47.660 ID:9FDGo5bJK.net
ココア「青山さん 私の言ったとおりにしたら大成功でしょ」

青山「木組みの町は小さいので流行が広まりやすいですからねー」

ココア「集めたフケは」

47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 19:20:44.451 ID:9FDGo5bJK.net
ココア「青山さん 私の言ったとおりにしたら大成功でしょ」

青山「木組みの町は小さいので流行が広まりやすいですからねー」

ココア「集めたフケはふりかけに使ったり 飲み物に混ぜたりして…」

『友だちの“フケース”に自分のフケを入れたらどうなるの?!』

ココア「その場合は“フケ友”になれるよ」

『おおーっ!!』

ココア「みんなで広げようフケ友の」

青山「わっ…輪っ…!(恥ずかしい…)」

こうして木組みの町の住人が
狂ったように頭をかきむしり始めた

48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/05(火) 19:27:17.621 ID:9FDGo5bJK.net
ブロロン ブローン

キキッ

モカ「今日はバイクで来たよ」

モカ「町でいきなりココアに声かけてビックリさせちゃお~」

モカ「~♪」

ガリガリガリガリッ…

モカ「?」

『私なんか こんなにフケ溜まったよ』
ガリガリガリガリッ

『私 そろそろフケース2つ目』
ガリガリガリガリッ

『フケース溜めるのもいいけど フケをご飯にかけるのもいいよ』
ガリガリガリガリッ

モカ「…」

ガリガリガリガリッ…
ガリガリガリガリガリッ…
ガリガリガリガリガリガリッ…

モカ(なにこの町…)