宇宙でもカップでほっこりコーヒーブレイク、なんて日がくるかも
宇宙で飲み物を飲むとというとパックからストローでチューっと吸い込むのが普通ですけど、グラスからゴクゴクゴクっと喉を鳴らしながら飲みたい時ってあると思うんですよ。
宇宙飛行士からそんなリクエストがあったのでしょうか? 現在、国際宇宙ステーションの微小重力下でも地上と同じようにストローなしで液体を飲めるよう設計されたカップが数種類持ちこまれ、実験が行われています。
今回ビデオで紹介されているSpace Cupsと呼ばれるカップを使って飲んでいるのは国際宇宙ステーションに滞在中のScott Kellyさん。トップのGif動画ではコーヒーを一気飲みしてますが、途中で飲むのをやめても、液体が粒状になって空中にプカプカ浮くことはありません。ちなみに20倍の速さで再生されてます。
実験の様子を紹介する下の動画では、液体をグラスに入れるところから見られますよ。
地上での重力による流体の流れを、毛細管現象を利用して再現するCapillary Beverage Experimentの一部として開発されたSpace Cups。NASAがエンジニアリング会社IRPIと共同で研究中で、地球で液体を飲むときにかかる重力の役割をカップが果たせるようにデザインされています。表面張力、湿潤、カップの形状を利用して液体がカップから逃げるのを防ぐそう。
NASAの主な目的は容器内での流体力学の研究ですが、もう一つ、クルーメンバーが各種ドリンクを楽しく飲めるようにするという目的もあります。
国際宇宙ステーションで実施されたCapillary Beverage Experimentは今回が初ですが、けっこういい感じ。パックからチューチュー吸って飲むだけじゃなく、香り高いコーヒーをカップで味わえる日も、そう遠くないかもしれませんね。
source: IRPI and NASA via Fuck Year Fluid Dynamics
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(junjun)