提督「深海提督だけど人類の味方です」
【鎮守府 周辺海域】
提督「おーい…あれ、この辺だと思ったんだけどな」
イ級「…?」ザパッ
提督「おお、そこにいたのか!ちょっとその辺の海域を散策したいから、乗っけてくれないか?」
イ級「!」
提督「そうかそうか、お前は良い子だなぁ」ヨーシヨシヨシヨシ
イ級「…♡」
前スレ
提督「新しく着任したけど誰もいない」
提督「艦娘が一人もいないけど、寂しくない」
イ級「…!」
提督「って今日を投ーげ出さない、やくそーくしましょーっと」
提督「うーん、もうこの辺りには深海棲艦はいないかな」
イ級「…?」
提督「まぁほとんどうちに来ちゃったしなぁ、もっと遠くの海域に行かないとだめか」
提督「でも他の鎮守府では深海棲艦が減ることはないって言ってたけど、どういうことだろう?」
イ級「…」
提督「そうだな、考えて分かるものでもないし、気楽にいこうか」
提督「目指せ、全海域の解放!ってね」
提督「そうすれば君たちも艦娘も、誰も傷つくことはなくなる」
提督「平和な日々が訪れるんだ」
イ級「…?」
提督「うん、そのためには皆の力が必要だ」
提督「これからもよろしくな」
イ級「…!」
提督「…ところで、さっきから気になっていたんだが」
提督「どうして君は発光しているんだ?」
イ級「?」ペカー
【???】
提督「…なんてこともあったなぁ、懐かしい」ザザーン
提督「もうあいつの背中には乗れないけどさ」
提督「いやまぁ…乗れないことはないけど、流石に人型の女の子におぶってもらうのはちょっとなぁ」
ハ級「…」
提督「だから、こうして今でも乗れる君はありがたいというか…」
提督「とっても助かっているよ」
ハ級「…」
提督「それに、君の姉妹艦だったかな?彼女も人型になれたんだ、君も時期が来ればなれるかもしれない」
提督(…にしてもあの子、すげぇデカかったな…この子もあんなにデカいのだろうか…?)
ハ級「…」
提督「んん、まぁそれはさておき…」
提督「ここ、どこだろう?」
ハ級「…」
提督「見渡す限り島一つないけど、どうしてこうなった」
ハ級「…!」
提督「うん、まぁこの辺りに深海棲艦がいないことは分かったし、収穫はあった…かな」
提督「妖精さんがいれば、羅針盤を回して出た方に行くと必ずどこかに着くけど、うちにはいないしなぁ」
提督「うーむ…」
提督「…このままじっとしていても仕方ないし、とりあえず西に進んでみようか」
ハ級「…」
提督「大丈夫大丈夫、そのうち島の一つくらい見えてくるって」
提督「なーに、嵐でも来ない限り夕方までには帰れるさ」
提督「はっはっは」
――――ビュオオオオオオオオオ
提督「…」
ハ級「…」
提督「いやぁこれはひど」バッシャーン
提督「ぶっは!やばいやばい…これはやばい!」
ハ級「!」
提督「おk、もう喋らないしちゃんと掴まってる」
提督「…頼んだ」
ハ級「…!」
提督「……」
ハ級「…!…!」
提督「……」
(…起■■■■■、こ■■■■督!!!)
提督「!!」
【鎮守府 海岸】
提督「ゲホッ…」
提督「……」
提督「……」
提督「…あれ、生きてる」
ハ級「…!」
提督「…あぁ、良かった。君も無事だったか」
提督「ここは…鎮守府?」
提督「はは…すごいじゃないか、あの嵐の中辿り着いたのか」
提督「…ありがとう」
ハ級「…」
提督「なんだ、声が震えてるぞ。泣いてるのか?」
ハ級「…!」
提督「…なら、しょうがないな。うん」
ロ級「…!」
提督「おー、ただいま。悪いけど、皆を呼んできてくれないか?」
提督「…また、皆に謝らないとなぁ」
【寝室】
<ガチャッ
イ級「…、…?」
提督「…ん、あぁお前か。お見舞いに来てくれたのか?」
イ級「…!」
提督「ありがとう、まぁ寝ていれば良くなるらしいから、大丈夫だよ」
イ級「…」ジー
提督「ん、リンゴが食べたいのか?」
イ級「…!」
提督「はは、なら剥いて食べようか」
イ級「…」シャリシャリ
提督「うまいか?」
イ級「…!」
提督「どれ…ふむ、うまい」
イ級「…」アーン
提督「ほい」
イ級「…♪」シャリシャリ
レ級「…!」
提督「ん?おお、お前もきてくれたのか」
レ級「…?」
提督「別に怪我をしたわけでもないから大丈夫だよ、ありがとう」
レ級「…」
レ級「!」ガシッ
提督「そのぬいぐるみがどうかしたのか?」
レ級「…」ジー
提督「去年のクリスマスの時にいつの間にか提督室に置いてあってな」
提督「流石にそのまま置いとく訳にもいかないからここに移動させたんだ」
レ級「…」
提督「もしかしてお前のだったか?」
レ級「…」フルフル
提督「そうか、まぁ誰のか分からないし何だったら持っていっていいぞ」
レ級「…」
レ級「…!」
提督「あぁ、大切にしてやってくれ」
<バタンッ
提督「…あいつにもああいうのを好む趣味があったんだな」
提督「にしても嬉しそうだったが、昔見たことがあったのかねぇ?」
ロ級「…」スヤァ
提督「んー…よしよし、ちゃんと洗ってるな」サラサラ
提督「せっかくの綺麗な銀髪なんだ、小まめに手入れしろよ?」
ロ級「…」
提督「やれやれ、初めて会った時と随分印象が変わったなぁ…」
提督「頼りになるのにどこか放って置けないというか」
ロ級「…//」
提督「いや、本当に大丈夫だから」
ネ級「…」
提督「待て、服を脱がそうとするな!体を拭くくらい自分ででき」
ネ級「…」バッ
提督「…」
ネ級「…」
提督「照れるくらいなら最初からしないでくれ…」
ネ級「…!」
提督「おぉいやけになるな落ち着けーっ!!」
ヌ級「…」
提督「あぁ、ありが…誰だお前は」
ヌ級「…?」
提督「いや、俺が知ってるお前はそんなムキムキでヘビみたいな声は出さないんだが」
ヌ級「…」
提督「いや、待ってない」
提督「後俺は大佐じゃないし、その眼帯チ級のだろ、返してやれ」
提督「…それじゃあすまないが、この書類をタウイタウイ泊地にいる提督に渡してきて欲しいんだ」
駆逐棲姫「ハイ、わかりました」
提督「悪いな外にばかり行かせて、他の奴に任せたいところだが、人語を話せるのが君しかいないからなぁ」
提督「本当に助かるよ、ありがとう」
駆逐棲姫「…イ、いえ」
提督「そういえば、最近顔色が良くなった気がするな」
駆逐棲姫「ソウ、ですか?」
提督「うん、ここの食事のおかげかもなぁ」
提督「まるで…」
提督「…」
駆逐棲姫「…?」
提督「いや、何でもない」
【提督室】
提督「提督代理、お疲れ様」
ヲ級「…!」
提督「大丈夫、皆のおかげでかなり良くなったよ」
提督「それにもうすぐ全海域を解放できそうなんだ、いつまでも寝てられないさ」
ヲ級「…?」
提督「あぁ、もう無茶はしない。約束だからな」
提督「それよりも、さっきタ級が興味深いものを持ってきてくれてね」
提督「駆逐艦が人型に変わる条件を調べていたら、同じ駆逐艦の艦娘につながりがあることが分かったらしいんだ」
ヲ級「…?」
提督「何でも、あの子達はある駆逐艦の改二状態と、火力や回避性能が酷似しているらしい」
ヲ級「…」
提督「そうだね、ただの偶然かもしれない」
提督「でも俺は、君たち深海棲艦は…生まれ方が違うだけで」
提督「艦娘と同じ存在だと考えている
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