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日経MJ」2月17日版にあのファミコンの新作ソフト「8BIT MUSIC POWER」が特集されているというツイートの情報を頂きました。ありがとうございます。
お、おう、ナウいぜ!
しかし売れてますよね。「8BIT MUSIC POWER」。当ブログ独自のデータによると、すごい売れてます(笑)
『
ミスタースプラッシュ』のような王道にこだわった硬派な感じでもないし、『
キラキラスターナイト』のような萌え全開な感じでもない。そもそもゲームじゃない。あくまでも「音楽アルバム」なんだというアプローチの仕方は絶妙だった気がしますね。
ゲームじゃないのかよ!という批判の声もちらほら聴こえますが、逆に、ゲームじゃなかったからこそ、売れてるのかなと思います。そこには、オタクカルチャーというよりもポップカルチャー層へ訴求していこうといった戦略があったのかもしれません。そうすることで買うほうにも、8bitミュージックが好きで音楽アルバムを買ったら、たまたまメディアがファミコンカセットで、たまたまジャケットがかわいい女の子の絵だったという文法が成立するので精神的に買いやすいんですよ。僕がそうだったように(笑)
もっと単純にいうとゲームマーケットと音楽マーケットの違いってことですかね。なぜプロゲーマーよりもプロミュージシャンのほうが多いのか。そんなことは関係ないんですけど(じゃあ言うなよ)
宣伝もバンバンしてますよね。やっぱり話題性でしょうか。まだ誰もやってないことをやるとメディアも取り上げやすいですよ。よくニュースの最後に「なお、○○が○○するのは初めてです」って言うよね。たまに2回目です。3回目です。ってときもあるけど、どうしてもインパクト薄いよね。やっぱり、ファミコンカセットというメディアで、初めて音楽アルバムを出したってところが『8BIT MUSIC POWER』の最大のインパクトじゃないでしょうかね。
どうしても比較してしまうけど、2008年に発売された『ミスタースプラッシュ』は「ゲーム・ジェネレーションX~8ビットの魂~」というCS番組のDVDボックスを一部店舗で予約購入した際に先着合計200名(+α)に特典として配布されたもので、当時は13年ぶりのファミコン新作ソフトとしてネット上で話題となりました。
ただし自分で半田付けしなければ完品にならない組立キットだったことや、値段が1万2000円もしたことで、番組自体を見たことないひとや、そういうスキルがないひとは敬遠してたし、DVD自体の宣伝もあまりなかったような記憶があります。
当時、うちの掲示板でも話題になってましたよ。マニアが殺到してあっという間に(予約特典分は)売り切れたんだとか。(数が200ですからね。そもそも比較にならないのかもしれませんが)
さっそく、その直後からヤフオクに5万円とか6万円とか訳の分からん値段で出回ってましたよね。現在ではそんなにしませんが『ミスタースプラッシュ』にプレミアが付いていることは確かです。そんな反動もあるのかな。あのとき買わなかった(買えなかった)マニア~ライト層がその反動でも買ってるのかもしれん……
いちおう断わっておくと、内容の話はいろんなところがしてるので、あえて言及してません(まだ聴いてないとか、そんな理由じゃないんだから!)。いずれにしても、これでいい流れができたんじゃないでしょうか。大昔、ファミコンのインディーズシーンはハッカーインターナショナルを中心に闇の盛り上がりを見せていましたが(笑)、2016年になってやっと光が当たって来たのかなと……
日本でも海外みたいにコンシューマゲームのインディーズシーンがこうやって、いい意味で盛り上がっていけばいいじゃないか。素直にそう思いますね。そしていつか僕もファミコンの新作ソフトをつくりたいなあ。なんて夢を見てしまいました!
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