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テスラ、元AMD/アップルのCPU設計エンジニア引き抜き。予測不能事態も対応する自動運転技術の開発へ - Engadget Japanese
 
テスラが、AMD やアップルでプロセッサーの開発に携わったエンジニア、ジム・ケラーを雇い入れたことがわかりました。テスラは CPU を作るわけではなく、ケラーの持つ低消費電力回路の設計技術を自動運転の分野に活用したい考えのようです。
 

ジム・ケラーはもともとは AMD で Athlon 64 プロセッサーの開発リーダーとして活躍し、X86-64(AMD64)命令セットの仕様構築やHyperTransportの設計にも貢献しました。その後 AMD を離れ、P.A.Semi(元Palo Alto Semiconductor)で低消費電力CPUを開発。アップルが P.A.Semi を買収したのに伴い、その CPU は Apple A4 /A5 プロセッサーとして iPhone などに搭載されました。
 

また最近は再び AMD に戻り、ARM 互換マイクロアーキテクチャーの設計、Zen マイクロアーキテクチャーなどに関わっていました。

テスラにとってケラーは、その低消費電力設計能力の高さ以外にも、現在 NVIDIA ベースの CPU で動作している自動運転プログラムの改善に大きく貢献することが期待されます。テスラは昨年10月に実施したソフトウェアアップデートのリリース後に多数の開発者を引きぬかれており、強力な人材の確保が急務となっていました。テスラ CEO のイーロン・マスクは「自動運転チームのために"ハードコア・エンジニア"を探している」と公言していました。

自動運転技術の本格的な普及には、「予測できない周囲の動きへの対処」などといったまだまだ未解決かつ高度な処理が要求されます。ケラーはテスラ自動運転チームのダメージを補って余りあるうってつけの人材と言えそうです。

ちなみにジム・ケラーには昨年後半、サムスンへ移ったとの噂があがっていまいた。どうやらそれは間違いだったようです。

[Image : Jasper Juinen/Bloomberg via Getty Images, Engadget]
テスラ、元AMD/アップルのCPU設計エンジニア引き抜き。予測不能事態も対応する自動運転技術の開発へ

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