P「千早ちょっと来い、ミーティングだ」千早「なんです?」
千早「なんなんですかいきなり。大きなお世話です、プライベートに干渉しないでください」
P「そうはいかない。最近仕事がパッとしないのは普段の生活でストレスを抱えているからだと俺は思うぞ」
千早「はぁ……馴染めてますよ、これでいいんですか?」
P「いいやよくないね。千早のことだから『歌以外興味ありません』とか言って周囲に壁を作ってるんだろ」
千早「そ、そんなことありません!」
P「でも千早ってそういうタイプだろ。告白してきた奴に『歌以外興味ありませんから』とか言って振るだろ?やったことあるだろ?」
千早「ありません!いい加減にしてください」
千早「くっ……」
P「今までに何人振った?いったいどれだけの男が千早という高い壁の前に砕け散った?」
千早「……よ」ワナワナ
P「え?何?」
千早「ゼロですよ!ええ、初日の自己紹介で『歌以外興味ありません』って言ったら、浮きましたけど何か?学校で一言も話さない日もありますけど何か?男どころか女すら近寄ってきませんけど何か?何か文句あるんですか!?」
P「あ、ありません……」
P(文句ありまくりだけど、今言ったら死ぬな……)
P(千早を少し怒らせてしまったみたいだ……)
P「はぁ、参ったよ……」
春香「うへへ、プロデューサーさん、千早ちゃんに怒られてやんの」
P「おうリボン、どこから湧いて出た。少し黙れ」
春香「黙りませ~ん。さっき千早ちゃんとすれ違ったんですけど、すごい剣幕でしたね。どうしたらあんなにキレるんですか」
P「普段の学校生活について聞いてみたんだよ。健全な生活ができているか確かめるためにな」
春香「で、どうだったんですか?千早ちゃんの学校生活」
P「まあ、あまりよくないみたいだな。孤立気味だ」
春香「でもそれを知られたくらいで怒りますか?」
春香「ぶふっ!でも千早ちゃん、それで怒るってことは、年相応に恋愛のこと気にしてるんですね」
P「ああ、確かにそうなのかもな……っておい、お前笑ってるけどさ、何、普段モテモテなの?」
春香「のヮの」
P「どっちだよ!……いや、分かるよ?そりゃアイドルだもん。知ってるよ、ファンクラブがあってさ、アレだろ、屈強な男に守られて校舎を闊歩しているんだろ。とっかえひっかえしてるんだろ」
春香「意味が分かりません!そんなことするわけないじゃないですか!」
春香「そんな人なんかより、私はあなたに守ってほしいんですよ……」
P「えっ!?春香、今なんて……」
春香「ふふふ、プロデューサーさん、テンプレ台詞ですよ、テンプレ台詞!騙されちゃいました?」ニヤニヤ
P「え?何のことかさっぱり分からないな~。何、天ぷらだって?そんなに天ぷらが食いたかったならおととい言え、連れてってやったのに。はっはっは」
春香「は?プロデューサーさん、冗談は顔だけにしといてくださいよ。穴という穴に大量のえび天を詰め込まれたいんですか?」
春香「なんですか、急に話が飛びましたけど、それは暗にバレンタインの注文をしているんですか?男の風上にも置けませんね」
P「ちげーよ!思いついただけだ!」
春香「思いつくにしても普通アイスクリームの天ぷらでしょう?やっぱり深層心理でチョコをせびる気持ちがあるんですね。下衆ですよ、下衆!」
P「はっ、アイスクリームの天ぷらだぁ?だからお前はいつまでたっても『普通』なんだよ!どうせ将来取る免許も普通自動車免許なんだろ」
春香「それは誰でもそうでしょうが!」
P「まあな。で、何の話だったっけ?」
春香「千早ちゃんの話でしょ!」
P「そこで春香、丁度いいから手伝いを頼みたい。千早をもう少し普通の女の子らしくしてやりたいんだ。歌以外の仕事でも感情が出せるように」
春香「プロデューサーさん、これでも私は普通すぎるとか散々言われて、それなりに悩んだりしてたんですよ?私にとって、『普通になりたい』という願いはイヤミでしかありません。だから断ります」
P「春香、俺が言いたいのは、千早は本当は優しい女の子なんだってことを、みんなに知ってもらわなきゃならないってことなんだよ。言葉が悪かったなら謝る。頼む春香、手を貸してほしい」
P「は?」
春香「タダでモノ頼むつもりですか?」
P「わかってるけどさ……」
春香「プロデューサーさぁん」
P「なんだよ、怪しいな」
春香「一週間」
P「何?」
春香「一週間、私の言うことを何でも聞いてくれますか?」
P「ぐっ……」
春香「できないならこの話は無しです」
P「一日なら……」
春香「千早ちゃんのこと、うまくいくといいですね」スタスタ
P「ちょ、春香さん、待って!お前だけが頼りなんだ」
春香「『お前』?言葉遣いがなってないみたいですけど」
春香「くすくす……自分から『卑しい』なんて言葉を使うなんて、プロデューサーさん、変態ですね。でもわかりました。そんなに頼られたら、無視するわけにはいかないですよね。まあ、千早ちゃんが気になるのは私もですし、助けてあげます」
P「どうしてこうなった……」
春香「じゃあ、ちょっと千早ちゃんと話してきますね」タタタ
P「頼んだぞ」
ドンガラガッシャーン
P「白か……」
春香「千早ちゃん、さっきは随分機嫌が悪かったみたいだけど」
千早「え!?それは……何でもないの」
春香「何でもないわけないよ!プロデューサーさんと喧嘩したって聞いたよ?」
千早「喧嘩だなんて、そんなこと」
春香「でも、プロデューサーさん怒ってたよ(大嘘)」
千早「えっ……」
春香「これは大変だなぁ、仲直りできるかなぁ。さすがに見捨てられることはないと思うけど」
千早「プロデューサーが……見捨てる……春香!その話本当?」
春香「どうだったかなぁ」のヮの
千早「春香、プロデューサーは何て言ってたの、教えて!」
千早「そんな、今の私には到底無理だわ……くっ、こうなったらプロデューサーとどこかに出かけて、その流れで仲直りをしないと」
春香「うんうん、そうだよね……って」
春香「えっ、千早ちゃん?プロデューサーさんと、何て?」
千早「だから、プロデューサーとどこかに出かけて、仲直りするって」
春香「ん?」
春香(千早ちゃん、それデートだよ!デート!え?もしかして千早ちゃん、普段からプロデューサーさんとそういうことを……)
春香「……千早ちゃん、知ってたら謝るけど、それってデートじゃない?」
千早「デ!?そ、そんな訳ない……いや、そう言われてみればそうかも……」
千早「……どうしよう春香、助けて」
春香「千早ちゃんがポンコツだった(う、うん……)」
春香(でも、プロデューサーさんと千早ちゃんが付き合ってる、って訳ではないのか……)
春香「えっと、まず聞きたいんだけど、千早ちゃんってプロデューサーさんのこと、好きなの?」
千早「べ、別に好きじゃないわ。ただ、歌のことを気兼ねなく話せる初めての人だから、少し気になっているだけで」//////
春香(あ、これ完全に好きな時の反応だ)
春香(そっかぁ、千早ちゃん、プロデューサーさんのこと好きなんだ……)
千早「事務的なデート……使い勝手のよさそうな言葉ね」
春香「そう!だから今回は、プロデューサーさんをあくまでも『事務的な用事』として誘って、そこで仲直りをするといいんじゃないかな?」
千早「なるほど!」
春香「最初にどこに行きたいのかは決めておいた方がいいかもね」
千早「謝るのだし、話しやすい所がいいわね。となると……」
こうして、千早はプロデューサーとデートをすることになった……
千早「あの、プロデューサー」
P「千早か。どうした?」
千早「これはあくまでも事務的なことなんですが、明日は空いてますか?」
P「明日か?まあ、午前で絶対しなきゃならない仕事を片付ければ午後は何とかなる」
千早「そ、そうですか。それなら、明日は付き合ってください」
P「どうした?用事なら今済ませてもいいぞ?」
千早「だめです。じっくり話し合う必要があります。今後のことなども含めて」
P「お、おう。そういうことなら午後は空けておくよ」
千早「これはあくまでも仕事の話し合いですからね。誤解しないでください。変な期待を抱かないでくださいね!」タタタ
P「行ってしまった……」
コメント一覧
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- 2016年02月09日 23:25
- 変態の痴早はめんどくさいけど普通の千早も普通にめんどくさいなと再確認出来るSSでした
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- 2016年02月09日 23:34
- Pがラノベの主人公みたい
と言うか全員そんな感じ
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- 2016年02月09日 23:35
- ※2
お前が普段どんな変換してるのかも確認できるSSだったわ
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- 2016年02月09日 23:35
- わた、春香さんが相変わらず素敵な助言で何よりでしたね!やっぱり、一番頼りになるのは親友ですよね、親友!
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- 2016年02月09日 23:44
- こんなん千早じゃねーわ
誰だよこれ
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- 2016年02月09日 23:54
- 深夜テンションでも読むのが辛い
-
- 2016年02月09日 23:54
- 全員糞ウザく人格改変されてる上につっまんねぇとか・・・
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- 2016年02月09日 23:59
- 途中で読むのやめた
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