ほら、僕らが忘れてた動物ロボットの夢。二足歩行のZoomer Chimpが叶えてくれた
歩行...ではないか...
AIBOが死にゆく中、私たちはかつて持っていた夢を忘れかけていたのかもしれません。それは、動物ロボットのともだち。
「ルンバ可愛いな」なんて言って自分を騙してませんでしたか。ルンバ、ともだちじゃないですから。
そんな私たちに「お前らドラえもんの国じゃねーのかよ」と挑戦状を叩きつけるかのように動物ロボットシリーズを連発しているのがカナダの玩具メーカーSpin Master。正直、恐竜バージョンはロボットというよりはラジコンという印象で脅威を感じてなかったのですが、ここに来て登場したのがチンパンジーのお友達Zoomer Chimp。これは...レベルが上がっている!
これまでのZoomer動物お友達シリーズの良いところばかりを取り入れたこのZoomer Chimp。二本の足で安定した移動を見せる他、動きの滑らかさと生き物っぽさが一つ上のレベルに達しています。また立ち上がったりクルクル回ったりと100以上の芸を披露してくれ、色んな音も出すことができます。そしてなんと声による命令も理解して反応してくれるんです。
この子...できる...!!
例えば、いきなり仰向けに倒れたかと思うと大声で笑い出したりするんです。可愛すぎます。動物園の猿とは違って糞を投げてきたりもしませんし、噛み付いたりもしません。自分の感情のおもむくままに抱きしめることができます(硬いですが)。
そ...それぐらいじゃ友達になんてなってやらないんだからね!
というアナタ。Zoomer Chimpはなんと口が鳴き声と連動して実に正確に動きます。さらに口の中の歯が独立して動くようになっているので、猿独特のキーキー!という鳴き声や笑い声がびっくりするくらいリアルに視覚的にも再現されています。
しかし一番の魅力はやはりその体全体を使った動き。座った状態から、四つ足でハイハイをしたり、立ち上がって二本足で見事にバランスをとったりと思わず感心してしまいます。
もう認めざるをえません。友達に、なりたい。
今年秋に販売開始されるというこのZoomer Chimpくん。お値段は120ドル(約1万3600円)とAIBOに比べても大変お手頃。恐竜バージョンのZoomer Dinoは2015年のトイ・オブ・ザ・イヤー賞を受賞しましたが、Zoomer Chimpは2016年の同賞の有力候補ではないでしょうか。
Toy Fairではたくさんのおもちゃが展示されていますが、アナタに向かってお尻をフリフリしてくれる粋な奴はこいつしかいません。
source: Spin Master
Andrew Liszewski - Gizmodo Toyland[原文]
(塚本 紺)