【ジョジョ】岸辺露伴「最高のッ!」
- 2016年01月28日 17:10
- SS、ジョジョの奇妙な冒険
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男「ハァー、ハァー・・・・・・」
路地裏に男を追い詰める。
男の名前は岩俣洋二(いわまたようじ)。
薬物中毒であり、若い連中相手にカツアゲを繰り返す最低の男だ。
チンケな犯罪者に興味はないが、次のマンガの題材が
このような男なので内面を知っておく必要がある。
岩俣「テッ、テメー、何なんだよ!ポリの仲間かァ?」
露伴「そんなんじゃあない。ただちょっと取材に協力して欲しいだけなんだ」
岩俣「取材だァ?テメー、スットロい事抜かしてっと・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・
露伴「・・・ムッ」
岩俣「・・・・・・・・・『最高に』『怖い目』に・・・」
岩俣「・・・会わせちゃうよォォォォーーーー?」
ドドドドドドド・・・・・・・・・・
この男・・・スタンド使いか?
ひしゃげた人形のようなスタンドビジョンが浮かび上がる。
岩俣「『クラプトンッ!』この男に『最高』のッ!・・・」
露伴「『ヘブンズ・ドアーッ!』」ドシッ!
男がこちらに攻撃を仕掛ける前に、問答無用でヘブンズ・ドアーを叩き込む。
岩俣「・・・」ペラー・・・
男は「本」となり、この男についての情報がさらけ出しになる。
露伴「ふむ。年は28か。小さい頃から暴力的な性格で・・・」
露伴「ナメられた、という理由で同級生をボコボコにして・・・ふむ」
露伴「・・・スタンド名は『クラプトン』。相手の『最も怖かったもの』を具現化し、攻撃させる能力・・・?」
なるほど。食らっていたらちょっとばかり厄介だったかも知れない。
露伴「さて、取材は十分か・・・。この男に、『私を攻撃禁止』と書き込んで・・・」
露伴「・・・『10分後に目覚める』、と。これでいいか」
路地から出て自宅へ向かう途中、先ほどのスタンドについて考える。
最も怖かったもの、か・・・。
もしあのスタンドの攻撃を受けていたら、僕の場合何が現れたのだろうか?
承太郎「よう、先生」
露伴「おお、承太郎さん」
道すがら、空条承太郎と出会う。
この男は数々の修羅場をくぐってきたと聞く。
彼が、今まで最も怖かったものとは何だろうか・・・?
露伴「・・・唐突に変な事を聞くようで悪いんだが」
露伴「君が、今まで一番怖かったものとは何だい?」
マンガ家としての好奇心からか、つい質問を発してしまった。
承太郎「・・・?・・・。確かに随分唐突だな」
承太郎「まぁ、そうだな・・・」
彼はしばらく考え込んだ様子だったが、
やがてフッと小さく笑みをこぼすとこう言った。
承太郎「・・・『アイツ』、かもな」
露伴「アイツ・・・?アイツ、とは」
「・・・・・・見つけたゼェェェーッッ!!」
辺りに下品な声が響く。
まだ懲りずに追ってきたのか。
露伴「・・・君。今大事な話の途中なんだ」
露伴「後にしてくれないか」
岩俣「るッせーーーッ!オレはガキの頃からよォ・・・」
岩俣「ナメられるのが、大っ嫌いなんだ・・・」
ドドドドドドド・・・・・・・・・・
承太郎「先生、コイツは・・・?」
露伴「ここは、私に任せてくれ」
攻撃禁止だけではなく、記憶も消しておくべきだった。
露伴「さぁ君、・・・試しに私を攻撃して見てくれないか」
岩俣「『クラプトンッ!』・・・・・・ン・・・ンー???」
男のスタンドビジョンが薄れていく。
露伴「・・・これでわかったかい。君は」
岩俣「『クラプトンッ!』」
露伴「私に一切攻撃はできない」
岩俣「・・・で、出ねぇよォちくしょーーーーッ!!!」
露伴「諦めちゃ、くれないかね?」
岩俣「・・・ナメやがって、ナメやがって畜生・・・」ブツブツ・・・
露伴「・・・仕方ない。これ以上ムダな時間は取られたくない。悪いが、記憶を・・・」
岩俣「・・・・・・・・・『テメェ』を攻撃できなけりゃよォ」
岩俣「『そっち』の男をやりゃいいんだよなァァァーーーッ?」
ドドドドドドド・・・・・・・・・・
露伴「はっ、じょ、承」
岩俣「『クラプトンッ!』」ドシィッ!
承太郎「うぐ・・・ッ!?」
完全に虚を突かれた承太郎は、『クラプトン』の攻撃をまともに受けてしまった。
承太郎の体からもやのようなものが立ち上り、やがてそれは徐々に実体を伴った
人のような姿となっていった。
DIO「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・・
こ、これが・・・。これがッ!
あの承太郎が最も恐れていたモノ・・・?人?
岩俣「『最ッ高』にッ!!怖いだろォォォー?」
岩俣「そいつらを、ブッ殺せーーーーーッ!!」
いけない、ここは退かなくては!
承太郎が最も恐れたもの、それが何であれ
知識もなしにまともにやり合うのは、危険すぎる!
・・・それもそうだが。それ以前に。
・・・・・・・・・・・・
アレは雰囲気がヤバすぎる・・・・・・・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・・
露伴「承太郎さん、ここは一旦退こう!」
そう言って走り出そうとした僕の腕を承太郎が掴む。
承太郎「逃げる必要はねぇ・・・・・・・・・」
承太郎「・・・・・・『アイツ』の事は」
承太郎「よく知ってるんだ」
DIO「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
DIO「・・・ヌッ!?・・・・・・
コメント一覧
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- 2016年01月28日 17:24
- とりあえずDIOを露伴先生に見せたいってのはわかった
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- 2016年01月28日 17:28
- あーん!ディオ様が出落ち!
いい短編だった
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- 2016年01月28日 18:39
- DIOは承太郎にとって恐怖というより怒りの対象な気がする。敗因的にも
ダービー兄の方が窮地に陥ってた
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- 2016年01月28日 18:48
- 「岸部露伴を攻撃できない」ならディ・モールトよかった
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- 2016年01月28日 18:54
- 承太郎は最大の恐怖を乗り越えている人間だもんなwww
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- 2016年01月28日 23:07
- 3部の口調のままだな
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