Twitter がタイムラインの表示順変更を正式に発表しました。従来は単純に上から下へと新着順で並んでいたツイートが、今後はトップに「最近の重要なツイート」が並び、その下にすべてのツイートが新着順で並ぶようになります。
「ツイッターがタイムラインの表示方式を変更するらしい」「Facebookのようにアルゴリズムで重要性を推測して、ユーザーにとって重要(とTwitterが判断した)ツイートを先に載せるらしい」とのうわさは大きな話題になり、最近は仕様変更のたびに向けられる「Twitterらしさが失われた、ツイッターは死んだ」の反応も多数ありました。
Twitterの正式な発表によると、新方式では「最近の重要なツイート」をタイムラインのトップに、その下に従来どおりの新着順タイムラインを表示します。当初はオプトイン式のオプションとして提供され、手動でオンにしなければこの形式にはなりません。
Twitterの説明によれば、この機能は多数のユーザーをフォローしている場合などタイムラインの流速が早くても、重要なツイートを見逃さないようにするため。これまでも、「前回のログインからの重要なツイート」が挟まれる機能はありましたが、今後はそれがトップに来るようなイメージです。
先週の部分的な情報から大きな話題となった際には、「なにが重要かはTwitter社ではなくユーザーが決めること、重要なのは新着順にフラットに並んでいることだ」との声が聞かれましたが、正式に発表された内容からすると一部は正しく、一部は誤解あるいは取り越し苦労といえます。
新方式を有効にすれば最新でない「重要」ツイートが上に来るため、シンプルな新着順でなくなることは確かです。また、何が重要なツイートで何がそうでないかをアルゴリズムで、つまりTwitterの推測で判断する点も「Facebookみたい」ではあります。しかし、
1. 「最近の重要なツイート」も、そのグループ内では新着順に並ぶ。
2. 「最近の重要なツイート」の下には従来どおりの単純な新着順が並ぶ。
3. 「最近の重要なツイート」はオプションで表示/非表示を選べる。
ことから、新着順で見られなくなるような変更というわけではありません。
「Twitterが新着順を放棄した!」との反応を避けたいためか、Twitterでは発表のタイトルにもわざわざ「オプション」の言葉を使い、希望するユーザーのみが自発的に有効にする機能であると強調しています。
しかし同時に、新方式をさらに改良しつつ、数週間のうちにも「最近の重要なツイート」表示を既定で有効に変更する計画も明らかにしました。これは新規アカウントに対してだけでなく、既存のユーザーにも適用されます。つまり当初は使いたいユーザーだけが試すオプションですが、今後は昔のTwitterが良かったというユーザーだけが自発的に設定から変更することになります。