普段は大人しいけれど...? イギリスの貯水池にある、大きな大きな水の穴
こちらはイギリスのマンチェスター近くにある、ダービーシャーという地域。バックに広がる壮観な自然の景色もお見事ながら、それ以上に大きく関心を引き寄せられるのが、吸い込まれそうな大きな大きな水の穴。
これは突然の自然現象によるもの...ではなく、飲用水や水力電気を供給する地域の重要なインフラ、レディバワー貯水池のダムです。ただ最近は地元民にとどまらず、その珍しいデザインと仕組みから世界中から写真家や観光客が訪れるようになりつつあるみたいです。
滝のように余分な水を流す一般的なダムのシステムの代わりに、レディバワー貯水池が有するのは、"ベルマウス"(ラッパ口)とよばれる2つの排水溝。一定量溜まった水が、直径約24mある穴の中へ流れる仕組みになっています。ちなみに家庭のキッチンや浴槽にあるような栓の穴に似ていることから、地元では"プラグホールズ"とよばれているのだとか。
イギリスといえば、比較的不安定な天気。さぞかしプラグホールズが日々活躍しているのかしらと思いきや、じつはそうでもなかったみたいです。相当の雨が降らない限り、水が一定量に達することがきわめて珍しく、なんと最近までは、穴の周りを歩ける小道まであったのだとか。
ところが最近、イギリス各所で起きた洪水の影響は、ここダービーシャーでも例外ならず。連続的な大雨を受けて、プラグホールズが久しぶりに活動再開することがあったみたいですよ。
実際に水を吸い込むその迫力は、さすがダム。もしいつか訪れる機会があっても、いざ近寄るのにはちょっぴり勇気がいりそうです。
Top image by Vaidotas Mišeikis
Alissa Walker - Gizmodo US[原文]
(Rina Fukazu)
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