にこ
1: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 22:23:01.08 ID:L3qFjj5m.net
にこ「……なな、なに？さっきまで、私……」
にこ「携帯も繋がんないし…どうなってるのよ…？」
にこ「…というか」
にこ「…どうやったら、戻れるんだろう…」
にこ「…お腹すいたな」ｸｩ〜
にこ「携帯も繋がんないし…どうなってるのよ…？」
にこ「…というか」
にこ「…どうやったら、戻れるんだろう…」
にこ「…お腹すいたな」ｸｩ〜
2: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 22:27:27.45 ID:L3qFjj5m.net
にこ「…こうして見ると、10年でいろいろと変わるものなのね…あんなの、今はないし…」
にこ「…あそこは、まだ理髪店がないのね…」
にこ「…」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
にこ「……」ｺﾞｿｺﾞｿ
ﾁｬﾘﾝ
ーー
にこ「肉まんは買えた…」ﾓﾌﾓﾌ
にこ「…これからどうしよう」
にこ「…あそこは、まだ理髪店がないのね…」
にこ「…」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
にこ「……」ｺﾞｿｺﾞｿ
ﾁｬﾘﾝ
ーー
にこ「肉まんは買えた…」ﾓﾌﾓﾌ
にこ「…これからどうしよう」
3: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 22:32:09.79 ID:L3qFjj5m.net
にこ「…ん？」
ｷｬｰ!ｱﾊﾊｯ!
にこ「…子供？」
ニコ(７歳)「わー、えーけぇびぃの新しいお歌！ありがとう――」
ニコ「パパ！」
にこパパ「……」ｺｸｯ
にこ「………ッ！！」
ｷｬｰ!ｱﾊﾊｯ!
にこ「…子供？」
ニコ(７歳)「わー、えーけぇびぃの新しいお歌！ありがとう――」
ニコ「パパ！」
にこパパ「……」ｺｸｯ
にこ「………ッ！！」
4: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 22:37:40.43 ID:L3qFjj5m.net
にこ「…おと、うさん……」
ニコ「にこねー、おおきくなったらアイドルになるの！」
にこパパ「……」ｳﾝ
ニコ「みーんなを笑顔にするの！」
にこパパ「……」ﾆｺﾅﾗｷｯﾄﾃﾞｷﾙﾖ
ニコ「うん！だからそのときがきたら、パパ、一番前でみさせてあげる！」
にこパパ「……」
ニコ「だからパパ、ずっーとにこの事、おうえんしててね！」
にこパパ「……」ｳﾝ
にこ「……」
ニコ「にこねー、おおきくなったらアイドルになるの！」
にこパパ「……」ｳﾝ
ニコ「みーんなを笑顔にするの！」
にこパパ「……」ﾆｺﾅﾗｷｯﾄﾃﾞｷﾙﾖ
ニコ「うん！だからそのときがきたら、パパ、一番前でみさせてあげる！」
にこパパ「……」
ニコ「だからパパ、ずっーとにこの事、おうえんしててね！」
にこパパ「……」ｳﾝ
にこ「……」
5: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 22:40:22.01 ID:L3qFjj5m.net
にこ「…ずっと、応援してねって、言ったのに……」
にこ「なんで離婚なんかしたのよ…パパ」
にこ「……」
ー夜ー
にこ「…う、うう…寒い」
にこ(…どうしよう、この寒い中、ずっとこのままじゃ……)
にこ「…へっくしょん！」
にこ「なんで離婚なんかしたのよ…パパ」
にこ「……」
ー夜ー
にこ「…う、うう…寒い」
にこ(…どうしよう、この寒い中、ずっとこのままじゃ……)
にこ「…へっくしょん！」
9: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 22:47:02.66 ID:L3qFjj5m.net
ﾎﾟﾂﾝｯ…
にこ「……え」
ｻﾞｻﾞｯｰ…
にこ「う、そ…でしょ」
にこ「……なんなのよ、本当に…」ｸﾞｽｯ
ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ……
ーー
にこ「……はあ、はあ…」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ
にこ(寒い……)ｶﾞｸｶﾞｸ
にこ「…とりあえず、ここで…雨宿り…」
にこ「……え」
ｻﾞｻﾞｯｰ…
にこ「う、そ…でしょ」
にこ「……なんなのよ、本当に…」ｸﾞｽｯ
ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ……
ーー
にこ「……はあ、はあ…」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ
にこ(寒い……)ｶﾞｸｶﾞｸ
にこ「…とりあえず、ここで…雨宿り…」
10: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 22:49:32.54 ID:L3qFjj5m.net
にこ「…」ﾌﾗﾌﾗ
にこ(…本当に、いみわかんない…)
にこ(10年前に…タイムスリップ？して……こんな目にあうなんて)
にこ(最悪、ね……)ﾊﾟﾀﾝｯ
ｻﾞｻﾞｯｰ…
ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ…
にこパパ「……！」
ーー
にこ「……ん、んん…」
にこ(…本当に、いみわかんない…)
にこ(10年前に…タイムスリップ？して……こんな目にあうなんて)
にこ(最悪、ね……)ﾊﾟﾀﾝｯ
ｻﾞｻﾞｯｰ…
ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ…
にこパパ「……！」
ーー
にこ「……ん、んん…」
11: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 22:54:52.20 ID:L3qFjj5m.net
にこ「…あれ、ここ」
ニコ「…あ！起きた！」
にこ「え……」
にこパパ「……」
にこママ「ああよかった、目が覚めたのね……あ、ごめんなさい。いきなりだったわね」
にこ「い、いえ……なんとなくわかります」
にこ(……自分の親に、敬語なのも変な気分ね…)
ニコ「…あ！起きた！」
にこ「え……」
にこパパ「……」
にこママ「ああよかった、目が覚めたのね……あ、ごめんなさい。いきなりだったわね」
にこ「い、いえ……なんとなくわかります」
にこ(……自分の親に、敬語なのも変な気分ね…)
13: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 22:58:54.60 ID:L3qFjj5m.net
にこ「…ありがとうございます」
にこパパ「……」ｳｳﾝ
にこママ「何言ってるの、当然じゃない。それに、あんな状態じゃ、放っておけなかったし…」
にこママ「…ところで、どうしてあなたは…？」
にこ「…それは」
にこパパ「……」ｳｳﾝ
にこママ「何言ってるの、当然じゃない。それに、あんな状態じゃ、放っておけなかったし…」
にこママ「…ところで、どうしてあなたは…？」
にこ「…それは」
14: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 23:03:24.08 ID:L3qFjj5m.net
にこ「……」
にこママ「…まあ、言いにくいわよね。とりあえず、今晩は泊まって」
にこ「…はい」
ーー
にこパパ「……」
にこ「あ……あの」
にこパパ「……？」
にこ「…その。少し話したいことがあって」
にこママ「…まあ、言いにくいわよね。とりあえず、今晩は泊まって」
にこ「…はい」
ーー
にこパパ「……」
にこ「あ……あの」
にこパパ「……？」
にこ「…その。少し話したいことがあって」
15: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 23:04:55.11 ID:L3qFjj5m.net
にこ「……じ、実は私……」
にこ「…10年前から、タイムスリップしてきたみたいなんです」
にこパパ「…………？？？」ｷｮﾄﾝ
にこ「……」
にこ「…10年前から、タイムスリップしてきたみたいなんです」
にこパパ「…………？？？」ｷｮﾄﾝ
にこ「……」
16: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 23:06:49.64 ID:L3qFjj5m.net
※訂正。10年『後』※
にこ「…私は…」
にこ「私は、17歳になった、矢澤にこ」
にこ「…信じてくれますか？」
にこパパ「……」
にこ「…私は…」
にこ「私は、17歳になった、矢澤にこ」
にこ「…信じてくれますか？」
にこパパ「……」
18: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 23:09:30.65 ID:L3qFjj5m.net
にこパパ「……」
にこ「……」
にこ「…」ｽｯ
にこパパ「…？」
にこ「――にっこにっこにー♪」
にこパパ「！？」
にこ「……」
にこ「…」ｽｯ
にこパパ「…？」
にこ「――にっこにっこにー♪」
にこパパ「！？」
19: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 23:13:32.79 ID:L3qFjj5m.net
にこ「あなたのハートににこにこにー♪」
にこ「笑顔届ける矢澤にこにこー♪」
にこ「にこにーって呼んでらぶにこっ！」
にこパパ「………」
ニコ「…あー！それわたしの！なんでしってるの？」
にこパパ「……」
にこ「笑顔届ける矢澤にこにこー♪」
にこ「にこにーって呼んでらぶにこっ！」
にこパパ「………」
ニコ「…あー！それわたしの！なんでしってるの？」
にこパパ「……」
20: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 23:15:23.42 ID:L3qFjj5m.net
にこ「…ごめんなさい、やっぱり、しんじ」
にこパパ『いや、信じよう』
にこ「…！！」
にこ「…ほ、本当に…？」
にこパパ「……」ｺｸｯ
にこパパ『いや、信じよう』
にこ「…！！」
にこ「…ほ、本当に…？」
にこパパ「……」ｺｸｯ
23: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 23:25:23.93 ID:L3qFjj5m.net
にこ「……お、とうさ……パパ」
にこパパ「……」
にこ「…1つ、お願いが」ﾎﾟﾌｯ
にこパパ「……」
にこ「…なにも言わずに、抱きしめて……」
にこパパ「……」ｷﾞｭｯ
にこ「……」
にこパパ「……」ﾌﾌｯ
にこパパ『10年後、俺はいい父親でいれてるのかな…？』
にこ「………っ！」
にこパパ「……」
にこ「…1つ、お願いが」ﾎﾟﾌｯ
にこパパ「……」
にこ「…なにも言わずに、抱きしめて……」
にこパパ「……」ｷﾞｭｯ
にこ「……」
にこパパ「……」ﾌﾌｯ
にこパパ『10年後、俺はいい父親でいれてるのかな…？』
にこ「………っ！」
24: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 23:28:57.56 ID:L3qFjj5m.net
にこ「……は、い。…いい父親、です、よ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
にこパパ「……？」
にこ「は、ははは……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
にこ「うっ、ﾋｯｸ、うぇぇ…ｸﾞｽｯ…！」
にこパパ「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
にこ「……パパ、大好き」
ーー
目が覚めると、いつもの家だった。
見慣れて見飽きた家だった。
にこパパ「……？」
にこ「は、ははは……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
にこ「うっ、ﾋｯｸ、うぇぇ…ｸﾞｽｯ…！」
にこパパ「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
にこ「……パパ、大好き」
ーー
目が覚めると、いつもの家だった。
見慣れて見飽きた家だった。
25: 名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/02/03(水) 23:33:47.76 ID:L3qFjj5m.net
にこ「……」
1つ、思ったことがある。
にこ(…絶対、再会しよう)
今のにこの、アイドルの…形を、みせてやるんだ。
そのためにも、もっともっと人気になってやる。
どこかにいるパパの耳にも、私の歌が、声が…気持ちが届くように。
そして、また、言うんだ。
…大好きだよ、って。
おわり
1つ、思ったことがある。
にこ(…絶対、再会しよう)
今のにこの、アイドルの…形を、みせてやるんだ。
そのためにも、もっともっと人気になってやる。
どこかにいるパパの耳にも、私の歌が、声が…気持ちが届くように。
そして、また、言うんだ。
…大好きだよ、って。
おわり
