※この記事は金玉の大きさの違いを感じた作者が病院に行ったところ、精巣腫瘍(きんたまのガン・睾丸癌)と診断され、手術した時の経験をもとに書いたものです。
2015年のクリスマスイブ
僕は……
白髪の老人にきんたまを揉まれていた。
唐突に始まって申し訳ありません。オモコロライターのギャラクシーです。
去年の年末に精巣ガンが発見されて、即日緊急入院、さらに翌日手術できんたまを摘出するという経験をしました。今回はその時のことを書いてみたいと思います。
・前夜
きんたまの大きさが左右で違うことに気づいたのは、病院に行く一ヶ月ほど前のことでした。
その時僕はいつものように自宅で、
ちん毛を剃っていました。
僕には数ヶ月に一度ちん毛を剃る習慣があり、それは「なんかスッキリする」というだけの理由なので、今回のガンとは何の関係もありません。
ただ結果的にこのおかげで早期発見できたので、一応書き記しておきます。
剃っている最中、きんたまを持ち上げたり左右に寄せたりしていると、左のきんたまだけやけに大きいことに気付いたのです。
左のきんたまはどんどん大きくなって、一ヶ月後には鶏のたまごくらいになりました。
何よりおかしいと思ったのは、左だけめちゃめちゃ硬くなっていて、しかも触っても痛くないのです。
明らかに異常があるのに痛くないって、まあまあ怖いですよ。
自分なりに原因を考えたのですが、
・可能性1 何か得体のしれない病気にかかっている。
・可能性2 自分で気づいてなかっただけで僕は鶏で、しかもメスなのかもしれない。
上記2パターンどちらかの可能性しか思い当たりませんでした。
いずれにせよ、病院に行こうと思いました。
・一日目
予約なしでその日に診てくれる泌尿器科を調べ、ある程度大きな総合病院に向かいました。
なお、まあまあ大きな総合病院では、初診時に「まあまあ大きな総合病院代」とでもいうものが3000円くらい加算されるそうです。先に言えよ。
総合受付で症状を伝えると泌尿器科に回され、出てきたのは40歳前後の男性の先生でした。
「なるほど~、きんたまが腫れちゃいましたか。バイキンでも入ったかな? とりあえず触診してみましょう」
僕は「あ、たぶんものすごくヤバい状態なんだな」と、とてつもなく不安になりました。
同時に「医者ってこんなに患者を不安にさせていいんだな」とも思いました。
「これはあれですね、その~……あのですね、一旦エコーで診てみましょう」
エコーというのは、胎児の状態を見る時なんかに用いられる超音波検査のことで、臓器の様子を見ることができます。
ヌルヌルのゼリーをきんたま全域に塗られ、カメラを当てられると、モニターには僕のきんたま内部が大写しになりました。
先生は「ウ~ムこれは」などと唸っていましたが、素人が見ても分かるわけもなく、
「な、なんか脈打っちゃってて恥ずかしい……///」
と、静かに顔が赤くなるだけでした。
先生は imobile_pid = "14835"; imobile_asid = "321458"; imobile_width = 300; imobile_height = 250;