裕子「ミラクルクッキング!」
ちょっとした独自設定がありますのでご注意してください
裕子「さぁやってまいりましたサイキッククッキングのお時間です!」
裕子「本日はラーメンを作っていきたいと思います!」
裕子「調理方法は簡単!お湯を注ぐだけ!」
裕子「でもそれだけじゃないんです!」
裕子「なんとさいきっくぱわーを注ぐと3分でできあがるところが1分で出来上がるのです!」
裕子「ではさっそくやっていきましょー!まずはお湯を入れて……」
裕子「むむむー!」
裕子「むー……」
裕子「……1分って長いな」ボソッ
裕子「よし!10倍さいきっくぱわー!むーん!!」
裕子「……ふふーん、こうやって自由に時間を調整できるのもサイキッククッキングのいい所ですね!」
裕子「では!いただきまーす!」
裕子「かった!麺硬いっ!?なんで!?」
モバP「えー…普通にあっためただけなのになんでこんな熱いんだ?時間間違えた?」
モバP「…500Wで3分…何も間違えてないぞ…故障か?」
モバP「うわぁ…蓋のプラ容器融けておかずにくっついてるし…」
モバP「さすがに…これは食いたくない…」
モバP「……昼飯どうすんだよ…」
ちひろ「戻りましたー。どうしましたプロデューサーさん?」
モバP「おかえりなさいちひろさん。なんか電子レンジの調子がおかしいみたいで」
ちひろ「えー…修理ですか?」
モバP「多分そうなりますね…」
ちひろ「とりあえず後でメーカーさんに電話しておきましょう。それでお昼はどうされたんですか?」
モバP「このせいで弁当がおじゃんになりまして」
ちひろ「あらー…そんなプロデューサーさんに朗報です。じゃーん!おにぎりを買ってきました。お昼にどうですか?」
モバP「さすがちひろさん!でもいいんですか食べちゃって」
ちひろ「今日のお夜食用に買ってきたやつなので大丈夫ですよ」ガサゴソ
モバP「んー天使!」
ちひろ「お上手なんですから」
モバP「蛍光色の天使!」
ちひろ「褒めてるんですかそれ」
ちひろ「残業ですねー…」
モバP「そろそろしっかりした飯が食いたい」
ちひろ「この近くって飲食店殆どないですもんねー。おにぎりだけで足りますか?追加で買ってきましょうか?」
モバP「いえ、お腹一杯になると眠くなるのでこれくらいで十分です」
ちひろ「あまり強くは言えませんがご無理だけはしないでくださいね」
モバP「合間合間に食べてるんでへっちゃらですよ。それじゃあいただきまs」
電話<ピロピロピロピロ
ちひろ「……出ましょうか?」
モバP「……いえ、大丈夫です」
ちひろ「しーっ」
<イツモオセワニナッテオリマス…
仁奈「…電話中でごぜーます?」ヒソヒソ
ちひろ「はい。お疲れ様です仁奈ちゃん」ヒソヒソ
<ハイ!…ハイ!アリガトウゴザイマス!
仁奈「プロデューサー電話すると声が高くなりやがるです。ママみたいでごぜーます」ヒソヒソ
仁奈「……ママの気持ちになってるでごぜーますか?」ヒソヒソ
ちひろ「それは…ちょっと違うかな…」ヒソヒソ
モバP「はい、ありがとうございます。すぐ伺いますので…はいよろしくお願いいたします。失礼します」
仁奈「プロデューサー!」
モバP「ん、仁奈お疲れ様。すいませんちひろさん、ちょっと出版社までいってきます」
ちひろ「今からですか?お昼ぐらいゆっくり食べていかれたら…」
モバP「カツカツのスケジュールにさらにねじこむ形になったのでちょっと時間が…おにぎりは車の中で頂きますね」
モバP「一緒か…一緒?」
仁奈「はい今日も昨日も食べたでごぜーます!白い袋に入ってるおにぎりはうめーでごぜーますよ!」
モバP「…おにぎりだけか?」
仁奈「いっつもママが買ってきてくれるですよ」
モバP「……そうか」
ちひろ「他の物も食べたいなーって思わない?」
仁奈「思うでごぜーますよ!…でもママが買ってくれるからこれがいいでごぜーます」
仁奈「………これでいいでごぜーます」
モバP「……」
ちひろ「……」
仁奈「今日は遅くなるかもしれねーって言ってたですよ」
モバP「そっか。戻るのが6時ぐらいになりそうだからお迎えが来るまでちひろさんと一緒に留守番しててくれるかな?」
仁奈「わかったでごぜーます!」
モバP「ちひろさん、お願いします」
ちひろ「はーい。プロデューサーさんもお気をつけて」
モバP「えぇ、いってきます」
仁奈「いってらっしゃいですよ!」
ちひろ「…寂しい?」
仁奈「へーきでごぜーますよ!みんながいるから寂しくねーです!でも今日は誰もこねーですな」
ちひろ「みんなお昼が終わってレッスンやお仕事で席を外してますからね」
仁奈「レッスン室に行ったら誰かいやがるですか?」
ちひろ「午後一のコマだとゆっこちゃんがいますね」
仁奈「じゃあ仁奈もゆっこおねーさんとレッスンするでごぜーますよ!」
ちひろ「はーい。いってらっしゃい」
仁奈「いってきますですよー!」
ちひろ「……いっつもおにぎり…か」
―――
――――――
―――――――――
―――――――――――
モバP「戻りましたー」
ちひろ「おかえりなさい。仁奈ちゃんのお母さんから連絡がありましたよ。8時頃のお迎えになるんですって」
モバP「いつもより大分遅いですね」
ちひろ「はい。それともう一つ、仁奈ちゃんの夕飯ですがこちらで用意するかどうか聞いた所お願いします、と」
モバP「なるほど。ちなみに仁奈は?」
ちひろ「レッスンから戻ってきてからそこのソファでぐっすりです」
モバP「そうですか…」
ちひろ「……」
モバP「……」
ちひろ「久しぶりに作ろうかなー、と」
モバP「実は自分も自炊しようと思ったんですよ」
ちひろ「あら奇遇」
モバP「ほんとです」
ちひろ「……3人分ですね」
モバP「えぇ。同じこと考えてましたか」
ちひろ「仁奈ちゃんの食生活については耳に入ってきてますしお昼のこともありますから…。だからといって根本的な解決にはなりませんけど…」
モバP「せめて家では美味しい手料理が出るって信じたいところですけどね」
ちひろ「そうですねー…。あっご飯は炊いてあるので」
モバP「おっ、さすがですね」
ちひろ「ところでプロデューサーさんはお料理できるんですか?」
モバP「できますけど男の一人飯って感じですかね」
ちひろ(ダメな予感しかしない」
モバP「心の声が漏れてますよ」
裕子「心の声ですって!?」バーン
モバP「うわぁびっくりした!!」
裕子「サイキックお疲れ様です!ユッコです!」
モバP「うん、お疲れ様」
ちひろ「今日は午後1のレッスンだけだと思ってたのですが随分遅かったですね」
裕子「居残りになりました!」
ちひろ「あらら…」
モバP「……でももう終わりだろ、忘れ物でもとりにきたのか?」
裕子「いえ!仁奈ちゃんが今日は遅くなるかもしれねーですって言ってたので
お迎えがくるまで遊ぼうとサイキックリターンしてきました!」
ちひろ「仁奈ちゃんならソファで寝てますよ」
裕子「なんと!一緒に遊んでたら寂しくないかなーと思ってたんですが!
寝てるなら大丈夫みたいですね!」
モバP「…いろいろと気にかけてくれてありがとな」ポンポン
裕子「えへへー」
モバP「えっとな、ちひろさんt」
裕子「あ、待ってください、エスパーで読み取って見せます!」
裕子「むむむむ~!!!むん!…来ました!」
裕子「料理を!」
モバP「料理を?」
裕子「ちひろさんと!」
モバP「ちひろさんと?」
裕子「作る!」
モバP「正解!」
モバP・裕子「「いえーい!」」ハイターッチ
裕子「それでご飯を作るなんてどうしたんですか?外食すれば早いのに」
モバP「いきなり根本を否定しやがった」
裕子「あー!なるほど!」
裕子「………美味しいものならなおさら外食の方がいいんですよね?」
モバP「うん…そうだな…プロが作った料理の方がうまいよな…」
裕子「あ!別にそういう意味で言ったわけではないです!別にプロデューサーが作る料理がまずいって意味では!」
裕子「エスパーに誓ってもいいです!私の心を読めば分かるはずです!さぁ!どうぞ!」
モバP「どうぞといわれても困る」
裕子「遠慮はいりませんよ?」
モバP「いや遠慮ではなく」
裕子「手料理…」
ちひろ「手料理ってところだけじゃなくて、"仁奈ちゃんの為に"というところも大事なんです」
裕子「仁奈ちゃんの為に…なるほど隠し味は愛情ってやつですね!」
モバP「真顔でこっ恥ずかしいこというな君は」
裕子
コメント一覧
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- 2016年02月10日 22:12
- 素敵だったぞ
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- 2016年02月10日 22:39
- ユッコォオオオオオオオオオ!
仁奈ちゃんの夢が進む度に消えるんじゃないかと不安になるな
かっこ入れ替えは文字媒体だからこそできる技って感じで凄かった
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- 2016年02月10日 22:40
- みんな喜べ!
また期待の新人が現れたぞ!
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- 2016年02月10日 23:18
- 腹が減るSSだった
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- 2016年02月10日 23:54
- 自炊したくなるSS
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- 2016年02月10日 23:59
- これが………愛!?
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