sohota_ss

弟、兄
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 19:16:09.826 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
弟「久しぶり!!!」

兄「久しぶり。嬉しそうだな」

弟「ぜ、全然嬉しくねーし///」

兄「母さんは?」

弟「今買い物。兄ちゃん何日に帰ってくんの?」

兄「元旦には帰れると思う」

弟「(3回寝たら会える!)えー帰ってくんの~」

兄「なんだよ」

弟「いや別に。クリスマス寂しかっただろうなーってw」

兄「楽しかったよ」

弟「え?なんで?飲み会?」

兄「彼女デートしてた」

弟「帰ってこなくていいよ」

兄「え、どしたんだy」

ツーツー

3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 19:21:36.625 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
兄「ただいまー」

母「おかえりー!遠いのにお疲れさん」

兄「休むために来てるんだからお疲れも何もないだろ」

母「はいはい」

女「ご、ごめんくださいっ」

母「あら!」

女「は、は、はじめまして!兄さんとお付き合いしております女と申します!!!!」

兄「なんだよその言葉遣い」

母「この子が。あらあらかわいい子じゃない。ようこそどーぞー」

兄「入れよ」

女「お邪魔しまーす」



弟「……」

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 19:28:48.478 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
兄「でさーw」

母「アンタねえww」

女「お母さん笑いすぎーwww」

ワイワイガヤガヤ

弟「……ちっ」

ワイワイガヤガヤ

兄「あれ?弟は?」

母「部屋にいるはずよ」

母「いつまで寝てるの!お兄ちゃん帰ってきてるよ!」

母「アンタ10分、おきに兄ちゃん兄ちゃんって言ってたでしょ!」

弟「!!……ババア余計なこと言いやがって」

兄「どれ」

ガチャ

8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 19:30:47.060 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
兄「起きろよ~もう昼だぞ」

弟「起きたくない」

兄「なんだよ。いいから起きろって」

弟「いいって」

兄「ったくー」

ガチャン

弟「(行っちゃうんだ)」

弟「(また来てくれるはず)」

弟「……」

でさー あはは なにそれ ガヤガヤ

弟「……」

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 19:34:57.762 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
弟「おはよ」

母「おはよじゃないでしょ!!女さんに挨拶しなさい」

女「あ、弟くん!こんにちは!女といいます!よろしくね!」

弟「(顔とその猫なで声で釣ったのかクソブス豚女)こんにちは!」

女「(このガキが兄くんがいつも話題に出すクソ坊主か)かわいいーw」

弟「(喋んな出っ歯ネズミ)そ、そんなことないです///」

兄「あーよかった。おまえがやきもち焼くと思っててさ」

弟女「「妬かないよ!!」」

母「あらあんたたちの方が気があうんじゃない?」

弟女「「(チッ)」」

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 19:42:21.340 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
弟「んでさー兄ちゃんが小さい時さーオレのこと殴ってさー」

兄「いい加減許せよなーw」

弟「まあオレが生まれた時からの付き合いだしなー兄ちゃんは(チラッ)」

女「」ニコニコ

弟「(なに笑ってんだあの雌ブタ)」

女「あ、そうだ。お母さん」

母「え?」

女「私、お兄さんからプロポーズを頂きました」

母「知ってるよもちろん」

女「お母さんの気持ちは」母「いいわよ」

女「えっ」

母「こんな息子でよければ」

女「…!!!あ、ありがとうございますぅぅう」

兄「プロポーズから嬉し泣きばっかじゃんおまえww」

弟「オ、オレ……へ、部屋に……」フラフラ~ガチャン

18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 19:47:10.619 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
2ヶ月後

テロリン

弟「ラインだ!!!」カチカチ

弟「なんだ……広告か」

弟「……」カチカチ

弟「(兄ちゃんのツイッター見るよやめないと)」

兄のツイッタ「今日は女と遊園地に行きました」

弟「つまんねーよこんなの。馬鹿じゃねえの」

更に9ヶ月後

弟「」カチカチ

弟「お、おえっ、おええええ……」

ツ「念願の娘。名前は○○です。幸せすぎて死にそうw」

弟「オレもツイッター更新しないと……」

19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 19:51:27.290 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
弟「今日は、大好きなお兄ちゃんと一緒に」

弟「うーん。遊園地はこの間使ったし……」

弟「水族館とか兄ちゃん好きじゃなさそうだしなー」

テロリン

弟「兄ちゃんからラインだ!!!」

ライン「お前ツイッターで女の悪口言ってるだろ」

テロリン

ラ「なに考えてるんだ。個人名出すとかありえない」

弟「あ……あっ…」

テロリン

ラ「女死ねじゃねえよ。マジで迷惑」

弟「あ、もう見ない」

テロリン

ラ「なんつってw」

21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 19:55:56.012 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
弟「え?え?」

テロリン

ラ「お前怒られると4回目のメッセージからすぐ見なくなるから」

弟「?」

ラ「ちゃんと最後まで読め」

弟「うん」

テロリン

ラ「もうツイッターやんな。首吊って死ね」

弟「……」

ラ「昔から嫌いだったわ。勝手に生まれてきやがって」

テロリン

ラ「もうお前の兄ちゃんじゃなくて女の夫だから」

ラ「そして○○の父親だから。お前の入る余地なし」

弟「……うっ、うぁぁ……」



女「さっさと死ね……これでよし」

23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 19:59:57.526 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
兄「ただいまー」

女「あ、は、早かったねー!」

兄「早く女と○○(娘)の顔見たかったからなw」

女「もーw」

兄「あ、スマホ。今日忘れてやばかったんだよねー」

女「あ」ササササ

兄「え?なんか操作した?」

女「してないよw さっき画面に醤油飛ばしちゃって」

兄「あ、俺腹減った」

女「じゃあ今日は焼きジャケね(危ない。トーク消せてよかった)」

プルルル

兄「?……はい。あ、母さん。え!!?」

女「どうしたの?」

兄「今行く」

24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 20:03:39.676 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
女「ねえどうしたの?」

兄「弟が首吊ってたって」

女「え!死んじゃったの!?(キター!)」

兄「いや、一命は取り留めたみたいだけど」

兄「とにかく行ってくる」

女「私も行く!」

兄「お前は家にいろ!○○を頼むよ」

女「うん(やべえぞこれ)」

ブロロロ……

母「ああ、兄……弟ちゃんが、弟ちゃんが」

兄「大丈夫だよ俺に任せて」

26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 20:05:49.538 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
兄「弟……?」

弟「……」

兄「よかったなーお前生きててw」

弟「……」

兄「どうしたんだよ」

弟「……」

医「弟さんは……酸素不足で脳に後遺症が……」

兄「そんな。弟、弟!!!」

待合室

母「弟が遺書書いててね、これ……」

兄「?」

28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 20:09:50.409 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
弟遺書「兄ちゃん。兄ちゃんが命令するならなんだってやります。
だってオレは兄ちゃんの弟だからです。
だから嫌いにならないでください。
本当になんでも言うこと聞くくらい好きなんです。
これがショウコです。
許してくれるならもう一度ラインしてください。」

兄「……なんの話だ?命令?ライン?」

兄「別に俺は…あれ、弟とのトークが消えてる」

兄「あいつになにか言ったっけ……」

母「これ、弟ちゃんのスマホ……握ったままだったの……」

兄「……」

30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 20:12:56.104 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
母「パスワードがわからないの」

兄「ああ」

トトトトン

兄「開いたよ」

母「知ってたの?」

兄「二人だけの秘密のパスだから聞くなよ」

兄「ライン、ライン」

兄「なんだこれ」

兄「オレのアカウントから……女……あいつ」

プルルル

兄「もしもし」

女「あ、だ、大丈夫?」

32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 20:18:09.110 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
兄「ああ、なんともなかったよ」

兄「弟も無事だし今目の前で笑ってるくらい」

女「へ、へー。よかった。早く帰ってきて」

兄「弟が変なこと言ってるんだよ。ちょっと話してくれ」

女「(やった!口止めのチャンスじゃない!!」

弟?「も、もしもし女さん?」

女「そうよ」

弟?「ラインで変なこと書いたのって……」

女「アンタさぁ。私の個人情報流してんだろ。」

弟?「へっ」

女「あのラインはアタシからだけど、それバラしたら」

女「アンタが兄くんの裏アカ覗き見してることとか」

女「アンタのキモいお兄ちゃんとの妄想とか全部バラすから」

33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 20:21:55.786 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
弟?「キモい妄想?」

女「とぼけないでよ。アンタ兄くんとデートしてる風の妄想ホモ日記書いてんだろ」

弟?「女さんは知らないはずだよ。アカウント名言ってみろよ」

女「xxxxxxでしょ。」

カチカチ

兄「あいつここまで……」

女「!!!あ、あら兄くん。電話変わるならそういってよもーw」

兄「あいつはもう二度と目覚めないよ」

女「え」

兄「オレは地声が低いだけで、電話越しに声高くしたらわからないんだ」

兄「声も似てるしな」

女「……」

兄「今から帰るよ」

36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 20:27:51.778 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
ガラガラッ

兄「オラァどこにいる!!」

兄「逃げたか……○○も……連れてったのか」

兄「弟……」

2ヶ月後

弟「……」

医「もう、これ以上は……費用もバカになりませんし」

兄「!!!こいつを死なせるわけにはいかないんだ!!!」

兄「金なら出すからこのままにしておいてくれ」

医「……」

3ヶ月後

医「では……」

母「弟ちゃん…弟ちゃんんんん」

兄「弟……」

ツーーーーーー

38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 20:30:23.790 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
兄「……」

母「いい加減起きてきなさい。もうお昼よ」

兄「やだ」

母「そこに寝られると弟ちゃん思い出して辛いからもうやめてちょうだい」

兄「…やだ」

母「はぁ」

兄「弟。お前ここでずっと一人で……」

テロリン

兄「…ん?ライン?」

ラ「兄ちゃん今ヒマ?」

兄「!?!?!?」

40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 20:36:21.574 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
兄「なんだこれ。弟のアカウントで勝手に……」

兄「誰だお前」

テロリン

ラ「弟だけど何?ヒマじゃないの?」

兄「こいつっ…!あ、そうだ」

兄「お前のスマホのパスワード教えろよ」

テロリン

ラ「恥ずかしいからムリ」

兄「もう開けたよ。ほら」

テロリン

ラ「あ!!マジで見んな!!やめて」

兄「じゃあパスワード言え。合ってたら見ない」

テロリン

ラ「xxxxxx」

兄「あ、合ってる……」

41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/29(火) 20:40:13.387 ID:hJlAJkyZdNIKU.net
テロリン

ラ「ヒマなんでしょ?」

兄「あ、ああ」

テロリン

ラ「いちいち打たなくていいよwオレのスマホに話して」

兄「スマホ?こうでいいのか?」

テロリン

ラ「触んなキモい」

兄「あ、ごめん」ポイっ ゴトン

テロリン

ラ「痛い。殺す」

兄「お前、もしかして」

お兄さんは死ぬまでボロボロの古いスマホを手放さなかったそうです。

おしまい