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少年「買い物くらい、俺が行ってくるよ」母さん「わざわざごめんね…」|エレファント速報:SSまとめブログ

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少年「買い物くらい、俺が行ってくるよ」母さん「わざわざごめんね…」

1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:00:05.751 ID:qtjPf/y10.net

近所の高校に通う高校2年の俺はその時冬休みだった。

母さんはこのところ体調を崩していて、そんな母さんの代わりにその日俺は買い物に出掛けることにした。


「行ってきます」


そう言って玄関から出ていく時、母さんは微笑みながら俺を送り出した。


「行ってらっしゃい。よろしくね」


それが、母さんの最後の言葉だった。



2:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:01:20.090 ID:qtjPf/y10.net

買い物を終え、帰って来たら母さんは事切れてた。


声をかけても、揺すっても、もう起きることはなかった。

そこから先はよく覚えていない。


気がついたら、警察や、救急車が来ていて、それは自分が呼んだものだと後から気づいた。



3:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:02:26.444 ID:qtjPf/y10.net

それから間も無く、父さんが仕事先から帰って来た。


急いで帰って来たのだろう。

父さんは作業着のままだった。


母さんは既に近くの病院に搬送されていたので、父さんは俺を車に乗せて病院に向かった。

道中、父さんは一言も喋らず、俺もどう切り出したらいいかわからず俯いていた。



5:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:03:50.470 ID:qtjPf/y10.net

沈黙に耐え切れず、俺は意を決して声を絞り出した。


「ごめん…今日は俺、ちょっと出掛けてて…帰って来たら母さんはもう…」


すると父さんは俺の髪をくしゃくしゃかき回しながら、諭すようにこう言った。


「お前のせいじゃない。実はこの前、医者からいつどうなるかわからないから覚悟しておくようにと言われてたんだ」



初耳だった。



7:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:05:03.140 ID:qtjPf/y10.net

「本当は病院に入院させるべきだったんだけど、母さんが嫌がってな。じゃあ父さんが付きっきりで傍に居てやるって言ったら、仕事を休むな!って怒られてさ…とにかく、お前に辛い思いをさせてすまなかった」


母さんの体調が良くないことは知っていた。

だけど、まさか命に関わることだとは思ってなかった。


「だから、お前のせいじゃない」


父さんはそう言ってもう一度俺の髪をくしゃりとかき回すと、それっきり黙って運転に集中した。



9:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:06:10.812 ID:qtjPf/y10.net

病院に着くや否や、父さんは駆け出した。

俺も必死で後を追う。


受付で手続きを済ませた俺達は霊安室へと向かった。


扉を開くと部屋は線香の匂いで満たされていて、まるで病院の中の一室とは思えない異質な雰囲気だった。


母さんはその部屋の真ん中に置かれたベットの上に横たわっていて、顔には白い布がかけられていた。



11:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:07:27.119 ID:qtjPf/y10.net

父さんは横たわる母さんの隣に立つと、顔にかけられている布に手を伸ばした。


その手は震えていた。


父さんが布を取ると、母さんはまるで眠っているかの様に穏やかな顔をしていた。

家で母さんが死んでいるのを見つけたのは俺だったけど、その時は気が動転していて、母さんがどんな表情をしていたかなんて見る余裕はなかったから、この時初めて死に顔に対面したようなものだった。


苦しそうな顔じゃなかったのが、せめてもの救いだと漠然とそう思う。


そんなことを考えていると、父さんはその場に崩れ落ち、大きな泣き声と共に号泣した。



12:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:08:59.255 ID:qtjPf/y10.net

そんな父さんの泣き声を聞きながら、俺は改めて母さんの死に顔を見た。


綺麗な母親だった。


絹のような黒髪は長く、目鼻立も整っていて、これまで何度父親似でぱっとしない自分の顔面を呪ったことかわからない。

しかし、俺がマザコンかと言えばそうではないと断言出来る。


そんな綺麗な母親にも短所があったのだ。



14:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:10:17.895 ID:qtjPf/y10.net

母さんはわがままを絵に描いたような人だった。

俺は小さな頃から母さんに無理難題を言われ、翻弄される父さんの姿を見てきた。


時には父さんに対し、殴る蹴るの暴力(原因は大抵父さんの方にある)も振るっていた。

そんな母さんの凶悪な一面を知っている俺がマザコンになどなる筈ないのだ。


しかし父さんはそんな母さんのわがままを、いつもヘラヘラ笑って受け入れていた。


俺はそんな父さんが嫌いだった。



16:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:11:41.940 ID:qtjPf/y10.net

父さんのヘラヘラした顔を見るたびに、なぜ言い返さないのだろうかといつも思っていた。

なぜ言い返さないのかと聞いたこともあったが、父さんは俺の質問に決まっていつもこう答えた。


「いつかお前も大切な人が出来たら大事にするんだぞ」


なんだそれ。


母さんは美人だったから、どうせ惚れた弱みで何も言い返せないのだとそう思っていた。


俺の中で父親は情けない存在だった。


高校に進学してから父親への嫌悪感は顕著になり、最近はろくに言葉も交わしてなかった。



17:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:13:02.025 ID:qtjPf/y10.net

ちなみに母さんは俺に対しては基本的に優しい母だった。

時には父さんがビビるくらいに叱ることもあったが、父さんに対してするように無理難題を俺にふっかけることはなかった。


そんな母さんはこんな父さんのどこを好きになったのだろうか。


今更ながら、そんなことを思った。



18:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:14:13.491 ID:qtjPf/y10.net

父さんは母さんにしがみついて、わんわん泣いていた。


俺は泣かなかった。


いや、泣けなかったというほうが正しいか。

嫌いな父さんがいる前で、涙を流したくなかったのだ。

わんわん泣いている情けない父さんの背中をじっと見つめていると、徐々に怒りが湧いてきた。


いつまで泣いてるんだよ。

シャキッとしろよ。


一言言ってやろうかと思ったその時、数回のノックの後に部屋の扉がガラリと開いた。



19:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:15:45.018 ID:qtjPf/y10.net

「裕一。先生が呼んでる。それから、色々書類書いて貰わないといけないから…早く来な」


部屋に入って来たのは1人の女性の看護師だった。

歳は父さんよりも上のようだ。

『裕一』というのは父さんの名前である。


名前を呼び捨てるということは父と親しいのだろうかと、おばさんにしてはなかなか若々しく見えるその看護師を訝しげに眺めていたら、その看護師は俺の視線に気づいてにっこり笑ってこう言った。


「あら?あなたが裕一の子?へぇ~裕一のガキの頃にそっくりね。ちなみに今度私のことおばさんだとか頭の中で考えやがったらぶっ飛ばすからね」


完全に思考を見透かされた俺は、震えながら何度も頷くことしか出来なかった。



20:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:17:10.696 ID:qtjPf/y10.net

そんな俺達のやり取りは父さんには聞こえていなかったようで、まだわんわん泣いていた。

そんな父さんの背後に立った看護師は、父さんの肩を叩いて再び声をかけた。


「裕一。先生が呼んでる。気持ちはわかるけど、しっかりしな」


けれど父さんはそんな声に耳を貸さずに、母さんの傍から離れようとはしなかった。



22:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:18:53.881 ID:qtjPf/y10.net

「チッ」

そんな父さんの態度に苛立ったのか、舌打ちをした看護師はあろうことか父さんの背中に蹴りを見舞った。


「シャキッとしろ裕一!!あんたにはまだやらなきゃならないことが残ってんだろうが!?」


あまりの暴挙に俺が呆然としていると、悶絶していた父さんがむくりと起き上がった。


「うぐっ…ッ…あ、亜希子…さん?すみません…俺、聞いてなくって…」


どうやら蹴りのショックで気を持ち直したらしい父さんに、看護師は改めて要件を話した。

「だから、医者が呼んでるから来なって。あと、色々書類も書いてもらうから。あんたがしなきゃならないことは…あんたがしっかりやりな」



23:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:19:59.146 ID:qtjPf/y10.net

「はい…わかりました」


そう言って父さんは、看護師と一緒に部屋を出て行った。

父さんが亜希子と呼んだ看護師のあまりの暴挙に、しばし固まっていると、母方の祖母と父方の祖母が部屋に来た。

母方の祖母は母さんの亡骸の前で泣き崩れ、それを父方の祖母が支えた。


ちなみに俺に祖父はいない。


父方の祖父も、母方の祖父もどちらも俺が産まれる前に亡くなっていた。



24:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:20:52.555 ID:qtjPf/y10.net

祖母達が母さんの遺体に縋りつき、啜り泣く中、俺は所在無さげに部屋の隅に佇んでいた。


また、涙を流す機会を逃してしまった。


別に祖母達が居るからといって、泣くことが憚られるかと言えばそうではないのだが、それでもやはり泣けなかった。



俺は母さんが死んだという実感が未だに持てなかったのだ。



25:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:21:47.652 ID:qtjPf/y10.net

その後、手続きを終えた父さんが戻って来て、葬儀屋に連絡を取り、母さんの遺体を家に運んだ。


床の間に横になった母さんは、やはり今にも起きだしそうなほど綺麗な顔をしていた。

祖父母は葬儀屋とこれから行われる葬儀について話し合い、父さんは警察に事情を聞かれていた。


そんな慌ただしい中、悲しみに暮れる暇もなく、1日が過ぎていった。



26:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/06(土) 17:22:41.909 ID:qtjPf/y10.net

翌日の朝、ふと目が覚めると母さんの隣に敷いた座布団に父さんが座っていた。


どうやら寝ずに線香の番をしていたらしい。

起こしてくれれば、俺が代わってやったのに…

そう思いながら身体を起こすと、父さんは俺が起きたことに気づいた。


「ん?あぁ…おはよう。そうか…もう朝か…。それじゃあ、飯にしよう」


そう言って父さんは立ち上がり、俺を引き連れて台所へと向かった。

台所では既に起きていた祖母達が朝食を用意してくれていた。



27:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/0
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月06日 22:24
      • 2 どっかで読んだことあるような内容
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月06日 22:36
      • 1 長い
        くさい
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月06日 23:02
      • ほとんど内容忘れとるわ
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月06日 23:15
      • よくもまあここまで文全体から「腐女子が書いた泣ける話」を滲み出せるもんだと感心した
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月06日 23:33
      • なにこの駄文
        気持ちわるっ

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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