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こちらはコメントにて当サイトに直接投稿いただきました記事です
【名無しの鬼女】 さんありがとうございます！

[投稿日時] 2016年02月06日 15:50
■体験談

大学時代、同じゼミの同級生Aに彼氏が出来た。同じゼミ内の他の女子（私含む）は皆喪女だったので、Aはもう有頂天で彼氏自慢がウザかった。
A彼は金持ちのボンボンだそうで、Aに何かとプレゼントしてくる。それをわざわざ我々に見せびらかし「金持ち彼氏に愛されてるワタシ♡」に酔いしれていた。
ある日、Aが「彼に貰っちゃった♡」とダイヤの指輪をしてきた。直径6～7㎜位（私は宝石に詳しくないので何カラットなのか分からない）の大粒ダイヤ。凄いでしょ～、ワタシってこう言うもの貰える位魅力的なのね～それに比べてアンタ達って…ﾌﾟｯ！…と実にご満悦なA。我々は心の中でハンカチを噛みしめるしかなかった。







そんな中、Bが「悪いけどちょっとその指輪見せて」と言ってきた。気分爽快なAは「別にいいわよ～ん」とBに渡す。Bはゼミの中でも優秀で超真面目な子だったので盗難とかは警戒しなかったようだ。Bは指輪を暫くじっと見つめ「…分かった。ありがとう」とAに返す。
B「ねえA、あなた学生の身の丈からは随分かけ離れた物を貰っているようだけど、彼氏さんちょっと常識とか金銭感覚がおかしくない？あんまり深入りしない方が良いんじゃないの？」これを聞いたAは当然怒ってモテナイ女の僻み！とBを罵って教室を出て行った。
Bは怒るどころか憐れむかのように「Aヤバいよ…。マジ逃げた方がいい」

我々が何で？と聞いたらB「あのダイヤ真っ赤な偽物だもの。持ってたブランドバッグも怪しい。彼が金持ちのボンボンって多分嘘だ。」
Bには質屋を営む伯父さんがいて、宝石やブランドの偽物の見分け方をレクチャーされてたそうだ。Bが言うには「あのダイヤに息を吹きかけたら曇りが取れるのがかなり遅かった。本物だったらすぐ曇りは取れるはず。しかも肉眼で見てもカットが甘い」Aのブランドバッグも微妙だがおかしかったらしい。
何でAに正直に教えないのかと聞いたらB「Aが素直に私の事聞くと思う？多分キレてお終いだよ。それに私のノートを勝手に持って行って試験直前になっても返さないようなAにそんな義理無い。別れる様に示唆したのはほんの仏心」B同様、彼氏自慢以外にも色々やられてた我々も納得。Aを生暖かく見守る事にした。
Aの交際はその後も続き、Aは卒業したらすぐ結婚するんだと就活もせずせっせとデートに励む日々。しかし卒業間近になって、A彼はAに数百万の借金の保証人にさせて逃亡。A彼は金持ちどころかプーのパチンカスで学生ですらなかった。Aはプレゼントに貰った物を全て売ったけどBの言う通り全部偽物で、売却総額は3万にも満たなかったらしい。
ここまでは卒業式の控室で泣き濡れるA本人に聞いた話だが、その後はAに会ってないのでどうなったのかは知らない。ヘタに首突っ込むと金貸せと言われかねないので皆疎遠に。
人生、物にホイホイ釣られるなと言う事と、ある程度は物の鑑定眼を持ってた方がいいと言う教訓を得た。まあ私には物をホイホイとくれる様な男性とは縁も無く、鑑定眼も未だ持ち合わせていないが優しいだけが取り柄の旦那と出会ってそれなりに幸せだからそれでいいや。


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