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ヴァイキング時代の北欧の歴史について適当に学ぼうぜ | 不思議.net

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ヴァイキング時代の北欧の歴史について適当に学ぼうぜ

2016年02月07日

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コメント( 7 )

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1: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 21:49:56.94 ID:0ozFFldv0
まず北欧の地理から確認
この地図の白くなってる国々を北欧五ヶ国という
このうちフィンランドは民族・言語系統が違うし歴史的にもちょっと別物

ヴァイキングと関係があるのはノルウェー、スウェーデン、デンマーク、アイスランドの4ヶ国
no title

引用元: ヴァイキング時代の北欧の歴史について適当に学ぼうぜ







4: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 21:52:35.66 ID:0ozFFldv0
ヴァイキング時代は西暦793年が始まり
この年にイングランド北東のリンデスファーン島がどこからともなく現れた北欧人の略奪を受けた
以降西ヨーロッパ各地はヴァイキングに散々に荒らされる

no title

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 21:53:48.58 ID:runXEN790
>>1
よくよく見るとデンマークってドイツと繋がってんだな
島国だと思ってた

12: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 21:56:27.19 ID:0ozFFldv0
ちなみにカール大帝(シャルルマーニュ)の西ローマ皇帝戴冠が西暦800年
カール大帝はまだ異教徒だったザクセン人(Saxonyのあたり)を攻撃してキリスト教徒に改宗させたけど
いきなり襲来するヴァイキングに対しては有効な策を取れなかった
>>7
半島の方もデンマークだからね

13: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:02:02.65 ID:0ozFFldv0
これは主に前記のヴァイキングの活動範囲を示した地図
緑は定住した地域を表す
no title


当時の北欧っていうのは文化・言語的にそれほど違いはなかったんだけどヴァイキングの故郷と活動範囲を大雑把に分類するとこんな感じ

・ノルウェー人…北イングランド、スコットランド、アイルランド、アイスランドやアメリカ方面
・デンマーク(デーン)人…南イングランド、フランス方面
スウェーデン人…東の方全般

15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 22:05:53.37 ID:runXEN790
>>13
人種とかはよく分からないけどアングロサクソン系も多いって事なんかな

16: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:08:05.88 ID:0ozFFldv0
>>15
アングロ・サクソンっていうのはこの頃にはイングランドの先住民化しててヴァイキングに攻撃されてた側なんだ
前こういうヴァイキングに攻撃されてた側からの視点のスレ立てたんで良かったら読んでくれ

中世前期イングランドの歴史をざっくり学ぼうぜ
http://viper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1398691958/

18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 22:12:52.75 ID:runXEN790
>>16
ほう、前回もこういうスレあったのか
見てみる

19: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:14:05.54 ID:0ozFFldv0
そもそもヴァイキングは単純な海賊とは少し違うという話をしよう

ヴァイキングっていうのは北欧では農民(農場経営者)だったんだ
当時のフランスやらドイツやらの農民と比べると社会的にはずっと高い地位にいたと言われてる

それが九世紀あたりから気候の温暖化などの影響で海外に進出するようになった
略奪もしたが交易もよくやってて、特に東ルートではビザンティン帝国やイスラム圏に奴隷や毛皮を売ってた
北欧の公益地からはアラブの貨幣が出土している

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 22:15:03.94 ID:V+HVaFhr0
ビッケの兜みたいなの

23: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:19:20.31 ID:0ozFFldv0
>>20
そのイメージ強いけど実際のヴァイキングは角付きのカブトは使ってなかったんだよな
実際のヴァイキングのカブトはこんなん
no title

26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 22:20:37.48 ID:V+HVaFhr0
>>23
へ~確かにそういうのも見た事あるわ

22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 22:17:30.09 ID:RFVrA/rgO
信仰する宗教がおかしいから
戦って死んだら幸せになれるって信じてたんだよな

24: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:20:08.24 ID:0ozFFldv0
>>22
北欧神話だと戦死したらヴァルハラに行けるんだよな

25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 22:20:31.16 ID:/KYbMh3d0
ノルマン人とは?
北欧出身?

28: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:22:59.14 ID:0ozFFldv0
>>25
ノルマン人には二つの意味がある

1 大陸側のヨーロッパから見た北欧人全般を指す。ノースマンだからこっちが先の意味

2 フランスのノルマンディー地方に住み着いたヴァイキングの末裔を指す
2のノルマン人は後にイギリスを征服した

29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 22:25:50.22 ID:RFVrA/rgO
no title

no title

31: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:27:45.08 ID:0ozFFldv0
>>29
ヴィンランドサガは結構考証しっかりしてるな

35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 22:32:08.76 ID:RFVrA/rgO
>>31
作者がマニアで、本物の鎧一式を幾つか持ってる
サイン会にその鎧を鎖帷子含め着込んで登場したりしてる

34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 22:30:13.44 ID:runXEN790
>>29
一枚目は殺られフラグだが二枚目は殺戮しそうだな

30: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:26:16.93 ID:0ozFFldv0
これはゲームの画像だけど割りと史実に近いヴァイキングの姿
イケメンで金持ちなヴァイキングはこんなんだったはず
no title


鎖帷子じゃないので東寄りのヴァイキングっぽい

32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 22:27:45.55 ID:lc/aEV9r0
現実的に考えて、大きい角ついてたりしてたら邪魔だしな
馬上指揮がメインで肉弾戦しないお偉いさんならともかく

33: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:29:07.13 ID:0ozFFldv0
まずヴァイキングが関わった地域別に出来事を書くか

38: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:36:18.81 ID:0ozFFldv0
・ロシア方面

9世紀当時のロシア方面にはスラヴ人が住んでいたが何分田舎者なので国家とかもなく小さい争いが絶えなかった
そこスラヴ人は「北欧の旦那にこの土地を治めてもらおうぜ!」といった

そしておそらくスウェーデン人ヴァイキングのリューリクという男が統治者として迎え入れられた
これが西暦862年の出来事と言われている

スラヴ人に迎え入れられるリューリクたち
no title

39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 22:37:20.60 ID:xiLo5F0L0
トレードマークの角兜と斧はそんなにメジャーなアイテムだったの?

42: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:43:03.96 ID:0ozFFldv0
>>39
斧は剣や槍と並ぶメインウエポンだけど実際の兜は上に書いたように角は付いてない
あっても祭祀用

45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 22:55:31.38 ID:xiLo5F0L0
>>42
ちょっとショック

40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 22:38:57.27 ID:k7+JS2Ih0
そういえば、結構前に北欧神話について調べててついでで見た記憶があるな

41: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:40:39.53 ID:0ozFFldv0
リューリクはノヴゴロドという都市を作った
リューリクの後継者はさらに南にいってキエフを作ってそこが中世ロシア(ルーシ)の中心になった
no title


リューリク一族はロシア・ウクライナ方面に瞬く間に広がりロマノフ朝以前のロシアの王侯はほとんどリューリクの子孫なくらい
同時に彼らは急速に現地文化に馴染んで故郷の北欧人とは違う文化を持つようになった

43: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:49:07.72 ID:0ozFFldv0
このロシア方面に作られたキエフ大公国やノヴゴロドはヴァイキングが東方で活躍する上での拠点になった

さらにキエフにヴァイキングが集結してビザンティン帝国の首都コンスタンティノープルを攻撃するということも何度か起きている

コンスタンティノープルの城壁は突破できなかったけど、
和解金をせしめたこともあるし逆に「ギリシャの火炎」でヴァイキング船が焼き払われたこともあった
no title

44: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:53:21.72 ID:0ozFFldv0
という風に東に出現したビザンティン帝国と争うこともあったんだけど普段は交易がメインだった

さらに後期になるとコンスタンティノープルにやってきた北欧人は傭兵として雇われることも多かった
ビザンティン皇帝は北欧人で構成された「ヴァリャーギ親衛隊」を持っていて精鋭として恐れられた

ヴァリャーギ親衛隊は装備が豪華でかっこいい
no title

46: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 22:58:43.54 ID:0ozFFldv0
・イングランド方面

当時のイングランドには既にキリスト教徒になったアングロ・サクソン人の王国がいくつもあった
そこに主にデーン人ヴァイキングが襲来してものすごい勢いで征服してったけど
アルフレッド大王という英雄がアングロ・サクソン側に現れてそれ以上の侵略は阻止された

デーン人が住み着いた地域をデーンローという
黄色がその範囲
no title

47: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 23:04:34.69 ID:0ozFFldv0
書き忘れてたけどロシア方面では西暦998年にキエフ大公ウラジーミルがキリスト教をビザンティン帝国から受け入れた

キエフ大公聖ウラジーミル一世
no title


以降東方のルーシ国家はビザンティン帝国の東方正教会文化圏になる
さらにモンゴルに征服されたり親分とも言うべきビザンティン帝国がオスマントルコに滅ぼされたりしたあと、
最終的にモスクワ大公国が勝ち上がって今のロシアに直接つながる

49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 23:12:31.19 ID:runXEN790
面白いから見てるぜ

50: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 23:17:25.52 ID:0ozFFldv0
・フランス方面

フランスでは885年にヴァイキングの大群がセーヌ川に船を乗り入れてパリを包囲した

当時のフランク王シャルル肥満王は遠征中でパリ防衛の指揮を取ったのはウードという貴族だった
やがてシャルル肥満王が戻ってくるんだけど彼は街を取り囲んでるヴァイキングを
追い払えなくて金を支払って退去してもらう有り様だった

これでシャルル肥満王は味方から失望されたて次の王にはウードが選ばれた

51: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 23:23:22.74 ID:0ozFFldv0
ヴァイキングのフランスへの襲来はその後も続いて歴代のフランス王はその対処に悩まされた

そこで911年にシャルル単純王という王様はヴァイキングの有力な首領のロロに取り引きを持ちかけた
その内容はロロに対してノルマンディーの領地を与える代わりに
他のヴァイキングが攻めて来ないようにするという内容だった

ロロは提案を受け入れてキリスト教に改宗
この元ヴァイキングによる国家がノルマンディー公国で、そこの人間はノルマン人と呼ばれる

52: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 23:26:09.74 ID:0ozFFldv0
ノルマンディー公国
no title


そこの領主のノルマンディー公ギヨームが1066年にイングランドを征服する
これがノルマン・コンクエスト

ノルマン・コンクエストについてもっと詳しくこっちに書いたから興味あったら見てね
http://viper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1398691958/

53: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 23:26:59.05 ID:0ozFFldv0
あとなんの話するかなぁ

54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 23:30:26.34 ID:runXEN790
飯とか生活とか庶民的なのでも良いんだぞ

55: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 23:31:30.94 ID:0ozFFldv0
>>54
そういえばヴァイキングは遠征中はあり得んくらいカッチカッチに固めたパンを食ってたらしい

57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 23:36:33.18 ID:runXEN790
>>55
カビにくく保存できるからだろうなぁ多分

56: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 23:32:39.71 ID:0ozFFldv0
もっとヴィンランドサガ的なローカルな話をするかな
ちょっとは面白いかも

58: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 23:39:50.31 ID:0ozFFldv0
ノルウェーっていうのは山がちで長らく統一政権がなかったのね
そんな時に地方領地だったハーラルという若者が結婚を考えるんだけど
相手は「ノルウェー全土の王くらいの人じゃないと結婚したくない」と言ってきた

そこでハーラルは「じゃあ俺ノルウェー統一するまで髪切らねえわ!」と言って蓬髪のハーラルと呼ばれるようになった

59: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 23:41:10.35 ID:0ozFFldv0
そしてハーラルが初めてノルウェー統一を成し遂げる
その時から髪の手入れを初めてハーラル一世"美髪王"と呼ばれるようになったとさ

60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 23:41:53.07 ID:runXEN790
また禿の話してる・・・

61: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 23:45:25.32 ID:0ozFFldv0
さてこのハーラル美髪王は非常に強権的な人物で自分に従わない人間を大量に国外追放した
その追放された人間が集まったのがアイスランドで
「もう王様とかこりごりだわ」ということでアイスランドでは民衆の合議で事を決めるようになった
このアイスランド共和国の成立が西暦930年あたり

62: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 23:47:58.09 ID:0ozFFldv0
さらにアイスランド人の「赤毛のエイリーク」が西に航海してグリーンランドを発見
その子供のレイフ・エリクソンがもっと西に行って西暦1000年あたりにアメリカ大陸を見つけてる

63: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 23:51:42.43 ID:0ozFFldv0
もうこんな時間じゃん
ヴィンランドサガあたりの歴史の話をするスレでも後日立てようかなぁ
面白いんだけどな

64: アスペニート 投稿日:2014/05/07(水) 23:55:20.68 ID:0ozFFldv0
まあここでするか

65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/07(水) 23:58:18.73 ID:runXEN790
俺はいつでも待ってるぞ!

66: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:00:06.90 ID:nSeV1wMa0
デンマークではハーラル青歯王という王様が神聖ローマ帝国から圧力を受けた結果960年にキリスト教を受け入れてる
さらにハーラル青歯王はノルウェーに介入してデンマークとノルウェー二ヶ国を支配した

この王様がbluetoothの語源

67: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:02:27.62 ID:nSeV1wMa0
ちなみにbluetoothというのは原語では「黒い(Blackに通じる)首領」という感じのあだ名だったらしい
それがイギリス人にはbluetoothに聞こえるということで青歯王と後世に呼ばれるようになった

69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 00:03:35.45 ID:2GTQDOzX0
今日のヴィンランド・サガスレ

70: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:04:09.79 ID:nSeV1wMa0
>>69
今から思いっきりヴィンランドサガだぞ!

71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 00:06:20.86 ID:2GTQDOzX0
>>1はデーン人なの?

72: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:07:25.51 ID:nSeV1wMa0
>>71
どっちかというとノルウェーの方が好きかな

73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 00:07:36.87 ID:nFP5DgSq0
ケルト音楽結構好き

74: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:10:05.32 ID:nSeV1wMa0
さてハーラル青歯王の息子はスヴェン一世"双叉髭王"という人物だった
no title

クヌートの父親としてヴィンランドサガに出てくる人です

スヴェン一世は非常に野心的な人物だった
さらに父親がキリスト教を受け入れても彼は異教の神を信仰し続けていた
ハーラル青歯王が老いるとスヴェンは父親と戦って父を倒す

76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 00:17:56.72 ID:Td4m+BkG0
ヒルデブラントのサガも実の親とは知らない設定だったけど息子に殺されかける話があったな

77: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:23:57.97 ID:nSeV1wMa0
その頃のイングランドではエセルレッド"無策王"が国内のデーン人を排除しようと大虐殺を起こす
エセルレッド無策王
no title


その殺されたデーン人の中にはスヴェンの妹も含まれていた
スヴェンは報復としてイングランドに大量のヴァイキングを率いて襲来して荒らし回った
これが994年のこと

81: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:42:31.78 ID:nSeV1wMa0
間違えたけど>>77のデーン人虐殺は西暦1000年からあとだった
すまん

78: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:28:03.31 ID:nSeV1wMa0
994年のスヴェンのヴァイキング行にはオーラヴ・トリュグヴァソンという人物が参加していた
彼はハーラル美髪王の子孫でノルウェー生まれで子供の頃ロシアに奴隷として売り飛ばされたというすごい経歴の持ち主

オーラヴはその後ヴァイキングとして名をあげてスヴェンの遠征にも参加してたけどキリスト教徒だったんだよね

79: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:32:31.67 ID:nSeV1wMa0
ハーラル青歯王はキリスト教化をノルウェーにも強制しようとして兵まで送ったけど現地のハーコン候に破れて失敗してた
そして異教徒のスヴェンがデンマーク王になったことで沙汰止みになってたんだ

そんな中995年にオーラヴがノルウェーに帰国してハーコン候をあっという間にぬっ殺して国内の貴族からノルウェー王に推戴される
さらにオーラヴはキリスト教化を勧めてノルウェー国内やアイスランド、グリーンランドまで改宗させた

80: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:37:03.77 ID:nSeV1wMa0
支配下の地域に勝手に独立されてスヴェンは激おこ

ここからノルウェーvsデンマークの争いになるんだけど
スヴェンはスウェーデン王やハーコン候の残党を集めてオーラヴを戦死させる
これが西暦1000年の出来事

83: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 00:45:11.78 ID:JxJ+/ZYh0
ほう

84: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:46:25.97 ID:nSeV1wMa0
その後スヴェンはノルウェーにハーコン候の息子二人を配置してその宗主になって、
ここでエセルレッドのデーン人虐殺が起きるわけだ
スヴェンは報復としてロンドンを包囲するけどエセルレッド側に雇われた
「のっぽのトルケル」という武将の活躍で落とせなかった

そこで他の土地から攻めることにしてた
すでにエセルレッドはノルマンディーに亡命してたしイングランド側はろくに抵抗できず降伏した
そしてスヴェンがイングランド王位を得る
これが西暦1013年のこと

85: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:47:25.68 ID:nSeV1wMa0
この時点でスヴェンの勢力はこうなっていた
・デンマーク王
・ノルウェーの宗主
・イングランド王

これ北海帝国とかわらないんだよね

86: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:50:00.39 ID:nSeV1wMa0
しかしイングランド王位を手にした直後にスヴェンは急死する
そしてイングランドのデンマーク軍を息子のクヌートが率いることになるわけだ
あとはヴィンランドサガでお馴染みだけど、クヌートの親父ってこんな人なんだぜということを踏まえてるとちょっと見方変わるかも知れない

87: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:53:00.72 ID:nSeV1wMa0
当然エセルレッド側からの反撃があったわけだけどクヌートは最終的に実力でイングランドを獲得
デンマーク本国はクヌートの兄が継承するけど子供を残さず死んだのでクヌートのものに

88: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 00:53:17.52 ID:IP313yUi0
no title

こいつか読んだことないけど

89: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 00:54:50.83 ID:nSeV1wMa0
>>88
それは「のっぽのトルケル」だな
彼はデーン人だけどイングランド側に雇われてロンドン防衛の指揮を取った
でもその後クヌートの力量に感服してその部将になったという史実の人物

90: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 00:55:38.86 ID:JxJ+/ZYh0
ふむ

91: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 00:58:34.80 ID:2GTQDOzX0
クヌートの兄はクヌートによる毒殺じゃなかったのか

92: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 01:00:43.66 ID:nSeV1wMa0
>>91
漫画ではそうなってるけど史実的にはそんな証拠はないな
スヴェン王も急死したけど暗殺されたという「証拠」はない
かなりタイミングよく死んでるけど当時は寿命も短いしまあ実際のところはわからんね

93: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 01:06:00.62 ID:Fie6tpWn0
世界史って、時間が断片的過ぎて、連続性がよく分からなくなるのと、
人物が少なすぎて感情移入できないんだよな。
現地行くのも難しいし。

何にそこまで惹かれるんだ?

94: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 01:08:39.04 ID:nSeV1wMa0
>>93
なるべく今断片的にならないように語ってるんだけどなwww
まあ詳しく細かく語りすぎるとわからなくなるかと思ってやってないけど
>>78のオーラヴ・トリュグヴァソンの人生とか超波乱万丈で面白いぜ
なんたって奴隷生活から王になった人だからね

96: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 01:10:24.71 ID:nSeV1wMa0
要は細かく知ると面白ってことだな

97: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 01:10:51.39 ID:IP313yUi0
てかなんで王様の子孫がロシアに奴隷送りされたんだ

98: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 01:12:41.25 ID:nSeV1wMa0
>>97
地方領主間の争いで父親が殺された
母親は乳飲み子のオーラヴを連れて実家のロシア方面に逃げようとしたが、途中で海賊に捕まった
そして奴隷として売り飛ばされた

100: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 01:16:03.11 ID:nSeV1wMa0
乳飲み子ってことはないか、まだ幼児だったけど
そして少年期は奴隷としてそこらへんの農場にいたんだけど、ロシア貴族の目に止まり
最終的に>>47のウラジーミル大公の庇護も受けるようになった
さらにヴァイキングとして北欧に戻って荒らし回るうちに有名になったのがオーラヴ・トリュグヴァソン

99: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 01:14:29.20 ID:Fie6tpWn0
イングランドかスコットランドあたりの人を大規模にDNA鑑定して、バイキング率を調べたりしてたな。
なだらかに融合していて、征服的な交わり方ではないとか言ってた気がする。
NHKで見た気がするけど。

101: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 01:16:43.80 ID:xyYEqrWi0
ヴァイキングと北欧神話について

103: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 01:19:52.56 ID:nSeV1wMa0
>>99
面白そうだな完全に現地住民を駆逐したわけではないしね
>>101
ヴァイキング自身が史料を残してないのでそこまで詳しくはわからないんだよ
ただこの十一世紀あたりからキリスト教が支配的になっていく

102: ◆OsOEaoTzqZGF 投稿日:2014/05/08(木) 01:16:52.66 ID:YC4a0e6gi
当時の食習慣はどんな感じ?

104: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 01:21:13.07 ID:nSeV1wMa0
>>102
当時は気候の温暖期で北欧でも農業が結構できたらしい
ただメインは畜産
羊と豚だろうね

105: ◆OsOEaoTzqZGF 投稿日:2014/05/08(木) 01:21:59.63 ID:YC4a0e6gi
>>104
果物栽培とかしてたの?

106: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 01:22:44.87 ID:nSeV1wMa0
>>105
それはしてないと思う
栽培してたのはだいたい小麦だろうな

107: ◆OsOEaoTzqZGF 投稿日:2014/05/08(木) 01:23:29.82 ID:YC4a0e6gi
>>106
ありがとう

北欧はまったく知識ないわ
でも面白そうだな

108: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 01:24:22.91 ID:nSeV1wMa0
北欧神話とキリスト教って対比には俺も興味あるんだけど何を語ったらいいのかな
北欧神話が記録されたのはヴァイキングが完全にキリスト教化してからのアイスランドでなんで実態はよくわからんのだよ

109: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 01:29:43.62 ID:nSeV1wMa0
当時は西暦1000年にこの世界の終わりが来るという考え方があったらしいんだよな
だからノルウェー王のオーラヴ・トリュグヴァソンはそれまでにキリスト教徒を一人でも増やそうと思って性急な改宗を進めたんじゃないかという説がある

その1000年にアイスランドでは全島集会でキリスト教を受け入れることを決定して、ヴィンランドが発見されて、
さらにオーラヴ・トリュグヴァソンは戦死したんだけどな

110: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 01:30:47.57 ID:/6xtBsfI0
グングニルとかミョルニムが投げても戻ってくるのは
ヴァイキングにとっての理想だったからって本当?

111: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 01:32:31.20 ID:nSeV1wMa0
>>110
槍は投げることも多かったみたいだね
そりゃ戻ってきた方が便利だろうなwww

113: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 01:48:55.55 ID:nSeV1wMa0
スウェーデンはキリスト教が普及するの一番遅かったんだけど史料もあんまなくてよくわからん

114: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 01:56:10.36 ID:nSeV1wMa0
もう少しその後の話をするかな

115: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 02:14:51.81 ID:nSeV1wMa0
さて、のっぽのトルケルの下には太っちょのオーラヴと呼ばれる青年というか少年がいた
彼もノルウェーのハーラル美髪王の血を引いている地方領主の子だった

スヴェン一世が急死すると彼はノルウェーに戻り、ハーコン候の子孫を倒して王位につく
これがオーラヴ二世で"肥満王"と当時は呼ばれていた

116: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 02:23:13.93 ID:nSeV1wMa0
オーラヴ二世
no title


オーラヴ二世がノルウェーを支配し始めた頃クヌートはイングランド方面で戦っていて手が打てなかった
クヌートがデンマーク、イングランドを支配すると1026年に決戦が行われた
その結果オーラヴ二世は敗北し後に王座を追われてクヌートがノルウェー王を兼ねることになったわけだ

117: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 02:23:46.37 ID:G3CvlyBn0
同じ名前大杉

119: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 02:25:10.77 ID:nSeV1wMa0
>>117
当時の人もそう思ってたから肥満王だの青歯王だの双叉髭王だのあだ名がついてるのさ

118: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 02:24:17.61 ID:nSeV1wMa0
この辺でおしまいにするかな

120: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 02:28:03.07 ID:nSeV1wMa0
ちなみに肥満「王」とかいうのは翻訳の都合で原語にはそんな意味はない
のっぽのトルケルとかと同じでカッコつけずに訳せば
太っちょのオーラヴとかフォーク髭のスヴェンという程度の意味

121: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 02:34:38.51 ID:nSeV1wMa0
太っちょのオーラヴ二世は後に亡命先のルーシから帰還して王座を取り戻そうとした
でもクヌート派の農民軍に阻まれてそこで戦死した
後にノルウェー人はオーラヴを殺してしまったことを後悔するようになる

さらに当時にノルウェーで成長しつつあった教会の思惑と重なって、太っちょのオーラヴ二世はキリスト教を守るために戦ったことにされた
なので肥満王ではなく"聖王"と死後に呼ばれるようになった

122: アスペニート 投稿日:2014/05/08(木) 02:35:52.08 ID:nSeV1wMa0
もうすぐヴァイキング時代の終わりだけどこの辺にしとくか

124: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 03:05:40.20 ID:ikFZh4ZS0
眠いけどおもしろい

125: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 03:07:42.92 ID:vIp5M9+x0
ヴァイキング北欧でメタルしか頭になかったけど面白い

123: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/05/08(木) 02:38:20.63 ID:G3CvlyBn0



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ヴァイキング時代の北欧の歴史について適当に学ぼうぜ

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コメント

1  不思議な名無しさん :2016年02月07日 20:57 ID:xELEsfHa0*この発言に返信
何故か昔からヴァイキングに惹かれ、高校の頃から北欧神話とサガを読み漁ってた自分、歓喜。
でもあの時代に生まれなくてよかった…
2  不思議な名無しさん :2016年02月07日 21:14 ID:4qPI9bKa0*この発言に返信
キリスト教がなかったら科学が発展したローマがヴァイキングを撃退できた
宗教は害悪
3  不思議な名無しさん :2016年02月07日 21:21 ID:w5y37h.t0*この発言に返信
ヴァイキングの終わりまでやって欲しかった。

デンマーク事績読んだけど、知識が少なすぎてよくわかんなかった。その時このスレがあったら良かったのになぁ。
4  不思議な名無しさん :2016年02月07日 22:14 ID:CQDVnyCz0*この発言に返信
こういうかみ砕いた説明が高校時代に見られれば
もっと世界史に興味持てた気がするわ
5  不思議な名無しさん :2016年02月07日 22:52 ID:EdjD7G9.0*この発言に返信

むかしのドイツ語からイギリスで分かれた言語が英語。

映画の終わりはドイツ語ではDAS ENDE、英語はTHE END。
6  不思議な名無しさん :2016年02月07日 22:53 ID:JFfMt.2m0*この発言に返信
ヴィンランド・サガは実在の人物が多いよな。トルケル、シグバルディ、レイフさんとか
7  不思議な名無しさん :2016年02月07日 23:01 ID:mNH2Jelv0*この発言に返信
SFですが、ハリイ・ハリスン「テクニカラー・タイムマシン」が
ヴァイキング関係です。個人的にはおもろかった。

 
 
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